あなたはふと、姉の冒険譚の一部を思い出した。

とある遠方の迷宮において、姉は四人の冒険者達を助けた。
しかし彼らは真っ当な人物ではなく、卑劣にも高値がつくであろう恩人の武器を奪い逃げたのだ。
あなたの姉は困り果て、しかし諦める事はなく、
唯一残された短剣で木々を加工し、その手で作り上げた投石器と投げ槍で迷宮を制覇してしまったという。

この話は吟遊詩人の手によって誇張、修飾され、途中経過が様々あるものの、
盗人の足を投げ槍で縫い止め捕縛する、という共通の幕引きが特に人気があるそうだ。


あなたは自慢の姉に倣う事とした。
短剣は無いが双剣で代用できるだろう。
余りに使いにくいようであれば、少女から借りても良い。
そして材料の木々は、あなたの周囲に幾らでもあるのだ。

ただし勿論、あなたはこれから作成する武器に関する詳細な知識は持たない。
専門の者よりも、時間がかかる事は間違いないだろう。



>>↓1 コンマ判定 【木の加工】

感覚 7

曖昧 -2

目標値 5


※ この判定は、目標値と出目の差によって、経過時間が変動します
※ また、経過時間によって作成数が限定される場合があります


【木の加工】

目標値 5  出目 2

差 3



【2:15】


※ あなたは武器一つを 【1:30】 かけて作り上げる事が出来ます。
※ 睡眠時間の事を考えれば 【四個】 までが限度でしょう。


木製の投石器

木製の投げ槍

木製の投槍器


>>↓1  何を作りますか?

投石器1投げ槍器1投げ槍2
投げ槍器ってなんだ?


◆ あなたは以下の武器を入手しました



■ 木製の投石器

投擲補助武器

攻撃補正 1
命中補正 1

このアイテムを用いて投擲を行った時、距離補正を無効化する
このアイテムは 【投石用の石】 にしか使用できません


■ 木製の投擲槍 x2

投擲武器

刺突属性

攻撃補正 1
命中補正 0


■ 木製の投槍器

投擲補助武器

攻撃補正 2
命中補正 1

このアイテムを用いて投擲を行った時、距離補正を無効化する
このアイテムは 【木製の投擲槍】 にしか使用できません



※ 敏捷補正の名称を命中補正に変更しました、分かりにくかったので


【8:15】



『見事なもんだわ。
 意外な特技持ってるのね、あんた』


いつの間にか近くに来ていた少女が感心したような声を出す。
あなたは初挑戦とは思えない器用さで四つの武器を作り上げた。

スプーン型の投石器が一つ。
あなたの身長より少し短い程の、鋭く尖った木製の槍が二つ。
そして槍を投げるための、投槍器が一つ。

猿の縄張りを攻める上で、これらは心強い武器となり得るはずだ。


あなたの作業が終わる頃、太陽はすっかり顔を出し、
周囲は木漏れ日に照らされ、完全に明るくなっていた。

鼠達は姿を消している。
夜行性と少年が言っていた事を思い出し、寝床へ消えたのだろう、とあなたは考えた。
また日が落ちる頃には、帰ってくるのではないだろうか。


さて、そろそろ睡眠を始めるには良い頃合だ。
まだ僅かに余裕はあるが、不測の事態に備えて早めに休息するのも一つの手だろう。



>>↓1  どうする?

休息


あなた達は縄張りの攻略に備え、睡眠をとる事とした。

見張りの順番は、少女、少年、あなた。
見張りの時間は、少年の持つ砂時計で三回、鐘一つ分である。

あなたと少年はそれぞれ自分の荷物を枕に、草の中に横になる。
少女はそれを見て、砂時計を逆さにした。


『じゃ、おやすみ。
 私が居る限り、魔物なんか寄せ付けないから安心して眠りなさい』


あなたはフードを普段よりも一段引き下げる。
厚い生地のそれは、あなたに安らかな暗闇を提供してくれた。



【不運の回避】

幸運 9
蜘蛛 5

目標値 14


判定に自動成功します
睡眠中は何も起こりませんでした


【14:15】


世界がぐらぐらと揺れ、あなたの睡眠は妨げられる。
何事かと目を開いてみれば、少年のにこやかな顔がそこにあった。


『おはようございます。
 交代の時間ですよ。
 僕は寝ますので、後はよろしくお願いします』


そう言うと、少年はすぐさま眠りに落ちた。
冒険者としては見習うべき早業である。


あなたは起き上がり、地面に置かれた砂時計を返す。
じわじわと落ちていく砂を時折眺めながら、周囲の警戒を開始した。



>>↓1  見張り中に行動を行えます (部屋から出る事は出来ません)

警戒しつつ投げ槍もう一、二本くらいつくれないかな


【14:45】


あなたは見張りの時間を利用して、槍をもう少し作れないかと考えた。

鐘一つ分。
これは凡そ槍二本に丁度良い時間だろう。
あなたは適当な長さの枝を折り、剣で削り始めた。

……が、それは当然、決して小さくはない音を伴う。


◆ 少女の能力により聞き耳判定が自動成功します


突然、あなたの肩が力強く掴まれた。
あなたの体に傷を付ける程ではないが、かなりの力が籠められている。


『……ねぇ、あんた、喧嘩売ってんの?
 ガリガリガリガリ、うるっさいのよ。
 静かに寝かせなさい……いいわね?』


据わった目で、少女があなたを睨む。
音の中でも眠りこける少年を気遣ってだろう、小さな声ではあったが、凄まじい迫力であった。

少女はふんと鼻を鳴らして寝床に戻る。
もしあなたが武器の作成を続けるならば、少女の説得に成功しない限り、心証の悪化は避けられないだろう。



>>↓1  どうする?

おとなしく見張りしとく


あなたは大人しく見張りをしておく事とした。

砂時計をじっと眺める。
中に入っている砂は通常とは異なり、銀色の物であった。

何か特別な品なのだろうか。
流れる砂の不思議な輝きに見入りながらも、あなたは警戒を続ける。



>>↓1 コンマ判定 【記憶の想起】

意思 3

目標値 3


【記憶の想起】

目標値 3  出目 5

判定に失敗しました……



【17:15】


やがて、砂は三度落ちきった。
空は徐々に茜色に染まり始め、夜に向かって太陽は落ちていく。

見張りは何事もなく終わった。

少女はあなたが起こすまでもなく目を覚まし、手足を大きく伸ばしている。
そのまま少年を揺り起こしにかかるが、彼はどうやら朝に弱いらしい。
少女が平手を額に落とすまで、夢にしがみ付いて抵抗を続けていた。


縄張りへの突入は夜。
それまでの時間、あなた達は食事を行いながら待つ事とする。



>>↓1  友好度を僅かに消費して食料を節約する事が出来ます、また、食事中の話題があれば指定できます

各々の好きな食べ物嫌いな食べ物


あなたは食事中の話題として、二人の食べ物の好き嫌いを聞いてみる事とした。
特に理由があっての事ではない。
単に今食事をしているからと、その程度だ。


『僕は嫌いな物は無いですね。
 何でも食べます。

 逆に好きな物は多いですよ。
 鹿肉、馬肉、鳥肉……まぁ、見事に肉ばっかりですが』


『本当、そこだけは理解できないわ。
 肉なんて何が良いんだか。
 ……まぁ、どうしても必要があったら食べるけど。

 でも出来る事なら野菜だけで生きていきたいわ。
 生ものって苦手なのよ、臭くて』


そういう事らしかった。


【18:15】


◆ 【携帯食 x1】 を消費しました



日が落ちきり、辺りが闇に包まれる頃、あなた達の食事とその後始末は完了した。

通路から無数の小さな足音が聞こえ、すぐに鼠達が顔を出す。
どうやらあなたが餌付けに成功した群れのようだ。
拾い集めておいた食べこぼしをばら撒いてやれば、嬉しそうな声を上げて食べ始める。


猿の行動が完全に夜の物になるまで、まだ少しあるようだ。
あなたはそれまで、自由に行動する事が出来る。



◆ 【19:00】 から縄張りの攻略が可能になります


>>↓1  どうする?

縄張りの先はどうなってるの?
と質問


あなたは二人に質問する事とした。

猿の縄張りの攻略、これは良い。
だがその後、縄張りを抜けた先には何が待つのだろうか。


……あなたの質問を受けた二人は、明確に反応した。

少年の自然な笑顔はどこかぎこちない物となり、
あなたに背を向けていた少女はその動きを止める。



◆ 友好度判定……かろうじて成功


『すみませんが、その質問は……』

『……いいわ、別に。
 大した事じゃないもの。

 縄張りの先は、エルフの聖地よ』


止めようとした少年を遮り、少女は語り始める。
しかしその背をあなたに向けたまま、決して振り返ろうとはしない。


『森が迷宮になった今でも、聖性を保っているのが私には分かる。
 私が許可しない限り、何者も入る事は出来ないはず。
 だから安心していい、魔物は絶対に、そこにはいない』


少女はそれきり沈黙する。
重い静寂が部屋に満ち、少年はどこか責めるような目で、あなたを見つめた。

……あなたが今知り得る事は、どうやらこれで全てのようだ。



【18:45】


少女は未だ背を向けたまま、少年もその傍を離れる事はない。
あなたに近付く者は、不思議そうな顔の鼠達だけであった。


>>↓1  どうする?

ネズミをもふる
病気とか大丈夫だよね?


気まずさを感じたあなたは、足元の鼠達を可愛がる事にした。

地面に座り込み、指先を動かし手招く。
三匹の鼠が鼻を鳴らしながら近寄り、あなたの膝の中に収まった。

背を撫で、腹をくすぐり、細い尾の先を摘む。
鼠は楽しそうな声をあげてはしゃいでいる。



>>↓1 コンマ判定 【不運の回避】

幸運 9

目標値 9


【不運の回避】

目標値 9  出目 9

判定にかろうじて成功しました……



鼠達ははしゃぎすぎたのだろう。
興奮した様子であなたの指を引っかき、牙を立てて甘噛みしようとする。
だが幸運な事に、それがあなたの肌を傷付ける事はなかった。

※ 幸運判定出すこっちも怖いです(白目)



【19:00】


膝の中の鼠達を開放したあなたは立ち上がり、二人を見た。
少年と少女は既に準備を終え、あなたに頷く。

猿達の警戒態勢は既に夜の物になっているだろう。

これより、いつでも攻略を開始する事が出来る。



>>↓1  どうする?

攻略開始かな
でも鼠がついてくるようならどうしようか


あなた達は部屋を抜け、縄張りの入り口に立つ。

少女は振り返り、あなたに問うた。


『そいつら、どうするの?
 ここまでの様子を見る限り、邪魔にはならなさそうだけど……』


あなたは後方に続く鼠の群れを見た。

あなたが纏う緊張感を感じ取ったのか、活発さは鳴りを潜め、体を低くし静かに行動している。
こうして意識して探さなければ、草の中に埋もれているため、発見は難しいだろう。
恐らく攻略の邪魔になるような事はない、とあなたは感じた。



>>↓1  鼠達を連れて行きますか?

連れて行こう


連れて行こう、とあなたは答えた。

発見された場合は囮にもなるだろう。
また、こう見えて迷宮の魔物である。
意外な戦闘能力を発揮する可能性もあった。


『そう、じゃあ行くわよ。
 私がフォローするから大丈夫だとは思うけど、昨日みたいな無様はしないでよね』


◆ 白の森北部 【猿の縄張り】 の特殊攻略を開始します


あなた達は一塊となって、深い闇の中を進む。
先頭はこれまで通り少女が務め、索敵を担う。


通路はすぐに左へと折れていた。
少女はまず耳を澄まし……


◆ 少女の能力により聞き耳判定に自動成功します


そして、僅かに顔を出し、窺う。
ややあって上げられた手は、異常なしを示していた。


しかし、道を曲がり少し進んだ後、すぐに少女は手を上げた。
【静かに】 と告げられている。

道が二つに分かれた内の、右手側。
そちらから何かが動く音が聞こえたようだ。
何かとはつまり、ここでは猿に他ならない。





少女はあなたへ振り向いて、判断を待っている。
周囲は霧に包まれ、あなたに道の先の様子を見せようとはしない……。


>>↓1  どうする?

音を消しつつ真っ直ぐ進む


あなたは音を消しながら正面へ進むと示した。
それに従い、十分な警戒を払いながら、あなた達は慎重に足を進める。


>>↓1 コンマ判定 【隠密】

敏捷 4
装備 1
慎重 2
少女 2

目標値 9


あなた達は一切の音を立てずに正面の通路を進んだ。

だが、その足はすぐに止まる。
先頭の少女の目の前は、絡み合う木々によって塞がれていた。

……行き止まりである。





周囲を注意深く観察した少女が振り向き、首を振る。
隠し通路や仕掛けの類は見当たらないようだ。

分かれ道まで戻り、少女は再び耳を澄ます。

ややあって、問題無しとのサインが出た。
巡回の猿だったのだろう。
どこかへ消えたようだ。


>>↓1  どうする?

引き続き警戒を続けて進む


分かれ道を北へと進んだ先は、大きな部屋となっていた。
霧により全てを見通す事はできないが、大蜘蛛の部屋よりも大きく思える。

その中に、突然飛び出した一匹の鼠が踏み込む。
あなたはそれを見て、少年から聞いたこの生物の生態を思い出した。

この鼠達は、群れの中の一匹を犠牲にして罠を看破する。

鼠は少しの間部屋の中を無音で走り回り、何事もなく戻ってくる。
どうやら、少なくとも鼠が探る事の出来る範囲では、罠はないらしい。


耳を細かく動かす少女を先頭に、あなた達は部屋に侵入した。

当然、少女だけに全てを任せる訳ではない。
少女が音ならば、あなたは目を動かすべきだろう。

白い霧の向こうを、神経を研ぎ澄ませて見つめる。



>>↓1  コンマ判定 【目視】

感覚 7

白霧 -2

目標値 5


【目視】

目標値 5  出目 5

判定にかろうじて成功しました



あなたは部屋の中に異常はない、と判断できた。
不自然に揺れる枝もなく、樹上にも影はない。


……だが、一つ妙な物を見つけた。
絡み合う木々の壁の中に、明らかな人工物が囚われている。

恐らくは家屋の一部だろうか。
朽ちかけた壁材のようだと、あなたは感じた。



◆ 地図情報が更新されます




部屋の中からは道が二つ伸びていた。
東へと向かう道が二本。

少女はあなたへ振り向き、判断を待つ。



>>↓1  どうする?

順当に奥いこう


北へ向かうならば当然、北に近い道を選ぶのが順当である。
そう判断したあなた達は慎重に、道を進む。


◆ 地図情報が更新されます





北側の道はすぐに折れていた。

北へと続くそれに、あなたの中に俄かに期待が沸き立つ。
ここまでは順調である。
このまま何事もなく、最北端まで行けるのではないか、と。

その時だ。



>>↓1 コンマ判定 【隠密】

敏捷 4
装備 1
慎重 2
少女 2

目標値 9


【隠密】

目標値 9  出目 6

判定に成功しました




少女が手を上げる。
その手の形は、先程よりも一段深い危機を示すものだ。
やむを得ず通路を引き返し、大部屋に戻る。

どうやら猿の鳴き声を感知したらしい。
それも多数のそれである。

通路の先は霧が薄くなり始めていた。
もし踏み込むならば、発見はまず免れない。

隠密行動など何の意味もなさず、強行突破を余儀なくされるだろう。


>>↓1  どうする?

身を隠してその場で様子見


あなた達は壁に寄り、枝を引き寄せて身を隠す。

時間を置けば猿がどこかへ行く可能性もある。
それを待とうとしたのだ。

……そのまましばし。
決して短くない時間が過ぎた。

通路の先に居た猿達が巡回のものであったならば、それらはもう移動しているだろう。


>>↓1  どうする?

警戒は勿論ながらもう一度北のルートに
霧が薄くなり始めてるってことは北部に近付いてるわけだし


あなた達は再び北への道を歩き始めた。

道行きの障害が消えていてくれる事を祈るあなたに応えたのか、少女が手を上げる事は無い。
何事もなく、突き当たりまで行き着いた。


◆ 地図情報が更新されます




道は東西に分かれている。
そのどちらからも音は聞こえないと、少女は示した。




周囲からは、白い霧はその大半が消えようとしている。
ここから先は、樹上からでもハッキリとあなた達を捉えられるだろう。

道は東西に分かれている。
そのどちらからも音は聞こえないと、少女は示した。


>>↓1  どうする?

西へ


西への道をあなた達は選択した。

霧が消え、何もかもがはっきりとした視界の中、あなたは再び壁の内に人工物を発見する。
井戸であると、あなたは思った。
石を積んで作られたそれが木に覆われ、朽ちている。
石と石の隙間からはまだ細い若芽が伸びていた。



通路の先は、またも大部屋であった。
今度もまた、一匹の鼠が飛び出していく。


◆ 鼠の能力により、判定が自動成功します


その鼠が突然立ち止まった。
どうやら髭が何かに触れたらしい。

目を凝らしてみれば、そこにごく細い蔦を編んで作られたであろう罠が見える。
その先は通路からは死角となる壁、何本もの折られた枯れ枝に繋がっている。

もし知らずに踏み入っていれば、乾いた音が辺りに響いた事だろう。


◆ 地図情報が更新されました





大部屋は南北に細長い形をしていた。
続く通路は東側の壁に。
今あなた達が通ってきた通路のやや北に存在する。


その時、少女が慌てて手を上げた。
南側、最初の大部屋の方向から音が近付いているらしい。
猿達は樹上を移動する。
通路など無視して、壁の上を走る猿はすぐにでもここにやってくるだろう。

樹上からの視界を遮る物は少ない。
あなた達は迅速に行動する必要がある。



>>↓1  どうする?

罠があったってことは拠点っぽい?
罠に注意しながら迅速に北の通路に出る


行動が指定された所で夕飯です。
食べ終わったら再開します。


※ 再開します



あなた達は先の通路へ飛び込む事とした。
当然、罠への注意を忘れる事はない。

一つの入り口に罠があったのだ。
もう一つには何もないなどという判断は、余りにも楽観が過ぎる。



>>↓1 コンマ判定 【罠の発見】

感覚 7
注意 2

目標値 9


先頭を走る少女が、後続にも分かりやすく跳ねる。

あなたにも当然理解できた。
一度見た物と同じ、枯れ枝に繋がる蔦がある。

決して蔦に足をかけないよう、蔦を跨ぐ。

あなた達は罠を作動させる事なく、通路への退避に成功した。

残る問題は一つ。
果たして猿が部屋に踏み込む前に、脱出の全ては終えられただろうか?



>>↓1 コンマ判定 【敏捷対抗】

基準値 5

敏捷 4
装備 1
少女 2
距離 5

敏捷 -13

目標値 4


通路で身を隠していたあなた達は、危機が去った事を知る。
少女が指で、猿達が東に去ったと告げたのだ。
どうやら部屋の脱出は、猿に目撃される事はなかったらしい。


◆ 地図情報が更新されます




あなたはこれまでの地図を見て、2/3の道程を越えた事を知る。
少年が語った、強行突破のラインである。

二人はあなたを見つめ、そっと頷いた。


通路の先は北へ折れていた。
少女の耳は、何の異常も捉えていない。



>>↓1  どうする?

またクモとか嫌だから魔力視も使いながら罠に注意して北へ


あなたは魔力を両目に集めた。
周囲の霧はほぼ全てが消え去っている。
魔力視を妨げる物は、何もなかった。





そして当然、魔力を可視化させたあなたは、気付く事が出来る。

長く伸びた通路の先、その樹上に青い光を纏う四体の何者かが存在する!

あなたは考える。
あれは巡回する歩哨ではなく、気配を殺し音を立てずにじっと待ち、踏み入ってきた者を感知する門番なのだ。

少女と少年は気付いた様子がない。
それはそうだろう。
この白の森では、その大部分で魔力視が阻害される。
森で長く過ごした者ほど、魔力視を行おうとはしない。

あなたは二人を止め、自身の両目に集まった魔力を示す。
驚いた様子の彼らはあなたに倣い、門番を確認し、そしてごくりと息を呑んだ。


幸い、距離は遠い。
魔力視によって捉えられただけであり、通常の視覚では認識は難しい。

鳴き声は聞こえない。
あなたの機転によって、無防備に彼らの前に姿を晒す事は避けられたようだ。




>>↓1  どうする?

敏捷5筋力3からの投石で2体狙い
少女は風と槍投げ機、少年は光と投石機で同時に1体ずつ狙い


あなたは二人の目を見つめ、力強く頷いた。

既に基準線は超えている。
強行突破だ。

あなた達はこれより、四体の門番を打ち落とし、聖地への道を駆け抜ける。



体内に嵐が起きる。
轟々と魔力が渦巻き、あなたの全身を変異させていく。

今、あなたの力は既に人の域には無い。

最早迷宮の怪物と同じ。
いや、それと比してもなお強者の領域に踏み込んだ。


あなたと同じく自身の肉体を強化する少年は、そこに真なる天才の姿を見た。

少年とて、人類における希少種である。
人体を癒すという奇跡をその身に宿す。
そんな人間が生まれる確率は、それ自体が一つの奇跡とされている。

だが、少年の眼前に存在する非常識は、その程度のつまらぬ奇跡を鼻で笑い飛ばす程の圧力を持っていた。



◆ フィジカル・ブースト

筋力 9 → 12
敏捷 1 → 6

少年の筋力 5 → 9


全ての準備を整え、あなた達は拳をぶつけあった。

ここから先は、ただ一手のミスで全てが打ち壊される。
そうなった時、失われる命は一つとは限らない。
あなたの命は二人へと預けられ、二人の命はあなたへと預けられる。


そうして、あなた達は駆け出した。
音を殺し、少しでも命中精度を上げるために、四つの標的へと距離を詰める!



>>↓1 コンマ判定 【隠密】

敏捷 6
装備 1
少女 2

警戒 -2

目標値 7


音もなく通路を駆けるあなた達に、ようやく猿が気付いた頃には、もう何もかもが遅かった。

完全なる射程内。
あなた達の武器は何の障害もなく、彼らの命に届くだろう。


光が弾け、風が踊る。
その直撃を受けた彼らは一たまりもない。
声を出す暇もなく視覚が潰れ、枝にしがみ付く以外の行動が封じられる。

そこへ向けて、四つの弾丸が解き放たれた!



【投石の狙い あなた 一投目 及び 二投目】

筋力 6 (筋力敏捷複合判定 各1/2 切捨て)
敏捷 3 
装備 1
静止 3

二連 -2

目標値 11 (自動成功)


【投石の狙い 少年】

筋力 4
敏捷 2
装備 1
静止 3

目標値 10 (自動成功)


【投槍の狙い 少女】

筋力 2
敏捷 4
装備 1
静止 3

目標値 10 (自動成功)



※ 今威力判定用意してるので少々お待ちを


>>↓1 コンマ判定 【投石の威力 あなた 一投目】

筋力 12

二連 -2

目標値 10


>>↓2 コンマ判定 【投石の威力 あなた 二投目】

筋力 12

二連 -2

目標値 10


>>↓3 コンマ判定 【投石の威力 少年】

筋力 9
武器 1

目標値 10


>>↓4 コンマ判定 【投槍の威力 少女】

筋力 4
武器 3

目標値 7



※ これらの判定は、目標値と出目の差によって結果が変動します


【あなた一投目】

差 7


【あなた二投目】

差 8


【少年】

差 7


【少女】

差 0


瞬間、絶叫が上がった。

あなたと少年の一撃は、間違いなく猿の命を一瞬で奪い去った。
しかし、残る一つ。
少女の放った槍は、猿の腹に突き立っただけだった。

かろうじて生き残った一体が、死んだ仲間を見る事もせず、憎悪に満ちた叫びを上げたのだ。



同じ絶叫が、あらゆる方向からあなたの耳に届いた。

始めは一つ。
すぐに二つ。
返して四つ。

まるで雪崩れ始めた山のようだ。
鳴き声は瞬く間に数を増やし、樹上を駆ける足音までが響きだす。


『ごめん……っ!』


悲痛な声で少女が謝罪を発するが、それに何かを返す暇もない。
迅速に行動を選択しなければならないのだ。

この場が死に満ちた風に支配されるまで、僅かな時しか残されていない!


◆ 地図情報が更新されます




>>↓1  どうする?

瀕死の猿を仕留めてから全速前進か


即座に走り出す。
最早一切の猶予はない。

前方の樹上。
最後に残った瀕死の猿を殺し、強行突破を図る。


石を握り締め、狙おうとしたあなたは驚愕しただろう。

事前の情報との明らかな食い違い。
徹底的に距離を取るという行動パターンを、敵は一手目で裏切った。

皺だらけの顔を怒りに歪め、宙を走りあなたへと突撃する!



>>↓1  どう対処する?

走りながら迎え撃って石アッパーで殴り[ピーーー]


だが、あなたの対処は即座に決定された。
決まっている。
あなたにとって猿が脅威であったのは、武器が届かないためである。
相手から射程内に飛び込んでくるというならば、むしろ好都合というものだ。

走る速度は一切落とさず、石を握り締めた拳をその顔面に叩きつける!


>>↓1 コンマ判定 【石を握った拳の一撃】

筋力 9
装備 1
石握 2

目標値 12


結局、瀕死の猿はあなたの足を一瞬すら止める事は出来なかった。
頭部を丸ごと失った猿は、その勢いのまま吹き飛び、絡み合う木々に埋もれて沈黙する。


そうして、通路を走り抜けたあなた達は、一つの部屋に到達した。


◆ 地図情報が更新されました




そこに、絶望があった。

部屋の中には、否、部屋の先には何もない。
全周を、絡み合う木々が塞いでいる。

行き止まり。
それがこの強行突破の結末。


『あ…………え?』


現実を信じられない、という声が聞こえる。
それは少年の物だったようにも、少女の物だったようにも、あるいは自分自身の物であったようにも、あなたには思えた。


部屋の中にも、部屋の先にも、何もない。
あるのは、そう、樹上だけ。

明確な憎悪を黄色い瞳に灯し、あなた達を睨む七匹の猿が、そこに居る。


だが、脅威はそれだけではない。

最早少女程の耳を持たないあなたにも十分に分かる。
あなた達は完全に囲まれつつある。
何匹居るかと耳を澄ます事は既に無駄だ。

まるで嵐の中に居るようだ。
樹上を駆ける足音は集い合わさり轟音と化し、聞き分けるなどいかなる生命でも不可能事。



あなたが命を落とすのに、一手のミスすら必要ない。
生命の灯火は、あと十数秒で消えるだろう。

果たして、希望は残されているのか。

……そのような奇跡の目は薄い。
あなた達三人の誰もが、そう理解させられた。


作戦決定と同じく候補→多数決の必要がありそうなので、そのようにします。
作戦として有効な物五つを候補とします。


1)
ブースト敏捷全振りからのフラッシュ 貴女爪投擲 少年投石機 少女投槍機
フラッシュの振りから暴風で地面に叩き落とし同様に投擲 ただし少女は槍なければ爪投擲
貴女ブースト耐久振りで残りの猿と戦闘 少年少女隠し通路捜索
ネズミは頑張れ


2)
最初に少年がフラッシュ
目を眩ませた後、貴方と少年はフィジカルブースト筋力全振りで少年は石を、あなたは蜘蛛の爪の欠片を2つを全力で投擲

その後あなたはフィジカルブーストで敏捷全振り、フィジカルブースト中に少女の暴風であなたを壁まで吹っ飛ばす
壁まで飛ばされたら壁を走って猿に接敵、近接戦闘へ
距離を取られた場合は投擲しながら接近し続ける

その間、少女と少年に隠し通路を探して貰う


3)
3人でフラッシュ投擲投石、フラッシュと見せかけ投石、接近暴風投石&地面に落ちた場合双剣攻撃で猿7体を倒す
少年少女ネズミは捜索、貴女は耐久寄りエンチャントで残りの投擲物&投擲済みの物を拾い上げて投擲物とし応戦してヘイトを稼ぐ(貴女「ここは私に任せて!」)
敵がいないと貴女が判断次第少年、エルフに合流


4)
敏捷ブースト3人でフラッシュ投擲、フラッシュと見せかけ投擲、暴風投擲
少年少女は探索(時々フラッシュ)、貴女はブースト耐久振り、残りと拾った投擲物で応戦してヘイトを稼ぐ


5)
俊敏8ブーストからの貴女素手投石
少年フラッシュ、主人公は蜘蛛牙、二人は持ってるのに対応した投擲
フラッシュのフェイントからの投擲攻撃(少女は魔法準備)
暴風とフラッシュ、貴女は風に乗って突撃し、爪にて攻撃、地面にいる敵は双剣で攻撃
二人(と鼠)は隠し通路を魔力視による捜索
貴女は投擲した者を回収後、耐久8エンチャントし後続の猿に備える
時間的余裕があれば血を削って飲む

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