GURPSよろず - 名声
ベーシックセット』第1章「キャラクターの作成」の「財産と名声」より。

特徴「名声」(Reputation) B29P

詳細(Details)

[[詳細>名声#Details]]
 名声の具体的な内容は、プレイヤーが自由に決めてください。勇敢なことで知られているとか、凶暴だという噂が広がっているとか、ヘドロスライムを丸呑みしたとか、どのようなものでもかまいません。しかし、何によって知られているかは必ず決めておかなければなりません。“一般的な”名声などありません。


影響(Reaction Modifier)

[[影響>名声#Reaction_Modifier]]
 キャラクターの名声を知っているNPCが反応判定にどれほどの修正をうけるかを決定します。反応判定の修正+1ごとに5CPが必要です(最大で20CPの+4修正)。修正-1ごとに-5CPです(最大で-20CPの-4修正)。これが基本です。


対象(People Affected)

[[対象>名声#People_Affected]]
 どれほど多くの人がその名声を聞いたことがあるかを意味します。
 対象があまりにも限定されており、冒険の途中で出会う可能性がほとんどない場合には、名声によってCPを消費する(獲得する)ことはありません。これは世界設定によって変わります。例えば「傭兵の剣士」などめったにいないゲーム世界もあるでしょうし、どこにでもいる世界もあるでしょう。
キャラクター・シートへの表記がし辛いので、対象範囲はレベル風にして下からレベル1〜4で表現した方が表記し易いと思われる。とりあえず簡略化した表記を追記。
誰でも:CPは基本のまま
 あなたのゲーム世界の人すべて(ただし別の世界から来た人は除きます。少なくともあなたに会うまでは!)が知っている。
大集団以外:CPは基本の3分の2
 特定の大集団以外の全員が知っている(例:フランス人以外、エルフ以外、異世界からの訪問者)。
大集団:CPは基本の2分の1
 特定の大集団全員が知っている(例:ある宗教の信者全員、傭兵すべて、交易商人すべてなど)。
小集団:CPは基本の3分の1
 小集団の全員が知っている(例:ある新興宗教の僧侶、12世紀のイングランドで読み書きできる人、現代のアラバマ州在住の魔法使いなど)。

TLが高い世界(情報媒体が発達した世界)では、GMは地理・時間の範囲のルールを「名声」に用いることもできる。


頻度(Frequency of Recognition)

[[頻度>名声#Frequency_of_Recognition]]
 キャラクターの名声を知っているNPCが、キャラクターと出会った(名前を聞いた)とき、どれほどの確率でその名声のことを思い出すかを意味しています。大集団と遭遇したときには、GMは複数回判定しても構いません。名声がより重大なものであれば、思い出す可能性も高いのです。
必ず(All the time):CPは基本のまま
 知っている人は必ず気付く。
五分五分(Sometimes):CPは基本の2分の1
 五分五分で気付く(3Dで10以下で気付く)。
ときどき(Occasionally):CPは基本の3分の1
 ときどき気付く(3Dで7以下で気付く)。

備考

 もちろん、あなたの名声は、特定の地域に限定されているでしょう。冒険の途中で名声が知られている地域から出て、とうぶん戻りそうにない場合など、獲得CPを「買い戻す」ことをしなければならないこともあります(GMの判断で)。ただし、よい名声の場合は、それが無意味になってもCPが戻ってくるわけではありません。CPの計算を行うときは、「対象」と「頻度」で示されているCPの倍数をすべて掛けあわせてから、最後に端数切り捨て処理を行ってください。
エラッタ修正:端数切捨てを行ってから「対象」と「頻度」のCPを乗算するのではなく、先に「対象」と「頻度」のCPを乗算してから端数切り捨て処理を行うことでCPの丸め誤差最小限にすることでCPの消費を公平に扱う。


複数の名声(Multiple Reputations)

[[複数の名声>名声#Multiple_Reputations]]
 名声は1人のキャラクターが2つ以上持っていてもかまいません。あなたの名声は相殺するようなものでもかまいません。GMはNPCがあなたに対する反応を決める前に、名声それぞれごとについて知っているかどうかの判定を行ってください。名声による反応判定の修正は最善でも+4、最悪でも-4です。


異なる側面をもつ名声(Multifaceted Reputations)

[[異なる側面をもつ名声>名声#Multifaceted_Reputations]]
 1つの名声対象が異なると影響も異なる、ということもあります。対象ごとに修正と頻度によるCPを決定して、それらすべてを合計したものが必要CPです。合計のCPがプラスなら有利な特徴、マイナスなら不利な特徴です。もし最終的なCPが0になったとしても、それでもキャラクター・シートに記入しなければなりません!

関連


成功判定の章、影響判定より。
心理戦
コラム:「PCへの影響判定

反応判定
反応修正
反応修正を与える特徴

影響判定
影響技能

特典ささいな名声/種別」(Trivial Reputation)†