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作者:ベリーメロン

 ドラゴンメイドのご主人様はご多忙だ。
 いつも屋敷を開けては遅くに帰ってきたり、何日も帰ってこない時もある。
 そんなご主人様が帰ってくるこの屋敷を、ドラゴンメイド達はいつも清潔に、いつも彼がゆっくり休めるように、いつも彼がここを居場所だと忘れぬように守るのだ。
 そして、疲れて帰ってきたご主人様を癒すのもドラゴンメイドの仕事である。ご主人様がどんなことを求めたとしても。

「ほら、ご主人様♪パルラのおっぱいですよー!」
「まったくパルラは……甘やかしてばかりじゃいけませんからね?……ご主人様、ナサリーもおっぱいもどーぞ♡」

 目の前で繰り広げられる光景をチェイムは頭を抱えて眺めていた。
 黄緑色のパルラと桃色のナサリー。彼女が甲斐甲斐しく世話をするのは一人の少年……いやご主人様だ。
 出先で質の悪い呪いを受けたとかで子供の姿になったらしいご主人様は、当初こそその愛くるしい見た目をさんざん揶揄られた。とはいえソコはドラゴンメイドのご主人様、中身が子供になったわけではない彼はこのまま夜伽をすると言い出したのである。
 悪戯心の強いパルラと、子供が好きすぎるナサリーはノリノリになって参加し軽くあしらおうとしたようだが……

「あんっ♡ちっちゃいご主人様かわいい!もっと吸って♡」
「パルラだけずるい!」

 取り合うようにご主人様を甘やかす二人。
 なんとご主人様は、その夜の手腕で二人とも自分を甘やかすのに嵌まらせてしまったらしい。
 チェイムは今必死に解呪法を探しに行っているメイド長のハスキーに知られたら不味いなぁ……と頭を抱えつつ、隣のティルルを見つめたが。

「…………いいなぁ」
「ティルル?」
「い、いや!なんでもないから!」

 怪訝な顔をするチェイムに慌てて取り繕うティルル。
 そんな彼女をご主人様が手招きをする。
 夜伽を求められれば応対しなければならないのがドラゴンメイドだ。ティルルは顔を真っ赤にしつつもベッドに近づいていく。

「ティルル、気をしっかり保ってくださいね?」
「わかってるわ、チェイム」

 夜伽はいいが、あまりの乱交っぷりにハスキーから雷を落とされてはたまらない。
 幼いラドリーに変な影響を与えるわけにもいかないので、ここらでティルルがまともに相手をしてご主人様を寝かしつけるのが狙いだった。
 されど。





「あっ♡あんっ♡ご主人様っ♡そんな奥まで突いたらっ♡おっぱいもよわくて……ああんっ♡」

 数十分もかからずに、ティルルはご主人様に跨がって腰を振りながら翻弄されていた。垂らされた巨乳を揉みしだかれたりしゃぶられたり、されるがままだ。

「ハァ、結局こうなるんですね……」

 チェイムは頭を抱えつつも腹を括る他にない。今宵に夜伽相手として呼ばれたのは、パルラ、ナサリー、ティルル、そしてチェイムだったのだ。
 三人ともご主人様を甘やかすだけ甘やかしてから、すっかり腰砕けになって眠っている。明日はきっと三人揃って腰や胸辺りがつって動けなくなっているだろう。
 普段から性豪だったご主人様だが、若返ってさらに強くなったのだろうか。
 ご主人様に促されるままに、ベッドに座ると彼は手慣れたようにチェイムの衣服を脱がしその美乳に口付けていく。

「んんぅ、また吸って……母乳なんて出ませんよ?」

 出るようにしようか?なんて軽口を叩かれれば、チェイムは思わず顔を赤くする。
 ちゅぷっ……と音を立てて乳房に吸い付くご主人様に、チェイムは抑え気味に甘い声を漏らしながら、彼のしたいようにさせた。

「んあっ……あっ……」

 いつしかご主人様の手はチェイムの下半身に伸ばされていた。太ももを優しく撫でながらその上へ。レースの下着はすでに湿っており、ご主人様の指がソコを撫でればチェイムは肩を震わせる。

「ご主人、さま……」

 幼い姿になっても性技は衰えないご主人様に、チェイムもいつしか情欲のスイッチが入っていたようだ。
 舌を差し出すように突き出せば、ご主人様の小さな口がそれを食み、やがて深いキスが始まる。
 チェイムもそこまでくれば色々と正直になっていた。

「ご主人様……今だけでよろしいので……その、ママと呼んでみてくれませんか?」

 もはや自分がストッパーになるなどチェイムは考えていなかった。
 先程の三人の甘やかしっぷりを見て、少しだけ羨ましくなっていたことを隠さず吐露をする。
 するとご主人様はチェイムの耳に、優しく甘える口調でママ……と囁く。

「あ……♡たくさん、甘えてください……♡今日はご主人様のママとして、甘えてください……♡」

 そう言えば、ご主人様も激しく興奮したのだろう。身体に引っ張られたのか、チェイムの美乳を貪るようにしゃぶりつきながら堅くなったソレをチェイムの秘所に挿し込んでいく。
 そのまま有無を言わせずヘコヘコと腰を揺らすご主人様を、チェイムはただ受け止めるだけだった。

「ご主人様♡もっとママって……♡ママに好きなだけ、甘えてくださいっ♡」

 ぎゅっと腕も足も使ってご主人様を抱き締めるチェイム。竜の力でそんなことをされれば、普通は一溜りもないがご主人様に限っては問題ないらしい。
 恥も外聞も捨ててママ!と連呼し出すご主人様を、チェイムは優しく受け止めていくのだった。





「ご主人様、元に戻れてよかったですね」

 数日して呪いを解く方法を見つけてきたハスキーにより、なんとか元の姿に戻ったご主人様へ、チェイムが安心したように話しかけてくる。
 ティーカップを傾けつつ、ここ数日をご主人様は思い出していた。
 パルラにはかわいかったのになー!と言われたり、ナサリーにはまた小さくなりませんか?と残念がられたり、ティルルには違うから!とツンツンされたり、相変わらずなメイド達に彼はクスクス笑う。
 それでも唯一変わったことがある。

「…………また、ママと呼んでくれますか?」

 二人きりだからか、ぎゅっと頭に胸を当てるように抱き締めてくるチェイム。
 どうやら、彼女は姿も関係なくママと呼ばれながら甘えられることにハマってしまったらしい。

 その日の夜伽の相手が誰に決まったかなんて、言うまでもないだろう。

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