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 寝る前のスキンケアもほどほどにフェリジットはベッドに寝転んだ。目をつぶって眠ろうとしたが、その日は暑くてにじむ汗が不快で眠ることが出来なかった。寝返りを何度も打って身の置き場を探したが、それが逆に眠気を覚ましてしまったようだ。
「お腹空いたわね」
 フェリジットは起き上がった。半分眠った思考でキッチンになにか食べ物が置いてなかったか考えた。料理当番でない日はキッチンの様子を窺い知ることはできない。行けば何かあるだろう、そんな考えにまとまった。
 部屋のドアを静かに開けて、足音を立てないように歩いて行く。夜のアジトに明かりなどないが、フェリジットは暗闇の中でも平気だった。もし、夜目の効かないものがここにいたら、金色の瞳が動いていくように見えるだろう。
 キッチンに明かりがついている。
「〜♪」
 シュライグが鼻歌を歌いながら、包丁で焼豚を切っている。暗闇の中にいるフェリジットに気が付いていないようだ。シュライグもこの暑い夜のせいで眠れなくなって、お腹が空いて夜食を作りに来たのだろうか。
「何作っているの?」
 フェリジットは驚かすつもりはなかったが、シュライグの体が一瞬ピクリと震えた。すぐに彼はフェリジットの方に視線を向ける。
「ラーメンだ。フェリジットも食べるか?」
 シュライグは袋のラーメンを指さした。鍋は火をかけたばかりなのかまだ沸騰していない。
「いいわね。何か手伝おうか」
「ああ」
 その後は特に言葉もなく二人は一緒に作った。お互いにお互いのやることを見ながら、なんとなくで動いた。
「うまい」
「袋のラーメンも美味しいじゃない」
 夜遅くのラーメンは罪悪感を覚えるものらしい。二人で食べると少しはその罪悪感は減ったようだ。
「おやすみ」
「ああ、おやすみ」
 食器を片付けて二人はキッチンの前で別れた。お腹が満たされたおかげかこんな暑い夜でも眠ることができそうだ。

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