まぁ、いろいろあったが世界に巣食う黒幕は全滅した。 
これは他でもなくヒーロー集団「黒猫」のおかげである。 
しかし、リーダーである芹沢真央は「黒猫」解散にも関わらずもといた部下について行かされた。 
 理由が呆れた物である。一緒に居る部下の名は大江和那。 
なんでも彼女には全てを終わらせた後に迎えにいくと心に決めた彼がいたらしいが、もう別れて何年も経って(とはいっても3年だが)いてどうにも一人で会いに行くのは心細いからとか。 
 全く、自分への嫌がらせかと真央は思う。最近組織に居た浜野も彼がいるとかで見せ付けられているような気がして非常に不満だ。 
かく言う真央にも昔は大切な人がいたのだ。・・・もう自分の存在は知らないだろうが。 
たどり着いたのは、某球団の寮だった。その球団名を見た真央は後ずさろうとする。 
 「リーダー、どうしたん?」部下和那は一応付いて来てくれた真央が急にバツが悪そうにしているのを見て声をかける。 
 「・・・・帰る」それだけを告げて真央はそそくさともと来た道を引き返す。 
 「そ、そんなん言わんといて!!一世一代の勝負なんや!!」和那は強引に真央を引きずっていく。逃げられない。 
どうやら和那の彼は真央と関わりのある人と同じプロ野球球団の選手だったのだ。その人には真央はもう会わないと決めていた。 
 和那と違って全てを終わらせても。というより会う意味が無いのだ、ただ辛いだけで。 
でも、その人が今寮にいるわけないから会うことは無いだろう、と真央は冷静になって考える。 
だってもう彼は・・・。 
 「ここみたいや・・・」寮の部屋の前についた和那はつぶやく。 
そこには「波野」と書いたラベルがある。恐らく彼の名字だろう。 
インターホンを和那が押すと、部屋の扉が開く。 
 「はい?」出てきた男を見た途端真央はハッとする。 
 「搭哉!!」それもつかの間、顔全く見ずに和那は彼に抱きつく。 
 「うわぁ!!」彼はいきなり出来事に顔を白黒させる。 
 「会いたかった・・・。ホントはずっと会いたかったやで・・・」和那は抱きつきながら号泣。 
 「あ、あの・・・あなたは」男は未だに意味が分からず和那に問いかけるが、和那は全く聞いていない。 
そんな和那を真央は思い切り叩く。 
 「い、いったー!!何するんや!!」痛みに顔を歪めた和那は真央を睨む。 
 「・・・・彼は違う」 
 「何で搭哉と一回も会った事ないリーダーがそんなこと分かるんや、・・・・・あれ、搭哉やない、ってゆうかあなたは小波選手??」 
 彼をよく見なかった和那はよく見ると彼で無いことに気づく。と言うより彼は球界のスター選手の小波七栄(しちえい)だった。 
 一方で真央は彼を見るなりそうだと分かった。よく知っていた。だから和那を叩いたのだ。 
 間違えを咎めるためでなく、なけなしの嫉妬心から。 



 「ご、ごめんなさい!!いきなりこんなこと」和那は驚いて謝る。球界のスターと眼前で恐縮している。 
 「いや、俺こそここに住んでないのに勝手に出ちゃったからさ・・・」 
 小波は彼女を責めることなく寛大に対応した。 
 変わってないな、あの時と・・・。真央はそう思って彼を見る。少し昔より逞しいが、ここまでの選手になれば当然かと思う。 
 「じゃあ、どうして・・・」和那は彼がここにいる理由を問う。 
 「いやぁ、シーズン終了祝いに後輩と酒でも飲もうとして家から来てたんだ。アイツちょっと部屋整理して・・・あれ?もしかして君って大江和那さん?」 
 小波は彼女を勘繰って問う。 
 「え??なんでうちのこと?」 
 和那は心当たりの無い問いに驚く。 
 「やっぱりね、君が搭哉が言ってたずっと会いたい人だったんだ。背が高いとは聞いてたけど凄い迫力だ。 
 搭哉、じゃなくて波野は俺がよく入団してから技術指導とかしてて仲がいいんだよ。で、アイツから高校時代付き合ってたずっと会いたい彼女って感じで君の事聞いてたんだ」 
まだ自分のことを想ってくれたんだと和那が感動している傍ら、真央は、和那の彼を小波の関係を呪った。 
そのせいで有名選手になって既に寮に住んでいるはずのない小波と会ってしまった。 
 大切な人の彼に。 
 小波七栄の説明をしよう。 
 高卒でこの球団に入団してからは2年目から完全にレギュラーに定着。そして入団8年目にして数々のタイトルを獲得したチームの3番打者で近くメジャー移籍すら噂されている。 
 高校は・・・花丸高校。 
ここで彼はヒーロー集団と葛藤しながら彼らを打ち破り甲子園で優勝した。 
 真央そんな彼と敵対したヒーローの一人である。否、彼と最も深く関わった人である。 
 真央はヒーロー集団のブラックとして暗躍し、当時からヒーローで唯一人間の姿を持っていた。 
 真央としての彼女に小波は偶然出会い、お互い惹かれあった。 
そして真央はヒーローを倒そうとする小波のためにヒーロー集団を裏切ってまで彼の手助けをし、瀕死の重傷を負った。 
しかし、彼女は殆どが消えたヒーローと違い、生き残り本当の正義として「黒猫」を結成した。 
・・・小波の自分への記憶を消して。だから会っても意味が無い。切ないだけだったのだ。 
でも結局会ってしまった。真央は胸の苦しさを感じる。 
 「七栄先輩、誰ですか??どうせ湯田先輩でしょ?早くしないとつまみ全部食べますよ」 
ふと部屋の奥から声が聞こえる。 
 「搭哉、お前にお客さんだ」 
 小波は悟ったように奥の人間を呼びつける。すると、奥の男がのろのろと出てくる。 
 「全く、酒も全部飲んじゃいますよ・・・え」 
 男は面倒そうに出てきたが、眼前の光景に目を見開きもっていた酒瓶を落として割ってしまう。 
 「・・・・カズ。どうして・・・?」 
 彼、波野搭哉は和那を見て驚きの声を上げる 
「搭哉!!」 
こんどこそ和那は彼の元へ抱きつく。 
それを見た小波は少し微笑み、真央の元に向き直るが、彼もまた驚きの声をあげる。 



 「君は・・・あの時の・・・」小波は黒髪の女の子を知っていた。 
 忘れもしないドラフト指名されて入団会見のため高校に行った日に自分を見つめていた子がここにいたのだ。 
あの時の彼女の涙を小波は忘れられなかった。そして、その日よりもっと前に彼女に会って話した気がする。 
 確かに自分には不可解なヒーローとの戦いがあったりした。だが、少なくともヒーロー忘れたのは野球部以外の人だけ。 
つまり、自分は何も記憶は失っていないはずだ。 
なのに、なにか引っかかるように抜けたものがあって、もしかしたら彼女がその鍵かもしれないとずっと考えていた。 
 「ねぇ」小波は彼女に声をかける。 
 「・・・・・」あの時彼女が去ったように彼女は何も答えず、その場を去ろうとする。 
 「待って!!!」しかし、小波は今回は逃がさなかった。 
 「話がしたいんだ」そして、小波は部屋に彼女を招きいれた。 

 不覚だ、真央は彼と話さず去ろうとしたが、結局寮の部屋にいる。 
 力ずくなら抜け出せたし、そもそも優しい小波はそんなことしない。 
だが真央は部屋に入った。本能の彼といたいが勝ったからだ。 
 部屋では和那は彼である波野とずっと話している。つまり、真央は小波と話すしかないのだ。 
 「そっか、ブラックさんはヒーローの一人なんだね」真央は自分がヒーローであることとブラックの名だけを話した。 
もう彼にヒーローへの敵対心は無く、あっさりと受け入れた。 
 「でも、ヒーローは消えたはずなのに・・・」 
 「・・・・消えてないのも他にいる」 
 「じ、じゃあレッドもか??」レッドとはヒーロー集団のリーダーである。 
 浮いていた真央の理解者であったが、彼の消息は不明だ。 
 「・・・消えたかも・・・でもいるかも」 
 真央がそう言うと 
「そっか、いるといいな」 
と小波は答える。 
 「どうして?敵なのに」 
 「もう、関係ないさ、またあいつと勝負したいしね」 
そう笑う小波に真央を今までの思い出を振り返る。優しい彼としたデートとかの。 
 「でも、もしアイツが生きてたら今頃、どうしようもない奴になってるかもな 
 ヒモとか」 
 「・・・・ヒモ?」 
 「いや、なんでもない・・・」 

その頃、某テント 
「ヘキシッ!!」 
 「大丈夫、風来坊さん?」 
 「あぁ、誰かが俺のことをヒモだなんて噂したな!」 
 「アハハ、でも実際風来坊さんは私のヒモだよね!!」 
 「う・・・・・・」 


 「そういや、七栄先輩ってずっと彼女作りませんよね、もてるのに」 
 気がつけば二人のカップルも話に合流していた。 
 「え??」虚を突かれた小波は押し黙る。 
 真央は意外と思うと同時に安堵した。馬鹿げてる、どうせいなくたって彼は自分に振り向かないし、自業自得だ。 
 真央は自制した。 
 「あんま言いにくいんだけどさ・・」 
 小波はそう前置きして話を進める。 
 「高校のときな、変な奴らがいてソイツらと戦ってたんだ。 
 強かったソイツらと野球部の退部を賭けてな」 
 「それって湯田先輩も言ってたヒーローっての?」 
 「なんかリーダーみたいな奴らやな」 
 和那、正解である。 
 「強くてピンチだったけど、これまた変な博士にもらった装置でそいつらの力を弱めて勝ったんだけどさ 
 でも、引っかかることがあるんだ?」 
 「(・・・・なんだろ?)」真央もそれが分からない。 
 「俺レギュラーだったのに、何故かその試合俺9回から代打で出てたんだよ。 
しかもそれまで別のとこにいたんだ」 
 「・・・・!!」 
しまったと真央は思う。あの日ヒーローの力を弱める黒野博士専用の装置を貰った真央は小波にそれを渡そうとしたが途中で監視されていたヒーローのピンクに襲撃されたのだ。 
それを小波は試合そっちのけで真央を助け、その際真央はその装置を渡したのだ。 
 真央は装置を渡したのは黒野博士ということに彼の記憶を操作したが、細かい所を操作しきれず、結果曖昧なものとなってしまったのだ。 
 「なんか、その時会った人が思い出せないけどすごく大切な人なきがするんだ、って俺って変人みたいだな」 
 苦笑する小波。 
 「そんなことないです!!なんかウチと搭哉みたいにずっと帰りを待ってる関係ですごくええです」 
 「多分その人どっかにいますよ、メジャー行く前に捜さないとね」 
 二人には好評のようだ。一方の真央は・・・・ 
「あれ、ブラックさん??」 
 嬉しかった、彼がまだ自分を想ってくれる事に。それは涙として表れた。 
 嬉し涙で。 
 「大丈夫?」 
そんな彼女の頬を小波は優しく拭う。 
やめて欲しい。そんなことしたら今にも抱きつきそうで・・・・ 
真央は小波の手を振り払い部屋を出て行った。 
 「ちょっと待って!!」 
 結局真央は小波の声に振り返ることはなかった。 

 「あーえっと、あー見えてリーダーはうちより強いから大丈夫やと思います・・・」 
 事態の収拾のために和那はそう言う。しかし、そういう問題じゃない。 
 何故彼女が涙を流したのか分からない。しかし、その他についても何も分からない、小波の頭はグルグル回るばかりだ。 
 「ニャオン」ふと近くにネコの声を聞く。 
このネコ・・・・どっかでみたような・・・・?
 「あ!?スキヤキ忘れとる!!」和那はネコを見るなり言う。 
 待て、スキヤキって・・・・。 
 「ネコの名前か??」波野は彼女に聞く。 
 「そや、ネコ大好きでリーダーいっつも大切にしてるんやけど・・・・ 
何か、自分の人間のときの名前は中国のネコの名前から取ったものやって訳の分からんことも言うてたし」 
 「ネコの中国語ってなんだ!!教えてくれ!!」小波が凄い剣幕で和那に問う。 
 「た、確か・・・・「MAO(まお)」やったっけ・・・・」 
 「ま・・・・・お・・・・」 
その時彼の脳裏にいままで空だった記憶が声と共に蘇る。 
・・・・スキヤキにした 
 ・・・・・言うと魔法がとけるから 
 ・・・・助けて 
 きっと・・・・勝てる・・・ 
「ま・・お・・ちゃ・・・真央ちゃん!!!」 
どうして今まで思い出せなかったんだ。高校時代ずっと一緒に過ごした 
 ちょっと変で、不思議で、そして大好きな彼女のことを・・・・。 
 「俺はなんて馬鹿野郎なんだ!!」 
 小波はそういって部屋を飛び出した。 
 「な、なんやいきなり小波さん??」 
 「知らん、俺もあんな先輩初めてだ・・・」 
 「ニャオン」 


 「ハァ・・・・ハァ・・・・」 
 真央は息を切らして立ち止まる。 
 自分で巻いた種なのになんでこんなに悲しいのだろう。 
やっぱり自分に嘘がつけない。 
 小波が好きだ。ずっと触れていたい。話したい。傍にいたい。 
でも、もうそれは叶わない。 
 「う・・・・・」 
 涙が流れる。どんどん。でも、自分は前を向かなくては 
「ヒーローは泣かない・・・か・・・ら」 
 「泣いてもいいんじゃないか」 
 不意に真央は後ろから抱きしめられた。 
 「・・・・・え」 
 小波だった。彼はより一層力を強める。 
 「思い出したよ。君は真央ちゃんだね」 
どうして・・・真央はそればっかりを考えていた。 
 「記憶には無くてもずっと君のことが片隅にあったんだ。もう二度とこんな辛い思いはしたくないよ。 
 好きな人と別れるなんてさ」 
 嬉しかった。彼は自分をまた求めてくれる。でも、真央は抵抗した。 
 「・・・・ヒーローとして戦うから、できない」 
 「なんで?悪はもう倒したんだろ」 
 「でも、次の悪が出てきたら、また戦うから」 
 「それなら、それでいい!!俺もヒーローになるから」 
 「ダメ、そんなこと」 
 「真央ちゃんは皆を守るヒーローだ。でも、それじゃあ真央ちゃんは誰にも守られない。 
だから俺がなるよ!!真央ちゃん、いや真央を守るヒーローに!!」 
 小波は力強く叫んだ。真央は涙を流し続けた。そして彼の正面に向き直り抱きしめ返す。 
 「・・・・小波」 
 「ずっと思い出せなくて、ごめんね」 
 「ううん。・・・・ありがとう」 
 笑みを浮かべる真央。その表情は何よりも綺麗だった。 
 二人は引き寄せあうように唇を重ねた。 
  ----二人の想いが通じ合った瞬間だった。 


 「ん・・・・ぁ」 
 二人がたどり着いたのは小波の家。 
 既に年俸3億に近づこうかという小波は高級マンションの一室に居を構えていた。 
すごく、おしゃれで一人暮らしには広すぎる空間。 
 部屋のベッドで真央と小波は無心で唇を重ねあった。 
 「真央・・・・・俺は絶対にお前を放さない。 
お前が戦っても、俺はお前を近くで支えたい」 
 「・・・・小波・・・・ん」 
 真央は口をきけなかった。 
 高校時代の彼とは一応交際をしていたが抱きしめる程度のものでしかなかった。 
 既にキス、いやそれ以上まで踏み込んだ和那のノロケ話に憤慨して鉄拳をくらわせたこともある。 
そんなことももうない。 
 真央は彼と一つになるときが来たのだと感じていた。 
 「ひゃぅ・・・・」 
 小波の手が真央の胸を掴む。 
 初めての感覚に真央は頭を酔わせていく。 
 気がつけば、上のほうは全て脱がされてしまった。 
 「真央の体、やっぱり綺麗だ」 
 「・・・・・・」 
 小波の言葉に真央は顔を赤らめて俯くことしかできない。 
 「真央・・・・・」 
 「ぃ・・・・・ぁ」 
 小波は胸を舐めたりとか、下の方を指で触ったりとかいろいろと彼女をせめる。 
 我慢しようにも、心地よい感覚に真央は声を抑えられなかった。 
 「下、脱がすよ」 
 小波は彼女の履いていたショーツを大事に脱がしていく。 
 彼との先ほどまでの行為で下は洪水状態になっていた。 
 「・・・・・恥ずかしい」 
 真央は彼の顔を見ることが出来ない。 
 「でも、嬉しい。俺は真央の全てを見ることが出来たんだって思うとさ」 
 小波はストレートに今の心境を述べた。 
 言葉だけでも随分混乱しそうだ。 
 彼の指が未知の領域に踏み入れていく。 
 「ひゃぅ!!」 
 今までに無い感触に真央は悲鳴のような声を上げる。 



 「気持ちいい??」 
 小波が聞いて見る。 
 「・・・・・・分からない」 
 実際、何もかもが真央には分からない。 
 気持ちいいのかとか、 
 分かるのは未だかつて他人が触れなかった場所への刺激。 
 「ぁ、、ふ・・・ぁん」 
だんだんと真央の声が快楽のものに変わっていった。 
 「小波・・・・気持ちいい・・・・」 
 素直に気持ちを述べた。 
 一方で小波は少し苦しそうだ。 
 「真央、俺もう我慢できない。このまま入れていいか?」 
 小波のその答えに真央は首を縦に振る。 
 小波は自分のモノをだし、さっきまで指で責めてた真央の場所にあてがう。 
 「優しくするから」 
そう言って小波は中に突き入れた。 
 「ひぎっっ!!」 
その痛みは想像を絶するものだった。 
 百戦錬磨のヒーローも痛みで何も考えられない。 
 「真央!?」小波は心配して動きを止める。 
 「つ・・・づけ・・・て」 
 「でも・・・」 
 「小波が・・・・喜ぶなら・・・・」 
 真央の決死の覚悟に小波は少しづつ動かしていく。 
 真央は相変わらず痛そうだが、小波は深い快感を永続的に感じていた。 
 「真央、すごく気持ちいい。お前と一つになれて嬉しい」 
 「わたし・・も・・・うれし・・・」 
 真央も徐々に痛みが快感に変わりつつあるようだ。 
 「そろそろ、限界だ」 
 「アッ、ァッ、アン、小波の・・・・・好きなように」 
 限界を示唆する小波に真央が言う。 
 「で、出るぞ」 
 「ッ、ああああああああああ」 
 小波は全てを真央に解き放った。 

 翌日、二人は寄り添いながら目を覚ました。 
 「真央・・・ん」 
 起きるなり真央は小波にキスをする。 
 「なぁ、真央。俺来シーズンFA権を取ったらメジャーに行こうと思うんだ」 
 「・・・・・・」 
 「もしかしたら、子供が出来るかもしれない。 
だから、俺は真央に一緒にアメリカに来て欲しい、結婚しよう」 
 「いいの・・・・?」 
 「お前じゃなきゃダメだよ」 
 小波の言葉に真央を強く抱きつく。 
 「・・・・今度は真のアメリカンヒーロー」 
 「・・・・はは」 
こうして皆を助ける神様と、神様を唯一見ることが出来て神様に感謝し愛し続ける旅人の話はつづく。 


 一方某テント 
「ねぇねぇ、風来坊さん、来年あの有名な小波選手メジャーに行くかな??」 
 「アイツなら、不可能ではないな。 
アイツは低能力と思っていたがかなりの逸材だったようだ」 
 「彼と知り合いなの?」 
 「まぁライバルと言う奴だ」 
 「その割には年収が3億と0円って随分差があるけどね」 
 「う・・・・・・」 .
 
 


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