19年5月15日 第1分科会 議事録１０
議事録１ ２ ３ ４ ５ ６ ７ ８ ９ ＞１０ １１ １２ １３ １４ １５
○陰山委員 私は比較的�△剖瓩い�なというふうに思っています。それで、まず基本的には学校５日制というのは地域、家庭の２日制であったということ。夕方７時以降の家庭というものがほとんどないという、もう30年前とは決定的に事情が違っているわけですね。もともとここの出発点の中に、家庭の方のやり過ごしの分を学校に持ってくるなという議論があったと思うんですけれども、そこのこと、土曜日がうまくいっていないからそっちへ戻すということ自体が結局は全部学校が引き受ける形になるのではないかなという、そんな気がするわけですね。
ですから、そこのところを考えるとやはり地域の中で子供たちを育てる。先ほど言ったように、共同学習であるとか、ふるさと学であるとかというものをやっていく。その中におやじの会であるとか地域であったりとか、もう１点はこの中に先生も入ってきていいというような形にするのが望ましいのではないかなという感じがします。
それから、もともとこの出発点の中にあったときに不登校の問題であるとか、さまざまな問題があったと思うんですね。そして、個別指導を必要とする子供たちの存在。こういうふうなものに対応するとかいうようなことが必要ではないかなという感じがするんですね。
そうした中で、今度、土曜日の教職員の勤務のあり方についてもやはり考えていかなければならないと思うし、１点、これだけはお願いしたいんですけれども、日本の教師は怠け者だという前提に立つ議論はぜひともやめていただきたいと。実際、今度そういうバッシングの中で教員志望の学生たちが一方でしっかり情報を受け取ってくるのはやっているけれども、でも全体としてはやっぱり少なくなってきているという現状がありますので、やはりここのところは事実に即してきちっと情報を発信しないと、私はいいと思うことが全く正反対の結果を生むことになると思います。
○白石主査 ありがとうございます。 品川委員、お願いします。
○品川委員 土曜日の学校を子どもたちの居場所にするのか勉強の場にするのか、まずここを明確にしてからでないとこの議論はずれてくるのではないかと感じています。居場所にするのであれば、今おっしゃったみたいに地域のＮＰＯが入ったり、おやじの会が入ったりしてボランティアや学生を活用するような方向性を再生会議で提案していけばいいと思います。
勉強の場にするのであれば、やはりここは月に２回は授業時間を確保するという形で出していかなければ、現場の先生は混乱されると思います。月２回を授業時間に使おう、そのためにはこういう財政措置もすると打ち出す必要があるであろうと思っています。
私の立場は、基礎学力向上、基礎体力向上と言っている以上、月２回、学校でしっかり勉強できる体制を整えたほうがいいと思っております。時間を持て余しているとか部屋から出てこなくてゲームをやっているから土曜日は学校にこさせるというターゲットガ不明瞭なことではなくて、その子供のために、子供の権利として教育をちゃんと受けさせるということを前提に私は月２回の土曜日は復活させた方がいいと思います。確かに現場の先生からは反論は出ると思います。そうしたら、例えばワークシェアリングするとか、いろいろな方法を提示すればいいのではないでしょうか。そういったところをどうマネージするかは学校であり教育委員会であろうと思います。
それから、教育委員会の判断でいろいろとやればいいというご意見もあったと思うんですけれども、教育委員会にはものすごく差がございます。門川委員や義家委員や渡邉委員がいらっしゃるような教育委員会はいいかもしれませんけれども、やはり上から言われたことをやるのに必死という、創意工夫に熱心でない教育委員会もあるわけです。そうすると不利益を受けるのは誰か、やっぱり子供なんですね。一番よくないのは、ある地域では土曜日は居場所になっていて遊んでいて、別の地域ではしっかり学習している、というような差が生まれてしまうことです。公教育におけるこういった格差は子どもにはいかんともしがたい。土曜日授業をやらないのであればその分平日で、という判断もあるでしょう。とにかくそこのグランドデザインをしっかり示す必要があると思っています。
いずれにしても、すべての子供の成長発達権を保障するという軸足で再生会議としては提案をしていただきたいと思っております。以上です。
○白石主査 手短にお願いします。
○義家委員 保護者から出てくる一番教科に対する思い、クレーム、それから塾を信頼して学校を信頼しないという中での意見は教科書が終わらないんですという意見が非常に多く保護者から寄せられます。塾は最後まで終わりますからね。これは、私自身も切実だったんです。以前は私の担当していた現代社会が必修で週４コマあったんですね。それが改訂で週３コマになったんですね。１時間減ったんです。そのおかげでものすごく薄い現代社会になっていくんですよ、後半の経済分野なんかが。
ハッピーマンデーで月曜日が休みになり、そして授業時間数が教える側にとっても減らされた中で一体いつここを入れればいいのか、先生方で実はテストがある教科なんかは時間をくださいとお願いしに回るんですよね、年度末。これは教える事のプロである教員の側にとっても、彼らに何かを保障してあげようと思ったら、絶対的に教える時間が足りないんですよ、本当に。だから、単に教員が土曜日休みか休みじゃないかでなく、教員の側としても教える時間を確保していただかないと責任を全うすることが実はできないんですね。特に、月曜日の授業担当になんかなっちゃったら、もう４月の段階からもう悪夢ですよ。一体どのようにして時間数をもらえばいいのかということは、もうスタートした段階から考えなきゃいけないわけですね。
多くの教員は、そういうプロフェッショナルの意識を持っていますよ。これだけのことを教えるためにはこの時間必要なんだけれども、でも時間がないわけですよね。だから、やっぱり土曜日の休業、これは授業に充てることができる、すごくほっとします、私は。この時間に入れることができるなという思いでものすごくほっとする。これは教員の側にとってもかなりメリットのあることだと思うんで、ぜひタブー視しないで踏み込んだ議論をしていくべきだと私は思います。
○白石主査 渡邉委員、お願いします。
議事録１ ２ ３ ４ ５ ６ ７ ８ ９ ＞１０ １１ １２ １３ １４ １５
○陰山委員 私は比較的�△剖瓩い�なというふうに思っています。それで、まず基本的には学校５日制というのは地域、家庭の２日制であったということ。夕方７時以降の家庭というものがほとんどないという、もう30年前とは決定的に事情が違っているわけですね。もともとここの出発点の中に、家庭の方のやり過ごしの分を学校に持ってくるなという議論があったと思うんですけれども、そこのこと、土曜日がうまくいっていないからそっちへ戻すということ自体が結局は全部学校が引き受ける形になるのではないかなという、そんな気がするわけですね。
ですから、そこのところを考えるとやはり地域の中で子供たちを育てる。先ほど言ったように、共同学習であるとか、ふるさと学であるとかというものをやっていく。その中におやじの会であるとか地域であったりとか、もう１点はこの中に先生も入ってきていいというような形にするのが望ましいのではないかなという感じがします。
それから、もともとこの出発点の中にあったときに不登校の問題であるとか、さまざまな問題があったと思うんですね。そして、個別指導を必要とする子供たちの存在。こういうふうなものに対応するとかいうようなことが必要ではないかなという感じがするんですね。
そうした中で、今度、土曜日の教職員の勤務のあり方についてもやはり考えていかなければならないと思うし、１点、これだけはお願いしたいんですけれども、日本の教師は怠け者だという前提に立つ議論はぜひともやめていただきたいと。実際、今度そういうバッシングの中で教員志望の学生たちが一方でしっかり情報を受け取ってくるのはやっているけれども、でも全体としてはやっぱり少なくなってきているという現状がありますので、やはりここのところは事実に即してきちっと情報を発信しないと、私はいいと思うことが全く正反対の結果を生むことになると思います。
○白石主査 ありがとうございます。 品川委員、お願いします。
○品川委員 土曜日の学校を子どもたちの居場所にするのか勉強の場にするのか、まずここを明確にしてからでないとこの議論はずれてくるのではないかと感じています。居場所にするのであれば、今おっしゃったみたいに地域のＮＰＯが入ったり、おやじの会が入ったりしてボランティアや学生を活用するような方向性を再生会議で提案していけばいいと思います。
勉強の場にするのであれば、やはりここは月に２回は授業時間を確保するという形で出していかなければ、現場の先生は混乱されると思います。月２回を授業時間に使おう、そのためにはこういう財政措置もすると打ち出す必要があるであろうと思っています。
私の立場は、基礎学力向上、基礎体力向上と言っている以上、月２回、学校でしっかり勉強できる体制を整えたほうがいいと思っております。時間を持て余しているとか部屋から出てこなくてゲームをやっているから土曜日は学校にこさせるというターゲットガ不明瞭なことではなくて、その子供のために、子供の権利として教育をちゃんと受けさせるということを前提に私は月２回の土曜日は復活させた方がいいと思います。確かに現場の先生からは反論は出ると思います。そうしたら、例えばワークシェアリングするとか、いろいろな方法を提示すればいいのではないでしょうか。そういったところをどうマネージするかは学校であり教育委員会であろうと思います。
それから、教育委員会の判断でいろいろとやればいいというご意見もあったと思うんですけれども、教育委員会にはものすごく差がございます。門川委員や義家委員や渡邉委員がいらっしゃるような教育委員会はいいかもしれませんけれども、やはり上から言われたことをやるのに必死という、創意工夫に熱心でない教育委員会もあるわけです。そうすると不利益を受けるのは誰か、やっぱり子供なんですね。一番よくないのは、ある地域では土曜日は居場所になっていて遊んでいて、別の地域ではしっかり学習している、というような差が生まれてしまうことです。公教育におけるこういった格差は子どもにはいかんともしがたい。土曜日授業をやらないのであればその分平日で、という判断もあるでしょう。とにかくそこのグランドデザインをしっかり示す必要があると思っています。
いずれにしても、すべての子供の成長発達権を保障するという軸足で再生会議としては提案をしていただきたいと思っております。以上です。
○白石主査 手短にお願いします。
○義家委員 保護者から出てくる一番教科に対する思い、クレーム、それから塾を信頼して学校を信頼しないという中での意見は教科書が終わらないんですという意見が非常に多く保護者から寄せられます。塾は最後まで終わりますからね。これは、私自身も切実だったんです。以前は私の担当していた現代社会が必修で週４コマあったんですね。それが改訂で週３コマになったんですね。１時間減ったんです。そのおかげでものすごく薄い現代社会になっていくんですよ、後半の経済分野なんかが。
ハッピーマンデーで月曜日が休みになり、そして授業時間数が教える側にとっても減らされた中で一体いつここを入れればいいのか、先生方で実はテストがある教科なんかは時間をくださいとお願いしに回るんですよね、年度末。これは教える事のプロである教員の側にとっても、彼らに何かを保障してあげようと思ったら、絶対的に教える時間が足りないんですよ、本当に。だから、単に教員が土曜日休みか休みじゃないかでなく、教員の側としても教える時間を確保していただかないと責任を全うすることが実はできないんですね。特に、月曜日の授業担当になんかなっちゃったら、もう４月の段階からもう悪夢ですよ。一体どのようにして時間数をもらえばいいのかということは、もうスタートした段階から考えなきゃいけないわけですね。
多くの教員は、そういうプロフェッショナルの意識を持っていますよ。これだけのことを教えるためにはこの時間必要なんだけれども、でも時間がないわけですよね。だから、やっぱり土曜日の休業、これは授業に充てることができる、すごくほっとします、私は。この時間に入れることができるなという思いでものすごくほっとする。これは教員の側にとってもかなりメリットのあることだと思うんで、ぜひタブー視しないで踏み込んだ議論をしていくべきだと私は思います。
○白石主査 渡邉委員、お願いします。
議事録１ ２ ３ ４ ５ ６ ７ ８ ９ ＞１０ １１ １２ １３ １４ １５
2007年06月20日(水) 08:42:39 Modified by ID:gLyvKbjeuA