GURPSよろず - 装備の購入
ベーシックセット』第8章「装備」より。

装備の購入(BUYING EQUIPMENT) B255P

 通常、開始時の財産の範囲の額で、あなたの社会の法律が許せば、欲しいと思う物をなんでも買うことができます。しかし、GMの考えや冒険の内容によって、装備が指定される場合もあります。例えば、あなたが任務中の兵士であれば装備品は支給され、それにお金を支払う必要はありませんが、装備を自分で選ぶことはできません。冒険の状況から、GMはもっと厳しい制限を課すこともあるでしょう――もしあなたが無人島に置き去りにされたら、選択肢は極端に限られてしまうはずです! いずれにせよ、何を買うことができるかは、最終的にGMが決定します。
 装備を手に入れた場合、それをキャラクター・シートに書きとめるようにしてください。大量の装備を貯め込んでいるなら、シートを分けて記録することも必要です。また、荷重を記録しておくために、家に置いておく品物と持ち歩く品物は別々に書いておくようにしてください(「荷重と移動」を参照)。

コラム:合法レベル(Legality Class)

 装備品の中には「合法レベル」(Legality Class。略語は「LC」)と呼ばれる値を持つものがあります。合法レベルとはその品を所有し、携帯するのがどれくらい合法か、あるいは社会に受け入れられるか、を数値化したものです。あるアイテムが特定の社会で所有できるかどうかは、そのアイテムの合法レベルとその社会における「規制レベル」によって決定されます。詳しくは「規制レベルと合法レベル」を参照してください。
 規制する必要がある場合に限り、合法レベルは意味を持ちます。普通の衣類や道具であれば、合法レベルを必要としません。もちろん、社会によっては例外も存在するでしょう。
 例えば、露出度の高い衣装は、厳格な社会では合法レベル4に設定されるでしょう。
合法レベル4-無制限(LC4 - Open.)
 このアイテムはほとんどの社会で公然と入手できます。しかし、厳しい規制がなされている社会では、入手や使用に制限がかかります。
 例:家庭用コンピュータ、非致傷製武器(例えばスタナー)、ラジオやテレビ受信機、カメラ、スクーター、ほとんどの工具、救急用品。

合法レベル3-許可制(LC3 - Licensed.)
 このアイテムはほとんどの社会で官憲や当局に登録する必要があります。登録には、審査と登録料の支払いが必要で、犯罪者や少数者には不許可である場合が往々にしてあります。
 例:大半の非武装の乗り物、拳銃、猟銃、無線送信器、通常のドラッグや医療機器。

合法レベル2-制限(LC2 - Restricted.)
 一般的にこのアイテムを利用できるのは、軍人や警官、諜報員だけです。しかし、許可を受けた一般人が自分の私有地でのみ使用を許されていることもあります。
 例:軽攻撃兵器、サイレンサー、装甲車両、監視技術(電話盗聴器など)、泥棒道具(鍵開け器など)、爆発物、劇薬。

合法レベル1-軍事機密(LC1 - Military.)
 このアイテムを使用できるのは、軍隊と一部の諜報員だけです。
 例:対戦車兵器、戦闘用車両、銃火器、防空レーダー、センサー妨害装置、地雷。

合法レベル0-禁止(LC0 - Banned.)
 このアイテムは、どんな手段を使っても個人あるいは“持たざる”国家の手に渡らないよう、ごく一部の政府の軍隊だけが持っています。
 例:NBC兵器、大量破壊兵器、戦略ミサイル、衛星軌道上武装プラットフォーム、大陸間爆撃機。

装備リスト(Equipment Lists)

 ゲーム世界ごとに、重要な品物の価格、重量などを示した装備の一覧が存在するでしょう。GMが認めれば、一覧にない品物を買うこともできますが、その場合の価格はGMが決定します。GMは公正に判断してください! 技術の進んだ世界では一般的な品物……デパートに行けばどこでも買えるような品物の多くが、一覧から漏れてしまいがちです。野菜切り器やお喋りする赤ちゃん人形が本当に欲しいのなら、それは買えるものとしてください。
 この章には、さまざまな文明レベルでの武器防具、キャンペーン用の一般的な装備類の一覧が含まれています。

文明レベル(TL。Tech Level)

 各装備品には文明レベルが示されています。これは、その品物が記述通りの性能をしている最低の文明レベルを表します。多くの品物は、示された以上の文明レベルでも、わずかに変化するだけで(あるいは変化なしで)使用できるでしょう。“^”の印は、その品物には物理法則を書き換えてしまう“超科学(Superscience)”が必要であることを示します。こうした品物に必要な文明レベルは、GMが決定します。

関連