【愛の儀式】

『今のうちに魔力を次の世代に伝えておかないといけません。』

不意に投げ掛けられた、意味深なアマルダの台詞に、俺は戸惑いを隠せなかった。

『次の世代?』

意図を図りかねて、オウム返しのように口から疑問文がとびだす。

『え、ええと、そのですね…』

珍しく、みるみる彼女の顔が、紅く染まっていく。

『あなたとの子供です。』

『…………』(ぽかーん)

意を決したその言葉が俺の胸を貫いた。
我ながら、今の表情はなんとも情けないものに違いない。

『とりあえず、どうして俺なのか聞いてもいいか?』
『だって、あなたのことが好きだから。
それ以上の理由は必要ないでしょう?』

普段、表情の変わらない彼女が頬を染めて、そう言い切った。

(これは男として、覚悟を決めなければいけないな。)

『でも、俺ってそんなに魔力ないぞ?』

覚悟を決めきれなかった。
なんとなく寸前×な自分。
頬をポリポリ書きながら、最後の確認を入れてみた。

『私で2人分ぐらいはありますよ。』
(あぁ、なるほど。)
って、
「言ってることがメチャクチャだよ。」

間髪入れずにツッコんだが、何故だかそれが今は心地よかった。
誰も見たことのない彼女が、今、目の前にいるんだろう。

『あの…それで、ご返事はどうなんでしょうか?』

真っ直ぐ見つめる彼女の瞳。

『…協力しよう。』
息を飲む音が聴こえる。

『ありがとうございます!』

彼女の顔にパッと、笑顔が咲いた…気がする。
そして少し震えながら、

『…………。
どんな魔物と戦うよりも、勇気が必要でした…。』
と囁き、少し涙を流した彼女を、強く抱き締めた。

『この部屋、封印したって言っていたけれど…』

辺りを見回しながら、俺が質問をすると、

『はい。防音に人避け。それに、時間がかかるかもですから、その、こ、子作りに。
時間の流れを、外と比べると、ゆっくり流れるような、そう感じるような、そんな魔法もかけてあります。
…初めては、少しでも長く感じたいですし。。。』

最後に付け足された気持ちに、アマルダへの劣情が、我慢できないレベルに達しそうなのを感じる。
それでなくても、アマルダは既に少し服を脱ぎかけているのだから!

『アマルダ、じゃあ…』

抱き締めていた腕に、さらに力を込めようとした、その時。
するりとアマルダが抜け出した。

『けっこう喋っていましたし、緊張したせいで喉乾いちゃいましたね!
い、今、お茶入れますね!』

少し焦り気味に、アマルダがお茶の準備をしはじめてしまった。
緊張しているんだろう。
いきなり出鼻を挫かれた気分だ。

どうぞ、と少し間を置いてお茶をだしたアマルダが、なんだかいじらしい。

『そ、それであの、あ、汗を流してくるので、そちらのベッドで、その、待っていてください。』

これから2人ですることへの緊張からか、アマルダにしては珍しいほど噛みながら喋り、奥の方へ消えてしまった。


このベッドか…。

力をかけたら、ギィッと軋んだ音のする、大きめのベッドに腰をかけ、今の現状を確認する。

その、今からアマルダと、するんだよな、アレを。

経験がないわけではないが、久し振りなので、だんだんと緊張してきてしまう。
『今から、アマルダと…』
とか呟きながら、 奥からの、シュルっとアマルダの服を脱ぐ音が聞こえ、興奮が高まるのがわかる。

こんなときの衣擦れの音っていうのは、なんとも雰囲気がある。

(汗なんて別に気にしないのに。
いや、むしろそのほうが興奮するのに!)

とか考えていたら、意識が急に暗転してきた。。。

(え、あ、あれ?
こ、ここからが、本番、な、のに…)





『…ん。…ん。…ちゅる。…ん。…んん。…ん…』

次に意識がしっかりしたのは、下腹部に暖かさを感じた、そんな時だ。

(なんだかわからないが、物凄く気持ちがイイ!)

働かない頭でキョロキョロと、現状を把握しようとしたが、妙に体が重い。
むしろ思うように動かない。
その間も、気持ちのイイ波がどんどん押し寄せてくる。

『…ん。…ん。…ん。…ん。…んっ。』
さっきから絶え間なく続く快感と、声の出先を確認しようと、頭だけで下半身を覗くと、全裸の自分の足と足の間で、これまた全裸のアマルダが、一生懸命に俺のモノを口にくわえて、頭を前後に動かしている。
こ、これは、フェラされているのか、俺は?!

『え?これはぁぁあ…なっ…うおっ!』

アマルダがしはじめて、俺が目覚めるまで時間があったのか、パンパンに膨れ上がった俺のソレは、今にも限界を迎えそうになっていた。
快感に負けてしまいそうで、喋ろうとしても続かない。
ジュルッ、ジュルッと唾液の音を混ぜながら、アマルダがソレから口を離さずに声をかけてきた。

『んむっ…めが…んっ…しゃめ…ん…まふぃた?』

こつ、こつっと、不馴れなのか、時折モノに歯が当たったりもするが、一生懸命にやってるソレが、気持ちよくないはずもなく、更にその扇情的な光景を目の前にして、俺のモノの限界はもうそこまできていた。
少し癖のある髪を揺らして、頬を染めながら自分に奉仕している彼女に、欲望をぶちまけたい!

『ア、アルマダ、もぅ、で、でる!!』

…寝起きのボケとは怖いものである。
ムッとした顔の彼女に
『アマルダです。』
と、袋のほうを噛まれてしまった。もちろん本気ではなく、軽くなのだが。
それが引き金となって、俺のモノがアマルダ目掛けて勢いよく精子をぶちまけた。

が、それはヒヤッとゆう感覚とともに、あまりアマルダへ降り注ぐことなく、いつも俺が錬金のときに使う、ガラスの瓶のようなものに納められてしまった。

『フフッ、いっぱいでましたね♪』

『ア、アマルダ、これはいったい…どうなってるんだ、それは…!?』

俺の精子の入ったガラスの瓶を軽く降りながら微笑む彼女に、俺は現状の説明を求めた。
よくよく見てみると、動けないと思えば、俺は両手両足をベッドに縛られているではないか!しかも裸で!!
そして俺の精子が入っているようなガラス瓶は、既に3つほどある。
寝ている間に、何回か抜かれていたらしい。

『あの、ですね…』

出したばかりだとゆうのに、未だに大きくなったままのそれを、手でシコシコ弄りながら、アマルダが言った。

『実は私、まだあなたに言わなければならないことがありまして…
…その…私、処女のまま、妊娠しなきゃいけないんです。』
『ハァッ?!』
間の抜けた顔で調子の外れた声をあげた俺に続ける。
『魔力をたくさん子供に受け継がせるには、最善の方法らしくて、私の母や祖母も、そうだったらしく…』

そう言いながらも手は止まっていないので、出したばかりですぐに射精感が高まってくる。
そういえばアマルダはかなり器用だったな。

『魔力を色濃く受け継がせる為、処女のまま懐妊しないといけないんです。』

【純潔の儀式と言いまして】と、アマルダがこの行為の成り立ちや、儀式の有用性などを説明してくれているが、なぜだろう、言葉がうまく耳に入ってこない。

先ほどまで、アマルダとひとつになれるなんて、舞い上がっていた自分が滑稽だった。

(これじゃあ、ただのモノか実験動物みたいじゃないか…)

俺の心にシンクロしてか、刺激を受けて、あんなに元気だった下半身が、少し萎れていったような気がする。

それを感じ取ったのか、説明を終え、再び可愛い舌と口で、行為を再開していたアマルダが、眉をひそめる。

『あれ?どうしました?やっぱり、ショック、でしたでしょうか??』

(ショックでしたかって?!
そりゃあショックだよ!!気持ちがそうなっていたんだから!!
愛しいアマルダと、ひとつになれる、そう思っていたのに!!)

怒りにも似た、強い感情が胸に沸き上がったが、不思議とそれが口から漏れることはなかった。

『少し、刺激を変えてみた方がいいですかね。』


と、俺が複雑な顔を浮かべていたので、少し困ったような顔で、アマルダはスッと立ち上がって、サイドチェストをカチャカチャと漁っている。

と言うか、と言うより、である。

(あれ?俺、今、心の中で、なんて言った??)

【愛しいアマルダと】

無意識とはいえ、いや、無意識だからこそ、自分の気持ちに驚いた。


今更になって、こんなこと、子作りなんて引き受けておいて、自分がアマルダを愛しいと思っていることに、驚いているのである。


(確かに、俺は、アマルダが好きだったんだなぁ…)

思えば、数々の冒険や、何気ない日常。
俺は、いつもどこか目でアマルダを追っていた。

いつからか俺は、アマルダのことを好きになっていたんだ。

それなのに

(さっきまでの俺は、大切な仲間からの、真摯な願いだから、だとか、なんなら据え膳食わぬは男の恥、なんて、心のどこかで、いきなりのこの展開に言い訳をしていたなんて…)

先程までの怒の感情はどこへやら、そんなことすら判っていなかった、自分へ、怒りを越えて、情けなくなってきた。

(アマルダは、あんな決意のもとに、俺へ告白してくれたのに、俺ってやつは…)

しゅん…

(もう少し、俺は自分のことをわかって、芯の通った人間だと思っていたんだがなぁ)

しゅん…

さっきまで威勢を放っていたモノは、瞬く間に力を無くし、平常時のそれと比べても、明らかに情けない様相になっている。


すると、戻ってきたアマルダが珍しく大きな声で、

『ど、どうしたんですかっ?!』

目を大きくして驚いている。

『や、やはりこんな女は、嫌いでしょうか…』

声は震え、今にも泣き出しそうである。

『ち、ちがっ…』

否定の言葉は間髪入れずに出せた。
ただ、自己のモヤモヤした気持ちをどう伝えればいいのか…
その為の言葉は続かなかった。

『本当…ですか?』
赤みがかった瞳で此方を見ている。

『もちろんだ。これは、俺自身の問題だ。』
その瞳を見つめ返す。


『なら、体力的な問題ですか?
おかしいですね、しっかり媚薬は混ぜたはずな…』

最後の方、消え入りそうな声だったが、確かに【媚薬】と聴こえた。
なに!?そんなものまで仕込まれていたのか!?

『媚薬…?』
恐る恐る聞き返してみる。
『あ、いや、まぁ、えぇ、そうです。他意はないです!二人の夜の為です!他意はないですっ!』

やたらしどろもどろしている。
今日は、見たことのないアマルダを沢山見れるな。

『正攻法の子作りではないですし、この儀式の内に子供を成さないとなので、その、沢山必要なんです。あなたの、子種が。』

恥ずかしそうに、アマルダは教えてくれた。
なるほど、そういうことなら仕方ないが。

『すまない、アマルダ。精神的なことだから、今すぐ復活するかどうか…』

『精神的な、こと?』
なんのことかわからない、とアマルダは首を傾げる。
『つまり、こんな呪印だらけの裸じゃ、興奮しないとか、そうゆうことですか?』
とても悲しそうな顔になる。

『だから違う!本当に俺自身の、俺に対する気持ちで、その…。』
アマルダを好きだと気づかなかった。
事此処に至って、そんなことを言っていいのか、尻込みしてしまう。

『言いづらいことですか?今から、まだ続けるのに支障をきたすので、話してください。
大丈夫、あなたの言葉なら、しっかり受け止めます。』

気合いのこもった口調で、俺を見据えるアマルダ。
これは白状しないと、先に進みそうにないな。
嘘をつくのも、違うと思ったので、今のありのままを伝えよう、そう想った。

『俺は、アマルダを愛しているんだ。』

腹をくくり、気持ちを込め、ハッキリとそう口にした。
愛の告白には、全裸で両手両足を縛られ、なんとも滑稽で似つかわしくないシチュエーションだが、人生で一番真剣な告白だと自負できる。
キリッとゆう効果音がしそうなほどの決め顔でそう言ったら、今までにないほど、アマルダは顔を赤くして、そして笑みが溢れた。

『えっ?あのそれは、その。とても…嬉しいです。』
顔から湯気が出るんじゃないかってくらい、赤い顔になったアマルダが、笑顔で応えてくれた。

『でも、それのなにがいけないんですか?
私は、とても嬉しいです。私も愛しています。』

真剣な目でお互いに愛を謳う二人。これで晴れて二人は両想いだ。まごうことなきカップルである。
しかし、

『でもそれに、恥ずかしながら今気づいたんだ。』

『えっ?』

『アマルダが必死に、あんなに想いを込めて告白してくれたのに、あの時の俺は、仲間のたっての願いの為だ、とか。
アマルダを抱ける!なんて気持ちが先行して、どこか流されるまま返事をしてしまったような気がするんだ。
でも冷静に、こんな大事なことに応えられたのは、俺もアマルダを愛していたんだ。今までもそうだった。
それにさっき、目が覚めてから気づいたんだ。
今思うと、好きな相手になんて失礼なことをしてしまったのか、って、その後悔が、その、今のこの現状に繋がって…』

と、覚悟を決め、関を切ったようにここまで言ったところで、ピシッと音がして、辺りに怒りのオーラが満ちていく、そんな気配を感じた。
当たり前だろう。
彼女にとって、一世一代の告白を、適当に返事してしまった。そう打ち明けたのだから。
どんなに責められても仕方がない。

ただ、これから二人の子を成す。つまり夫婦になるようなものだ。
その為にも、このモヤモヤだけはハッキリさせてしまいたかった。
そう考え、恐る恐る彼女の顔を覗くと、怒りのオーラを纏ったアマルダが、いつも見せていた、あの変わらない笑顔でこう告げてきた。

『つまり好きでもない女だけど、仲間の頼みだから、子作りくらいしてやろう。セックスができて、ラッキー、と?』

『いや、そんな風に思っていた、訳でもないんだが、結果としてそうだったのかも、と。』

『正直ガッカリです。』

『すまない。でも、こんな気持ちでことに及ぶのも気が引け…』

『ぺニスをくわえられたら、愛に目覚めたとか。つまり仲が良くて、ぺニスさえくわえてくれればどんな女でもいい、ってことですよね。』

『ち、違うだろ!そんなことを言ったんじゃ…』

変な誤解が生まれた。

『言い訳は結構です。』

反論も途中で遮られ、ゴゴゴゴゴ…とゆう効果音が聞こえそうなほど、怒りのオーラを纏ったアマルダがこちらをじっと見据えている。
もはや目がすわっている気もする。
ゴゴゴゴゴ…も、実際にアマルダの魔力が漏れ、本当に鳴っていたりもする。

『こんな人を好きになっただなんて…』

そして今にも泣き出しそうでもある。
なんて俺は言葉を選ぶのが下手なのだろうか。
心のままに話したら、相手を傷つけてしまった。

『違う、俺はただ、アマルダが好きなことに…』

『問答無用です。』

とうとう不穏な空気が流れ、アマルダはそっぽを向いてしまった。子作りがどうのとかいった雰囲気じゃないように思える。
俺はどこをどう間違えてしまったのだろうか…
確かに今言うべきことでも、なかったのかもしれない。

するとアマルダが、見たこともない、ショッキングなピンク色をした液体の入ったガラス瓶を持ち

『そんな人にはお仕置きです。』

そう一言言うと、それを俺の股間にかけてきた。
ドロッとしたその液体は、ライムのようにベタベタとした、ゼリーに近い液体だった。

『え?アマルダ、なにを…!?』
少し気持ち悪いその感触に、俺は批難の眼差しをアマルダに送った。

『だから、お仕置きです。乙女の純情を弄び、慰みものにしようとした罰です。
ですので、本来薄めて使う媚薬を、一切薄めずに、性器にかけてみました。』
『なにっ…うおっ!』

『見てください。あんなに萎れていたモノが、ほら。』

と、そこには、先ほどまであんなに気持ちに併せて元気のなかった俺のモノが、これでもかと言うほど大きく反り返り、今にも、はち切れそうだった。
とゆうか、膨張しすぎて、かなり痛みが走っている。

『うぉぉぉぉお、アマルダ!これは!これはいけない!!』

続いて、胸が痛むほどの興奮と、じっとしていられないほどの性欲が俺を襲った。

『アマルダ!だめだ!出したい!!壊れてしまいそうだ!!!』
ジタバタしようにも、四肢を拘束されているので、それも思うようにできない。

『無駄に出してはいけませんよ。
もう儀式は後には引けないのです。
あなたの精子なんかで、私は妊娠しないといけないんですから。』

そういうとアマルダは、ガラス瓶に直接俺のモノをあてがい、指でツツーっと、裏筋を刺激した。
その刺激で十分だった。

先ほどとは比べ物にならない量の精液が吐き出され、ガラス瓶からも溢れ出るほどだった。

『これは…想像以上にすごい薬でしたね…。』

自分で作ったであろうアマルダも引くほど、効果は抜群だったのだろう。
目を丸くして、俺の股間を凝視している。

『これは私の陰部にかからないよう、注意しなければなりませんね。』

そう言って、今度はぺニスをピンっと、指で弾かれた。

『う、うぉぉぉぉおぉぉああ!!』

先程と変わらない量の精液が、またガラス瓶に注がれた。
こ、これは気が狂ってしまいそうだ。

『スゴいですね。お仕置きだとゆうのに、こんなに気持ち良さそうに精子を吐き出すなんて、いけない人です。』

そう言ったアマルダは、少し妖艶な笑みを浮かべ、俺の足の間に腰を下ろし

『そんな人には、こうです。』

そして、俺のモノを足の裏でグリグリとなぶりだしたのである。

『ぐっ!うぁぁぁぁあ!』
屈辱的な行為のはずな筈なのに、先程よりも興奮し、ガラス瓶にも当てられていないソレは、足で押され、自分の腹部へ向けて、また大量に精子を吐き出すのである。

『あら、こんなことでも感じているんですか?』

楽しむように俺のモノを足の指で弄ぶアマルダ。

『そんなに外へ出してしまって、もったいないです。』

そう言いながらも足の動きは止まらず、俺の射精も止まらない。

いったい今夜俺は、どれほどまでに精液を吐き出し続けるのだろう。
死にはしないだろうか?

そんな不安が頭をよぎったのも束の間、すぐに快感が身体を支配してしまう。

媚薬とは、こんなに恐ろしいものだったのか…

ビュルビュルと、けっこうな音をたてながら精液を出すも、収まることのない勃起。

『アマルダ、すまなかった…うぉっ…』

口から謝罪の言葉はでるも、アマルダが許してくれるかどうか…

『本当にそう思っていますか?』
質問と同時に、足と足でしごかれ、また射精をする俺。

『あぁ…あぁ…。このままじゃ、気が狂いそうだ…。』
俺はこんな仕打ちを受けるほど、彼女を傷つけてしまったのだろうか?
想い描いた愛する2人の夜を奪われたのは、俺だって一緒じゃないだろうか??

『挿れさせてくれ!挿れさせてくれっ!』

そう思うと俺の理性も、どっかに飛んでいってしまいそうだ。
処女を守らなければいけない。
そんなルールも忘れかけてしまう。

『それはいけません。まだ反省が足りませんか?』

そう言って今度は俺のモノを手で握り、フゥっと息をかけてきた。
そして射精。
もはや何でもありな気がしてきた。

『反省してる。反省してるんだが…。うぅ…』

快感と情けなさで、涙声になった声で謝るしかなかった。

『では、許します。』

『ヒッ!』

今度はジャーっと、コップ1杯の水のようなものをアソコにかけられ、思わず声が出た。

『少しは楽になりましたか?』

さっきまでの膨張感が引いていき、いつもより少し大きいかな?位のぺニスが、そこにあった。

『あ、あぁ…』

出しすぎて憔悴した俺は、ガラガラな声を絞り出して、そう応えた。

『反省してくれましたし、なにより可哀想になってきたので、中和剤をかけてあげましたよ。』

そう言って俺のモノをよしよしと撫でている。

『そしてすみません。またちょっと演技をしてしまいました。』

『…へっ?』

動けない俺へ寄り添うように横たわってきたアマルダが、申し訳なさそうにそう言ったので、俺は訳もわからず、変な声で返事してしまった。

『ちゃんと伝わっていましたよ。あなたの言葉。分かりにくかったですが、あなたなりの誠意だったんです、よね?』

『あ、あぁ。』

急な展開とイキまくった今の状態で、思考がうまくついていかない。

『実は、昔からのあるこの儀式の書物に、その、相手を拘束したときに、付け入る隙があったらこの様にして、結婚後の主導権を握るように、とかなんとか。
でもその、なんだか可哀想になってしまって…。』

(な、なんだって…)
なにかが、ガラガラと音を立てて崩れたような気がする。

『本当にごめんなさい。名前を間違えられたり、好きじゃないかもだったって、その辺りのことで、つい、魔がさしてしまって…』

と、本当に申し訳なさそうな顔をしているが、これも演技なのでは、と思ってしまう。


『せっかくの二人の夜を、台無しにしてしまうところでした。』

そう言って動けない俺へ唇を合わせてきた。

ボンッ!

その瞬間、なにかが弾けた気がした。

確かに、俺は色々と間違えてしまった。
これは間違いない。
しかしだ、それにしてもこの仕打ちはなかったのではないだろうか。
元々、全てを伝えられず、今なおこんな状況になっている俺である。
怒って当然ではないだろうか?
だがしかし、俺はアマルダを愛している。愛し始めている。
アマルダも、俺を好きだと言っている。
両想いだ。
子供も作るんだ、夫婦と言っていいだろう。
だから許すっ!!
少しばかり逆襲をしたいが、今日はここからが本当のスタートだ。
いつかリベンジしたいが、今から愛し合おう。
俺とアマルダの初めてはこれから始まるんだ。
既に結構出しすぎな気もするが、二人が繋がる夜に…

『いえ、処女は捨てられません。』

全部口からでていたようだ。

『でも、そのごめんなさい。嬉しいです。』

また軽く唇を合わせる。

『許して、くれるんですね?』
『あぁ。』
唇を合わせる。

『間違いなく、私のこと、愛してくれますか?』
『もちろん。』
唇を合わせる。

『私も、あなたを愛してますよ。』
『嬉しいよ。』
唇を合わせる。

そうやって、言葉で心と心を近づかせ、唇と唇で確かめあった。
プルンとしたアマルダの唇の感触に心奪われ、何度でも唇を重ねたい衝動にかられる。

『あんなことしてしまいましたが、子作りの儀式を続けても、いいでしょうか?』
『もちろん。』
そう言って、また唇を重ねた。
今度は舌を重ねる、濃厚なほうだ。

『あむっ、んむっ、こんな私を、許して、くれますか?』

『あぁ。』

そう言ってアマルダの舌を舌で貪る。今俺が自由に動かせる、僅かな部分だ。

『嬉しいです。んっ。』
何度も何度も舌を絡める。
『んっ。じゃあ今度はちゃんと儀式の内容を教えてくれ。あの瓶に貯めた精子は、どうするんだ?』
儀式の正しいやり方をきいておく。
二人の唇と唇を結ぶ糸が、なんともイヤらしい。

『この儀式の間にああして貯められた精子は、瓶にかけた魔法の効果で活性化していきます。』

名残惜しそうに唇を離して、モジモジとするアマルダ。

『そしてその…。あなたに、最後に流し入れてもらうんです。瓶をあてがって、此処を手で拡げて…。』

そう言って、とても恥ずかしそうに目を逸らしながら自分の秘部を押さえるアマルダ。
まだじっくり見ていないソコを、穴が空くほど見つめたいものである。

『それは、興奮するなっ!』
教えてもらった儀式の内容に興奮を覚え、久しぶりに自分のモノが大きくなっていたのを思い出した。

『なぁアマルダ。また俺のを舐めてくれないか?』
『は、はい。いいですよ。』

そっと身体を起こし、俺の足の間に移動しようとしたので。

『そして俺にもアマルダのを舐めさせてくれよ。顔に乗ってくれて構わないから。』
と提案してみた。

『えっ!?』
一瞬訳がわからない、って表情をしたアマルダだが、それがどんなことかを理解して、一気に顔を赤らめた。

『そ、そんなはしたない真似は…』

『俺ばかり攻められるのも嫌だし、なによりアマルダを気持ちよくしたいんだ、俺は。』

拒否しようとしたアマルダの言葉を遮り、俺はそう言った。
正直攻められっぱなしが嫌だったのもあるが、もう純粋にアマルダの身体を舐め回したかった。

少しモジモジと考えていたアマルダだが、先程までのこともあってか、おずおずと俺の顔の上を跨ぎ始めた。

『その、こんなに汚れてますよ…。』

『そんなことない。さっきからアマルダは俺のをしてくれているし、アマルダなら、俺は爪先だって、お尻の穴だって舐められるよ!』

少し変態じみた台詞にアマルダが引くかとも思ったが、
『もう、恥ずかしすぎます。』
と言って、ゆっくりと顔の近くに腰を下ろし、俺のモノに舌を這わせていった。

求めていたアマルダの秘部が目の前にある。
アマルダが言ったように、汚れているわけでは決してなく。幼い頃から刻まれている呪印と、アマルダも興奮してくれていた証とばかりに、溢れ出した愛液で妖しく輝く秘境がそこにはあった。
むせかえるような女の匂いを漂わすそこへ、動かしづらい顔を目一杯近づけ、ヌラヌラと光る割れ目へ、舌を這わせる。

『ヒッ!』

初めての感覚へ戸惑いを見せながら、途切れ途切れでもフェラを続けるアマルダ。
集中できないのか、先程より多く歯のあたる感触があるが、痛いというわけではない。
むしろ先程より一生懸命さが伝わってきて、心が喜びで満たされていく感じがする。
それに負けじと、俺もアマルダの割れ目へ吸い付く。
『美味しいよ、アマルダのここ。』

口いっぱいに広がる愛液の味。
これがアマルダの味なんだ、と鼻息を荒くしながら、かき出すように舌を動かしていく。
何度も舌を往復させると、溺れるんじゃないかってほど愛液が溢れてくる。
息継ぎをするように、時折クリトリスのほうを刺激するのも忘れない。
舌だけでどこまでアマルダを気持ち良くできるかわからないが、一心不乱に舌を動かしていく。

そこから二人は競うようにお互いの秘部を貪りあった。

俺は、アマルダが何をされているか意識するように、ジュルッだの、ビチャッだの、わざと大袈裟に音がなるように攻める。
そうするとより一層、汁が滴り落ちてくるような気がした。
もしかしたら、先程かけられた媚薬が、まだ少し残っていたのかもしれないな。
初めてとは思えないほど、愛液が溢れ出している。
アマルダも慣れてきたのか、癖のある髪を振り乱しながら、負けじと大きな音を立てて俺のモノをくわえている。
ジュポッ、ジュポッとゆう音が耳に届くたび、気持ちが高揚していくのがわかる。

『アマルダ、気持ちいいかい?俺はすごく気持ちがいいよ!』
そういってアマルダのクリトリスを少し強めに吸ってみる。
ビクッと身体を震わせて、アマルダは短く

『ふぁい』

とだけ答え、んっんっと、俺のモノから口を離そうとはしない。

我慢できなくなってきた俺は、アマルダの中に挿れたいとゆう思いと戦いながら、アマルダの口を犯すように、僅かに動く範囲で腰を動かしていた。

『んんーっ!!』
と苦しそうにしながらも、アマルダは俺の動きを受け入れている。
そして俺が動くたびに、俺たちのベッドは、大袈裟にギッギッと軋んでくれている。


『アマルダ、イクよっ!』
射精感が限界に高まってきた刹那、できるだけアマルダの口に押し込むように腰を上げ、唇にキスを出来ないかわりに強くクリトリスを吸いながら、盛大に口の中へ果てた。

『んんんんんんむっ!』

しばらくフルフルと小刻みに震え、放心状態だったアマルダが、口に入りきらない大量の精液を手でフォローし、勿体ない、と口や手からガラス瓶へ移そうとしている。
あの様子だと、軽くイッてくれたんじゃないだろうか。

『アマルダ、初めての愛撫はどうだった?手が使えないから、イマイチだったかな?』

少しニヤケながら質問してみる。

『もう…、恥ずかしいです。』

プイッと顔を背けてしまう。

『でも…、癖になりそうでした…。』

そういって、今日何度目かの赤面。
堪らず抱き締めたくなるが、まだ四肢を縛られているのでそれも出来ずに口惜しい。

そんなことを思っていたら、ブチッ、ブチッ、とまずは足。そして腕と、次々と俺を拘束していたロープが切られていく。
久々に身体を動かせる解放感に包まれていると、

『すみません、少し固く結び過ぎたもので。手荒な真似をしてしまいましたね。』
アマルダが腕や足に残ったロープも外していってくれる。

『アマルダ、いいのか?』『はい。その、よろしくお願いいたします。』

裸のアマルダが、ベッドに膝をつき、三つ指をついて、深々と頭を下げた。

その姿があまりにも美しくて、言葉にならない。

『…っ。』

ただただ息を飲むばかりで、その魅力に圧倒されてしまった。

そんな想いを知ってか知らずか、そそくさと俺の側に、俺の精子入りのガラス瓶を12個も並べられた。

『こ、こんなに出したのか、俺は…?!』

致死量じゃないか、ってほどの精子が目の前に並べられ、圧倒される。

『ふふっ、儀式と媚薬のお陰かもですね。』

と、アマルダ。
こんな凄い効果があるなら、今度俺の錬金術で作れないだろうか、この媚薬。
後で作り方を聞いてみようかな。
そんなことを考えていたら、ポフッ、と音を立て、ベッドに仰向けになるアマルダ。
初めは恥ずかしそうに太股は閉じられていたが、ゆっくりとそれも開かれていく。
それを目の当たりにして、また理性が飛びそうになる。

媚薬を使われた時以上に、自分のモノが固くなっていくような感覚が下腹部から伝わってきた。

(こ、このまま足と足の間に身体を捩じ込み、このいきり立ったモノを、アマルダの泉に突き刺し、思うまま掻き回したら、どんなに快感だろう…)

ハァハァと、息は荒くなり、取りつかれたようにアマルダの秘部から目が離せない。
何度も唾を飲み込み、ライカンのように瞳をギラつかせているだろう。

(このまま、一つに…)

いけないとわかっていながらも、魅了されたように、その行為に導かれていっている気がした。

そしてグッと、アマルダの太股に手をかけ

『信じて、ますからっ…!』

その言葉で我に返った。

『あ、あぁ。』

俺はなにを考えていたのだろう。
一時の感情に身を委ね、アマルダを傷つけてしまうところだった。

『…このおあずけは、そうとキツいな。』

振り絞るように、今の気持ちを吐露する。

『すみません…。子どもを産んだら、その、こんな身体で良ければ、いくらでも、あの、抱いてください。』

モジモジとしながら、気遣ってくれる、彼女の精一杯の善意、好意だろう。

すごく嬉しいのだが、欲情的には、非常に困る仕草でもある。

(挿れたい!)

だめだ、だめだ!

(挿入して、思いの丈をぶち負けたい!)

いけない、彼女の信頼を、裏切る訳には…!

そんな葛藤の中、太股にかけていた手に力を込め、アマルダの腰を浮かせ、秘部を天井のほうに向けさせる。
いわゆる、まんぐり返しと言った格好である。

これなら、急に勢いに任せて挿入するには難しい体制だし、この瓶に入った精液を流し込むには、もってこいの格好に思える。

なにより蠱惑的だ。

こんな格好のアマルダを、今にもメチャクチャにしたい衝動に駆られながらも、側にあったひとつめの瓶に手をかけ、アマルダの秘部の穴のふちに、そっと瓶の口を押し当てる。

『んっ。んんっ。』

先程から、とても恥ずかしい格好をとらせているが、嫌がりもせず、アマルダは口元に両手をやり、すべてを受け入れているようだ。

『じゃあ、入れるよ。』

入れるのが、自分のモノではないことが、すごく口惜しいところだが、ゆっくりと瓶を傾け、溜まった精子たちを流し込んでいく。

ドロッとした白濁液がズズズッと、まだなにも受け入れたことのない、未開の花園に吸い込まれていく。

俺の精子が、こんな風にアマルダを汚し、犯していく様を見て、興奮でどうにかなりそうだが、理性を失わないよう、大きく息を吸いながら、その光景に魅入っていた。

大きく息を吸うと、アマルダの媚香が鼻をつき、更に狂おしくなる悪循環でもあるが、今はそれはおいておこう。

足を抱えて、瓶を持ってだと、目標の穴が小さいせいもあってか、上手く注げている気がしない。

お尻の穴の方まで、零れ出た精子をみると、勿体無いと思うより、エロ過ぎる光景だ、となってしまい、暴走を抑える自信もなくなっていく。

『アマルダ、こう、下から手を回して、自分で、入り口を拡げていてもらえないかな?』

『えっ、あ、…はい。』

恥ずかしそうに、口元に置いていた手を、太股の下の方から回させ、自ら、俺に見せつけるように秘部を拡げさせた。

こうすることで、太股を支えるのと、穴を拡げること、この二つをアマルダに補ってもらえるので、きっと精子を流し込むのは楽になるだろう。

ただ、今にもその秘部に貪りつきたい。
その感情は、膨らむばかりだ。
もはや、涎まで垂れはじめている。

(お仕置きされているときより、お仕置きされているようだ、このおあずけは…)

そう考えながら、余計な行動をしないようにと、ひとつ、ふたつ、みっつと、黙々と瓶に入った精液を流し込んでいく。

最初より断然入れやすくなったそこは、まるでゴクゴクと喉を鳴らすかのように、俺の精子を飲み込んでいっているように見える。

『…ふぅ。ん…ふぅ。』

邪魔にならないように気を使っているのだろう。
違和感はあるのだろうが、声を殺しながら、小さく身動ぎするアマルダが愛しくてたまらない。

『ドンドン…入ってきてます。凄く…ふぅ…満ちていくのが…わかります…。』

待ちに待った瞬間だからだろうか、アマルダの表情が、涎を滴ながらだらしなく緩んでいる。

『俺の精子、アマルダに入っていくよ。』

見たままの光景をただ口にしただけなのだが、それだけで、お互い興奮しているのがわかる。

七つめの瓶に差し掛かった辺りで、明らかにアマルダの中に飲み込まれていく量を、零れ落ちていく量が上回っていった。

九つめの瓶までいくと、少し苦しそうに息をしながら、アマルダの中には入らず、そのまま下に垂れていっているように思える。

『…んふぅ。…ふぅ。…お腹、いっぱいです。』

ウットリとした表情で、俺を見つめるアマルダ。
穴を拡げるのをやめ、ポーズは穴を上に向けたままだが、お腹をさすっている。
まだ沢山精子の小瓶は余っているが、どうやら俺は意識を保ったまま、儀式を終えられそうである。

『あぁ。すごく綺麗だよ、アマルダ。』

もはや俺の精子でドロドロになった秘部。呪印だらけだったそこは、すっかり白で塗りつぶされ、精子は線を引き、まるでお尻の穴までも犯したようだった。

『そんなに恥ずかしいこと言わないで…』

【選択肢】

A・俺の理性は、完璧だ。
B・すまない、アマルダ。我慢の限界だ。

A・俺の理性は、完璧だ。


『アマルダ、愛してるよ。』
そういって身体を起こし、キスをした。
これが精一杯の我慢である。
舌すら入れない。入れたら、暴走する自信がある。

『はい。私もです。』

少し離れた唇を、もう一度合わせながら、二人の愛の儀式は終わりを迎えた。

『ちゃんと妊娠、できたかな?』
『この儀式なら、バッチリですよ。』

そう言って、二人でアマルダのお腹を擦る。

『元気な子を、産んでくれよ。』
『はい。』

力強く返事をしたアマルダは、今日一番の、いやこれ迄で一番の笑顔をくれた。



『遅かったでやんすね、なにかあったでやんすか?』

『そうか?…いや、なんにもないよ。』
(俺は一晩過ごして、朝帰りかと思ったが、まだ日付変わる前なんだな。)


その後アマルダは産休でパーティーを抜け、元気な子どもを産んだという。

(ノーマルエンド・Fin)



B・すまない、アマルダ。我慢の限界だ。

そう、もう限界だった。
ギチギチに膨れ上がったモノは、もう止まれないと俺の意思を無視して、自身を誇示している。

そんな時、一つの希望が目に止まった。

グッと、天を向いた下半身を引き寄せ、アマルダにこの希望を投げ掛ける。

『なぁ、アマルダ。処女のまま妊娠しないとなのはわかったが、こっちはどうなんだ。』

そう言って、目をつけた白く染まるお尻の穴に指を這わす。

『ひぃっ!な、なにがですか!?なんのことですかっ!?』

流石のアマルダも驚いたのか、初めて裏返った声を出した。

『なぁ、見てくれよアマルダ、俺のモノを。君と繋がりたくて、俺の意思じゃどうしようもないほど、暴れているだろ?』

と、別に動けと思っているわけでもない、大きくなったソレは、今にも爆発しそうにビクンビクンと脈打っている。

『このままじゃ、気が狂いそうなんだ。』

そう言っては、グリグリとお尻の穴の方を刺激し始めた。

『な、なにをバカなことを言っているんですか!そこはそんな風に使うところでは…』
『いや、案外よく使われるものなんだよ。』

ピシャリと制する俺。

『でも、やはり汚いですし…。』
『さっきも言ったろ?アマルダのなら、舐められるよ。』

そう言って今度は、軽く口づけをした。

『ひぃ、やっぱり、イヤです、そんなとこ。』

明らかに嫌悪感をあらわにしているが、遂に、俺を止める台詞は出なかったので、俺は止まらないことを決めた。

『じゃあ、いいね。ほら、さっきのお仕置きのお返しだと思って、ね。』

フルフルと首を振るが、すまないアマルダ。
もう限界なんだ…
それに…

『儀式的に、こっちの状態は関係ないんだろ、だって。一言もでないし。』

あっ、とゆう顔と共に、藁にもすがる、といった表情でアマルダは言った。

『儀式的に!儀式的にもダメなんです!!清い身体でいなければ…とか、確か…』
『嘘でしょ。』
『うっ、嘘じゃあ…』

明らかに嘘だとわかった。
散々泳がしたのに、自分から言えなかった時点で、俺はここでアマルダと繋がる。
そう心に決めていた。

ここでの交わりを経験したことはなかったが、知識として、しっかりほぐすこと、などは頭に入っている。

すぐに側にあった精子の瓶を手に取り、さっきとは違い、お尻の穴の方に垂らしていく。

そしてお尻の穴の周辺から、しっかりと伸ばして、ほぐしていった。

『大丈夫だよ、アマルダ。できるだけ痛くならないよう、ベストを尽くす。』

そう言って、自身の精子でヌルヌルになった中指に力を込め、少しだけ、ゆっくりと、もう一つの穴に沈めていく。

『ダメです!ダメですよぉ!!』

先程より力強く、首を振る。

『書物にも、何も書いてなかったんですからぁ!』

叫び声のような拒絶。

だが、それを聞いて俺は更に安心した。

『書いてなかったのか。なら大丈夫だ。ダメならダメと、しっかり書いておくものだろう??』

そう言ってチュッチュッと音を立てて、アマルダの可愛いお尻にキスをしていく。
俺の言葉に少し納得したのか、抵抗する力が弱まった気がした。

『でも、こんなところ使わないから載っていないんですよ、きっと。普通、使わないですよ…。』

心なしか涙声でアマルダは訴える。もう一押しだ。

『なら、尚更後世の為に試しておくべきだ。大丈夫、全て責任はとる。』

とらせてくれ。
そして挿れさせてくれ!

もはや俺の意思決定は、頭や心ではない、下半身が下していた。

『愛してるんだ、アマルダ。繋がらせてくれ!頼む!』

一旦アマルダの身体を下ろし、覆い被さるような形でアマルダへ顔を近づける。

『そんな、その…』

返事をあぐねるアマルダのお腹に、これでもかと言うほど俺のモノが入りたがっていることを主張させる。

『もう精子は流し入れたし、純潔の儀式も終わったようなもんだろ。ここからは二人の愛を、育もう。』

これでもかと畳み掛ける。
その際、近くにあった精子の瓶を一つ、アマルダの身体にぶちまけ、胸の辺りを中心に塗りたくっていく。
少しでもアマルダのエッチな気分を盛り上げて、承諾を得るための手段だ。


決して、遂にアマルダの胸を揉める、と喜んだわけではない。

初めて触ったアマルダの胸は、想像以上にふくよかで、最高の手触りだったことは語っておきたいが。

『その…、怖いので、優しく、して、ください。』

胸を、乳首を責めながら答えを待っていると、遂にアマルダは折れてくれた。

心ではもはやお祭り騒ぎ状態ではあるが、冷静を装い、

『嬉しいよ。』

そう言って、ディープな方のキスをした。

夢中で舌と舌を絡めながら、目で、最後の秘策の場所を確認する。

それをアマルダに気づかれないように手に取りながら、ラストスパートへの計画を立てた。

『んむっ!あむっ!ん…どうしました?』

気分もノッてきたのか、一生懸命舌を絡めていたアマルダが声をかけるので、

『いや、子供の前に、俺もちゃんと吸っておかないとな』

そう言って、顔をスライドさせ、弾力のある胸を揉みしだきながら、乳首を口に含んだ。

『あんっ!』

と、高く一鳴きしたあとは、声にならない呻きを口から出しながら、アマルダが身をよじらせる。

その一声一動作に、感動すら覚えながら、最後の仕上げにかかることにした。

また少し身体を離し、アマルダを四つん這いにさせ、可愛いお尻をこっちに向けさせる。

『心配しなくても、処女だけは絶対に守るよ。』

不安そうな表情をしたアマルダを落ち着かせようとしながらも、今から貫くのはここだよ、と言わんばかりにお尻の穴に指を添え、円を描くようにマッサージをする。

先程まで精子でドロドロだったそこもベッドに横たえたりしたときに少し乾いていたので、また瓶一つ分の精子をかける。

『ん……やっぱり、変な感じです…。』

覚悟を決めたのか、抵抗こそしないものの、どうしても違和感が拭えないらしい。

『力を込めないようにね。そうじゃなきゃ、なかなか上手くいかないらしいから。』

見聞きしただけの情報を頼りに、まずはまた中指一本だけを、精子でヌルヌルにし、お尻の穴に入れていく。

凄まじい抵抗感で、ギチギチにしめられ、外へ外へと指を出そうとする腸。

だが、俺は今から、指の何倍もあるぺニスを、ここに入れ、アマルダと一つになりたいのである。

その為には秘策を、今から、使わなくては。

そう思い、先程隠し持った、アマルダ特性の媚薬、それを残っていた瓶入り精子に少し混ぜ、それを指につけ、お尻の穴へ侵入させる。

それをたくさん内側の壁に塗りたくっては指を抜き、また入れを繰り返す。

初めは違和感から嫌がっていたアマルダの声色が、少しずつ柔らかいものに変わっていくのを感じながら、媚薬の量を調整しつつほぐしていく。


『…ん、ふぅ。…ん、ふぅ…。あん…、ふぅ…。』

味わったことのない、身体の中を弄られる感覚に身を委ねながら、徐々にだが心も体も受け入れの体制になっていったのだろう。

媚薬も、初めより濃くし、結構な量を使ったと思う頃。
アマルダのそこは、気づけば指を三本も飲み込むほどに拡がっていた。

『はぁ…はぁ…身体が、身体が熱いです。』

目をとろんとさせたアマルダがこちらを振り返り、遂にネタがバレてしまう。

『そ、それは…!』
『あぁ、近くにあったから。せっかくだし、使わせてもらったよ。』

そう言って残った媚薬と精子のストックを混ぜてみせる。

『大丈夫、ちゃんと薄めて使ってるよ。』

言いながら、混ぜた媚薬入り精子を、不意討ち気味にアマルダの口へ運ぶ。

『んぶ!そ、そんな…』

急に口に指を入れられたアマルダは驚きの表情だったが、さほど嫌がる素振りはなく、むしろ指をフェラのようにしゃぶってきた。

『これで一緒だな、媚薬を使ったのも。』

少し意地の悪い表情をアマルダにしてみせ、最後の仕上げと、小指にほんの少しだけ原液に近い媚薬をつけ、お尻の穴へいれる。

『あぁぁぁぁん…』

すぐに効果が表れたのか、アマルダらしくもない、大きな声を出したあと、なにかをねだるように魅力的なお尻を振り始めた。

『熱いです…。あぁぁぁ…お尻が、お尻が熱いです。』

まるで本当に火がついて、それを消すかのようにお尻を振っている。

完璧だ。

望んでいた結果を目にし、我慢に我慢を重ねた俺のモノを、遂にその入り口へあてがう。
潤滑油代わりに、自分のモノにも、薄めた媚薬入り精子を塗り、気持ちを落ち着かせた。

さぁ、一つになるときだ。

『アマルダ、いくよ。』

唾を飲み、傷つけないよう、滑りにいざなわせるように力を込め、お尻の入り口へ。

『きてください。きてください。』

うわ言のように繰り返してるアマルダ。

そしてツポンッ、と音がして、本当に先端だけがアマルダへ埋まった。

『んあっ!んあぁぁぁぁあ!!!』
『うおっ!うぉぉぉぉお!!!』

媚薬のせいなのか。
遂に繋がったことへの喜びなのか。
ただ先端が入った、それだけで、二人同時にイッてしまった。
ブルブルと身体を震わし、アマルダは支えていた腕から力が抜けたのか、上半身が完全にベッドに沈んだ。
俺も血管が切れたんじゃないかってくらい頭に血が登り、アマルダの中に精子を吐き出した。


ただ、そこで終わらなかった。

力が抜けたはずのアマルダは、無意識なのか、お尻を振り、俺のモノも萎えることなく、尖端をアマルダに埋めたまま、その固さを維持している。

(このまま、これを全て入れてしまったら、俺たちはどうなってしまうんだろうか…)

多少の不安が、頭を掠めたが、そんなことでは止まる理由にはなるはずもなかった。

『続けるよ、アマルダ。』
荒い息で、そう告げ、再びアマルダの中へ中へ行くように腰を沈める。

『あぁ…あぁ…』

モノが少し沈んでいく度に、どうしても声が漏れてしまう。

アマルダからは、ふぅ、ふぅっと荒く息をつく音が聴こえるだけで、言葉らしい言葉は聴こえなくなった。

半分ほど埋まったあたりで、押し返すような抵抗感が消えた。
そこから一気に根元まで沈める。

『あっ!んぁあぁぁぁぁぁぁあぁん!!!』

完全にぺニスはお尻の穴に吸い込まれ、アマルダの柔らかいお尻に、俺の陰毛が突き刺さっているようだ。
獣のような声で一際大きくアマルダが叫んだ。

やった。

遂にアマルダを貫いた。

達成感と征服感に満たされ、そこから無我夢中で腰を振った。

『んあっ!んあっ!あっ!!あっ…!あっ…!!』

アマルダの矯正と、二人の身体のぶつかる音が響く。
耳の奥まで響いているような気がして、今までとは違った意味で気が狂いそうだった。

『痛く、痛くないか?』
止める自信はなかったが、最低限の気遣いをする。

『だ、大丈夫。大丈夫です…。もっと、もっとして。もっとしてください。』

息も絶え絶えに、返事をするアマルダ。
その返事で、最後の理性も飛んでいった。

『アマルダ!アマルダ!アマルダ!アマルダァッ!!』

取り付かれたように腰を打ちつけ続ける。

『スゴ…ですっ。こんな。こんな、こんなぁぁぁぁあ!!!』

足に温かいなにかを感じ目を向けると、失禁でもしたのか、アマルダからなにか出ている。

『見ないで、見ないでください!!』

体勢が体勢だけに、アマルダの表情が確認できないのが残念だが、そこまで感じてくれたのかと、感動で胸がいっぱいになる。

『出すぞ!アマルダの中に!!直接出すからなっ!!』

アマルダももうまともに返事もできず、アァンとか、オォンとか、似つかわしくないような嬌声をあげている。

まるで二匹の獣がそこにいるようだった。

本来の場所とは違うが、アマルダに繋がり、中へ出す。

今、その想いが遂げられた。

『イクぞおぉぉぉぉぉ!』
爪の後が残りそうなほど、尻を鷲掴みにし、一番奥まで沈め、俺は果てた。

爆発したかのような勢いで、俺から放たれた精子たちは一気にアマルダの腸内を埋め、自分の精子に押し出されるように、俺のモノはズルリと抜けた。

放心状態に近くなり、手の力も抜けた途端、支えていたものが全てなくなり、突き出ていたアマルダの下半身も、ベッドへ崩れ落ちた…

アマルダのお尻の穴は、今までそこを犯されていたことを主張するかのように、がっぽりと大きく口を開け、注がれた精液を、まるで涎のように垂らしている。

その光景を見ていると、まるでまだ物欲しそうにしてるように見え、ムラムラとした感情が呼び起こされる。

今までしたこともないようなセックスをした後だと言うのに、なんとも媚薬とは恐ろしいものだ。

いや、もしかしたら媚薬のせいではなく、アマルダへの愛がそうさせているのかもしれない。

そっちのほうがいい。
そうゆうことにしておこう。

ひとしきり感慨に耽っている間、アマルダは、うつ伏せになったまま動かなかった。

その表情が見たいので、手を回し、こちらを向かせてみると、アマルダは泣いていた。

『ア、アマルダ…』

また傷つけてしまっただろうか…
不安に駆られていると

『…すごく、…怖かったんですから。』

キッと睨まれてしまう。

『す、すまない。どうしても、その、やりたくて…。』

たじろいでいると。

自分のお尻を触りながら、
『こんなにして。ちゃんと責任をとってもらいますからね!』

と、今更な念押しをされてしまった。
責任をとれだって?
子作りまでして、もちろんじゃないか。
むしろ望むところだ。

『当然だよ。アマルダ、愛してるよ。』

そういって寝転がるアマルダにキスをした。

『はい。私もです。』

答える為に離れた唇を、もう一度合わせた。

『ちゃんと妊娠、できたかな?』

そう言って、アマルダのお腹を擦る。

『誰かさんが途中で変なことをしてしまったので、わかりません。』

軽く頬を膨らませて、おどけた口調であさっての方を向かれてしまった。

『いじめないでくれよ。』
苦笑いで返すしかなかった。

『まったく、まるでケダモノでしたよ。壊されるんじゃないかと思いました。』

『そんなこと言って、アマルダもノリノリだったじゃないか、最後は…』

頬をつつきながら反論してみた。

『うっ、まぁ、その私も一つになりたかったですし、やっぱり。』

顔を赤らめて応えるアマルダがなんとも愛おしい。

『なぁ、一度したんだから二度も三度も、一緒だよな?』

『えっ?!』

腰を軽く持ちあげ、うまくお尻の穴に狙いをつけ、正常位の近い形で挿入する。
俺のモノは、すでに回復しきっていた。

『ふぇぇっ!えぇっ!?』

『せっかく長い夜になる封印なんだろ?たっぷり感じ合おう、二人で。』

そう言って、唇を奪い、舌を絡める。

『やっぱりケダモノです…。』

唇の離れ際、そう囁かれたが、聞こえない振りをして、たっぷり愛し合うことにした。

強く拒絶されたわけじゃないから、大丈夫なはず。

そうして二人の愛の儀式は、その後3回も続いたのであった。



……(ケダモノじゃなくて、魔獣でした。)

………




『あ、帰ってきた。ずいぶんと遅かったでやんすね?いったい何をやってたんでやんす!』

『……………』

(なにか様子が変でやんすね。)


『そうか?…いや、なんにもないよ。人生相談だ。』
(俺は丸々1日経ったかと思ったが、朝帰りくらいなんだな。)


その後アマルダは産休でパーティーを抜けた。

そして…

………

『…お久しぶりです、みなさん。』

『あれ?アルマダさん久しぶりでやんす。』

『…アマルダです。』

魔王との死闘を終えた頃、アマルダは帰ってきた。

『や、やあ。体はもう大丈夫なのか?』

『はい。』



『男の子です。』

『なにがでやんす?』

『そ、そうか。じゃあこれからもよろしく。』

俺に息子が…。
無事産まれてくれて、よかった。

『はい、お願いしますね。』

『なんか、あやしいでやんすねぇ。』

これから夫婦水入らずの生活が幕をあけるのかもしれないと思うと、嬉しくて仕方がないなっ!

『それと…ちょっと。』

ん?
そうして、人気のないところへ呼ばれる。

『あのですね。あの儀式だと、産まれてくる子は、魔女。女の子の筈でしたのに、男の子だったんです。』
『…えっ?』
『幸い、他のとこは異常なかったですが、なにかイレギュラーがあったからですよ。』
『それはその…』

もしかしてお尻の…

『確かに、これで私が儀式の書に書き込めることは増えました。』
『そ、そうか。』
『えぇ。』
変わらない、いつもの笑顔。
『ですから後で、お仕置き、ですよ。』
そういってチラリとピンクの液体を見せる。

…幸せな毎日が、待っていそうだ…

(ハッピーエンド?!!)


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