冷戦時代の核実験や民間防衛をめぐるカルチャー

ロシア右翼

アンドレイ・ナザレンコ「指導者の種」


22世紀のロシアを救うために、1947年にタイムトラベルして、スターリンの子種を得ようとする女性科学者、実はスターリンは同性愛者、スターリンを誘惑すべくGRU将校が過去へ跳ぶ...というなかなかヤバそうなプロット:
少し前に、非常に興味深い本がインターネットで見つけ。アンドレイ・ナザレンコ「指導者の種」(Андей Назаренко: "Семя Вождя")だ。



22世紀、NATOは神聖ロシアに対する大規模な侵略を開始したが、運命が定めたのはこの時だった。スコルコボの技術者マリア・オレイニクはタイムマシンを発明し、崩壊から強大な帝国を救うべく過去に跳ぶことを決意した。彼女の明晰な頭脳には、スターリンの子だけが第5列によって分断された愛国勢力を統率できるという賢明な考えが生まれる。勇敢な女性戦士マリアは1947年に跳んで、諸国の指導者の種を得て、新しいロシアの救世主を誕生させ、米国の手下たちから国土を救おうとする。しかし、NKVDの最高幹部への出世の階梯を登り、同志スターリンと個人的に謁見する権利を獲得した彼女は、すべての希望を打ち砕きかねない問題に直面する。スターリンは隠れ同性愛者であり、マリアの誘惑に屈せず、ラヴレンチー・ベリヤと交際する。状況は絶望的であり、ロシアは破滅する運命にあるようだ。しかし、ロシア連邦参謀本部のGRU特殊部隊が仕事に取り掛かるとき、絶望的な状況などない。

ドミトリー・ポソサティッチ中尉はアーカイブでマリア・オレイニクの日記を見つけ、ヒロインの間違いを正し、勝利に必要な指導者の種を手に入れるために、彼女を追って20世紀へ入る。まったく命知らずの彼は、自分の曽祖父たちの争いに耐えながら、スターリンを誘惑することができるだろうか?そして最も重要なことは、誰もが欲しがる ZhSR (ルーシの救いの液体) を受け取った後、ドミトリーを追って過去に行ったマイダン・バンデラ派のグループから中身が詰まったコンドームを奪還することだ。そして、同性愛を禁止するソ連刑法の条項は、将来のロシアを破滅させるのではないだろうか?

[ Наиль Якупов: "Семя Вождя" (2017/04/16) on AuthorToday ]
しかし、なんと、2019年に映画化補助金を受けている。
アレクサンダー・クシェバトフ: "映画基金は小説「指導者の種」の映画化を後援する" (2019/09/09)

映画基金評議会の会合で、政府から返還不要で補助金を受ける映画のショート短いリストが発表された。発表された作品の中には、アンドレイ・ナザレンコの小説「指導者の種子」を原作としたSF映画もあった。この映画はSFコメディのジャンルで、子供と大人向けの国民映画の制作を支援するための毎年恒例の映画プロジェクトのコンペティションの一環で、審査員評議会によって「歴史改変ジャンルでのプロットの提示する独創的で興味深い作品」という基準で承認された。... 撮影は2020年半ばに開始される予定。



[ Фонд Кино проспонсирует экранизацию романа "Семя вождя" (2019/09/09) on panora ]
その後、実際に映画が制作されたという情報はない。





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