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作者:ベリーメロン



 お菓子の国マドルチェの姫プディンセスが騎士であるシューバリエに惚れている。それはマドルチェに住む者ならもはや大半が知っていた。
 シューバリエも決して悪くは思っておらず、それはそれとして未だにプディンセスとは肌を合わせてはいない。式を上げるまでは御預けだとそう取り決めたのだ。
 互いに童貞と処女、式をあげてからの初夜で卒業する……そんな約束を掲げていたのだが、今それは崩れようとしている。

「シューバリエ、どうかしら?私の身体は……」

 クスクスと笑う女性の声が聞こえる。シューバリエはその女性をよく知っていたが、今のような状況に陥るとは思ってもいなかった。
 マドルチェの女王ティアラミス。彼女はプディンセスの母親で、シューバリエにとってはこれから義母となるはずの存在。
  夜にいきなり呼び出されて、軽くお茶をしていたのまでは時間的に非常識であるもののまだわかる。しかしそんな尊い身分の女性は今、シューバリエの目の前で艶やかな姿をさらしているのだ。現実離れし過ぎていて、シューバリエは混乱してしまう。

「オバサンの身体にしては綺麗でしょう?」

 プディンセス、プディンセスールの二児を生んだとは到底思えないほど均整の取れたボディライン。肌にはシミ一つなく、加齢によるシワすら見て取れない。
 そしてプディンセスに比べればよく膨らんだ母性の象徴は、シューバリエの前に恥ずかしげもなく晒されていた。

「ふふ、ソコはとっても正直ね♡」

 女王の視線はシューバリエの股間へと注がれている。ティアラミスの妖艶な肢体は、童貞であるシューバリエには些か刺激が強すぎた。

「ほら、貴方も脱ぎなさい……シューバリエ♡」

 ベッドへと引き寄せられて服を脱がされていくシューバリエ。騎士らしい引き締まった身体はティアラミスを前にたやすく晒されていってしまう。
 逞しい男の体を見て、ティアラミスは舌舐めずりすると彼のズボンまで手をかけていく。
 待ってください、そんな声を上げようとしたがシューバリエは抗えなかった。愚息が容易く晒されてしまい、大物であるソレにティアラミスは笑みを深くする。
 そして息を一吹き。勃起した愚息と同じくらいびくつくシューバリエは、とても滑稽だっただろう。

「雄々しい剣ね……まずは慣らしてあげる♡」

 女王の高貴な唇が、醜い愚息に近付いていく。そして一切の躊躇いもなく、彼女はシューバリエの愚息を頬張った。

「ん……ちゅぷぅ……れろぉ……♡」

 じゅるじゅると音をたてながら、ティアラミスはシューバリエの肉棒に奉仕していく。口内で亀頭から竿までを丹念に舐め回され、その白い手は陰囊を追い打ちのように揉みしだいていた。
 まるで男の感じるところを知り尽くしているかのような口淫は、シューバリエが思わず腰を抜かしてしまいそうな快感をもたらしてくる。皮一枚隔てた向こうにある裏筋を舌でなぞられたり、尿道を舌先で穿ったりと好き放題してくる。

「ぢゅっぽっ……ぢゅっぽっ……♡」

 下品な音が美しい女王の口内こら聞こえてくる。口いっぱいに肉棒を収めたティアラミスの表情は、普段の心優しく慈愛に溢れた微笑みとは程遠い淫らな女のものだった。
 強烈な口淫は童貞であるシューバリエにはあまりにも衝撃的すぎて、彼は導かれるままに精液を吐き出してしまう。

「んんんぅぅぅ〜〜っ♡」

 女王であるティアラミスの口に放たれていく精液。
 射精の快感に頭がボヤけるシューバリエだが、それ以上にとんでもない無礼を働いたという事実に顔を青くしてしまう。
 しかしティアラミスはこともあろうにたっぷりと注がれた精液を、甘いホットミルクでも飲み干していくかのように恍惚とした顔で嚥下していくのだ。

「ん、ごくんっ……ふぅ……ごちそうさまでした♡」

 そんな淫らな光景をまじまじと見せつけられたシューバリエの肉棒は、またも硬さを取り戻し始めておりティアラミスはそれに微笑んだ。
 彼女は今度はシューバリエにのしかかると、鎌首もたげた肉棒に熟れた秘部を押し当ててきた。
 何をするのか察したシューバリエは制止しようとするが、遮るようにティアラミスがその豊満な乳房が顔面に押し付けてくる。
 視界を埋め尽くす柔らかい感触に肉棒は完全に硬さを取り戻し、それに合わせてティアラミスは秘部をすりつけてくる。

「あぁんっ♡久しぶりの……殿方の♡」

 聞いたこともない女王の淫らな声。恍惚として吐息をこぼす彼女は、いつもの心優しい女王ティアラミスとは思えない。
 熱い膣肉に愚息を触れさせたシューバリエは、思わず呻き声をあげてしまう。竿先は今、ティアラミスの秘部の入口を捉えていたのだ。

「ねぇ、挿れたいわよね♡」

 乳房に埋もれたシューバリエへ、ティアラミスの誘惑の声がふりかかる。
 理性と欲望の狭間にあるシューバリエはなんとか誘惑を振りほどこうとするものの、熟れた膣肉の感触がゴリゴリと理性を削っていた。

「プディンセスのことを気にしているなら大丈夫よ♡処女と違ってわかりはしないもの……♡」

 プディンセスを裏切れない。そんな言い訳も先に潰されてしまう。
 乳に包まれながら言い淀むシューバリエに対し、沈黙は肯定と捉えられてしまったようだ。ティアラミスはその腰を躊躇いもなく降ろしてしまう。

「んんぅぅぅっ♡久しぶりの……殿方のだわぁ♡」

 ほぅと恍惚とした表情で感嘆の息をこぼすティアラミスに対し、シューバリエは童貞を卒業したことより初めてのセックスによる快感に飲まれかけていた。
 そのうえでティアラミスは腰をゆっくりと動かし始めてしまう。

「さぁ、どうかしら♡初めてのセックスは♡」

 シューバリエを挑発しながら腰を動かしていくティアラミス。カリ首の辺りまで肉棒を引き抜いたかと思うと、一気に奥まで咥え込んでいく。
 その動きの繰り返しだけでも相当な快感だというのに、彼女は腰の上下運動に加えてその巨大な乳房でシューバリエの顔をパイズリしてくるのだ。

「んっ、あんっ♡ふふふっ、案外可愛い声が出るものね♡」

 女王らしい傲慢さと母性を感じさせるような行為は、童貞だったシューバリエに耐えられるものではない。
 快感に飲まれていく彼をティアラミスはさらに追い込んでいく。

「――今、貴方自身も動いたら、もっと気持ちいいわよ♡」

 それが限界だった。シューバリエの理性はどこかへと消し飛んで、彼は欲のままに腰を突き上げ始めてしまう。

「きゃっ♡もう……いきなりはズルいわ♡私も、我慢できなくなっちゃう♡」

 ティアラミスは腰をくねらせて、女王然とした普段の表情からは想像もできないような淫らな笑みを浮かべる。
 ぐちゅぐちゅと卑猥な音が部屋中に響き渡る中、シューバリエの腰の動きも激しさを増していく。

「あぁん♡そうよ……もっと激しくっ♡」

 シューバリエが突き上げるたびに、ティアラミスからも嬌声が上がる。そしてもっともっとと媚びて来る。
 騎乗位で腰を振るう淫乱な女王に導かれ、シューバリエの自重はもはやなくなっていた。

「あんっ♡はぁんっ♡凄いわっ……その調子っ♡んんっ……あっ♡」

 腰を揺らすティアラミスと、腰を突き上げるシューバリエ。互いの動きが組み合わさって、ティアラミスもシューバリエも強い快感を受けるに至っていた。
 やがて突拍子もなくその時は訪れる。シューバリエの肉棒が大きく痙攣すると、さっきよりも多量の精液がティアラミスの中へと放たれていく。同時に彼女も果てたのだろう。その身体を強く震え上がらせた。

「あっ、ふぅっ……♡んぁぁぁぁ〜〜っっ♡」

 放たれた精液に呼応して搾り取るように締め上げてくる貪欲なティアラミスの膣。シューバリエは呻きながらも、もはや初めてのセックスに脳を焦がしているようだった。

「はぁ……はぁ……♡凄いわ、シューバリエ♡こんなにいっぱい出しちゃって……いけない子ね♡」

 引き抜かれた秘所から溢れ出る大量の精液を、見せつけるように指で掬い取りながら微笑むティアラミス。生クリームを舐め取るように口に含む姿は、女王とはあまりにも程遠い。

「まだイケるわよね、シューバリエ♡」

 今度はベッドに腰を降ろしながらそう誘ってくる淫らなティアラミスは、もはや女王とは呼べない有り様だ。そしてシューバリエの肉棒もまた素直にすぐに硬さを取り戻してしまう。

「さぁ、楽しみましょう♡」

 誘われるままシューバリエは彼女にのしかかり、極上の女の身体を貪らんと腰を振り始めるのだった。もはや約束のことなどとうに忘れて。

 

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