12氏作品 19スレ目 その6(避難所)
411 :愛のVIP戦士:07/07/24 22:53:13 ID:tJEZ+Fop
【第十一話 世界意思】
姉友「この回はお題によって進行されますぅー」
別俺「この形式も今回で最後だ。せいぜい慎重に選択するんだな」
415 :愛のVIP戦士:07/07/24 23:12:53 ID:tJEZ+Fop
なんて待ち伏せ……!?
【基地で迷う事○回目……とうとう棒に当たった】
基地内
俺「また迷った……ん? なんだこの部屋?」
よこしまなゆめの部屋
俺「……」
→ 開ける
やめる
416 :愛のVIP戦士:07/07/24 23:15:03 ID:tJEZ+Fop
姉友「【焦心の姉】は、姉ちゃんがまだ寝てるのでぇー……」
【素ヒの最後の決断?】
悪いけど、もうあなたをパイロットとして乗せられないわ
素ヒ「……」
俺「どうした? まだどっか調子悪いのか?」
素ヒ「ん……」
私は
418 :愛のVIP戦士:07/07/24 23:24:05 ID:tJEZ+Fop
【純粋な想いで&大切な人へ】
『皆さんに、お話があります』
そう店長さんが切り出したのは、ダミー襲撃の爪跡がまだまだ残っている時だ。
『また、あの化物(ダミー)が再訪することは分かっています。メンバーの大半が戦力にならない今、状況は絶望的といえます』
淡々と、事実に押しつぶされんとはっきりとした言葉が届く。同様に皆の表情も固かった。
あの戦闘の後、アイツはまだベッドの上。姉友ちゃんと素ヒも出撃に耐えられる状態ではない。俯きはじめたムードの中でも、
店長さんは力強く言葉を続けた。
『誰もが指を咥えて見てるのを歯がゆく思ってるでしょう』
全員が集まっているはずの作戦室において、新たな来訪者にドアが開く。皆、一斉に顔を向けると同時に方々から驚きの声が
上がった。
「だから、私は戻ってきました」
久しぶりに見た店長さんの笑顔は、やはり春の陽光のように柔らかいものだった。
419 :愛のVIP戦士:07/07/24 23:29:10 ID:tJEZ+Fop
【命より大切なこと】
店員「本当に良いんですか?」
店長「何がですか?」
店員「だって……そのボディはまだ……」
店長「あらあら……私も、私も出来ればこれは最終的な手段にしたかったんですが」
店員「ならっ!」
店長「私も、別俺さんのお兄さんを好きだからです」
店員「あ……」
店長「男女の愛とはまた違うんです……私はあの子を小さい頃から知ってますから。親子の情のようなものですかね」
店員「……」
店長「どちらにしろ私も、大切な人の為の復讐なのかもしれません」
420 :愛のVIP戦士:07/07/24 23:31:05 ID:tJEZ+Fop
【闇を切り裂くファスナー】
俺「あの……」
店長「なんですか? なんかこうして面と向かって話すのはどこか妙な気分ですね」
俺「はあ……それであの」
店長「ええ」
俺「背中のその……ファ
店長「知りたいですか?」
俺「……いえ」
店長「賢明な選択です」
421 :愛のVIP戦士:07/07/24 23:33:16 ID:tJEZ+Fop
【→ 開ける】
俺「し、失礼しまーって、うおおお!? なんだこの触手はああああああああああ……!!!」
【DEADEND 久しぶりです】
422 :愛のVIP戦士:07/07/24 23:38:33 ID:tJEZ+Fop
【姉と俺友のキリング台所】
トントントン……
俺友「……触らぬ神に祟りなし……ナムー」
姉『療養中のため等身大POPのみ』
俺友「……寂しい、グスン……」
429 :愛のVIP戦士:07/08/03 01:13:42 ID:queVBpGK
【目は口ほどにモノを言う&炎と闇の狭間】
店員「素ヒが目を覚ましたわ……でも、悪いけどまだアナタとは面会させられないわ。
そんな顔しないで……あの子もいっぱいいっぱいなのよ。皆そうだけど、それでも、
あの子はあの子なりに頑張ってるから……お願い」
430 :愛のVIP戦士:07/08/03 01:19:29 ID:queVBpGK
【戦士は独り&明日を生きるための闘い】
ドック
店長「……」
別俺「あの頃よりも格段に性能は上がっています。パイロットへの負担も出来る限り軽減させました」
店長「命を預けるだけの価値はありそうですね」
別俺「……」
店長「そんな顔しないでください。別に死ぬわけではありません。むしろ、生きる為だからこそ」
別俺「ええ……そうですね」
431 :愛のVIP戦士:07/08/03 01:23:18 ID:queVBpGK
【俺にも出来ること、俺にしか出来ないこと】
医務室前
俺「……」
店長「入るなって言われてるんですよね?」
俺「あ……ええ」
店長「入ってください」
俺「え?」
店長「確かに今、貴方とあの子を会わせるのは不安ですが、そうすることでしかどうにもならないこともあります」
俺「……」
店長「皆を守るのは誰にでも出来ますが、あの子を支えられるのは貴方だけですから」
俺「……ありがとうございます」
姉友「>>416【素ヒの最後の決断?】に続きますぅー」
432 :愛のVIP戦士:07/08/03 01:41:36 ID:queVBpGK
姉友「【言葉様】って誰ですかぁー?」
姉友「【肉片】はまだ閲覧が……うっ……」
【スペア】
『ぎゃハはっ! このオれがシのウがまた別のおレがてめゑらをコろシニ来るゼ! アノ男も無駄ジにだった
ワケだ! ダッセえよなあ!? だッせえよナア!?』
なら私は、代えの体でもって倒します
435 :愛のVIP戦士:07/08/03 22:57:38 ID:1WHT8AN9
【それって告白なの?&水龍炎上】
素ヒのいる病室を後にした俺に、珍しくメガネを外した嫌味な野郎が近づいてきた。
「貴様等は小学生か? ウジウジと互いに顔を俯かせるだけではないか」
いちいち人の神経を逆撫でする言葉。それでも事実としか言えない俺は、もう一人の俺を睨むか出来ない。
「威勢だけで何でも通るとは思うな。全て済んでからでは何もかも遅いのだからな」
見つめ返してくるもう一人の俺。まるで鏡を合わせたかのような光景は、やはりどこか吐き気を催す異様さに満ちている。
負けでも良い。俺は目を逸らすと、「フンッ」と鼻を鳴らして奴が横を通り過ぎる。
間際、とんでもない言葉を俺に残して。
「私は彼女を愛していた。今もそれは変わらん」
振り返って奴の背中を見るも、呼び止めることが出来なかった俺が情けなかった。
436 :愛のVIP戦士:07/08/03 23:05:11 ID:1WHT8AN9
姉友「【絶望からの帰還】はまだ閲覧できませんー」
【愛する人(俺編)】
店員「素ヒに、これからV.I.Pに乗ることは出来ないと伝えたわ」
俺「そうですか……」
店員「一人でも戦力は欲しいのが本音だけれど、それでもあの子のことを考えればの選択だと思ってるわ。
もちろん、貴方にとっても」
俺「……」
店員「更に貴方を元の世界に戻すことも検討されてるわ……色々言いたいこともあるだろうけど、今は我慢して欲しい」
俺「はい……」
店員「……ありがとうね」
440 :愛のVIP戦士:07/08/05 23:40:37 ID:QHn+JGdG
【ヒートする俺&そして、これから……】
「厨出現! 数は五体以上を確認、更に増殖中ですっ」
店員「V.I.P出撃準備。戦闘予定域を各機に回して!」
戦闘後
俺「最近、間断なく出てきますね」
別俺「おそらくダミーが裏で手回ししてるんだろう。消耗戦をさせたいらしい」
俺「裏で? そんなことが出来るのか?」
店長「直接、組織のような統率は取っていません。ただ共通意識みたいなものでしょうか。ダミーのような強力な厨なら
群体としての意思としてそれぐらいは出来るかもしれません」
俺「滅茶苦茶だな……」
別俺「そうだな。それでも相手は白旗など揚げさせてはくれない。喰うか喰われるか、だ」
俺「ああ……どちらにせよ、倒すまでだ」
店長「あらあら」
441 :愛のVIP戦士:07/08/05 23:45:13 ID:QHn+JGdG
姉友「【新たな仲間&奇跡の復活】は【純粋な想いで&大切な人へ】と同じ内容ですぅー」
【戦線離脱&醒めないユメ】
病室
素ヒ「……」
最近、私は同じ夢を見る。
この病室と同じ、真っ白い部屋で一人。ベッドに寝ている私。見えるのは白い白い天井。
体を起こすことすらままならない私に、脇から顔を覗かせるその人が優しく私に囁く。
私もまた頬が熱くなる感覚と共に、その人に返すのだ。
「ねえ、―――」
同じユメは、いつもそこで途切れてしまう。
443 :愛のVIP戦士:07/08/06 00:12:03 ID:w8ft6VdS
そろそろ分かってきたかい?
【堕ちるゆりかご】
「あの……」
別俺「どうした?」
「店員さんからなんですけど、素ヒさんの意識を数値化したものです」
別俺「ああ、ありがとう」
「……」
別俺「……ふむ」
「あの、それってどう考えてもm
別俺「見るなとは言ってないが、口は堅い方が得だぞ? なにかと」
「あ……」
別俺「良い子だ」
444 :愛のVIP戦士:07/08/06 00:14:27 ID:w8ft6VdS
【俺友の考え】
俺「なあ、聞くなって言われたけど、やっぱ聞いていいか?」
俺友「……ワツハプン?」
俺「その、どうしてお前は、というかもう一人のお前はこの世界に?」
俺友「……」
俺「あ、いや、答えられないなら良いんだ」
俺友「……いたかった」
俺「え?」
俺友「一緒に……いたかった……ただそれだけ」
俺「……」
445 :愛のVIP戦士:07/08/06 00:17:53 ID:w8ft6VdS
【それでもやっぱり……】
作戦室
「やはり凄いですね店長さんは。厨撃墜数、抜群に多いです」
店員「そうね」
「機構的にも無駄のない動きで調整も楽だって言ってましたし、もっと早く復活してくれれb
店員「お願いだからもうそれ以上は何も言わないで」
「ふぇ?」
店員「……」
「あ……その、ごめんなさい」
店員「いいのよ……私もちょっとどうかしてるわ……ごめんなさいね」
「……」
451 :愛のVIP戦士:07/08/08 17:00:13 ID:idYiXAnX
【素ヒに会う姉友&いてもたってもいられない姉友】
医務室
姉友「……」
素ヒ「……なあ」
姉友「は、はいっ?」
素ヒ「……一つ、ずっと気になってたんだ」
姉友「……」
素ヒ「まだ“私”が“私”としてハッキリしてる内に聞いておきたいんだ」
姉友「はい……」
素ヒ「もう一人の私はどこにいるんだ?」
姉友「……」
素ヒ「どうなんだ?」
姉友「……それは、喋れません……禁則事項です」
素ヒ「……そうか……」
455 :愛のVIP戦士:07/08/08 23:52:10 ID:U8HGEFh+
【姉が確か……&ラビリンス】
店員「姉ちゃんが起きたわ。でも面会は出来ないわ……正直、こんなことを言うのはなんだけれど
いうべき言葉が見つからなかった……ごめんなさい」
456 :愛のVIP戦士:07/08/08 23:59:49 ID:U8HGEFh+
姉友「【俺と素ヒ、二人の先にあるもの】は【君だけの旅路】と同じ内容でまだ閲覧できませんー」
【鉢植&窓際圏外】
起きてもすることなど無い。だけど私は目を覚ましてしまった。
私は死ぬことすら選べなかった。たとえそれが逃避だということが分かっていても、楽な方に流れてしまおうとする
私を、神様は許してなどくれなかった。
窓の外はどこまでも続く晴天。それなのに、私の中で育ってしまったドロドロとした醜いものが、私の目を通して空を
濁していく。
もうやだよ、助けてよ―――さん。
457 :愛のVIP戦士:07/08/09 00:03:22 ID:jVU7uVEa
【引っ繰り返ってみたものの】
俺「ダミーを倒す手立てはないのか?」
別俺「引っくり返っても無理だということは事実だ」
俺「そうか」
別俺「……それでも倒さねばならん。七転八倒しようがなんだろうがな」
俺「お前がいて助かるよ」
別俺「ふんっ、褒めても何も出んぞ」
458 :愛のVIP戦士:07/08/09 00:05:33 ID:jVU7uVEa
【剃刀とロープ】
姉友「えーっと……」
俺「なにやってるの? 洗面所の掃除?」
姉友「あー、いえそのぉ……」
剃刀
俺「……その、それってb
姉友「違います! そのっ、素ヒちゃんや姉ちゃんを見ると……グス……こんなこと、
したくもないんですけどぉ……グス……」
俺「……そうだよな」
459 :愛のVIP戦士:07/08/09 00:13:19 ID:jVU7uVEa
【豪腕】
「厨出現! V.I.Pの出撃許可お願いしますっ」
俺「くそ! 一体どんだけ出れば気が済むんだよ!」
別俺「そうだな。こうも連続で出られてはこっちもm
店長「あらあら。泣き言ですか?」
俺「いや、そういうわけじゃ」
別俺「……」
店長「言いたくなる気持ちは十分分かります。どうして自分だけがとも思うのは仕方ありません……。
ですが、私達は力を授かったのです。誰もが望んで尚、手に入らない護る為の力を私達は奮うことが出来るのです。
現実は残酷です。薄情です。愛し合っていた男女は引き裂かれ、暖かい家族は踏み潰され、人間がそもそも持つ博愛など
嘲笑されるに過ぎません。だからこそ、だからこそ私達がいるんです。引き裂かれるならば繋ぎとめ、踏み潰されるなら
押し留め、哂われる前に微笑むんです。それが出来るんです。それがしたくても出来ない人が大半なのに、私達は出来るんです。
これ以上の幸せ、ありますか?」
460 :愛のVIP戦士:07/08/09 00:15:48 ID:jVU7uVEa
【激情の共感者&前兆の時計】
病室
コンコン
どうぞ
素ヒ「あの……」
姉「うん、会いたかったわ。なんだか凄く久しぶりな感覚」
素ヒ「……」
姉「少し、お話しましょう」
素ヒ「……」
姉「あのね
461 :愛のVIP戦士:07/08/09 00:18:43 ID:jVU7uVEa
【鋼の壁】
別俺「出撃許可? 出せるわけないだろう」
姉友「……」
別俺「機体もコアの部分がまだ調整途中だし、なにより君自身が危うい」
姉友「……」
別俺「スパイダーモードは君にも機体にも相当な負担だ。次したら命の保障すら出来ん」
姉友「……」
別俺「……それでも、乗りたいか?」
姉友「はい」
別俺「……ふんっ、君にはかなわん」
姉友「えへへ」
462 :愛のVIP戦士:07/08/09 00:21:09 ID:jVU7uVEa
【俺友×2】
俺友「……」
タブン、ツギガケッセン
コワクナイ?
ソウ アナタハツヨイノネ
ワタシハ
俺友「……傍にいたいから……」
【第十一話 世界意思】
姉友「この回はお題によって進行されますぅー」
別俺「この形式も今回で最後だ。せいぜい慎重に選択するんだな」
415 :愛のVIP戦士:07/07/24 23:12:53 ID:tJEZ+Fop
なんて待ち伏せ……!?
【基地で迷う事○回目……とうとう棒に当たった】
基地内
俺「また迷った……ん? なんだこの部屋?」
よこしまなゆめの部屋
俺「……」
→ 開ける
やめる
416 :愛のVIP戦士:07/07/24 23:15:03 ID:tJEZ+Fop
姉友「【焦心の姉】は、姉ちゃんがまだ寝てるのでぇー……」
【素ヒの最後の決断?】
悪いけど、もうあなたをパイロットとして乗せられないわ
素ヒ「……」
俺「どうした? まだどっか調子悪いのか?」
素ヒ「ん……」
私は
418 :愛のVIP戦士:07/07/24 23:24:05 ID:tJEZ+Fop
【純粋な想いで&大切な人へ】
『皆さんに、お話があります』
そう店長さんが切り出したのは、ダミー襲撃の爪跡がまだまだ残っている時だ。
『また、あの化物(ダミー)が再訪することは分かっています。メンバーの大半が戦力にならない今、状況は絶望的といえます』
淡々と、事実に押しつぶされんとはっきりとした言葉が届く。同様に皆の表情も固かった。
あの戦闘の後、アイツはまだベッドの上。姉友ちゃんと素ヒも出撃に耐えられる状態ではない。俯きはじめたムードの中でも、
店長さんは力強く言葉を続けた。
『誰もが指を咥えて見てるのを歯がゆく思ってるでしょう』
全員が集まっているはずの作戦室において、新たな来訪者にドアが開く。皆、一斉に顔を向けると同時に方々から驚きの声が
上がった。
「だから、私は戻ってきました」
久しぶりに見た店長さんの笑顔は、やはり春の陽光のように柔らかいものだった。
419 :愛のVIP戦士:07/07/24 23:29:10 ID:tJEZ+Fop
【命より大切なこと】
店員「本当に良いんですか?」
店長「何がですか?」
店員「だって……そのボディはまだ……」
店長「あらあら……私も、私も出来ればこれは最終的な手段にしたかったんですが」
店員「ならっ!」
店長「私も、別俺さんのお兄さんを好きだからです」
店員「あ……」
店長「男女の愛とはまた違うんです……私はあの子を小さい頃から知ってますから。親子の情のようなものですかね」
店員「……」
店長「どちらにしろ私も、大切な人の為の復讐なのかもしれません」
420 :愛のVIP戦士:07/07/24 23:31:05 ID:tJEZ+Fop
【闇を切り裂くファスナー】
俺「あの……」
店長「なんですか? なんかこうして面と向かって話すのはどこか妙な気分ですね」
俺「はあ……それであの」
店長「ええ」
俺「背中のその……ファ
店長「知りたいですか?」
俺「……いえ」
店長「賢明な選択です」
421 :愛のVIP戦士:07/07/24 23:33:16 ID:tJEZ+Fop
【→ 開ける】
俺「し、失礼しまーって、うおおお!? なんだこの触手はああああああああああ……!!!」
【DEADEND 久しぶりです】
422 :愛のVIP戦士:07/07/24 23:38:33 ID:tJEZ+Fop
【姉と俺友のキリング台所】
トントントン……
俺友「……触らぬ神に祟りなし……ナムー」
姉『療養中のため等身大POPのみ』
俺友「……寂しい、グスン……」
429 :愛のVIP戦士:07/08/03 01:13:42 ID:queVBpGK
【目は口ほどにモノを言う&炎と闇の狭間】
店員「素ヒが目を覚ましたわ……でも、悪いけどまだアナタとは面会させられないわ。
そんな顔しないで……あの子もいっぱいいっぱいなのよ。皆そうだけど、それでも、
あの子はあの子なりに頑張ってるから……お願い」
430 :愛のVIP戦士:07/08/03 01:19:29 ID:queVBpGK
【戦士は独り&明日を生きるための闘い】
ドック
店長「……」
別俺「あの頃よりも格段に性能は上がっています。パイロットへの負担も出来る限り軽減させました」
店長「命を預けるだけの価値はありそうですね」
別俺「……」
店長「そんな顔しないでください。別に死ぬわけではありません。むしろ、生きる為だからこそ」
別俺「ええ……そうですね」
431 :愛のVIP戦士:07/08/03 01:23:18 ID:queVBpGK
【俺にも出来ること、俺にしか出来ないこと】
>429続き
医務室前
俺「……」
店長「入るなって言われてるんですよね?」
俺「あ……ええ」
店長「入ってください」
俺「え?」
店長「確かに今、貴方とあの子を会わせるのは不安ですが、そうすることでしかどうにもならないこともあります」
俺「……」
店長「皆を守るのは誰にでも出来ますが、あの子を支えられるのは貴方だけですから」
俺「……ありがとうございます」
姉友「>>416【素ヒの最後の決断?】に続きますぅー」
432 :愛のVIP戦士:07/08/03 01:41:36 ID:queVBpGK
姉友「【言葉様】って誰ですかぁー?」
姉友「【肉片】はまだ閲覧が……うっ……」
【スペア】
『ぎゃハはっ! このオれがシのウがまた別のおレがてめゑらをコろシニ来るゼ! アノ男も無駄ジにだった
ワケだ! ダッセえよなあ!? だッせえよナア!?』
なら私は、代えの体でもって倒します
435 :愛のVIP戦士:07/08/03 22:57:38 ID:1WHT8AN9
【それって告白なの?&水龍炎上】
>416続き
素ヒのいる病室を後にした俺に、珍しくメガネを外した嫌味な野郎が近づいてきた。
「貴様等は小学生か? ウジウジと互いに顔を俯かせるだけではないか」
いちいち人の神経を逆撫でする言葉。それでも事実としか言えない俺は、もう一人の俺を睨むか出来ない。
「威勢だけで何でも通るとは思うな。全て済んでからでは何もかも遅いのだからな」
見つめ返してくるもう一人の俺。まるで鏡を合わせたかのような光景は、やはりどこか吐き気を催す異様さに満ちている。
負けでも良い。俺は目を逸らすと、「フンッ」と鼻を鳴らして奴が横を通り過ぎる。
間際、とんでもない言葉を俺に残して。
「私は彼女を愛していた。今もそれは変わらん」
振り返って奴の背中を見るも、呼び止めることが出来なかった俺が情けなかった。
436 :愛のVIP戦士:07/08/03 23:05:11 ID:1WHT8AN9
姉友「【絶望からの帰還】はまだ閲覧できませんー」
【愛する人(俺編)】
店員「素ヒに、これからV.I.Pに乗ることは出来ないと伝えたわ」
俺「そうですか……」
店員「一人でも戦力は欲しいのが本音だけれど、それでもあの子のことを考えればの選択だと思ってるわ。
もちろん、貴方にとっても」
俺「……」
店員「更に貴方を元の世界に戻すことも検討されてるわ……色々言いたいこともあるだろうけど、今は我慢して欲しい」
俺「はい……」
店員「……ありがとうね」
440 :愛のVIP戦士:07/08/05 23:40:37 ID:QHn+JGdG
【ヒートする俺&そして、これから……】
「厨出現! 数は五体以上を確認、更に増殖中ですっ」
店員「V.I.P出撃準備。戦闘予定域を各機に回して!」
戦闘後
俺「最近、間断なく出てきますね」
別俺「おそらくダミーが裏で手回ししてるんだろう。消耗戦をさせたいらしい」
俺「裏で? そんなことが出来るのか?」
店長「直接、組織のような統率は取っていません。ただ共通意識みたいなものでしょうか。ダミーのような強力な厨なら
群体としての意思としてそれぐらいは出来るかもしれません」
俺「滅茶苦茶だな……」
別俺「そうだな。それでも相手は白旗など揚げさせてはくれない。喰うか喰われるか、だ」
俺「ああ……どちらにせよ、倒すまでだ」
店長「あらあら」
441 :愛のVIP戦士:07/08/05 23:45:13 ID:QHn+JGdG
姉友「【新たな仲間&奇跡の復活】は【純粋な想いで&大切な人へ】と同じ内容ですぅー」
【戦線離脱&醒めないユメ】
病室
素ヒ「……」
最近、私は同じ夢を見る。
この病室と同じ、真っ白い部屋で一人。ベッドに寝ている私。見えるのは白い白い天井。
体を起こすことすらままならない私に、脇から顔を覗かせるその人が優しく私に囁く。
私もまた頬が熱くなる感覚と共に、その人に返すのだ。
「ねえ、―――」
同じユメは、いつもそこで途切れてしまう。
443 :愛のVIP戦士:07/08/06 00:12:03 ID:w8ft6VdS
そろそろ分かってきたかい?
【堕ちるゆりかご】
「あの……」
別俺「どうした?」
「店員さんからなんですけど、素ヒさんの意識を数値化したものです」
別俺「ああ、ありがとう」
「……」
別俺「……ふむ」
「あの、それってどう考えてもm
別俺「見るなとは言ってないが、口は堅い方が得だぞ? なにかと」
「あ……」
別俺「良い子だ」
444 :愛のVIP戦士:07/08/06 00:14:27 ID:w8ft6VdS
【俺友の考え】
俺「なあ、聞くなって言われたけど、やっぱ聞いていいか?」
俺友「……ワツハプン?」
俺「その、どうしてお前は、というかもう一人のお前はこの世界に?」
俺友「……」
俺「あ、いや、答えられないなら良いんだ」
俺友「……いたかった」
俺「え?」
俺友「一緒に……いたかった……ただそれだけ」
俺「……」
445 :愛のVIP戦士:07/08/06 00:17:53 ID:w8ft6VdS
【それでもやっぱり……】
作戦室
「やはり凄いですね店長さんは。厨撃墜数、抜群に多いです」
店員「そうね」
「機構的にも無駄のない動きで調整も楽だって言ってましたし、もっと早く復活してくれれb
店員「お願いだからもうそれ以上は何も言わないで」
「ふぇ?」
店員「……」
「あ……その、ごめんなさい」
店員「いいのよ……私もちょっとどうかしてるわ……ごめんなさいね」
「……」
451 :愛のVIP戦士:07/08/08 17:00:13 ID:idYiXAnX
【素ヒに会う姉友&いてもたってもいられない姉友】
医務室
姉友「……」
素ヒ「……なあ」
姉友「は、はいっ?」
素ヒ「……一つ、ずっと気になってたんだ」
姉友「……」
素ヒ「まだ“私”が“私”としてハッキリしてる内に聞いておきたいんだ」
姉友「はい……」
素ヒ「もう一人の私はどこにいるんだ?」
姉友「……」
素ヒ「どうなんだ?」
姉友「……それは、喋れません……禁則事項です」
素ヒ「……そうか……」
455 :愛のVIP戦士:07/08/08 23:52:10 ID:U8HGEFh+
【姉が確か……&ラビリンス】
店員「姉ちゃんが起きたわ。でも面会は出来ないわ……正直、こんなことを言うのはなんだけれど
いうべき言葉が見つからなかった……ごめんなさい」
456 :愛のVIP戦士:07/08/08 23:59:49 ID:U8HGEFh+
姉友「【俺と素ヒ、二人の先にあるもの】は【君だけの旅路】と同じ内容でまだ閲覧できませんー」
【鉢植&窓際圏外】
起きてもすることなど無い。だけど私は目を覚ましてしまった。
私は死ぬことすら選べなかった。たとえそれが逃避だということが分かっていても、楽な方に流れてしまおうとする
私を、神様は許してなどくれなかった。
窓の外はどこまでも続く晴天。それなのに、私の中で育ってしまったドロドロとした醜いものが、私の目を通して空を
濁していく。
もうやだよ、助けてよ―――さん。
457 :愛のVIP戦士:07/08/09 00:03:22 ID:jVU7uVEa
【引っ繰り返ってみたものの】
俺「ダミーを倒す手立てはないのか?」
別俺「引っくり返っても無理だということは事実だ」
俺「そうか」
別俺「……それでも倒さねばならん。七転八倒しようがなんだろうがな」
俺「お前がいて助かるよ」
別俺「ふんっ、褒めても何も出んぞ」
458 :愛のVIP戦士:07/08/09 00:05:33 ID:jVU7uVEa
【剃刀とロープ】
姉友「えーっと……」
俺「なにやってるの? 洗面所の掃除?」
姉友「あー、いえそのぉ……」
剃刀
俺「……その、それってb
姉友「違います! そのっ、素ヒちゃんや姉ちゃんを見ると……グス……こんなこと、
したくもないんですけどぉ……グス……」
俺「……そうだよな」
459 :愛のVIP戦士:07/08/09 00:13:19 ID:jVU7uVEa
【豪腕】
「厨出現! V.I.Pの出撃許可お願いしますっ」
俺「くそ! 一体どんだけ出れば気が済むんだよ!」
別俺「そうだな。こうも連続で出られてはこっちもm
店長「あらあら。泣き言ですか?」
俺「いや、そういうわけじゃ」
別俺「……」
店長「言いたくなる気持ちは十分分かります。どうして自分だけがとも思うのは仕方ありません……。
ですが、私達は力を授かったのです。誰もが望んで尚、手に入らない護る為の力を私達は奮うことが出来るのです。
現実は残酷です。薄情です。愛し合っていた男女は引き裂かれ、暖かい家族は踏み潰され、人間がそもそも持つ博愛など
嘲笑されるに過ぎません。だからこそ、だからこそ私達がいるんです。引き裂かれるならば繋ぎとめ、踏み潰されるなら
押し留め、哂われる前に微笑むんです。それが出来るんです。それがしたくても出来ない人が大半なのに、私達は出来るんです。
これ以上の幸せ、ありますか?」
460 :愛のVIP戦士:07/08/09 00:15:48 ID:jVU7uVEa
【激情の共感者&前兆の時計】
病室
コンコン
どうぞ
素ヒ「あの……」
姉「うん、会いたかったわ。なんだか凄く久しぶりな感覚」
素ヒ「……」
姉「少し、お話しましょう」
素ヒ「……」
姉「あのね
461 :愛のVIP戦士:07/08/09 00:18:43 ID:jVU7uVEa
【鋼の壁】
別俺「出撃許可? 出せるわけないだろう」
姉友「……」
別俺「機体もコアの部分がまだ調整途中だし、なにより君自身が危うい」
姉友「……」
別俺「スパイダーモードは君にも機体にも相当な負担だ。次したら命の保障すら出来ん」
姉友「……」
別俺「……それでも、乗りたいか?」
姉友「はい」
別俺「……ふんっ、君にはかなわん」
姉友「えへへ」
462 :愛のVIP戦士:07/08/09 00:21:09 ID:jVU7uVEa
【俺友×2】
俺友「……」
タブン、ツギガケッセン
コワクナイ?
ソウ アナタハツヨイノネ
ワタシハ
俺友「……傍にいたいから……」
2007年10月31日(水) 18:37:26 Modified by ID:TaZFwACjHA