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12氏作品 19スレ目 その6(避難所)

411 :愛のVIP戦士:07/07/24 22:53:13 ID:tJEZ+Fop


【第十一話 世界意思】


姉友「この回はお題によって進行されますぅー」
別俺「この形式も今回で最後だ。せいぜい慎重に選択するんだな」


415 :愛のVIP戦士:07/07/24 23:12:53 ID:tJEZ+Fop
なんて待ち伏せ……!?

【基地で迷う事○回目……とうとう棒に当たった】

基地内

俺「また迷った……ん? なんだこの部屋?」

よこしまなゆめの部屋

俺「……」

→ 開ける
  やめる


416 :愛のVIP戦士:07/07/24 23:15:03 ID:tJEZ+Fop
姉友「【焦心の姉】は、姉ちゃんがまだ寝てるのでぇー……」

【素ヒの最後の決断?】

 悪いけど、もうあなたをパイロットとして乗せられないわ

素ヒ「……」
俺「どうした? まだどっか調子悪いのか?」
素ヒ「ん……」




私は





418 :愛のVIP戦士:07/07/24 23:24:05 ID:tJEZ+Fop
【純粋な想いで&大切な人へ】

『皆さんに、お話があります』
 そう店長さんが切り出したのは、ダミー襲撃の爪跡がまだまだ残っている時だ。
『また、あの化物(ダミー)が再訪することは分かっています。メンバーの大半が戦力にならない今、状況は絶望的といえます』
 淡々と、事実に押しつぶされんとはっきりとした言葉が届く。同様に皆の表情も固かった。
 あの戦闘の後、アイツはまだベッドの上。姉友ちゃんと素ヒも出撃に耐えられる状態ではない。俯きはじめたムードの中でも、
店長さんは力強く言葉を続けた。
『誰もが指を咥えて見てるのを歯がゆく思ってるでしょう』
 全員が集まっているはずの作戦室において、新たな来訪者にドアが開く。皆、一斉に顔を向けると同時に方々から驚きの声が
上がった。

「だから、私は戻ってきました」

 久しぶりに見た店長さんの笑顔は、やはり春の陽光のように柔らかいものだった。




419 :愛のVIP戦士:07/07/24 23:29:10 ID:tJEZ+Fop
【命より大切なこと】

店員「本当に良いんですか?」
店長「何がですか?」
店員「だって……そのボディはまだ……」
店長「あらあら……私も、私も出来ればこれは最終的な手段にしたかったんですが」
店員「ならっ!」
店長「私も、別俺さんのお兄さんを好きだからです」
店員「あ……」
店長「男女の愛とはまた違うんです……私はあの子を小さい頃から知ってますから。親子の情のようなものですかね」
店員「……」
店長「どちらにしろ私も、大切な人の為の復讐なのかもしれません」



420 :愛のVIP戦士:07/07/24 23:31:05 ID:tJEZ+Fop
【闇を切り裂くファスナー】

俺「あの……」
店長「なんですか? なんかこうして面と向かって話すのはどこか妙な気分ですね」
俺「はあ……それであの」
店長「ええ」
俺「背中のその……ファ
店長「知りたいですか?」
俺「……いえ」
店長「賢明な選択です」



421 :愛のVIP戦士:07/07/24 23:33:16 ID:tJEZ+Fop
【→ 開ける】

俺「し、失礼しまーって、うおおお!? なんだこの触手はああああああああああ……!!!」





【DEADEND 久しぶりです】



422 :愛のVIP戦士:07/07/24 23:38:33 ID:tJEZ+Fop
【姉と俺友のキリング台所】

トントントン……

俺友「……触らぬ神に祟りなし……ナムー」
姉『療養中のため等身大POPのみ』
俺友「……寂しい、グスン……」




429 :愛のVIP戦士:07/08/03 01:13:42 ID:queVBpGK
【目は口ほどにモノを言う&炎と闇の狭間】

店員「素ヒが目を覚ましたわ……でも、悪いけどまだアナタとは面会させられないわ。
   そんな顔しないで……あの子もいっぱいいっぱいなのよ。皆そうだけど、それでも、
   あの子はあの子なりに頑張ってるから……お願い」




430 :愛のVIP戦士:07/08/03 01:19:29 ID:queVBpGK
【戦士は独り&明日を生きるための闘い】

ドック

店長「……」
別俺「あの頃よりも格段に性能は上がっています。パイロットへの負担も出来る限り軽減させました」
店長「命を預けるだけの価値はありそうですね」
別俺「……」
店長「そんな顔しないでください。別に死ぬわけではありません。むしろ、生きる為だからこそ」
別俺「ええ……そうですね」





431 :愛のVIP戦士:07/08/03 01:23:18 ID:queVBpGK
【俺にも出来ること、俺にしか出来ないこと】

>429続き

医務室前

俺「……」
店長「入るなって言われてるんですよね?」
俺「あ……ええ」
店長「入ってください」
俺「え?」
店長「確かに今、貴方とあの子を会わせるのは不安ですが、そうすることでしかどうにもならないこともあります」
俺「……」
店長「皆を守るのは誰にでも出来ますが、あの子を支えられるのは貴方だけですから」
俺「……ありがとうございます」


姉友「>>416【素ヒの最後の決断?】に続きますぅー」


432 :愛のVIP戦士:07/08/03 01:41:36 ID:queVBpGK
姉友「【言葉様】って誰ですかぁー?」
姉友「【肉片】はまだ閲覧が……うっ……」

【スペア】

『ぎゃハはっ! このオれがシのウがまた別のおレがてめゑらをコろシニ来るゼ! アノ男も無駄ジにだった
 ワケだ! ダッセえよなあ!? だッせえよナア!?』



なら私は、代えの体でもって倒します






435 :愛のVIP戦士:07/08/03 22:57:38 ID:1WHT8AN9
【それって告白なの?&水龍炎上】

>416続き

 素ヒのいる病室を後にした俺に、珍しくメガネを外した嫌味な野郎が近づいてきた。

「貴様等は小学生か? ウジウジと互いに顔を俯かせるだけではないか」

 いちいち人の神経を逆撫でする言葉。それでも事実としか言えない俺は、もう一人の俺を睨むか出来ない。

「威勢だけで何でも通るとは思うな。全て済んでからでは何もかも遅いのだからな」

 見つめ返してくるもう一人の俺。まるで鏡を合わせたかのような光景は、やはりどこか吐き気を催す異様さに満ちている。
 負けでも良い。俺は目を逸らすと、「フンッ」と鼻を鳴らして奴が横を通り過ぎる。
 間際、とんでもない言葉を俺に残して。

「私は彼女を愛していた。今もそれは変わらん」

 振り返って奴の背中を見るも、呼び止めることが出来なかった俺が情けなかった。


436 :愛のVIP戦士:07/08/03 23:05:11 ID:1WHT8AN9
姉友「【絶望からの帰還】はまだ閲覧できませんー」

【愛する人(俺編)】

店員「素ヒに、これからV.I.Pに乗ることは出来ないと伝えたわ」
俺「そうですか……」
店員「一人でも戦力は欲しいのが本音だけれど、それでもあの子のことを考えればの選択だと思ってるわ。
   もちろん、貴方にとっても」
俺「……」
店員「更に貴方を元の世界に戻すことも検討されてるわ……色々言いたいこともあるだろうけど、今は我慢して欲しい」
俺「はい……」
店員「……ありがとうね」



440 :愛のVIP戦士:07/08/05 23:40:37 ID:QHn+JGdG
【ヒートする俺&そして、これから……】

「厨出現! 数は五体以上を確認、更に増殖中ですっ」
店員「V.I.P出撃準備。戦闘予定域を各機に回して!」


戦闘後

俺「最近、間断なく出てきますね」
別俺「おそらくダミーが裏で手回ししてるんだろう。消耗戦をさせたいらしい」
俺「裏で? そんなことが出来るのか?」
店長「直接、組織のような統率は取っていません。ただ共通意識みたいなものでしょうか。ダミーのような強力な厨なら
   群体としての意思としてそれぐらいは出来るかもしれません」
俺「滅茶苦茶だな……」
別俺「そうだな。それでも相手は白旗など揚げさせてはくれない。喰うか喰われるか、だ」
俺「ああ……どちらにせよ、倒すまでだ」
店長「あらあら」




441 :愛のVIP戦士:07/08/05 23:45:13 ID:QHn+JGdG
姉友「【新たな仲間&奇跡の復活】は【純粋な想いで&大切な人へ】と同じ内容ですぅー」

【戦線離脱&醒めないユメ】

病室

素ヒ「……」

 最近、私は同じ夢を見る。
 この病室と同じ、真っ白い部屋で一人。ベッドに寝ている私。見えるのは白い白い天井。
 体を起こすことすらままならない私に、脇から顔を覗かせるその人が優しく私に囁く。
 私もまた頬が熱くなる感覚と共に、その人に返すのだ。

「ねえ、―――」


 同じユメは、いつもそこで途切れてしまう。




443 :愛のVIP戦士:07/08/06 00:12:03 ID:w8ft6VdS
そろそろ分かってきたかい?

【堕ちるゆりかご】

「あの……」
別俺「どうした?」
「店員さんからなんですけど、素ヒさんの意識を数値化したものです」
別俺「ああ、ありがとう」
「……」
別俺「……ふむ」
「あの、それってどう考えてもm
別俺「見るなとは言ってないが、口は堅い方が得だぞ? なにかと」
「あ……」
別俺「良い子だ」




444 :愛のVIP戦士:07/08/06 00:14:27 ID:w8ft6VdS
【俺友の考え】

俺「なあ、聞くなって言われたけど、やっぱ聞いていいか?」
俺友「……ワツハプン?」
俺「その、どうしてお前は、というかもう一人のお前はこの世界に?」
俺友「……」
俺「あ、いや、答えられないなら良いんだ」
俺友「……いたかった」
俺「え?」
俺友「一緒に……いたかった……ただそれだけ」
俺「……」





445 :愛のVIP戦士:07/08/06 00:17:53 ID:w8ft6VdS
【それでもやっぱり……】

作戦室

「やはり凄いですね店長さんは。厨撃墜数、抜群に多いです」
店員「そうね」
「機構的にも無駄のない動きで調整も楽だって言ってましたし、もっと早く復活してくれれb
店員「お願いだからもうそれ以上は何も言わないで」
「ふぇ?」
店員「……」
「あ……その、ごめんなさい」
店員「いいのよ……私もちょっとどうかしてるわ……ごめんなさいね」
「……」





451 :愛のVIP戦士:07/08/08 17:00:13 ID:idYiXAnX
【素ヒに会う姉友&いてもたってもいられない姉友】

医務室

姉友「……」
素ヒ「……なあ」
姉友「は、はいっ?」
素ヒ「……一つ、ずっと気になってたんだ」
姉友「……」
素ヒ「まだ“私”が“私”としてハッキリしてる内に聞いておきたいんだ」
姉友「はい……」
素ヒ「もう一人の私はどこにいるんだ?」
姉友「……」
素ヒ「どうなんだ?」
姉友「……それは、喋れません……禁則事項です」
素ヒ「……そうか……」





455 :愛のVIP戦士:07/08/08 23:52:10 ID:U8HGEFh+
【姉が確か……&ラビリンス】

店員「姉ちゃんが起きたわ。でも面会は出来ないわ……正直、こんなことを言うのはなんだけれど
   いうべき言葉が見つからなかった……ごめんなさい」




456 :愛のVIP戦士:07/08/08 23:59:49 ID:U8HGEFh+
姉友「【俺と素ヒ、二人の先にあるもの】は【君だけの旅路】と同じ内容でまだ閲覧できませんー」

【鉢植&窓際圏外】

 起きてもすることなど無い。だけど私は目を覚ましてしまった。
 私は死ぬことすら選べなかった。たとえそれが逃避だということが分かっていても、楽な方に流れてしまおうとする
私を、神様は許してなどくれなかった。
 窓の外はどこまでも続く晴天。それなのに、私の中で育ってしまったドロドロとした醜いものが、私の目を通して空を
濁していく。

 もうやだよ、助けてよ―――さん。






457 :愛のVIP戦士:07/08/09 00:03:22 ID:jVU7uVEa
【引っ繰り返ってみたものの】

俺「ダミーを倒す手立てはないのか?」
別俺「引っくり返っても無理だということは事実だ」
俺「そうか」
別俺「……それでも倒さねばならん。七転八倒しようがなんだろうがな」
俺「お前がいて助かるよ」
別俺「ふんっ、褒めても何も出んぞ」




458 :愛のVIP戦士:07/08/09 00:05:33 ID:jVU7uVEa
【剃刀とロープ】

姉友「えーっと……」
俺「なにやってるの? 洗面所の掃除?」
姉友「あー、いえそのぉ……」

剃刀

俺「……その、それってb
姉友「違います! そのっ、素ヒちゃんや姉ちゃんを見ると……グス……こんなこと、
   したくもないんですけどぉ……グス……」
俺「……そうだよな」



459 :愛のVIP戦士:07/08/09 00:13:19 ID:jVU7uVEa
【豪腕】

「厨出現! V.I.Pの出撃許可お願いしますっ」

俺「くそ! 一体どんだけ出れば気が済むんだよ!」
別俺「そうだな。こうも連続で出られてはこっちもm
店長「あらあら。泣き言ですか?」
俺「いや、そういうわけじゃ」
別俺「……」


店長「言いたくなる気持ちは十分分かります。どうして自分だけがとも思うのは仕方ありません……。
   ですが、私達は力を授かったのです。誰もが望んで尚、手に入らない護る為の力を私達は奮うことが出来るのです。
   現実は残酷です。薄情です。愛し合っていた男女は引き裂かれ、暖かい家族は踏み潰され、人間がそもそも持つ博愛など
   嘲笑されるに過ぎません。だからこそ、だからこそ私達がいるんです。引き裂かれるならば繋ぎとめ、踏み潰されるなら
   押し留め、哂われる前に微笑むんです。それが出来るんです。それがしたくても出来ない人が大半なのに、私達は出来るんです。
   これ以上の幸せ、ありますか?」




460 :愛のVIP戦士:07/08/09 00:15:48 ID:jVU7uVEa
【激情の共感者&前兆の時計】

病室

コンコン

どうぞ

素ヒ「あの……」
姉「うん、会いたかったわ。なんだか凄く久しぶりな感覚」
素ヒ「……」
姉「少し、お話しましょう」
素ヒ「……」
姉「あのね







461 :愛のVIP戦士:07/08/09 00:18:43 ID:jVU7uVEa
【鋼の壁】

別俺「出撃許可? 出せるわけないだろう」
姉友「……」
別俺「機体もコアの部分がまだ調整途中だし、なにより君自身が危うい」
姉友「……」
別俺「スパイダーモードは君にも機体にも相当な負担だ。次したら命の保障すら出来ん」
姉友「……」
別俺「……それでも、乗りたいか?」
姉友「はい」
別俺「……ふんっ、君にはかなわん」
姉友「えへへ」




462 :愛のVIP戦士:07/08/09 00:21:09 ID:jVU7uVEa
【俺友×2】

俺友「……」

タブン、ツギガケッセン

コワクナイ?

ソウ アナタハツヨイノネ

ワタシハ


俺友「……傍にいたいから……」
2007年10月31日(水) 18:37:26 Modified by ID:TaZFwACjHA




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