内容は全て管理者による推測です。確定情報は何一つありません。

1.前提となる情報

和名:腐敗の女神の追憶*1
英名:Remembrance of the Rot Goddess*2
漢名:腐败女神的追忆*3



2.和名/和文から読み取れる情報

和文は以下の通り。


黄金樹に刻まれた
腐敗の女神、マレニアの追憶

指読みにより、主の力を得ることができる
また、使用により莫大なルーンを得ることもできる

ミケラとマレニアは、唯一人の神の子供である
故に二人は神人であるが、その生は脆弱であり
一方は永遠に幼く、一方は腐敗を宿した


マレニアは「腐敗の女神」なんだなあということと、その「腐敗」が生まれつきなんだなあということが分かる。



3.英名/英文から読み取れる情報

英文は以下の通り。


Remembrance of Malenia, Goddess of Rot, hewn into the Erdtree.
(世界樹に刻み込まれた、腐敗の女神マレニアの追憶。)

The power of its namesake can be unlocked by the Finger Reader.
(その名前にちなんだ力は、指読む人によって利用可能にされる。)
Alternatively, it can be used to gain a great bounty of runes.
(あるいは、それを使うことで膨大なルーンの報奨を獲得することができる。)

Miquella and Malenia are both the children of a single god.
(ミケラとマレニアは共に"単一の神"の子らである。)
As such they are both Empyreans, but suffered afflictions from birth.
(それゆえに彼らは両者とも『空の者たち/天の者たち/天体的に洗練された者たち/純粋な光と火の領域たち/古代天文学における9番目の天国たち/火の者たち』であり、しかし生まれた時から心身の苦痛に苦しめられた。)
One was cursed with eternal childhood, and the other harbored rot within.
(一人は永遠なる幼児期/児童期/小児期によって苦しめられ、そしてもう一人はその内に腐敗を隠し持っていた。)


和文で「黄金樹」と表現される木は英文ではErdtree。erd*4 *5はearthとかgroundとかそんな感じの言葉。だからざっくり「世界樹」と訳させてもらった。ここはそんなに違和感のない部分。解読が困難なのが「神人/Empyrean」*6だ。意義が多様過ぎてどれが本命なのかさっぱり分からない。分からないので辞書に載っていた語義を全部訳に入れてみた

辞書にない「火の」を候補に入れたのはempyreanの語源であるラテン語empy̆rĭus*7古代ギリシャ語ἐμπύριος/empúrios*8の語義がfiery(火の)だから。



4.漢名から読み取れる情報

漢文は以下の通り。


受黄金树雕琢的“腐败女神”玛莲妮亚的追忆。
(黄金樹に彫刻された"腐敗の女神"マレニアの追憶。)

透过解指的帮助,能获得追忆之主的力量。
(指解(ほど)きの幇助を通して、追憶の主の力を獲得することができる。)
如果直接使用,能获得巨量卢恩。
(もし直接使用するならば、巨(おお)きな量のルーンを獲得できる。)

米凯拉与玛莲妮亚是由单一神袛所生的子嗣,
(ミケラとマレニア、是れ"単一なる天の神と地の神/単一なる神々"が生んだ後継ぎであるに由(よ)り、)
因此他们都是神人,
(此れに因(よ)り彼らは揃いに神人、)
但那生命却十分脆弱――
(但し那(その)生命は却(かえ)って非常に脆弱――)
其中一人永远年幼;其中一人腐败寄生。
(其の中の一人は永遠に/常に年幼く、其の中の一人は腐敗が寄生する。)


中国語辞書によれば「神袛/神祇」*9の対訳は「天の神と地の神,神々」。マリカとラダゴンがどちらにあたるかは不明なため併記した。そしてマレニアの腐敗は彼女が何かに寄生されていたために生じたことも漢文から読み取れる。

そしてまた「生まれた時からの寄生」であるからにはマレニアは生まれる前の段階で、つまり胎内にいる時に何らかの生物に侵入されたのだと推測される。ではどんな生物か? 個人的にはではないかと思う。詳しくはシードさんの記事*10をどうぞ。

そして"寄生"の二文字に上位者を連想するが、あながち間違いではないのかもしれないと思うなど。「朱い腐敗の呼び声」や「外なる神の遺物」は何だかとてもクトゥルフっぽい



5.まとめ

黄金樹は世界樹である。マレニアは生まれながらの神人(火の存在?)であり、しかし胎内にいる時に何らかの生物に侵入されて寄生され、そのために「腐敗を生じた」。腐敗の女神ではあるが、その腐敗は厳密にはマレニアには属さないものであるようだ。



6.尊重の領域は侵犯せず、しかしネタにできる範囲ではネタにする姿勢

唯一人の神の子供
the children of a single god
单一神袛所生的子嗣

これらが意味するところは同じだが、和文がどこで区切って読めばいいのかがよく分からなかった。「たった一人の、神の子供」? 「唯一なる人の神、の子供」? うーん? しかし「〜の子供」という部分は三言語共通だから『唯一人の神』が"a single god"に対応するかとは思う。

唯一人の神……「唯(ただ)一人(ひとり)の神」

うーんフロム、ギリギリを攻めてますねえ。管理人はフロムのそういうところを愛してる。

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