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作者:るにゅやんたん

「エクレシア…その…本当に大丈夫なのか?」

ゴルゴンダでの決戦から半年。
キットちゃんや鉄獣戦線の皆さん、エジルちゃんやお世話になった皆さんに見送られて、旅に出た私たちは旅のどさくさで想いを伝え合い晴れて恋人になり、ついに初体験を迎えようとしていました。

「は、はい…その…こういう経験は無くて…不安ですけど、アルバス君が相手なら…大丈夫です……。」

私がそう言うと彼は私を抱きしめてきました。
以前2人で旅してた時とは見違えるように逞しくなってる彼の腕の中はとても心地良くて安心します。

「……俺も初めてだから上手く出来るか分からないけど、精一杯頑張るよ。」
「…はい、よろしくお願いします。」

そして私たちはお互いにいそいそと服を剥ぎ合い裸になって改めてベッドに向かいました。

「アルバス君のお、おちんちんは…えっと…準備万端ですね……。」
「あぁ……なんか恥ずかしいな……エクレシアの身体は凄く綺麗だな。」

私の身体を見た彼がそんな事を言うものだから、思わず顔が熱くなります。
アルバス君は少し緊張した面持ちで私を見つめていました。
そんな彼を見てるとなんだか私までドキドキしてしまいます。

「じゃあ、いくぞ?」

一言そう告げると彼は挿入の準備をする為に私の秘所を濡らそうと手を這わせます。

「ひゃっ!ふあっ!?」

突然襲ってきた刺激に思わず声が出てしまいました。
アルバス君はそんな私の反応を見て慌てて手を引っ込めます。

「ごめん、痛かったか?」
「ち、違うんです……その、ちょっとびっくりしただけです……続けてください。」

正直に言えば気持ち良かったです。
ただ、他の人に触られた経験がなくてびっくりしてしまっただけなのですが……。

「そうか、じゃあもう一度いくぞ?」

アルバス君は再び指先で割れ目をなぞり始めました。

「んぅ……」

今度は先程よりも慎重に触ってくれているおかげで何とか我慢できています…が。

「あれ…もう濡れてる…?」
「ムグッ!」

はい、そうです。
彼に触ってもらうよりも前、彼とこの部屋に入った時にはもうこうなる事を期待して準備万端になってました。

「エクレシア……その、感じてくれて嬉しいよ。」
「うぅ……気を遣わないで下さいぃ……。」

私は羞恥心に耐えられなくなって顔を両手で覆い隠します。
そんな私の心中を慮ってくれたのか、彼は優しく頭を撫でてくれました。

「大丈夫だ。経験のない俺だと準備が整わないかもしれなかったから助かるよ。」

優しい声でそんなことを言われてしまうと余計に恥ずかしくて死にたくなってしまいます。

「ありがとうございますアルバス君…その、もう濡れてるので多分大丈夫だと思います。」
「分かった。じゃあ入れるぞ?」

いよいよ初体験を迎えようとしている今、私は心臓が爆発しそうなくらいバクバクしています。
アルバス君の方も緊張しているようで、呼吸を整えながらゆっくりとおちんちんを掴んで私の秘所にあてがいました。

「挿入するぞ?」

最後の確認というように彼は再度問いかけてきます。
私は大きく深呼吸をして覚悟を決めました。

「はい、きてください……。」

私の返事を聞いた後、彼は少しずつ腰を押し進めていきます。

「んっ……ぐっ……」

指とは比べ物にならない程の圧迫感と痛みについ顔を顰めてしまいます。

「大丈夫か?無理ならすぐに抜くが……?」

心配してくれたアルバス君が途中で止めようとしてくれます。
でもここで止めたらここまで来た意味が無くなってしまう気がしました。

「いえ……お願いします……最後までしましょう?」

私が懇願すると彼は小さく微笑みを浮かべた後再び腰を進めていきます。

「うぅ……んぐっ……。」

やがて根元まで入り切ったところでアルバス君の動きが止まりました。
どうやら全部入ったようです。

「アルバス君のが私の中に……。」

私の中で脈打つ彼のモノはとても熱くて、彼がそれだけ私で興奮してくれているのだと思うと痛みも少しだけ和らいだ気がしました。

「……………アルバス君、動いてもいいですよ?」

挿入してから少し経ち、なんとか慣れてきた頃合いを見計らい声を掛けます。

「わかった。痛かったら言ってくれ。」

アルバス君はそう言ってからゆっくりと動き出します。
最初は探るようなゆっくりしたストロークだったのですが、抑えきれなくなってきたのか徐々に速度を上げていくのが分かります。

「あぁっ!はぁっ!アルバス君!」
「エクレシア……エクレシアッ!!」

お互いの名前を叫び合いながら求め合う私たち。
初めてでしたがアルバス君をちゃんと気持ち良くする事が出来たみたいで安心しました。

「エクレシアッ…もう出そうだ……!」
「はい……私もイキそうです……一緒に……ッ!!!」

絶頂を迎える直前、アルバス君は私を強く抱きしめてくれました。
そして膣内に熱い液体が注ぎ込まれるのを感じながら、私も同時に果てたのでした。

※※※

「んっ…う〜〜ん。」

私は寝返りを打ちつつ目を覚ましました。
見上げるとカーテンの奥から陽の光を透かして漏れています。

(朝……ですか?)

ぼんやりとした頭で昨晩の事を思い出します。

(アルバス君と一夜を共にしたのですよね。)

チラリと隣を見ると彼はまだ寝息を立てていました。

「ふふっ……可愛いですね。」

初めて逢った時から変わらない、すっかり見慣れた彼の白い髪を撫でながらこれまでの足跡が脳裏に浮かんでいきます。

初めて逢った時の事。
鉄獣戦線でお世話になった事。
2人でゴルゴンダ砂漠やイユニオン・クレイドル、大霊峰相剣門に行った事。
ゴルゴンダでの決戦で私を助けてくれた事。
皆んなに見送られて2人で旅立った事。

「本当に…本当に色々ありましたね……アルバス君、愛してます。」

私はまだ寝ている彼にそっとキスをして、もう少し眠る事にしたのでした。

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