お城好きな自分の情報整理、城についての勉強「城勉」を日々まとめて行こうかと思いまして作りました。

 

基本情報

城名青柳城【あおやぎじょう】
別名
城郭形態山城
所在地長野県東筑摩郡筑北村坂北青柳
遺構郭、堀切、竪堀、土橋、石積、土塁、枡形虎口、櫓台

この城あの人

築城者:青柳氏
城主:青柳氏

この城のおも城さ



ポンチ絵


訪城後記

国道403号〜長野自動車道高架下〜小切通し
国道403号から筑北PA近くで長野自動車道高架をくぐると、
目の前に小切通しが。
高さは4.5m。道幅は3.8m、長さは13mだそうだ。


長野自動車道高架をくぐるため、
どの辺りで目指して国道403号から離れればいいのか、
という点は分かりにくいが、篠ノ井線を横断することがまず1つ。
下井堀西あたりで踏み切りを目指し南下するのがいいか。
長野自動車道高架をくぐると交差点の先に岩と岩の間を道が通っていて、
一目でその場所と分かる。

ちなみに訪城の思い出話として
カーナビを城山と設定していたため、長野自動車道沿いの山道へ案内され、
危うく車をボコボコにするところでした。
こんなところのはずが無い、
車で城跡付近までいけるとネットに情報があったはずと思い直し、
ネット情報の清長寺を目指す。
(遊歩道を歩きたい人は別として、
清長寺を目指しても城跡付近の駐車場にたどり着かないのだが、
このときは知らず。。。)
小切通し〜大切通し〜青柳集落
小切通しを抜けて道なりに進むと、さらに大きな切通し、大切通しが現れる。


高さは6m。道幅は3.3m、長さは26mだそうだ。
小切通しでも結構、車で通ると圧迫感と垂直に立ち上がる岩壁に
ドキドキしたけど、
大切通しは、大きいだけでなく、
ちょっとカーブしててドキドキ感が倍増している。
大切通しについては、抜けた先に開けた駐車場らしきものがあるので、
そこに停車。
大切通しを撮影、生身で通ってみたりした。

小切通し、大切通しは、1580年ごろ青柳氏によって作られ、
麻績集落への経路とされていたらしい。
青柳集落〜清長寺〜碩水寺
青柳集落は、道が細いところが多々有り、車の場合注意が必要。
集落内に案内板があり、清長寺の裏から青柳城へ登っていくルートが確認できるが
車ではいけないので清長寺下の駐車場(運動広場?)に駐車して、
歩いていくことが必要。
案内板で、
近くの碩水寺側から回り込んで、城郭付近へいけるルートがあることに気づく。


またそちらには駐車場もあると書いてあるので、そのルートに変更。
再び青柳集落の細い路地を進む。

碩水寺へ向かい、碩水寺を通り過ぎてまだ車で走ると、
やがて青柳城址公園(青柳城)への案内柱が出現し始める。
案内どおりに進んでいったら、青柳城址公園の看板と、その奥にトイレが併設され
ている駐車場が。
駐車場といっても単なる空き地で舗装はされてない。
なお、碩水寺の門も城郭造りのようで面白いものらしいが、見に行ってはない。
櫓門〜二重堀切
復元されたという櫓門。どこまで忠実なものなのか不明だが、
できばえは青柳城へ入る雰囲気が感じられてよい。


櫓門は自由に上ることができ、2人以上なら櫓門から顔を出して
櫓門と一緒に撮影することができる。

櫓門の右側には大きな案内板があり、縄張図と共に青柳城について説明がある。


櫓門を抜け、先に進むべき道がはっきりとしないが、
奥に進むと遊歩道が確認できる。
青柳城へ入るとすぐに左手に竪堀がある。
鮮明ではないが看板があるのでなんとなく分かる。


なかなか親切と感心している間もなく、すぐに巨大な堀切が行く手を阻む。
興奮抑えきれず降りていくと、さらにその奥にも深い堀切があることに気づき、
早くも二重堀切へやってきたことに驚く。


二重堀切は、尾根伝いに堀切を降りていくこともできるが、
北側の谷側へ少し回りこんで下って高低差が少ない箇所をあることもできる。
山城好きなら直進でしょうが。
二重堀切の間に挟まれた小高い丘のようになって取り残されている
尾根の一部が印象的である。
青柳城の見所の1つであるこの二重堀切は、撮影ポイントだ。
ちなみに、北側に回りこんで進むルートは
城郭の脇を下っていくようなルートだったが
どこへ通じているのかは不明(確認していない)

二重堀切〜6郭
二重堀切を横断し、さらに奥へ進むと、堀切がまたある。
そこを越えたら、6郭だ。

6郭はもともと岩場だったのか大きな岩だったのか、
わりと大きめの石がゴロゴロしている。


遊歩道に沿って並べられている箇所もあり、
この石が後世の整備による配置とも考えられる。
また脇に石が放り込まれている、くぼ地があり、
これが井戸・水場や釜戸跡だったのかと思うが
はっきりとしたことは分からないのであくまでも形状からする推測。

6郭〜5郭
6郭から5郭へ進もうとするとまた大きな堀切が。
つくづく堀切が郭を仕切るものであると感じるとともに、
青柳城の連続堀切に好奇心が刺激される。


5郭へは堀切を斜めに登っていくように遊歩道が整備されており、
5郭の斜面に石積が顔を出している。


石垣好きに対するやがて見る1郭にある石積への軽いジャブを受けながら
石積のあった上には土塁がある。
5郭に到達。5郭からはそのさきに4郭が見えている。
5郭〜4郭〜3郭
4郭は、5郭と堀切で分断されているが、
ここには土橋がある。
土橋があることから、比較的簡単に横断できる。
ここまで堀切が連続すると土橋が平凡に見えてしまう。
わりと土橋が見えやすいところでした。


4郭に到達。
ここには特に何もないが、いよいよ面白くなってくる。


4郭からは3郭へ、下る。
3郭は城郭内でも最低地にある。
3郭は、清長寺裏から続く登山道が接続している。
大手道がこの登山道と考えられ、
これが接続する3郭は、城を攻めてきた敵が始めに乗り込む郭。
上手く作られていて、一番低い3郭は、4郭とその先にある2郭から攻められる。
攻め込んだら左右の上からの攻撃にさらされる。
また3郭への接続は坂になっており
坂虎口らしい。


3郭は、この城一番のキルゾーンだとか。
この構造は、麻績城にもあるらしく、同じ築城者である可能性あり。
青柳城で4度も戦闘が繰り広げられたというのがなんとなく頷ける、
防御力の強さを感じさせる。
3郭〜大手道
3郭に接続する、清長寺からの登山道は、大手道と考えられる。
大手道(登山道)は、何度も折れ曲がっており、
斜面の急さを感じる一方、その斜面には、
いくつもの細長い平坦地が作られており、腰郭群である。
柵を復元している箇所があるので、それだけを見に行った。


それ以外に特に見所がなく、腰郭の多さを感じれればよいかと思う。
3郭〜2郭
3郭から2郭へは、再び上ることになるが、ここに冠木門が復元されている。


これもどの程度復興されているのか不明だが、
なんとなく当時の雰囲気をかもし出しているのがよい。
その門の奥に見える2郭の櫓台と1郭の石積の姿が、
いよいよという感じがして城攻め気分を盛り上げてくれる構造物だ。

冠木門をくぐって正面に、大きな櫓台っぽい小段が構えていて、進むには、
左脇の坂を上らなければならない。
門から入った敵は直進できず、曲る。
左脇へ進む際に右方向から櫓台っぽい小段からの攻撃を受ける。
また攻めてくる敵はこの坂を上りながら、
ふたたび櫓台っぽい小段からの攻撃を横に受ける。
小規模な枡形構造になっている。


特に下草も木も無い場所なので大変良くその形状がわかる。
2郭〜1郭
2郭にくると1郭は目前。
1郭へはまた左の脇から上っていくのだが、
石垣好きは、そこにある石垣という看板を避けては通れない。


石垣というか石積なんだろうと思いながらも、看板に惹かれ
そびえる1郭をとりまく2郭から回りこむようにして北側斜面へ向かう。
そこには、綺麗に横に並んだ平たい石がたくさん積まれ、
石垣のような様相をみせている。


これぞ石垣という感じではないし、
平たい石を積んだだけで作られた感じがするので石積が正しいのだろう。
とはいえ、整然と並ぶ平たい石の石積に感嘆をすることは避けられない。
特に石垣にもある布目積という積み方で、
綺麗に横一線に筋が入るように並ぶ姿は目に焼きつく。
当然ながらここでは青柳城の見所で、写真撮影ポイントでもある。
橋からは横断面も少し見え、興味深いとともに、いつか崩落しないか気になった。


充分石積を楽しんだら、脇から1郭へ上る。
2郭から1郭へ上がる左脇の道も1郭に上がると共に
土塁らしき小段に阻まれ折れて1郭に入る構造。
ここも小さな枡形構造になっている。


1郭の端で2の郭を見下ろす場所には、ここにも小さな土の盛り上がりがあり、
土塁にしては大きく、櫓台だったのだろうか。
ここに立てば、2郭、さらには3郭まで見通せ、
上からの攻撃ができることを目で理解できる。

1郭
1郭には、興味深いものがたくさんある。
まずは、1郭に入ると目に飛び込む、東屋。
休憩できるようになっている。
今度来るときは、弁当でも持って来てここで食べたいものだ。


さらに、1郭の北の端には、三角点がある。


そこまで来るとそこからの景色の素晴らしさに目を奪われる。
ふもとの村の家屋や農地、道路などがすっきり見える。
よくある山城の展望台で生えている木が視界をさえぎるというのがほとんど無い。

また近くの山はもちろんのこと、晴れていれば遠くに高い山々も見える。
雪化粧した山々は美しい。
その場には見える山がなんという山かを解説する石碑のようなものがある。

自分が行ったら晴天だが、
遠くの山にだけ雲がかかっているということで目隠しされていた。
残念。

1郭からさらに北へ斜面を降りていくと、
2つの堀切が1つに合流するような三又の堀切があるらしいが、
斜面を降りるのが不安だったので、そこは見ずに帰路に着く。
いろんなポイント改めてをかみ締めながら帰りました。

攻略への道



【車の場合】
車で城郭付近の駐車場まで行くならば、
「碩水寺」を目指すと良い。
碩水寺真で来たら、その道をさらに進む。
道は山へ登っていくが、途中途中に分岐がある。
分岐があったら、近くに看板や案内柱がないか見る。
あればその案内(青柳城または青柳城址公園)の方向へ進む。
もし案内らしきものがなければ、
分岐で大きい道路の方を選んでいけば間違いないかと思う。
やがて斜面に農地が広がる見晴らしのよいところを進む。
視野が開けるため、斜面の上の方に建物などが見えるのでそこを目指す。
時計台の形をした青柳城址公園の看板を過ぎれば、
やがて青柳城の櫓門と駐車場へたどり着く。
駐車場から青柳城1郭到達まで、約15分。

車で向かうが、登山道を歩いていく場合は、
「清長寺」を目指すと良い。
青柳集落内に入ったら、集落の上の方へ行けば必然と清長寺を見つけられる。
近くに行くと、寺の下にグラウンドのような開けた場所があるので
そこに駐車し、車でいける道が終わる。
そこからは寺の裏手から山に登っていく。
登山道の様子は踏み入れていないので不明だが、
青柳城への到達が近くなると、腰郭群が見え始め、
復元された柵が現れるので目印か。

斜面は急で、何度も折り曲り(蛇行しながら)上っていく。
清長寺から登山道経由では青柳城1郭到達まで、約40分。

【電車の場合】
JR篠ノ井線 坂北駅へ。
そこからは徒歩か、タクシー。

徒歩で、駅か碩水寺まで、1.5kmで徒歩20〜25分
さらにそこから徒歩で城郭付近の駐車場までは、1.1kmの上り坂。
ただし車道なので舗装されている。
約20〜30分ほどで、駐車場までたどり着く。

徒歩で、駅から清長寺まで、1.3kmで徒歩15〜20分
そこからは【車の場合】の清長寺を目指す場合と同じ、
1郭まで40分の登山道。

徒歩だと、駅からは農地か集落しかないので、
タクシーでバッと上がって、ゆらゆら降りてくるというのもありかも。

城下町ナビ

特になし。

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