次代の王の可能性を持つアルカディア王国第一王子。
旧姓は
アルフレッド・フォン・リウィウス。
テイラー商会に所属し商について実地で学んでおり、才能にも恵まれていたが、
自らが勝利することで他人を傷つけるのが怖くなり心が折れ、別の道を模索することとなる。
テイラー商会から離脱した後は自身の商会で利益率は低くとも継続する清掃等のインフラ関連の仕事を立ち上げ、
競争から零れ落ちた人の受け皿を作っている。
商会の仕事の合間に闘技場にも顔を出しているが、第一王子ということもあり顔と名前を隠して参戦している。
闘技場でのリングネームはお伽噺の登場人物でもある「アレクシス」を名乗る。
戦績は九十八戦無敗。闘技場の現チャンピオンに挑む手前でもあった。
なお
ミラにはボコボコにされる。
【プレリュード】で開かれた闘技大会には当初参加するつもりはなかったが、王命により強制参加させられる。
大会ではメンタルの不調もあったが
パロミデスを追い詰める動きを見せる。
大会後の夜に
黒星を含む暗殺者の襲撃を受け、王都内を逃げ回る。
途中ミラに連れられカイルに保護してもらおうとするが追い詰めに来た『
白騎士』と遭遇し剣を交えるが圧倒される。
その後現れたカイルにより下水路の存在を示唆され王都からの脱出を成功させる。
王都外に出た後も旧オストベルグの正規兵に襲撃されるが『
騎士王』の助けもあり気を失いながらも生き延びる。
目を覚ました時は王都から離れ「無間砂漠」近くの洞窟で目をさまし、『騎士王』と共に放浪を始める。
【無敗の剣闘士】にて
南に下り、道中の闘技場を勝ち抜きながらガリアス首都ウルテリオルに向かう。
ウルテリオルではストラチェスの大会に参加し、借金に追われる家族を救うために全力で挑み優勝している。
その中で「
王の頭脳」に見つかり、
シャルロット共々トゥラーンへ連れていかれる。
シャルロットの境遇を知り「王の頭脳」の思惑通りに
リオネルと闘うことになる。
リオネルとの対戦では剣、鞘、発勁の三段攻撃やミラ、
クロードの動きを模倣するなどの多彩な技を見せるが、守りを崩すことはできなかった。
受け側に回ってからは『
白騎士』の剣を模倣し優位に立つ。
一度優位に立ってからは一気に押し切り、最後に気力を振り絞ったリオネルにイーブンまで持ち直されるが紙一重で勝利を収めている。
その後、
エレオノーラの追手を警戒し、夜間にウルテリオルを抜け出すが、
黒星含む追撃隊に追われる。
黒星相手に拳技で対抗するが圧倒され、生き延びるために崖下の小川に飛び込む選択を取った。
【ドーン・エンド】にて
川に流された先で
ユラン、
イェレナ父子に拾われ手当てを受ける。
付近の村と交流し部外者ながらも上手くやっていたが、村同士の諍いを止めようとして失敗している。
襲われた村をどうにか助けようとするも、追い込まれるまで傭兵を殺す決心がつかず、救援が遅れている。
その後、ユランの家を出て、追いかけるように飛び出してきたイェレナと共に旅を再開する。
当初は目的地はなかったが、自然と「ドーン・エンド」の撒き散らす戦火を追う旅になり、「ドーン・エンド」の本拠地を目指すことになる。
本拠地近くの村で
オルフェと出会い、各国との決戦間近の「ドーン・エンド」に向けて歩を進め、立ち寄ったエル・トゥーレの野営地で
ラウル、
クレスらと出会う
ドーン・エンドと各国の戦争が再開してからは本拠地に直接乗り込む別動隊として動き、黒星の守る道を突破している。
最奥でドーン・エンドの首領
ガルムと対話し自分の進む道の方向性を定め始める。
その後、ドーン・エンドの戦士たちとの一騎打ちを何十と繰り広げ『
黒鷹』を相打ちに近い形になったが討ち取っている。
【情熱の王国】にて
エスタードの勢力圏に入ったところで
ゼノ率いる部隊に捕捉され、エスタード国内の案内を受ける。
首都エルリードへ向かう道中も各地の闘技場に参加しており、ゼノの手回しで
クラビレノと戦い、首都に着いてからは
キケ?とも戦い勝利を収めている。
エスタード出立前には駄々をこねる
ゼナとも戦い、戦いの中で自分の武力の使い方、広げ方の理解を深めている。
一方で闘技場では一度勝利したキケとの再戦では純粋な殺し合いの場では圧倒的な膂力の前に敗れている。
また、ゼノとも模擬戦もしており、それ以外にも各国の情勢、強者、今後の動きなど多くの助言を受けている。
【情熱の王国】〜【夜明けのネーデルクス】間の幕間にて
シュバルツバルトの森を抜けるルートでネーデルクスを目指すが、その途中で魔獣の襲撃を受ける。
絶体絶命の場面で『
黒狼王』が現れ、その本気を垣間見ることになる。
それを見てどうにか生かせないかと模索するが自身の体の脆さがネックとなり『黒狼王』の真似は本人から諦めるよう諭されている。
【夜明けのネーデルクス】にて
ネーデルクスに入ったところで
ルドルフと出会い、ネーデルクスの暗部を一掃する役回りの協力を求められ、ルドルフの絵を受け取り、この依頼を受けている。
舞台の裏側で動く中で
イヴァンを協力者として迎え、家業の奴隷商を調査しネーデルクスとマーシア間にある怪しいポイントを探りに行く。
調査先で「神の槍」を教える隠れ里を見つけるが『
黄鶯』に見つかり、そのまま隠れ里に招かれ「神の槍」を教わっている。
隠れ里を抜け出す際も『黄鶯』にはバレていたが『
天獅子』の助力もあり、里の脱出に成功している。
ネーデルダムに戻ってからは騒動のキーマンとなる
フェランテを捕えるために暗躍している。
その後はルドルフらと共に
クンラート?王の奪還に動き、
シャウハウゼンであった男をイヴァンと共に討ち取っている。
【宿命の剣】にて
亡国となったルシタニアの地で
ウォーレンと出会う。
問答の中で父親とウォーレンの間の関係を知って、『白の王』が王道を違えた時に討つ覚悟を見せている。
また、レイの剣を学んでおり、瞬間的に限界を突破する技術を学んでいる。
【最果ての島】にて
『騎士王』の案内でガルニア島を訪れ、
アテナ、
ガングランの案内で
アポロニアと会っている。
アポロニアからは極限の集中が成せる技を教え込まれた後はアテナの案内でガルニア中を周り、
ユーフェミアからは暗黒大陸の情報を、
メドラウトからは頭を使う将の戦い方を学んでいる。
またメドラウトのアドバイスで集中の入り方にも気づき、手札の一つに加えている。
ガルニアを一周した後は再び『騎士王』に合流するが、目指す王道を否定され、『騎士王』と刃を交えることになる。
『騎士王』の眼の継承を否定し、天命を見分ける眼は世界から失われることとなる。
『騎士王』を看取った後はイェレナと別れ、最短で王を目指すために動き始める。
【オリュンピア】にて
シュヴァルツバルトの森の魔獣を打倒し、知識の杜で様々な情報を仕入れていた。
身体はすでにボロボロの状態であるが勝算ありと踏んでオリュンピアに参戦している。
予選の場ではラウルと戦い、東方の拳技を他の参加者に知られることの無いように立ち回る。
また、予選の途中でクロードと戦い、後のために戦場でのクロードの強さを確認している。
本選では
パロム、アテナを相手に順当に勝利をおさめたが、東方の武人、
龍造寺・国綱相手に苦戦を強いられる。
ローレンシアではほとんど見ない技術で持って戦う相手であったが、わずかな隙をついて辛くも勝利を収める。
準々決勝
勝ち上がってきたオルフェとの対戦。
序盤から激しい攻防で打ち合っていたが、オルフェの未来を切り捨てる「個の極地」で中盤から押し込まれている。
オルフェの譲れないもの、アルフレッドとイェレナが共にある未来を願っていることを理解した上で、なお負けるつもりはなく、極限の集中状態である「全の彼岸」でわずかな勝機をつかみ、場外に投げだし勝利する。
準決勝
ミラまたはゼナとの勝者との対戦予定であったが引き分けで流れたため不戦勝として決勝に歩を進めている。
決勝
フェンリスとの対戦。序盤から居合・鞘・蹴りの三段攻撃、小手を使った体術など短期決戦を挑んでいたが、身体能力や傭兵仕込みの小技で対応されている。
その後は受けに回り、「白騎士の剣」を使って対応を試みるが、速度と手数に押され追い詰められている。
諦めかけてもいたが覚悟を決め、「全の彼岸」と「個の極地」の併用に踏み切る。
虹の雰囲気を醸し出した後は、「個の極地」に至ったフェンリスの速度域にも対応できており、優位に戦いを進めている。
が、あと一歩のところで膝の不調により取り逃してしまい、乾坤一擲の勝負に賭けている。
勝負は発勁の力も込めた『騎士王』の打ち込みでフェンリスの剣を断ち勝利。第一回オリュンピアの優勝者となる。
その後の晩餐会の場で暗黒大陸の大国「エスケンデレイヤ」とのコネクションを持っていることを明かし、
ローレンシアと暗黒大陸間での交易に各国を巻き込み、アルカディアの飢饉への解決策としている。
【カルマの塔】にて
エスケンデレイヤとの交易を取りまとめたのちにアルカディアに帰還している。
その間にパロミデス、ランベルトにサンス、クレスを教師として当て、将としての育成を進めている。
王宮では
クラウディアに的を絞り、暗殺者を使った暗闘を繰り広げる。
裏での戦いを進める中で手詰まりになったところでベルンバッハ家を巻き込むことで打開を図る。
王との対立を演出し民意を味方につけ、クラウディアとの暗闘に勝利を収めた後はアルカス外でタイミングを計っていた。
翌日にも侵攻を開始しようとしたところで『
戦槍』の奇襲を受け、なし崩し的に内乱が始まる。
主導権を握られた状態でもクレス達の尽力で『
黒騎士』の布陣を抜け『白の王』の足元までたどり着く。
塔の入り口を守る『
剣聖』を相手に劣勢であったが、カイルの手助けもあり『白の王』と相対する。
戦いの場は発勁や「全の彼岸」まで徹底的に対策された場であったため苦戦を強いられる。
普通ならば取らないが、部屋内に火をかけることで呼吸の代わりに視界を確保し、『白の王』の全身全霊の一太刀を受け、これに応えるようにまた全力を尽くし、『白の王』の剣と共に断ち切っている。
勝利した後は王として生きる道を歩み始める。
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