幣原吉重郎	項目	ネヴィル・チェンバレン
日本の外務大臣	戦前の役割	イギリス首相
大阪府門真一番村（後の門真市）	出身地	バーミンガム
豪農	父親の職業	バーミンガム市長・植民地大臣
兄は教育行政官、台北帝国大学初代総長	兄弟	オースティン・チェンバレン（外相；異母兄弟）
１８７２年	出生年	１８６９年
７８歳（１９５２年死亡）	享年	７１歳（１９４０年死亡）
民政党	政党	保守党
外務次官／ワシントン会議で全権大使	政界での経歴	保健大臣・大蔵大臣
外務省電信課長、米国参事官、英国参事官	政界までの経歴	実業界で成功の後、バーミンガム市長
南京事件、満州事変	就任時の出来事	ドイツ・ヒットラーのポーランド侵攻
1931年の満州事変の対応	辞任の理由	1940年のノルウェー作戦の失敗
協調政策、中国への不干渉政策	政策	宥和政策
ロンドン海軍軍縮条約	外交交渉	ミュンヘン会談
その後、幣原が外相だった時に起こった満州事変がこじれて、国際聯盟脱退することになる。その時の全権松岡の方が、英雄扱いされた	世間の反応	「我が首相がヨーロッパの平和を守った。イギリスが戦争を防いだ。」と大衆に大歓呼の声で迎えられた。
戦後、内閣総理大臣、衆議院議長	退任後	失意のうち失脚、後に胃がんで死亡
外務省；「ワシントン会議の精神」を基調とし、東アジアの安定と経済外交を多角的に追求するなど、日本外交史上に特筆すべき一時代を築いたといって過言ではありません	主な評価　1	ロイド・ジョージ「どうでもよい年のバーミンガム市長ならばつとまるだろう」
工事中	主な評価　2	チャーチル「第二次世界大戦は防ぐことができた。宥和策ではなく、早い段階でヒトラーを叩き潰していれば、その後のホロコーストもなかっただう。」
駐英参事官の時のグレー外務大臣	日英の知己	駐イギリス特命全権大使だった吉田茂と親しかったとの説
中国；心臓無数論	言語録	スイントン卿の「再軍備のため時間を買うつもりであれば、私はあなたを支持する」に対して、『わからないかなあ。私は平和をもって帰ったんだ』
動員兵士：80万人／死者：300人／負傷者；907人／捕虜及び行方不明；３人／	第一次大戦の死傷者	動員兵士：890万人／死者：91万人／負傷者；209万人／捕虜及び行方不明；19万人／
戦中は、日本経済は空前の好景気となる。更に関東大震災により、その不良債権化問題の発生などによって、景気回復の見通しが全く立たないままに金融恐慌・世界恐慌を迎える事になる。	第一次大戦後の民衆の意識	嫌戦感が強く、平和主義思想が蔓延

◆共通する部分も多い。2人とも裕福な家庭に育ち、そろって兄弟とも政界（幣原の兄は、教育界）で活躍。年齢も３歳違い。

◆当時の国力の違いも大きい、幣原は当時の強国の英米との協調を避けて通れなかった。

◆対照的なのは、晩年で、チェンバレンは1939年、ミュンヘン協定に反しドイツはチェコスロバキアを解体し、チェコを併合した後、世論は１８０度変わり非難され失意の内に失脚、その後、死亡。
　幣原は満州事変で彼の政策が非難され、一端は辞職したが、戦後、不死鳥のよみがえり（世間では批判もあったが）内閣総理大臣、衆議院議長を歴任、在任中、死去。

◆また、その評価についても、チェンバレンは評価する声は少ない。反対に、幣原は一般的には、いまだに評価が高い。なお、ケネディーのキューバ危機などの際に、反面教師として『ミュンヘン会談』の教訓を参考にする例はある。

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カテゴリ：学問・文系 > 社会学

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2007年04月07日(土) 17:41:20 Modified by yuyu122222

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流されず、媚びず、おもねず

幣原外交とチェンバレン宥和政策