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19年5月15日 第1分科会 議事録12

議事録1         10 11 >12 13 14 15


○白石主査 ありがとうございます。それでは3つ目の議題でございます。今日のペーパーの主題にはないんですが、小野副主査が提出してくださっている資料がございますので、資料ナンバーは書いてございませんが、小野副主査提出資料となっているものについてご説明をお願いします。

○小野副主査 簡単にご説明をさせていただきます。実は、骨太の改革案で打ち出そうということなんですが、今まで議論したことは入れていないんです。どうしても第2次報告に出してほしいということで2点提案をしてございます。

 1つは、特に小学校において基礎・基本を徹底しませんかということでございます。「読み書きそろばん」であります国語、算数については、基礎的・基本的事項の反復学習を進めて、基礎・基本をしっかり身につけさせるということを再生会議として私は打ち出すべきではないかと思っております。その中で、特に漢字等についても今携帯とかテレビを見過ぎということがあって漢字を書けなくなっている、あるいは読めなくなっているということもございますので、これは義務教育で漢字をしっかり教える。

 それから、読書活動もいろいろ進めて、世界や日本の古典であるとか、すぐれた文学作品とか伝記とか、そういったものに親しんで読んで読解力を身につける、国語の力を身につけるということでございます。

 それから3番目は、算数の力で基礎的な計算能力を徹底して、分数も含めて掛け算、割り算もそうなんでしょうが、インドなんかでやっている19×19までを暗記させるのも1つの方法だと思うんですけれども、やはり基礎的計算能力が日本人はかなりできたということが日本の国力の源泉にもなっていたと私は思うのでもう少し進めて、例えば19×19なんかも検討してはどうかということでございます。

 それから、小学校段階からやっぱり国際化も進んでいますので英語教育を導入するということは必要ではないかなと。英語も含めた「読み書きそろばん」、そろばんの中には最近のコンピュータがもちろんあると思うんですけれども、そういったことをしっかり教える。特に、先ほど徳育という議論がございましたけれども、人間として最低限必要な決まりやルールをしっかり小学生のうちにちゃんと教えていくと、たたき込んでいくと。それで善悪の判断ができる子供にしてはどうかというのが最初の1の基礎・基本の徹底でございます。

 それから2番目は、いじめとか校内暴力等で学校や教育委員会はいつもテレビで謝っているところばかりが出てくるわけですけれども、今回、学校教育法の改正が審議されていますが、副校長とか主幹教諭、指導教諭等ができるわけですけれども、あらかじめ危機管理チームをつくっておいて、万一のときに直ちにそれを発動して住民に対して説明責任をちゃんと果たしていく、あるいはマスコミに対してもちゃんと説明するということが必要ではないかと。

 特に、従来、学校は事件を隠してしまう、そのことが批判を招いているということもございますので、事件は事件として父母や地域住民に対してきちんと隠さないで対応していくと。教育委員会も危機管理チームをつくって学校を支援する。いたずらに隠したり、いじめはないというふうに言い張るんじゃなくて、速やかに解決のための努力をちゃんとやっていくと。そのことが父母が公立学校を信頼することにつながるのではないかということで2点だけ追加を提案させていただきます。

○白石主査 ありがとうございます。 今、第2次報告に向けて初等・中等教育のところでもぜひ骨太の案を盛り込みたいというところで、これ以外にも項目はあろうかと思いますが、5月報告の中ではできる限り骨を太くし、そして項目数を少なくしインパクトのあるものにしていきたい。それ以外のことについては12月にゆっくり検討するというようなことで整理をさせていただいて、今日、小野委員が出してくださったものはそれの骨の部分になるという位置づけでございますよね。

○門川委員 課題を整理していただいているのはよくわかりますし、読書とか、そういうのは非常に大事だと思います。基礎・基本の徹底も重要です。ただ、4つ目の項目の19×19までの掛け算、この辺が数学教育の専門家がここにおられない中で、唐突にこれを出すということについていいのかどうかということですけれども、またこの部分だけがいろいろ新聞の見出しになってインドかぶれ等とならないかということが1つです。

 それから、「総合学習をより教科との関連づけの深い学習内容とする」、これは教科との関連は非常に大事ですけれども、例えば高校の例で、京都市立堀川高校は「すべては君の『知りたい』から始まる」ということで余り教科と直接関係ない探究ということを始めましたが、結果として理科とか社会などいろいろな教科に関係あるんですよ。学校の先生は教科の授業をやっている方が楽なんです。だから、関連付けは重要ですが、本来の総合学習の趣旨を大切にしなければなりません。総合学習を失敗しはったところはいっぱいありますけれども、成功しているところもいっぱいありますので、再生会議でこうしなさいと言うてしまうことが良いのかと思います。それよりも中教審や、専門家に委ねて、また、それこそ教師、学校、地域の創造力を生かすべきです。私どもは国が言わはる平成14年度よりも早く平成9年度から学校で創意工夫を積み重ねてきました。それらの成果を台無しにするようなことはちょっと堪忍してほしいなというように思います。

 それから、2番目の「学校の危機管理」なんですけれども、義家委員が言わはった「罪と罰」、大事であります。同時に、人間が生きていく上で、仕事をしていく上で「誇り」も大事であります。そうすると、例えばいじめですけれども、文部科学省の定義づけが今回変わりました。だから、絶対、18年度は件数が増えることが予想される。それをマスコミは、隠していた、増えたと、書く事が予想されます。子供がいじめだと感じたらいじめと受けとめよう、そういう考え方は大事であります。しかし、それがほんまにいじめなんかどうか検証が必要ですし、「お前はいじめたんだ」と一方的に決めつけてはいけない。こういう苦労のもとにデータとして上がってくる。

 片方で事務的な仕事はできるだけ減らして授業に専念できるようにしようと言いながら、文部科学省、教育委員会等はデータばかり取る。それも厳密に定義づけねばならない。そして、それがちょっと間違ったら事件を隠したと言われる。今のマスコミ等の発想と一緒。我々はマスコミの発想と一緒にならんときましょう。だから、説明責任を果たしましょうとか透明度を高めましょうというのは結構ですし、大事です。しかし、いたずらに隠さずにとか、そういう今の学校を悪者にし、教師を悪者にし、非難ばかりして、己が、親が、家庭が、企業が責任と誇りを持ち、社会総がかりで見直していこうというときに、この表現ではいかがか。

 教育委員会が、我々教育関係者の人は謙虚であるべきやということを言うのはいいですけれども、再生会議が教育委員会に、いたずらに隠すなよと。こういうメッセージでは、ますます現場は、再生会議は何だと、現場の苦労を知っているのかと言うことになります。

 やっぱり再生会議では頑張っている教育委員がいる、頑張っている校長先生や教員がいっぱいいる。そこを激励するとともに改革を迫るような表現にしてほしい。お願いします。

○小野副主査 ただ、それはやっぱり全体を見ると頑張っていない教育委員会が多いんです。だから、我々は言っているんです。これは再生会議じゃないと言えないんです。教育委員会の方には確かに反発あると思いますが、世間から見たらやっぱりまだ隠している。やっぱり本当に対応していないというのはあるんで、これは再生会議として私は言うべきだと思います。

○門川委員 私はこの表現には同意できません。


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2007年06月20日(水) 12:26:36 Modified by ID:gLyvKbjeuA




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