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 ─こうして黒い薔薇の牢獄から助け出されたお姫様は王子様といつまでも幸せに暮らしました 

「……めでたし、めでたし。」

 私は黒い雲が覆う空を見上げてそう呟きます。死ぬことすら許されずなんのために囚われてるのかすらわからなくなった黒い薔薇の牢獄で私は助けを待ち続けることしか出来ませんでした

 そんなもの来ないって自分が一番わかっているはずなのに。ああ、もしも叶うならここから出てみたかった。黒くない空を見てみたかった。助けにきてくれた素敵な王子様と恋をしてみたかった

 

 

 外が騒がしいです。きっと侵入者が現れたのでしょう。はじめのうちは王子様が助けにきてくれたと期待したこともありましたが、もうそんなことはしません。ここに足を踏み入れたものは力を奪われ、あのおぞましい薔薇の化け物に襲われ、彼らの栄養となるだけなのですから



 その日はなかなか静かになりませんでした。それどころか音がだんだん近づいて来ました。私は期待なんてしてなかったはずなのに思わず叫びます!

「王子様!どうか助けてください!」

 その瞬間、王子様の剣が私を閉じ込めるイバラの檻を切り裂いた……ように鋭い爪で、乱暴に引き裂きました。

 その爪の持ち主は纏わりつこうとする薔薇の化け物を踏み荒し、なぎ払い、そして空気を震わせるような雄叫びを上げました

 こちらを見据える赤く濁った瞳、鋭い牙と爪、全身を覆う毒々しい色のトゲ。植物とドラゴンをムリヤリ混ぜ合わせたような、とても夢見た王子様とは違う凶悪で醜いドラゴンがそこにいました

「あなたはいったい何者なんですか」

 私の問いに答えることもなくドラゴンは私の身体に絡みつくイバラを引きちぎり私を持ち上げました。ああ、彼は助けに来た王子様ではなくきっと……それでも

「私を食べるつもりなら好きにしてください。でも、もしこの言葉が届いているのならお願いです。一瞬でいいからこの牢獄から連れ出してください。あの黒い空の向こうの景色を私に見せてください」

 ドラゴンは少しこちらを見つめると、その翼をはためかせ空に飛び立ちました。捕らえようとするイバラを振り切り高く、高く、高く、あの黒い空の上へ!

「わあっ……」

 目の前に広がる初めて見る美しい空。ああ、知らなかった黒い空の上はこんなに美しいだなんて。ドラゴンはまるでどこかを目指すかのように飛び続けました。私は下の景色を眺めました。不思議と怖くはありませんでした、だってこの美しい景色を少しでも目に焼き付けておきたかったから。

「すごい、黒だけじゃない色んな色のお花と……あれはなにかの建物?あ!森の中からたくさんの動物が!すごい!すごい!世界ってこんなに美しかったのですね……」

 私はドラゴンに捕まれて空を飛びながら色んな美しいものを見ました。しかし、しばらくするとあの牢獄とは違った恐ろしい雰囲気の場所の上空に来ました。下をよく見てみるとドラゴンように植物と生き物が混ざりあったようなものがたくさん暮らしているようでした。ドラゴンはその恐ろしい大地の奥の小高い丘に降りると私を手から降ろしました

「あなたはここに住んでいるんですか?」

 私が思わず問いかけると彼はひどく興奮した様子で低く唸り声をあげるだけでした

「ああ、そうでしたね。私としたことが……食べるのに服は邪魔ですよね」

 私は着ているものを脱いで生まれたままの姿になりました

 「さあ、どうぞ。最後に美しいものが見れて嬉しかったです」

 叶うのなら素敵な王子様と恋をして愛して愛されてみたかった……でも夢が二つも叶ったんですもの高望みですよね

 私は覚悟を決めて目を閉じます。そして彼の鋭い牙が私に襲いかかりました!

 ……なんてことはなく軽く爪で押されて私はバランスを崩して尻餅をつくように倒れてしまいました

 「きゃっ!?いたた……もう、弄ばずに一思いに……って……それは」

 思わず目を開いて彼を見ると目の前に太く大きな、人間でいうところの男性器。それを模したおしべが先端からドロッとした粘液を滴らせていました

 「ああ……食べるためではなくそちらのためでしたか。いいですよ、あの牢獄から連れ出していただいたんですから。この身体を捧げます」

 その瞬間そのおしべが私の身体を貫きました

 「ぁぐぅっっっっっ!!!」

 あまりの衝撃と痛みで言葉にもならない悲鳴をあげてしまいました。彼は私のそんな様子をお構い無しに激しく打ち付けてきます。性欲の解消のために、繁殖のために、私を孕ませるために。

「はっっひっっっふぅふぅふぅぅぅ」

 少しでも気を抜いたら気絶をしてしまいそうで私はなんとか意識を保つために荒く息をするのが精一杯でした

 「あっっっ!!でもこれっっっいいっ!かも……」

 しばらくすると痛みは少しずつ快感に変わっていきました。その私に様子に気づいたのか彼は私に覆い被さるようにさらに激しく打ち付けてきました

 「あっ!だめっ!だめです!それすごいです!」

 いつの間にか私もこの激しい交尾に夢中になっていました。そして彼のモノが大きく脈打つと熱い粘液が私の中に流れ込んできました

「ああっっっっ!!!ダメっ!やだあああああ!!」

 私ははしたなく大声をあげながら絶頂を迎えてしまいました。その間にも彼のモノは何度も脈打ち、私に溢れんばかりに流し込んできました

 一通り終わって満足したのか彼はモノをずるりと私から引き抜きます。入りきらなかった分が私の股間からドロリと流れ落ちて私の愛液と混ざり合って水溜まりを作りました。彼は労うかのように軽く私の顔を舐めるとそのまま横で眠り初めてしまいました

 私は力を振り絞ってなんとか彼の顔に近づくと軽く口づけをします

 「とっても素敵でした……私、貴方の赤ちゃん頑張って産みますからね、王子様」

 素敵な王子様と恋をしたい

最後の夢も叶うなんてやっぱりこの人は私の王子様でした



 ─こうして黒い薔薇の牢獄から助け出されたお姫様はちょっと見た目怖いが王子様といつまでも幸せに暮らしました 



「……めでたし、めでたし。」

 私はそう呟くと意識を手放して王子様の隣でぐっすりと眠りにつきました
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