あなたの初期装備の詳細を表示します
この他に通常の服や下着を所持・装備していますが、煩雑になるのを防ぐため表示はしません

装備に付加されている補正値は、その装備が使用される時にのみ有効です
例えば、頭部への攻撃に対し、脚部の防御補正は何の効果も発揮しません


■使い慣れた双剣

斬撃属性

攻撃補正 1
防御補正 1
敏捷補正 1

あなたの姉から贈られた守り刀
刃渡り60cm程で、方刃の刀身はやや反っている
姉の双剣と同じ意匠だが、素材は極普通の鉄で、特別な能力も持たない


■使い慣れた皮鎧

防御補正 1
敏捷補正 0

あなたの体によく馴染む、使い慣れた皮鎧
一般的な素材を使っており、特別な能力は持たない


■使い慣れたガントレット

攻撃補正 1
防御補正 1
敏捷補正 0

あなたの体によく馴染む、使い慣れたガントレット
一般的な素材を使っており、特別な能力は持たない


■使い慣れたブーツ

攻撃補正 0
防御補正 1
敏捷補正 1

あなたの体によく馴染む、使い慣れた皮製のブーツ
一般的な素材を使っており、特別な能力は持たない

あなたの習得魔法の詳細を表示します


■魔力撃

魔法剣士専用魔法

物理攻撃を行う際、武器や拳に魔力を纏わせて、攻撃力に魔力ダメージを追加する
追加可能な最大強化値は自身の魔力の能力値と等しい
強化値が大きい程、消費魔力も増加する
この魔法は必ず成功する

使用宣言は攻撃の宣言と同時に行う必要がある
例 : 魔力を3使って攻撃


■フィジカル・ブースト

魔力によって一時的に筋力・耐久・敏捷のいずれかを強化する
最大強化値は自身の魔力の能力値と等しい
使用中は魔力を消費し続け、強化値が大きい程、時間当たりの魔力消費が大きくなる
この魔法は、魔法剣士の能力により、必ず成功する

僅かだが集中の必要があるため、咄嗟には扱えず、敵の攻撃が発生してからの使用では判定に間に合わない





かの魔道を極めた大英雄が築きし大帝国から見て、やや南方。
風光明媚な観光地としてその名を馳せる、小国の地方都市がある。

この辺りの古い言葉で豊かな森を意味する名を持つその都市は、かつて大量の観光客が訪れる地であった。

穏やかな気候は一年を通じて人々を温かく包み、
豊富な森の恵みは飢えという物を遥か彼方に遠ざける。
都市の中央を流れる川を遡り、森に分け入れば、静謐を湛える湖が見えるだろう。
そこでは精霊たる水の乙女達が歌い踊り、あらゆる猛獣が牙を忘れるという。

神々すら魅了する地上の楽園。
死する前に一度は訪れよ。

多くの賢人がそう語ったその土地は……


"しかし、あぁしかし、なんたる事か!"


……あなたは今、鬱屈とした気持ちで、吟遊詩人の詩を聞いていた。

ここは乗合馬車の中である。
白の森へと向かう方法は幾つかあるが、あなたは馬車での移動を選択した。

最大の理由はあなたの足にある。
一度完全に失われ、その後多くの時間をそれが自然だとして過ごしてきたのだ。
姉の贈り物で再び得たそれは、残念ながら未だ存在する事自体に違和感がある。
恐らくは今後数年間を経て、ようやくあなたに馴染むだろう。

馬車以外での移動手段では、足を使う機会が多い。
だから、と選んだ乗合馬車を、あなたは心底後悔していた。

たまたま乗り合わせた吟遊詩人の語るこの詩は、嫌になるほど耳にしてきたものだ。
当然、この後忌まわしい詩がどう展開していくのかも、良く知っている。


"――― かの大英雄の命をも ―――"


そらきた、とあなたは心の中で嘆いた。

あなたの姉の最期に関する詩は数多いが、これは取り分け最悪の物である。
大英雄を殺した白の森を攻略し、かの人物を踏み越えていくのは一体誰か。
そう観客に問いかけるのだ。

馬車の中に複数の声が響く。
俺だ、いや私だ、と。

かつては観光客ばかりを乗せていた乗合馬車は、今や白の森への挑戦を望む冒険者達で溢れている。
希望に、あるいは野望に燃える彼らが気勢を上げているのだ。



あなたはそっと、羽織ったローブのフードを引き下げ、姉に良く似た顔を隠す。

最早、何もかもが不快でしかなかった。


やがて拷問のような時間は終わり、あなたは都市の中へ降り立った。

沈んだ気持ちと、座り通しで固まった体をほぐすように伸びを一つ。
それから、あなたは自分のやるべき事を思い描く。



あなたはまず、探索の準備を整えねばならない。

食料、薬品、様々な道具。
あるいは予備の武具を求めるのも良いだろう。
白の森への挑戦者は数多く、彼らの間に飛び交う情報を集めてみるのも悪くない。


そのために使う時間を、あなたは今日一杯だと定めていた。

家族の助けがなければ献立の候補から一つを選ぶにも時間のかかる、自身の優柔不断さを知っていたためだ。
きっちりとした期限を決めずにいれば、きっと何かしら理由をつけて探索を遅らせるだろう、という。


朝早くから馬車に揺られた甲斐もあり、未だ日は高い。
それなりに広い都市の中を回るにしても十分な余裕が見込めるはずだ。

また、あなたは金銭にも恵まれている。
服の内の財布はずっしりと頼もしい重量感を持ち、その中に数十枚の銀貨を隠している。
余程の無駄遣いをしない限り、余るほどにあるだろう。


それを確認し終えたあなたは、人でごった返す街路を、やや頼りない足取りで歩き始めた。


買い物や情報収集など、都市の中で実行可能な行動を自由に指定できます。


>>↓1  どうする?

食糧・薬品・道具等探索で必要になりそうなものが売られていそうな雑貨屋へ

あなたはまず、探索に必要な道具類を探す事にした。

だが、人に尋ねるという事は出来る限り遠慮したい。
あなたの顔は姉と瓜二つである。
そして姉の顔と言えば大英雄の顔、銅像や絵画で世界中に知れ渡っているのだ。

更に、ここは姉が最後に訪れた都市である。
直接顔を合わせた人物に鉢合わせでもすれば、面倒事になりそうなのは目に見えていた。

そこで、あなたはそっと周囲を窺う。
と、幸運な事に、ちょうど冒険者らしき二人組みが雑貨屋へ向かうようであった。
今回の保存食は何にするか、などと話ながら歩いている。

これ幸いと、あなたは二人組みについていく事とした。


雑貨屋はかなり大きい店であった。
壁の途中から色が変わっているのを見るに、白の森が生まれて冒険者が増えたのに合わせ、大規模な増築でもしたのだろう。

見本として並んでいる商品は、保存食から薬品まで多岐に渡る。
探索の必需品は、片っ端から揃えてあるようだった。


何を買いますか?

>>↓1-3 (複数種類指定可)

個数などは特に指定がない場合、
食料ならば三日分を、道具ならば予備を含めて二個、自動購入します。

ただしポーションは二個しか購入できません。

また、被った場合の重複購入は行われません。

方位磁石

じゃあお言葉に甘えて食料とポーションを

調理器具(ダンジョン飯脳)

あなたは方位磁石と食料、ポーション、更に調理器具を購入した。

すると、店員が感心したように口を開く。


『あぁ、お客さんはちゃんと情報仕入れてきたんですね。
 最近はそういう人が中々居なくて。

 霧が濃くなったら、こいつがないと自分がどっちを向いてるか分からなくなるんですよね。

 いやまぁ、自分で試したわけじゃなくて、他のお客さんから聞いただけですけど』


……情報収集などしていないあなたは少々居心地を悪くしながらも、自身の選択に安堵した。


【方位磁石 x2】
【携帯食 x6】
【ポーション x2】
【携帯用調理器具一式 / 燃料や着火道具を含む】

及び

【上記道具類を収納して十分な余裕のあるサイズの革製リュック】

を入手しました。

あなたは店を出て、時間を確認した。

日はまだまだ高い。
街中の移動もあと数回可能そうだ。


>>↓1  どうする?

防具屋

あなたは雑貨屋を出て、周囲を見渡した。

この辺りはどうやら、店舗が集中する区画になっているらしい。
それも、歩いている客層からして冒険者を相手にした物ばかりのようだ。

ならばあるはず……と考えて、あなたは盾が描かれた看板を見つけた。
中へ入ってみれば、予想通り防具の見本が並んでいる。


さて、防具屋に並んでいる物を買い、そのまま身につける冒険者はまず居ない。
その店の職人によって、体に合うように微調整を行う必要があるのだ。

それには多少なりとも時間がかかるし、購入数が増えればその分だけ当然伸びるだろう。

それを踏まえた上で、どのような防具を見るべきだろうか?


>>↓1  指定された種類の防具で、購入可能なものを一覧表示します

頭、首、その他急所を守るもの

■革製の兜

防御補正 1
敏捷補正 0

一般的な素材を使っており、特別な能力は持たない


■鉄製の兜

防御補正 2
敏捷補正 -1

一般的な素材を使っており、特別な能力は持たない


■緋色鹿革の兜

防御補正 2
敏捷補正 0

白の森に棲息する緋色鹿の革を使った兜
通常の革よりも若干強靭ではあるが、特別な能力は持たない


■鉄製のネックガード

防御補正 2
敏捷補正 0

一般的な素材を使っており、特別な能力は持たない


■異形のネックガード

防御補正 0
敏捷補正 0

葉脈の迷宮に棲息する異形の脚の甲殻を利用したネックガード
最近出回り始めたばかりの素材であり、非常に高価
これを購入すると、以降買い物が行えなくなる

【魔力遮断】

この装備は首への、外部からの魔力による影響を完全に無効化する




>>↓1  どれを購入しますか?(購入しなくとも構いません) ただし異形のネックガードを購入すると、以降買い物が不可能になります

■緋色鹿革の兜と■鉄製のネックガード

あなたは兜とネックガードを購入すると決めた。
だが、それには一つ問題がある。

あなたは店の一角、幾人かの職人達が冒険者を相手に調整を行っている作業場へ近付き、声をかける。


"出来れば人に顔を見られたくありません。
 裏の方で調整をしてもらう訳にはいかないでしょうか?"


職人は怪訝そうな顔をしながらも、渋々頷いた。

……残念ながら、一応の警戒をされているのか、あなたと一緒に裏へと移動した職人は二人であった。


>>↓1 コンマ判定 【不運の回避】

幸運 9

目標値 9

【不運の回避】

目標値 9  出目 1

クリティカル!!

あなたは意を決して、フードを取り払い、顔を晒した。

……果たして、二人の職人はあなたの予想通り、食い入るように顔を見つめている。
あぁ、とあなたは嘆息する。
きっと決して小さくない騒ぎが起こり、その解決に無駄に時間を取られるのだろう、と。

だが、事態は思わぬ方向へと転がり始めた。


『あ、あの! あなたのお名前は!?
 俺はフレデリックっていって、半年前に田舎から出てきたばっかで!』


二人の職人の内、若い方。
まだ幼さが残る、少年と呼んでも良い位の男が、顔を真っ赤に染めてあなたの手を取った。

少年はあなたの手を握ったまま、まくしたて始める。
家族構成、得意な物事、将来の展望。
その攻勢は中年の職人が頭に拳骨を落とすまで、延々と続いた。

あなたにもきっと簡単に分かる事であろう。
紛う事なき一目惚れである。


殴られた少年は消沈して作業に戻ったが、あなたのためにと心を込めて必死に手を動かし、
やれやれと笑う中年の方も、少年を応援するように丁寧な仕事を心がけたようだ。



※購入した装備が一段階高品質化します

店を出たあなたは時間を確認する。

やはり二つの装備の調整がそれなりにかかったせいだろう。

日は徐々に傾き始めていた。
残る行動猶予は一、二回程度か。

それを終えれば宿に入るべきだろう。


>>↓1  どうする?

モンスターや地図の情報を持っている者に情報の売買を持ちかける

情報といえば酒場だろうか。
そう考えたあなたは、ジョッキが描かれた看板を探し、歩き始める。

すると、その途中で妙な店を見つけた。

地面に布を引いた上に羊皮紙だけを並べている。
見る限り、羊皮紙には何も描かれていない。
だというのに、店主らしき男は地図はいらないかと声を上げているのだ。

あなたは不思議に思い店主に声をかけ、そして驚いた。

なんと、白の森は生きているのだという。
森の木々は満月の夜になると地面を離れて移動し、その地形を全く変えるのだとか。

そして、悪い事に昨晩がその満月であった。
今日から数日間は正確な地図が出回る可能性は低く、大半の冒険者は休息するか、自分で地図を作るらしい。

つまりこの男が売っていたのは、地図を描くための白紙の羊皮紙、という事だ。


地図を探して歩き回る前に知れて良かった。
そう安堵したあなたは羊皮紙を数枚購入し、再び酒場を目指した。

酒場に辿りついたあなたは、その中で冒険者に見える者を探した。

目に付いたのは……


1)静かに杯を傾ける、精悍な顔つきの戦士らしき男

2)聖職者の服を着た少年と、腰に短剣を括りつけたエルフらしき少女

3)陰気な顔で焼いた鳥を眺める、魔術師風の男


>>↓1  誰?

2

店内の隅も隅、誰の視界にも入らないようなテーブルを囲む二人組みに、あなたは目をつけた。
聖職者の服を着た少年と、腰に短剣を括りつけたエルフらしき少女である。


聖職者といえば、神に仕える者。
そして神といえば勿論、迷宮の製作者である。

神殿の教えには、戦う力のある信徒は迷宮に挑むべきである、と記されている。
必然、この少年も白の森への挑戦者の可能性が高い。


エルフの少女の方は、残念ながらあなたには良く分からない。

精霊に近い人間種とされるエルフは、その絶対数がとても少ない。
世間一般には、存在は知られていても、どのような人種なのかという情報は流れていないのだ。


ともあれ、あなたは二人の座るテーブルへと近寄った。

テーブルの横に立ち、あなたは声をかける。
すると、二人の反応は両極端であった。

聖職者の少年は人懐っこい柔らかな笑みを浮かべ、どうされましたか、と声を返す。

しかし、エルフの少女は言葉の代わりに舌打ちをし、下方からあなたを睨みつけた。
特徴的な長い耳も素早く動き、警戒する猫のように伏せられている。

剣呑な少女に気圧されながらも、あなたは情報の売買を持ちかけた。


少年は無料で良い、と言いかけたのだろう。
しかし、むりょ、の辺りで突然顔を歪め、言葉を止めてしまった。
優れた五感を持つあなたには、確かに何かを蹴り上げるような音が聞こえた。

どうやら少女は、手も早いらしい。


『情報が欲しいなら、あんた、ここの払いを持ちなさい。
 わざわざエルフにまで声をかけるぐらいなら、情報の重要さぐらい知っているんでしょう?
 この程度、安いものよね?』


多少の出費は覚悟していたあなたが当然頷くと、エルフの少女は店員を呼び寄せ、手際良く注文を追加していく。


……あなたは頬を引きつらせながら、椅子に座り、求める情報について問いかけた。



>>↓1 何について聞く?

最も俊敏の高い敵

*おおっと*


>>↓1 コンマ判定 【????】

幸運 9
逆鱗 -2

目標値 7

【????】

目標値 7  出目 9

判定に失敗しました……





白の森で最も素早い敵について聞きたい。

そう問いかけたあなたへの返答は……短剣であった。
一瞬であらゆる感情を顔から消した少女は、椅子を蹴立てて立ち上がり、あなたへとそれを振るったのだ。

その余りの唐突さに硬直してしまったあなただが、凶刃が体を貫く事はなかった。
同じく、素早く立ち上がった少年が腕を掴み、少女を止めてくれたのだ。


呆然とするあなたの前で、少女はあなたの知らない言語で少年に喚き立て、
やがて息を荒くして、大股で酒場を去っていく。

静まりかえってあなた達を白い目で見ていた酒場の客達も、
少年とあなたが頭を何度か下げれば、元の喧騒が取り戻された。


『いやぁどうも、連れがすみません。
 ちょっと彼女も色々ありまして……。

 質問の答えですが、白の森では樹上に注意を払って下さい。
 最も素早い敵はそこに居ます。

 毛のない猿のような見た目で、常に集団で動き、風の魔法を扱います。
 特に恐ろしいのは風の魔法。
 彼らは宙を走る事ができ、切れ味鋭い風の刃を最大の武器とします』


少年はあなたに答え、追加で運ばれてくる料理を平らげていく。


『あぁ、そうだ。
 お詫びといってはなんですが、もう一つくらいならお答えしますよ』



>>↓1  どうする?

貴方の過去を知りたい

『僕の過去、ですか?』


少年は酷く困惑した様子だった。
それもそうだろう。
情報が欲しいと言った相手が、突然過去を教えろなどと言えば、それはそうなる。

だが、あなたはこの二人組みの様子に、どうにも好奇心が抑えられなかったのだ。


『まぁ、答えると言ってしまいましたしね。
 ただし、面白い物ではありませんよ。

 僕は極普通の神官の家系に生まれて、極普通に神官を目指して育ち、極普通に侍祭になりました。

 ただ、普通でなかったのは……』


少年はそこでこっそりと自分の胸元を開き、そしておどけた。


『僕は異端者だったのです』


少年の胸には、異端を示す焼印が黒々と押されていた。

『異端認定の大本の原因は言えないんですけどね。
 彼女の事情に深く関わっている事でもあるので。

 ただ、僕がやった事だけは言えますよ。
 なんとまぁ、大神殿のど真ん中で、神などいないと叫んだんです。
 今だから言えますけど、馬鹿でしたねぇ』


カラカラと少年は笑うが、とてもそんな軽い事情ではない。

異端の焼印。
押された者を強制的に迷宮へと向かわせる、神殿の秘奥を用いた大魔法であると、一般に流布されている。

一度異端に認定されたが最後、一日と置かずに迷宮を探索するよう強制される。
それを破れば、心を狂わせる程の激痛が焼印から発せ続けられるのだという。

神の御業によって、穢れた心を浄化せよ、と、そういう事であるらしい。


『ふぅ、ご馳走様でした。
 お話はこんなところで良いでしょうか?

 それではまた、どこかでお会いできれば良いですね』


少年は全ての料理を腹に収めてから、やはり笑って去っていった。

それを見送るあなたは、訳の分からない出来事と話を思い返し、しばし呆然と時を過ごした。

酒場を出たあなたは時間を確認する。

もう宿に入るべき頃合だろう。
あなたは探索の準備を、ここで切り上げる事とした。



※獲得アイテムの情報を整理します

■鹿革製のリュック

防御補正 1
敏捷補正 0

柔軟かつ丈夫、そして軽量なリュック。
現在のあなたの荷物を詰めても、まだまだ余裕がある。
このアイテムで防御を行うと、所持品に破壊判定が発生する。


■方位磁石 x2

常に北の方向を指し示す磁石。
白の森では必須の物であるらしい。


■携帯食 x6

穀物を練り固めて焼いた食料。
味はそこそこ程度であるが食感が良く、冒険者の間では割合人気。
一つで半日は腹持ちするだろう。
消費期限なし。


■ポーション x2

良質の薬草と少量の魔力を用いて作られる薬品。
傷にかければ消毒、血止め、治癒促進の効果がある。
また、飲み込む事で疲労を回復する事も出来る。


■携帯用調理器具一式

最低限の調理が出来るだろう道具の詰め合わせ。
着火道具や燃料もセットになっている。


■緋色鹿革の兜 +1

防御補正 2
敏捷補正 1

白の森に棲息する緋色鹿の革を使った兜
通常の革よりも若干強靭ではある。
特別な能力は持たないが、特別な思いは籠められている。


■鉄製のネックガード +1

防御補正 3
敏捷補正 0

一般的な素材を使っている
特別な能力は持たないが、特別な思いは籠められている


■不確定名 : 無毛の猿


◆特殊能力


【集団行動】

この生物は高確率で複数体同時に現れる。
また、単体の場合は仲間を呼ぶ可能性がある。
あなたはこの能力に関してこれ以上の情報を持たない。


【エア・ウォーク】

この生物は魔法によって空中を走る事が出来る。
あなたはこの能力に関してこれ以上の情報を持たない。


【エア・カッター】

この生物は魔法によって風の刃を射出する。
あなたはこの能力に関してこれ以上の情報を持たない。

明けて次の日、あなたは都市へと続く河の跡を遡り、白の森へと到着した。

森が迷宮に変じた日に水が消え失せてしまったのだという。
生活用水としての用をなさなくなったそれは、最早迷宮への道標としてしか使われていない。



歪んだ木々が絡み合い、人が立ち入る隙間の残らない、壁のごとき森。
その中に一箇所だけ、招くようにぽっかりと口を開けた部分がある。

入り口だろうそこへ、あなたはついに踏み入った。


入り口からすぐのそこは、広間のようになっていた。
足元は足首までの柔らかな草に覆われ、天からは日の光が何にも遮られる事なく注がれている。
広さは一般的な酒場ほどはあるだろう。
ちょうど昨日、おかしな二人組みから情報を得た店と同程度だ。

真正面には今入ってきた入り口と同じような口が開き、通路が続いている。
白の森の名の通り、そこには霧がかかっているが、まだ然程濃くはないようだ。

探索を終えて戻る冒険者だろうか。
通路からこちらに向かい歩く人影が三つ、捉えられた。


>>↓1  どうする?

とりあえず話しかけてみる
情報がもらえそうなら貰っとく

あなたは三つの人影へと声をかけた。
霧の中からは、すぐに返事が返る。

どうやら男の声だ。
音程は低いというのに良く響く。
そこから、あなたは鍛え上げられた戦士の気配を感じた。


霧から現れた姿を見て、あなたは少しだけ驚く。
昨日酒場で静かに酒を飲んでいた、屈強な男だった。
見るからに高価そうな鎧を纏い、割れた兜を片手に抱え、もう片手には巨大な両刃の剣を握っている。

後ろに続くのは、やはり鎧と兜で武装した戦士が二人だ。
こちらはあなたの姿を捉えると、静かに頭を下げる。
手には片手剣と大きな盾。

戦士だけが三人、という組み合わせに疑問が沸きかけるが、それは自分が魔法を使えるから思う事だと、考えを打ち消す。
魔法を扱える人間は希少なのである。
バランスの取れたパーティー、などという物は、大半が物語の中の空想だ。


『……見ない奴だな、最近来たのか?』


先頭の男があなたにそう問いかける。
頷くと、男は更に続けた。


『そうか……。

 お前が以前他の迷宮に挑んだ経験があるかどうかは知らないが、念のために聞いておこう。
 準備は確実にしてきたか?

 方位磁石は絶対に必要だ。
 もし町で地図を買ったなら、今の時期ならばまず偽物だろう。

 食料は十分か? 水はどうだ?』


男は次々にまくしたてる。
その言葉に押され、僅かに後退していたあなただが、水の一言にドキリと体を跳ねさせた。


『……水を忘れたか。

 今から町に戻るのも面倒だろう。
 これを持っていくと良い。
 私の飲みかけで悪いがな。

 あぁ、返す必要はない、まだ幾つか予備がある物だ』




【?水筒】 を入手しました


■?水筒
あなたが見た事のない謎の素材で作られている水筒。
中には一日分ほどの水が入っている。


『さて、後は情報か……。

 もしお前が不十分だと思うなら、質問すると良い。
 余裕があるわけではないが、一つ答える程度なら問題ないだろう』


……どうやら、男は度を越えたお人好しのようだ。
後ろの男達は呆れた様子で、まただよ、などと笑い合っている。

ともかく、ありがたい申し出には間違いない。



>>↓1  どうする?

特に注意する罠

あなたは特に注意すべき罠について聞いてみる事とした。

白の森は常に霧に覆われている。
周囲の様子が探りにくいだろう事は間違いなく、事前に知っておくべきであろうという判断だ。


『罠か……。

 そうだな、やはり最も危険な罠は、大蜘蛛の糸だろう。
 ちょうど、そこのような』

男は広間と通路の境目を指差し、続ける。

『通路から大部屋への境には注意が必要だ。
 大蜘蛛はその名の通りの巨体を持っている。
 大部屋の中に巣を張る事が多い。

 ……糸はそのまま奴の触覚と同期している。
 もし触れてしまえば異常な粘着性で動きを制限され、即座に現れる本体の餌食となるだろう』




そうして、見た目とは裏腹に世話焼きで饒舌な男は去っていった。
仲間の二人も片手を上げ、無理せず頑張れよ、と残してその背を追う。

幸先の良い出だしと言って良いだろう。
あなたの心を少し軽くしてくれる、実に気の良い男達であった。

あなたは男から受け取った水筒を仕舞い込み、再び通路へと向き直る。

入り口の広間から見通せる範囲ではまっすぐな一本道だ。
ただし、その道は白い霧に覆われ、長い距離は見通せない事にも留意しておくべきだろう。


>>↓1  どうする?

上空を警戒しつつ一本道を進む

あなたは一本道へと踏み入った。
すると、途端に異変が起こった。

初め、あなたは自分の聴覚が狂ったかと感じた。
風が草を揺らす音、鳥の囀り。
広間までは確かに届いていたはずのそれが、今では全く聞こえないのだ。

だが少しして、聴覚に異常は無いと気付く。

霧に覆われたこちら側の音は捉えられるのだ。
広間の向こうの音だけが、世界から消え失せている。

ここからが異界なのだと、あなたは気付いた。
また、何かあれば広間まで逃げ延びれば、安全は確保できるのではないか、とも。


◆ 魔法剣士の能力により、魔力の感知に自動成功します


更にもう一つの発見がある。

森を覆う白い霧。
それには薄くではあるが、魔力が含まれているようだ。

もし魔力を消費し、それを回復しようとしたならば、
霧の外で休むよりも時間が短縮される事が、魔力の扱いに長けるあなたには理解できた。
具体的には、一時間の休息で、あなたの魔力は半分程回復するだろう。

何故魔力が含まれているのか、という点は不可解ではあるものの、
魔法使いの亜種であるあなたには、白の森のこの性質は利点となるはずだ。

あなたは気を取り直して、歩を進める事とする。

思い出すのは酒場での二人組み。
話を聞くだけでも恐ろしい難敵と理解できる、無毛の猿に警戒を払いながら。

勿論、足元を疎かにする事のないよう、上だけを見るわけではない。
あなたは自分自身の両足の性能を、ほんの僅かも信頼してはいないのだ。



>>↓1 コンマ判定 【頭上の目視】

感覚 7
白霧 -2

目標値 5


【頭上の目視】

目標値 5  出目 5

判定にかろうじて成功しました……



あなたは頭上の霧の向こうに、何か動く物を発見した。

まさか、こんな入り口で最早遭遇してしまうのか。

そう戦き、背筋を凍らせたあなただったが、すぐにどうやら違うという事に気付いた。
霧の向こうの影は、翼のようなものをはためかせている。
猿ではなく、大きな鳥であるようだ。

鳥は少しの間あなたの頭上を旋回した後、迷宮の奥へと飛び去っていった。
少なくとも、すぐに危険のある相手ではなさそうだ。

歩き続けるあなたの前に、やがて絡み合う木々の壁が見えてきた。
通路は一本道のまま右へ折れている。


>>↓1  どうする?

罠に注意して慎重に覗く




◆ 地図の情報が更新されました



ステータスが更新されました


【女性 / 19歳】


【筋力】 9  【耐久】 7
【敏捷】 1  【感覚】 7
【知識】 1  【意志】 3
【魔力】 8  【幸運】 9


【魔法剣士】

低難度の魔力行使が確実に成功する
物理攻撃時、魔力を消費する事で威力を増加させるコマンドを任意で使用可能


【探索目的】

姉の遺品を求めて


■ 所持品一覧

 【使い慣れた双剣】

 【緋色鹿革の兜 +1】 ←NEW
 【鉄製のネックガード +1】 ←NEW
 【使い慣れた皮鎧】
 【使い慣れたガントレット】
 【使い慣れたブーツ】

 【携帯食 x6】 ←NEW
 【?水筒】 ←NEW

 【ポーション x2】 ←NEW

 【方位磁石 x2】 ←NEW
 【携帯用調理器具一式】 ←NEW
 【地図用羊皮紙 x4】 ←NEW
 【描きかけの地図 / 白の森・入り口】 ←NEW


■ 習得魔法一覧

 【魔力撃】
 【フィジカル・ブースト】

あなたは通路の角からそっと顔を出し、様子を窺った。
最大の罠は大部屋との境にあるという話だが、他の罠がないとも限らない。
そしてここが迷宮である以上、その危険性が低いとは、考えない方が良いだろう。

曲がった先は、またすぐに右へと折れており、そこまでの距離は長くない。
多少霧が漂ってはいるが、範囲が狭い分、目視に影響のある程ではなかった。



>>↓1 コンマ判定 【罠への警戒】

感覚 7

目標値 7

【罠への警戒】

目標値 7  出目 3

判定に成功しました




あなたはそこに罠がない事を確信できた。
壁のような木々、草に覆われる地面、どちらにも不自然な点は見当たらない。


ただし、一つの不安を抱く。
先程、あなたは広間まで逃げれば安全かも知れない、と考えたが、
それを阻むのが、この曲がった道なのではないか、という不安だ。

もし、逃げる背を追う者が、このような道でも速度を落とさない魔物であったとすれば、
あなたが逃げ切るためには、ここに到るまでに相応の距離を引き離している必要があるだろう。


道は未だ一本道のまま、再び右へと折れている。



>>↓1  どうする?

音を探りつつ覗く

通路の先を覗き見れば、またも道はすぐに折れている。
今度は左、森の北へと向けてだ。

通路の長さは今あなたが居る箇所と同じ。
やはり目視には何の問題もなく、あなたが見る限り、そこには何もいない。
だが、道を曲がった先もそうだとは限らない。

あなたは静かに、耳を澄ませた。


>>↓1 コンマ判定 【聞き耳】

感覚 7

目標値 7

【聞き耳】

目標値 7  出目 2

判定に成功しました




あなたは耳に届く音を、確かに捉えた。

それは草を踏み移動する音である。
耳に入った情報から、あなたはその姿を曖昧ながらも導き出す。

這いずるような音ではない事から、足を持つのだろう。
また、小さな音ではなく、恐らくは人と同じか、僅かに軽い程度の重量があるようだ。
音源は複数あり、単体ではない事も理解できた。

角から覗くだけの今のあなたからは見えない、左に折れた先から、音は漏れている。



>>↓1  どうする?

警戒しつつ、対応できるように構えつつ、通路の先へ進む

腰の左に二本まとめて括りつけた鞘から、音を立てずに剣を抜く。
あなたの姉が贈り、常にあなたと共にあり続けた、愛すべき守り刀である。

眼前に掲げれば、迷宮の不穏な空気を切り裂き、あなたの恐怖を取り払うようだった。
この剣に、特別な力はない。
だが、この二本以上の頼もしい相棒は居ないと、あなたには感じられた。

武器を構え、何があっても対応できるよう強く心を奮い立たせ、あなたは通路の先へと進む。



あなたの前に広がったのは、一つの部屋だった。
入り口の広場よりは狭く、正面の壁が霧の向こうに見えている。
入ってすぐ左の壁が口を開け、通路が繋がっているようだ。

また、部屋の正面の壁、その右端からも通路が伸びているように思える。
ただし、そちらは霧のせいか、正確な情報は把握しきれない。



そこに、三つの影があった。

それは四足歩行で、筋肉が盛り上がった強靭な体と、赤みがかった体毛を持つ。
内一匹は頭部に左右に広がる巨大な角が生えるが、残り二匹にはそれがなく、また体躯も一回り小さい。

鹿だ、とあなたは理解した。
あなたに惚れた防具屋の少年の手で鹿革の兜を調整してもらったあなたは、その正体を知っているはずだ。
少年はあなたの気を引くために、素材となった動物について、懸命に語ったに違いない。



■不確定名 : 緋色の鹿


◆特殊能力

【強靭な毛皮】

この生物は強い毛皮に覆われている。
物理的ダメージ判定を常に1軽減する。

鹿を観察するあなたは、その足の太さに脅威を感じた。
恐らく、繰り出される蹴りの威力は、一般的な鹿とは一線を画すだろう。



>>↓1 コンマ判定 【四足動物の知識】

知識 1
常識 3

目標値 4

【四足動物の知識】

目標値 4  出目 3

判定に成功しました



あなたはその足に、鹿よりも野生馬を連想した。
野生馬に不用意に近付いた人間が、後ろ足で蹴り殺される、という事故は良く聞く話だ。
この鹿もまた、似たような能力を持つに違いない。


◆特殊能力

【後ろ足の一撃】

この生物は背後の外敵に対し、極めて強力な蹴りを放つ。
蹴りの回避判定に-2の補正。
この攻撃の回避、もしくは防御に失敗した場合、強制的に転倒し、気絶判定が発生する。



【外敵の感知 / 緋色の鹿】

敏捷 1
ブーツ 1
慎重 2

警戒心 -2
緋色の鹿の感覚 -6

目標値 -4

判定に自動失敗します



通路から部屋を窺うあなたに、強い警戒心を持つ鹿は即座に気付いた。
角を持つ個体が素早く顔を上げ、笛の音のような高音の鳴き声を発する。

瞬間、角を持たない二匹は弾かれたように動き、部屋の奥側へと駆けていく。
やはり、そこにも通路があったのだろう。
あっという間に二匹は姿を消し、角を持つ鹿だけが残された。


鹿はあなたを警戒するように体を低くし、大きく広がった角を向けている。
その先端は鋭く尖り、直撃しようものならば内臓までも貫く事は想像に難くない。



>>↓1  どうする?

フィジカルブースト
耐久3を行使して
カウンターを狙いながら
鹿にゆっくり近づく
鹿が逃げたら放置する

魔力は心臓に宿る。
魔力を扱う者にとっての常識に従い、不可視の指でそっと一掬いを汲み上げる。

あなたは黄金の果実の影響下にある。
その身に宿す魔力の量は、人間種の許容限界にも近い。
他者の魔力を探る術を持つ者ならば、まるで体内に湖があるようだと震撼するだろう程に。

ただの一掬い。
それですら、あなたの体表を隙間なく覆い、強固な鎧を形作るに十分すぎる。


◆ フィジカル・ブースト

耐久 7 → 10


あなたはカウンターを狙いながら、じりじりと鹿へ近付く。

勿論、あなたは自身の素早さには全く自信がない。
だが、避けて斬るだけがカウンターではない。
避けられないならば、魔力の鎧で受け止めて、動きの止まった所を深々と切り裂いてしまえば、それで良いのだ。


◆地図情報が更新されました




ゆっくりと近寄るあなたに対し、ついに鹿が行動を起こした。
その強靭な後ろ足で地面を蹴り、あなたへと突進する。

そしてあなたの体へ向けて、鋭く尖る槍のような角を振り上げた!



>>↓1 どのように対処する?


※カウンターが宣言されているため、対処に成功すると反撃判定が発生します

ガントレットを使って角を正面から受け止める


あなたは角に対し、半ば殴りつけるように腕を叩き付ける事を選択した。

腕を覆うのは、量産品といえど鉄で作られたガントレット。
更にはあなたの魔力によって強化すらされている。

いかに迷宮の怪物であろうと、一介の生物である。
二重の防御を貫くだけの力はありはしないと、あなたは信じた。



>>↓1 コンマ判定 【物理的被害の軽減】

耐久 10
ガントレット 1

目標値 11


※この判定は、目標値と出目の差によって結果が変動します

【物理的被害の軽減】

目標値 11  出目 8

判定に成功し、その差は3




勢い良く振り上げられる角と、あなたの腕が、硬質の音を立てて激突する。

腕を伝わる確かな衝撃に歯を食いしばりながら、あなたは自身の勝利を確信した。
角の威力によってガントレットの表面に傷が付き、腕の痺れはこの戦闘中は残るだろう。

だが、それだけだ。
弾かれた訳でも、吹き飛ばされた訳でもなく、鹿を受け止める事に成功し、自身の足はしっかりと地についている。


体の後方で構えられていた剣が、反撃のために解き放たれる。
目の前には無防備に動きを止めた鹿の頭。

当然、狙うべき箇所は急所たる首以外にありえない!



>>↓1 コンマ判定 【反撃】

筋力 9
双剣 1
急所狙い 3
強靭な毛皮 -1

目標値 12


※この判定は、目標値と出目の差によって結果が変動します

※カウンター成功のため、命中判定はスキップされました


【反撃】

目標値 12  出目 7

判定に成功し、その差は5



あなたの剣は狙い通り、鹿の首を深く切り裂いた。

最も太い血管の切断に成功したのだろう。
大量の、真っ赤な血液が噴出し、周囲の景色を濡らしていく。


◆ 緋色の鹿が状態異常 【出血Lv3】 になりました
◆ 緋色の鹿はこの状態が解除されるまで、極めて深刻な継続ダメージを受け続けます


鹿はそれでもなお懸命に飛び退き、あなたから距離を取る。

……しかし、その努力は何も生まなかった。

恐るべき外敵から逃げようと動かされる足はすぐにふらつき始める。
結局、小部屋から通路へ出る事も叶わず、音を立てて倒れ伏した。


首から広がる血溜まりの中、鹿は痙攣を続ける。
最早、死からは逃れられないだろうと、あなたは確信した。



>>↓1  どうする?

あたりを警戒しながら
*戦利品を物色する

◆地図情報




あなたは油断なく周囲を警戒した。
倒れる鹿には最早脅威は存在しないが、先程逃げた角のない個体が戻ってくる可能性もある。

しばし構えたまま待つも、特に何事も起こらない。

見れば、鹿は痙攣すらも止め、ぴくりともしない。
瞳は急速に濁りだしており、死んでいるのは間違いないだろう。


あなたはそっと鹿に近付き、辺りに気を配りながら戦利品の物色を開始した。



>>↓1 コンマ判定 【鹿に関する知識】

知識 1

目標値 1


【鹿に関する知識】

目標値 1  出目 5

判定に失敗しました……



残念ながら、あなたは鹿に関する知識を持たない。
鹿の肉が食される事は知っているだろうが、その味を保つ方法は分からない。
皮の剥ぎ取り方も、あなたには曖昧な想像が限界である。
当然、これらを獲得しようとしても、その品質は最低レベルの物になるだろう。

それを踏まえた上で、あなたが目をつけた物は……


1) 肉

2) 毛皮

3) 角


>>↓1 どれを鑑定しますか? 鑑定しなくとも構いません


※ 鑑定物が一つ増える度に、時間が追加経過します

※ また、知識不足のため、あなたは鹿の内臓が価値を持つ可能性に気付く事が出来ません

角と肉


>>↓1 コンマ判定 【緋色の鹿の肉】

知識 1

目標値 1



知識による判定で追加判明する情報がないため 【緋色の鹿の角】 の判定はスキップされます


【鑑定 / 緋色の鹿の肉】

目標値 1  出目 5

判定に失敗しました……




あなたはまず、強靭な皮を切り開き、内部の肉を観察してみた。

今死んだばかりの鹿の肉は瑞々しく、当然ぽたぽたと血を零す。
あなたは「血の滴るような肉」という表現を思い出した。
食べてみるのも悪くない、という感想が浮かぶ。

肉について分かった事は、それだけだった。



次に目をつけたのは、その鋭い角である。

まず見て分かるのは、巨大さだ。
片方の角だけで、鹿本体の体の幅の倍はあるだろう。

手を広げたような形の先端は鋭く、槍のように尖っている。
その一撃を受け止めた経験を持つあなたには、当然分かるだろう。
鋭利さ以外は何の能力も持たない、極普通の角である。

これをそのまま持ち運ぶのは難しい、とあなたは感じた。
どう考えてもリュックには収まりきらず、体に括るにしてもどこかは地面に擦るはずだ。
手に抱えるなどという考えも、双剣を武器とするあなたには致死の選択に違いない。

勿論これを持ち今すぐ引き返すというなら、話は別だろうが、
この先に進むことを考えれば先端部分を切り取るのが精々だ。



>>↓1  獲得したい物があれば指定して下さい、獲得しなくとも構いません

角持って引き返そう


あなたは考えた。

この鹿は三頭の群れを作っていた。
二頭が逃げ、一対一であったために無傷で勝利する事が出来たが、
あの二匹がここに残っていたら、どうなっていただろう。

また、異端者とエルフの二人組みから聞いた情報にも、恐ろしい群れの話がある。


……本当に準備は万全だったか?
この程度の装備で、本当に生き残れるのか?
情報が全く足りていないのでは?
一人で挑むなど、ただの無謀でないと何故言えるのか?


あなたの心を竦ませる考えは、次々に思い浮かぶ。

一度、街に戻ろう。
負の思考に背を押され、そう判断したあなたは、鹿の角だけを切り取って迷宮の入り口へと向かったのだった。


鹿の角だけを持ち帰った次の日、あなたは宿のベッドの上に居た。



>>↓1 コンマ判定 【探索意思】

意思 3
姉への思慕 3

目標値 6


【探索意思】

目標値 6  出目 3

判定に成功しました



※この判定に失敗していた場合、コンティニューへ向かう判定が発生していました
※この判定は今後迷宮から引き返した場合、毎回発生します

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