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作者:せきつ生花
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prev:ep7.キャノン・ソルジャーズ

「うぅ…ここは……?」

 キャノン・ソルジャー達に吹き飛ばされたキトカロスが落ちた場所。そこは牢獄の中にあるはずのない大瀑布。

「こんなにたくさんの水……身を隠すにはちょうどいいかもしれません」

 水の中に身を沈めるキトカロス。人魚姫である彼女にとって水中は本領を発揮できる場所。だが……

「そんな……あれは…」



 そこにいたのは水の征竜タイダル。タイダルはキトカロスの存在をみとめるとまっすぐに突っ込んでくる。

(まずいですまずいですまずいです!あれは水を司る征竜タイダル!)

 強大な敵を前にキトカロスは逃げの一手をとる。その肢体をしなやかに動かし暗い水中をグングンと進んでいく。

(剣もない今の私が敵う相手じゃありません……!早く逃げないと……)

「がふっ!?」

 だがキトカロスよりもタイダルの方が速かった。タイダルは瞬く間にキトカロスを鷲掴みにする。

「ああっ!」

 氷のように冷たく鋭いタイダルの爪。それがキトカロスの身体をギリギリと締めあげる。

「んいいいいッ!ひや…ぁ…ぁぅ……」

(身体が芯から冷えていくような……)

 冷気がキトカロスの身体を苛んでいく。身体へのダメージはもちろんのこと、精神も著しく消耗していく。

「ゃ…ぁ……」


「んあっ!」

 光一つ通らない深淵のごとき湖底。そこにキトカロスは押さえつけられていた。

(暗くて何も見えません……タイダルは私に何をするつもりなんでしょう……)

「はうっ!?」

 巨大な何かがキトカロスの股間当たる。氷のように硬く、それでいて生命力を誇示するかのように脈打つソレの正体をキトカロスは本能で察知した。

(ま、まさか…そんな……)

 強引にねじ込まんとするかのように押し当てられるタイダルの剛棒。だがタイダルの巨大な剛棒はキトカロスのカラダの大きさ程もあり、当然挿入るわけがない。

「んんぅ…」

 中に挿入られないことを学習したタイダルは、キトカロスの全身に己の剛棒を擦りつけ始めた。

「ああ、やめ、やめてくらさいぃ…」

 それはある種のマーキングのようなもの。剛棒の先端から滲み出た汁がキトカロスの全身にすりこまれていく。

(なんか…また変な気分に…❤️)

 光も音も届かないキトカロスとタイダルだけの世界。まともに機能するのは嗅覚と触覚のみ。感じるのはタイダルのにおい。感じるのはタイダルの感触。キトカロスは徐々に自分がタイダルの色に染められていくのを感じていた。

「タイダル様ぁ…❤️」

 自身のカラダ以上のサイズの剛棒に抱きつくキトカロス。ボロボロのドレスをはだけさせ、全身を使ってタイダルに奉仕する。剛棒がドクンと脈打つ度、キトカロスの胸も一段と高鳴った。

「れろぉ…❤️」

 剛棒に舌を這わすキトカロス。端正な乳房を押し潰すくらい強く押し付け、無防備な股間をせわしなく擦りつけるその様は、自分はタイダルの所有物ですと宣言するかのよう。

「タイダル様ぁ❤️もっとわたしにくらさいぃ❤️タイダル様ぁ❤️」

 タイダルの脈動が徐々に強く、そしてそのスパンを縮めていく。それに合わせてキトカロスの奉仕もより大きく大胆なものへと移り変わっていく。

「タイダル様❤️タイダル様❤️タイダル様❤️タイダル様ぁ❤️❤️❤️」

 不意にタイダルの剛棒がキトカロスのカラダから離れた。真っ暗な湖底に一人取り残された不安に駆られるキトカロス。だがその直後、激しい濁流がキトカロスに向かって押し寄せて来た。

「ああっ❤️これっ❤️タイダル様のぉぉぉ〜〜〜っ❤️❤️❤️❤️❤️」

 タイダルが放出した膨大かつ特濃の精は瞬く間にキトカロスを包みこみ、湖底に磔にする。キトカロスは粘液に全身を包まれながら、湖底で快楽に悶え狂った。

「ああっ❤️ああっ❤️ああっ❤️タイダル様❤️タイダル様の精子がいっぱいぃ〜っ❤️❤️❤️」

 満足したタイダルが湖底から去っていく。キトカロスは暗く冷たい湖底で一人、快楽に身悶えし続けるのだった。

next:ep9.苦渋の選択

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