夜も更けた頃、コナミは格納庫で遺跡の資料を整理していた。
遺跡探索の後にはこうして夜遅くまでその日の成果をまとめることがコナミの日課である。
とは言え作業は思うようにはかどっていない。
今日は探索の他にもホワイトベアの襲撃やレッドドラゴンの内乱などが起き、疲れが集中力を削いでいた。 煮詰まってきたコナミは小休止を入れることにした。 休憩がてらコナミは今後の振る舞いについて考える。 今日の探険でようやく3つの珠が集まったが、結局伝説は迷信だった。 目的の野球人形は一向に見つからないし、チャンバの町を支配していた組織は全て撤退した。もうこの町に留まる理由は無い。 「そろそろ他の遺跡へ行く準備をしないとな」
そんなことを考えていると、ドアをノックする音が聞こえた。こんな時間に格納庫へ人がやってくるなんて珍しい。
3つの珠を狙う人物が来たのかもしれない。
そんな奴がノックなどしないだろうが、警戒するに越したことはない。コナミは拳銃を構えるとドアへと向かった。
「誰だ?」 「ウチや、コナミ。入ってかまへんか?」 外から聞こえたのは共に冒険をする仲間の声だった。 「ヤシャか。いいぞ」 警戒を解き、部屋へと招きいれる。 部屋へやってきたヤシャにはいつものような破天荒さは無く、なんだかそわそわしていた。
コナミは少し奇妙に感じたが、まあそんな日もあるのだろうと特に気にしないことにした。
「どうしたんだ、ヤシャ。こんな時間に?」 「いやな、この間の礼を言おうと思ってな」 「この間?」 「ほら、ウチが槍使えなくなった時に助けてくれたやん」
そう言われてコナミはヤシャがゴロツキに襲われていたことを思い出した。
「なんだそんなことか。仲間なんだし、助けるのは当然だろ」 「仲間、そうか…… そやな、仲間やもんな」
コナミの返答にヤシャは少し落胆したようだった。
今の会話で何故落胆するのかコナミには分からなかったが。 「話はそれだけか?」 「いや、もう一つあってな……」
「ウチらのボスが死んでしもうたやん。自分、これからどうするん?」 「そうだな。ここじゃ野球人形は出ないみたいだし、そろそろ別の遺跡に行くつもりだよ」 「やっぱりここから出ていくんか……」
やはり何かおかしい。さっきからヤシャの態度に違和感を覚える。
「お前何かおかしいぞ。大丈夫か?」 「別になんも無いで。ただちょっと頼みたいことがあってな」 「頼みたいこと?」 「別の遺跡に行くって言ったやろ、それにウチもついていってええ?」 「ヤシャも? どうして?」 彼女の提案に、コナミは怪訝そうな顔をする。ヤシャは組織のボスに言われて監視していただけのはずだ。そのボスが死んだ今、彼女が同行する理由はどこにも無い。 「ウチももうこの町にいてもしゃあないしな。それに……」
ヤシャはここで一旦言葉を区切った。言いにくそうにしていたが、やがて何かを決心して言葉を続けた。
「ウチ、その…… コナミに惚れてしもうたん」 「え!?」 突然の告白に驚くコナミ。 「このまま別れてしまうなんて、辛いやん。だからせめて告白だけでもって思ってな」 普段からは想像もできないほどしおらしいヤシャに、思わず息を飲むコナミ。
ヤシャが自分に好意を抱いているなんて気付きもしなかった。衝撃を受ける。
返答しようとするが、パニックに陥った頭ではいい言葉が思いつかず押し黙ってしまう。 嫌な沈黙が二人の間に流れる。
「はは、やっぱりウチみたいな女は嫌やよな。忘れてくれ」 沈黙を拒絶と受け取ったヤシャは足早に去ろうとした。 「待ってくれ!」
コナミはヤシャの腕を掴み引き止める。
振り返った彼女の目には涙が浮かんでいた。
その瞳に思わずドキリとする。いつまでも眺めていたい魅力があったがこのまま誤解させては置けない。
「俺もヤシャのことが好きだ」 「じゃあ……」 「むしろこっちから言わせてくれ。ヤシャ、俺について来てくれ」 OKの返事を受け、ヤシャはコナミに抱きつく。 長身の彼女を支えるの大変だったが、男の意地で何とか踏みとどまる。 抱き合ったまま、お互いを見つめ合う二人。
やがて、どちらとも無くキスをした。
回復ベッドをこんなことに使うとはな、とコナミは苦笑した。
ベッドの上には一糸纏わぬ姿のヤシャが横たわっていた。
「恥ずかしいからあんまりじっくり見んといて」
そう言われてコナミはヤシャに釘付けになっていたことに気付く。
モグラ乗りになってから、こういったこととは無縁の生活を送ってきた。
相当溜まってたんだなと苦笑しつつ、ヤシャの胸へと手を伸ばす。
あっ、と身構えるヤシャの乳房を丁寧に揉む。
「やっぱりコナミは胸が大きい方がええ?」
あまり豊満とは呼べない胸にヤシャが自嘲ぎみに呟く。
「バカだな。ヤシャは十分魅力的だよ」
コナミはそう言うと顔をヤシャの胸へと近づけた。恥ずかしがるヤシャの表情が一変する。
「きゃあ!」 悲鳴を上げるヤシャ。コナミが胸を舐めたのだ。 「ヤシャって意外と可愛い声を出すんだな」 「な……」
コナミの指摘を受け、ヤシャは自分の漏らした声に羞恥を覚えた。口をつぐみ、もう声が出ないようにする。
いくら好きな人であっても、いや好きな人だからこそ醜態を晒したくない。
「あれ? 黙っちゃった。もっと声聞きたかったのに」
コナミはさらに胸を舐める。今度は乳首を念入りに弄る。
顔を真っ赤にしながら快楽に耐えるヤシャ。 零れそうになる喘ぎ声を殺すヤシャの表情は普段からは想像もできないほど弱弱しく、また愛らしかった。
もっとこんなヤシャを見たい。コナミの中で嗜虐心が燃え上がる。
胸だけではなく、首筋や鎖骨、脇に臍とヤシャのあらゆる部位に舌を這わせるコナミ。 体中から与えられる快楽に翻弄され続けるヤシャだったが、嬌声を上げないように我慢していた。
しかしそんな涙ぐましい努力も、長くは続かなかった。

コナミの舌がヤシャの秘所をこじ開け、中を這いずったのだ。
「ひゃあ! そんなとこ舐めんといて」 思わず声を上げてしまった。コナミを見るとニヤニヤとした笑みを浮かべている。
ヤシャの痴態を見て楽しんでいるようだ。
コナミの思うがままなのは悔しいが、今のヤシャには抵抗さえできない。
そんなヤシャの態度をいいことにコナミはより激しく舌を踊らせる。
今まででも十分に濡れていたそこは、直接舐められることによってさらに愛液を分泌する。 溢れそうになる愛液を、コナミはわざと音を立てて吸った。 液体をすする卑猥な音がディッガー内に響く。
その音にヤシャは羞恥心に身悶えた。
「嫌ぁ、そんなエッチな音立てんといて……」 今度は素直にヤシャの言うことを聞くコナミ。
ヤシャは安堵したが、すぐにまだ攻めが終わっていないことを知る。
コナミがヤシャの女性器のすぐ上、クリトリスを甘噛みしたのだ。
強烈過ぎる刺激さえ、今のヤシャにとっては快感だった。 「イク、イク、イってまう!」
ヤシャは身体を弓なりに反らせ、絶頂を迎えた。
激しい痙攣の後、ぐったりするヤシャ。 「ずいぶん派手にイったな。そんなに気持ちよかった?」 息も絶え絶えのヤシャの耳元でコナミが囁く。
ヤシャの顔がますます赤く染まる。
「あんまり虐めんといて……」 「ごめんごめん。可愛くてつい。で、そろそろいいかな?」
ヤシャの嬌態を見ていたコナミも限界だった。
既に肉棒ははち切れんばかりに自己主張している。 「コナミの槍、大きいなぁ」 自分のペニスを槍に例えられ苦笑するコナミ。
ヤシャらしいといえばヤシャらしいが。
「それじゃあ入れるぞ」
コナミはゆっくりと自分の肉棒をヤシャの膣へと押し込んだ。
「ああ、入ってくる、コナミの槍が入ってくる!」 十分に濡れていたとはいえ、硬い肉棒が自分の中へと侵入してくる感覚に思わずヤシャの身体が強張る。
コナミを抱く腕にも力がこもる。
「ヤシャ、大丈夫か?」 「大丈夫や、動いて」
ヤシャの言葉を受け、コナミはゆっくりと動き出した。
女性器を出入りする肉棒は、次第にスピードを増していく。
その速度に比例するかのように二人の快楽は増大する。
「コナミ! ええ! コナミの槍、むっちゃええ!
コナミの槍でウチをメチャクチャにして!」
ペニスによってもたらされる快楽は今までの比ではない。抑圧してきた肉欲が爆発する。
もはや羞恥心も忘れ、ひたすらコナミを求めるヤシャ。コナミもまたヤシャを求めた。
お互いに貪るように腰を動かす。
「イ、イク!」 先に限界に達したのはヤシャだった。 前戯によって十分に高ぶった身体では長く持ちはしなかった。
オルガスムスに身を震わせる。
しかしコナミは止まらない。
「え、ウチまだイったばっかや。少し休ませて!」 「ダメだ。まだ俺はイってない。俺も限界なんだ」
ヤシャの哀願さえ無視してひたすら腰を振る。
「ひぃ!や、やめて、おかしなる!」
これ以上続けられたら気が狂ってしまう。コナミに休憩を求める。
それでもコナミは止まらない。自分が達するまで止めるつもりはないようだ。
一度絶頂を迎えたヤシャは敏感になっていた。
コナミよりも早く、二度目の絶頂へと上り詰める。
「イク、またイク! もう無理! 限界や! 助けて!」 「あと少し、あと少しなんだ。もうちょっとだけ我慢してくれ!」 恥も外聞も捨てたヤシャの頼みでさえ、コナミを止めることはできない。
ストロークはより速く、より激しくなる。
「ヤシャ、出すぞ」
ようやくコナミにも限界が訪れた。
「ウチもイク! またイってしまう!」 三度目の絶頂と同時に、ヤシャの膣から男根が引き抜かれる。
コナミから放たれた精液はヤシャの身体を白く染めた。


「アンタ、酷いなぁ」 行為を終え、落ち着いてきた頃にヤシャが口を開く。 「ウチがあれだけ頼んだのに全然止めてくれへんかった」
そう言われてコナミは冷や汗を流す。
やってる最中は無我夢中だったが、今にして思えばずいぶん酷いことをしてきた。
嫌われても仕方のないことだろう。下手したらヤシャに殺されるかもしれない。 「いや、その…… あまりにも気持ちよかったから、つい」 「つい、でウチはメチャクチャにされたワケか。 辛かったわー」 「う…… ごめんなさい」
ジト目でコナミを攻めるヤシャ。
非は自分にあるため、何の反論もできないコナミはただ謝ることしかできなかった。 「まあ、ウチも気持ちよかったから今回は水に流したる。でも……」
ヤシャは照れながらコナミの耳元で囁く。
「次にするときは、優しくして」
ヤシャの声は艶っぽく、男を興奮させる魔力があった。
コナミもまだ若い。再び性欲が漲ってくる。
「よし、じゃあ今から“優しい”エッチをしよう」 「え、ちょっと待って。ウチまだ疲れて……」 「大丈夫、優しくするから」 「そういうのがアカンって言ってるんや! 待って、ホンマにもう無理やから!
いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
二人の夜はまだまだ終わりそうに無い。

コナミはまだ気付いてない。
明日、二人の体液まみれのベッドについて他の仲間達に説明しなければならないことを。

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