ランク:無し 種別:対人宝具 レンジ:不明 最大捕捉:1人(自分)
再臨によって自らの望むままに変化させるロストの特性により、自らを「退化させる」、逆再臨を引き起こす宝具。
発動によりロストの霊基は著しく弱体化し、宝具、スキルの使用が不可能となり、全てのステータスが最低値に落ち込む。
霊基状態も著しく不安定となり、僅かな猶予の後にロストは完全に消失する。
しかし、これはただ自滅することが目的ではない。
絶望王アーサー。不特定多数の絶望に飲まれ、絶望によって形を成すサーヴァント。
彼が編纂権限により組み込む偽史は、自身を形作る絶望―――真実を塗り替えるほどの人々の呪詛によって暗い結末を保証されている。
その力は進化させるほど深みに沈み、より強大な力と呪詛を世界に振りまいていく。
では、それが退化したら?
それは力の源たる絶望を失うことを意味する。
故に絶望王アーサーの力は弱まり、存在は消えかかっていく。
そして、彼に降り積もった呪詛も、与えられた役割もまた、力を失っていく。
故に、最後に残るのは、なんの力もない一人の青年。
絶望に堕ちる前、終焉を迎える前、機構と成り果てる前。
何者でもない、ただありふれた希望を抱く者。
「アーサー」が、此処にいる。
そして、
闇の中で、再び輝く。
束ねるは、人々の意志―――
『約束された勝利の剣』
ランク:EX 種別:不明 レンジ:不明 最大捕捉:不明
十三拘束解放―――円卓議決開始
是は、『アーサー』の戦いである。 カイ承認
是は、血より深い絆のための戦いである。 ガウェイン承認
是は、過ちを正すための戦いである。 ランスロット承認
是は、悲しみを断ち切る戦いである。 トリスタン承認
是は、愛に生きる戦いである。 パロミデス?承認
是は、命を救うための戦いである。 ガレス承認
是は、悪意に立ち向かう戦いである。 アグラヴェイン承認
是は、命の意味を守る戦いである。 ガヘリス?承認
是は、聖杯の悪用を防ぐための戦いである。 パーシヴァル承認
是は、真意を貫く戦いである。 モードレッド承認
是は、私欲なき戦いである。 ギャラハッド承認
是は、独りだけの戦いではない。 ベディヴィエール承認
そして、是は、人々を救う戦いである。 ―――アーサー承認
自身の運命を巻き戻すことで、再び巡り合う星の剣。
アーサーのみを巻き戻したことで、この剣は選定の剣としてではなく、破損、改修された後の勝利の剣としての在り方を維持している。
しかし、全てを捨てて得たこの剣は単体では一介の宝具でしかなく。これをただの剣として振るう力さえ、アーサーには残されていない。
故に、この行いが善きものであったのかを運命に問う。
民に、
騎士に、
王妃に、
全ての魂に、
この運命を導いた誰かのために。
その問いに応えたとき、
希望は星となる。