「ゲームセット!」
球審の妙に甲高い声が球場にこだまする。
それと同時にため息と下卑た野次が場内を包み込んだ。

九月も下旬に差し掛かったペナントレース。
CSシリーズの三つの枠をめぐって、五チームによる近年稀にみる大混戦が繰り広げられている。
そんななか、俺の所属する横浜はひとり蚊帳の外だった。
昨シーズン、ぶっちぎりの最下位に終わったチームはスタッフの一新、
使えないベテランの解雇により若く新しいチームへと生まれ変わり、
ファンやマスコミからは大きな期待を寄せられてシーズンをスタートした。
四月こそ若さゆえの勢いみたいなもので二位につけていたが
シーズン半ばに差し掛かるにつれ、
長期間のペナントの戦い方を知らない二軍上がりの生え抜き達は
次々と調子を落としていく。
前半戦こそなんとか四位で折り返したが、
後半戦は連敗街道まっしぐらで結局は最下位を独走していた。

そんななか三年目の俺はひとり孤軍奮闘、
ローテーションを守り抜き防御率3.14で11勝7敗というなかなかの好成績をあげている。

ロッカールームに戻り淡々と着替えをしていると
同僚に、飲みに行かないか、と誘われたがどうもそういう気分になれない。
「悪い、俺はいいわ」
同僚の誘いを断った俺は足早に帰路についた。

「おかえりなさ〜い」
家に帰るといつも通り、桜空が笑顔で出迎えてくれた。

高校を卒業した俺達はすぐに一緒に暮らし始めた。
苦難の連続だった高校時代とはうってかわり卒業から結婚までの流れは、
両親に挨拶をし、役所に届け出を出すだけというあっさりとしたものだった。

「今日は残念だったね」
「まあ、こんなもんだろ」
「お風呂湧いてるよ」
俺の背広をハンガーに掛けながら桜空は言った。
「いや、その前にちょっと腹へったな。なんか食い物ない?」
「あ、ちょっと待ってて。カンタンな物作るから」
ニコニコしながらそう言うと、小動物のようにトテトテと台所の方に走っていく。
行動のひとつひとつが一々可愛い。


リビングのソファーに腰掛けて、何気なくテレビのニュース番組を点けると、
つい先程までやっていた俺達の試合のハイライトが映し出されていた。
負けた試合を見返すというのはあまり気持ちの良いものではなかったが
冷静に反省を踏まえながら、自チームのプレーを見直す。


「おまたせ、できたよ〜」
ソファーに腰掛けてからものの十分もしないうちに料理が出来上がったみたいだ。
食卓に行くとテーブルにはファミレスで出てくるような
見栄えの良い一口サイズのサンドイッチが綺麗に並べられていた。
「お、旨そーだな。頂きまーす」
卵サンドを一気に頬張る。ふむ、うまい。
「どう、おいしい?」
不安気な眼差しを向けながら聞いてくる。
桜空の料理の腕前は確かなものなのだから、もう少し自信を持てばいいのに。
「当たり前じゃん。お店のサンドイッチみたい」
実際、市販の物と比べても遜色はないだろう。
むしろコンビニで売っているような物よりもよっぽど
美味しいんじゃないかと思えるほどだ。
「そんな、大げさだよぉ」
桜空は謙遜しつつもどこか嬉しそうにほころんでいた。

五つほどあったサンドを軽く平らげると、
俺達は日常の他愛のないおしゃべりに花を咲かせた。



食事を済ませ風呂に浸かった俺は、寝衣に着替えて寝室のダブルベッドに潜り込んだ。
その横で桜空は結婚式用のウェディングドレスのカタログを熱心に眺めていた。

というのも、今オフに俺達は挙式をする予定でいるのだ。
入籍自体は卒業後すぐに済ませたのだが、プロ一年目で俺達の生活は何かと忙しく、
式を挙げているヒマはなかった。
収入、生活も安定してきた三年目でようやく待望の結婚式の日取りが決まったのだ。


「あっ、このドレス可愛い〜」
パンフレットを読んで一人ではしゃいでいる桜空を俺は微笑ましく眺めていた。


「おっ、もうこんな時間か」
ふと時計に目を向けると、時刻は深夜の二時を回っていた。
「明日もあるし、そろそろ寝よっか」

「あっ、ちょ、ちょっと待って」
パンフレットに見入っていた桜空が突然慌てふためく。

「その……このところ、あなたは遠征ばかりだったじゃない」
俺の腕を掴みながら上目遣いで呟いてくる。なんだ、一体?
「だからぁ…最近、全然してなかったでしょ。その………してほしいなって」

あっ、なるほど、そういうことか。まったく、可愛い奴め。ようし、少し苛めてやるか。
「えっ、何の事? はっきり言ってくれないとわからないな〜」
わざとらしく俺は言う。
「そ、そんなぁ」
困惑する桜空。

俺は顔を一気に近づけると
「な・に・を・し・た・い・の?」
耳元で意地悪く囁いく。
「……っく…です」
「ん?なんだって?」
「せ、せっくすです!」
羞恥で顔を真っ赤にしかながら桜空は言った。

「桜空可愛い!」
「きゃっ」
俺は桜空を勢いよく抱きしめる。

「桜空…」
「あなたぁ…」
俺達はお互いに見つめ合った。

「ふっ……ちゅ」

そしてキスをする。唇が重なるだけの軽いキス。舌を入れてみよう。
「ふあっ…んんっ……ちゅるっ」
互いに差し出した舌を絡め合う。
「ああんっ……ちゅぱっ…じゅるっ…ふあっ…んんっ」
唾液を交換しながら夢中で相手の舌を貪る。
「じゅるっ……んっ…ふあっ………はぁ、はぁ」

唇を離すと唾液が糸をひいて滴り落ちた。

桜空は着ていた寝衣を脱ぎさり、産まれたままの姿になる。
色白で、全体的には細身ながらも太ももやお尻は妙にムチムチしていて、
男心をくすぐるような体型だ。

「そ、そんなに見ないでぇ。恥ずかしいよぉ」
モジモジと隠しようのない裸体を隠そうとする。
俺は桜空を抱き寄せてもう一度唇にキスをする。
そして桜空の決して大きくはないが、綺麗な形で整っている胸を
両手でゆっくりと円を描くように揉む。
「あんっ…そんなに、こねくり回さないでぇ」
俺の手の中で、桜空の胸はほぐれ、自在に形を変える。
「すごい、桜空の乳首、もうビンビンになってる」
淡いピンクの乳頭が切なそうにぷっくらしていた。

俺は口を突起に近づけると、赤子のようにむしゃぶりついた。
「あんっ!……ちょっ……はげしっ!」
今度は舌で、円を描くように乳首を転がす。

「気持ちいい、桜空?」
「ふああっ……は、はいっ…気持ち…んっ…気持ちいいよぉ」

快感に身を委ねる桜空は普段は見ることのできない、とてもいやらしい表情を浮かべていた。
そんな淫乱な桜空をもっと見てみたい。俺はさらに速く舌を滑らせる。

「んあっ……あっ、あんっ……いいよぉ!」
左胸の乳首を舌で責め、さらに右胸を手で揉みしだく。
「ふあっ…んんっ…あっ…だめっ…んっ……もういっちゃう…いくっ……いっちゃう、いくっ、いくっぅぅ〜!」
ビクン、ビクンと桜空の身体が脈打った。

おっぱいだけでイってしまったようだ。
そんな桜空の痴態を目の当たりにし、俺のムスコはむくむくと巨大化していった。


「今度は桜空の番だよ」
俺は膨れ上がったムスコを桜空の目の前に差し出す。


「すごい、あなたのこんなに大きく」

桜空は差し出されたムスコを丁寧にしごいていく。
「じゅるっ…ふあっ……ちゅるっ」

そして亀頭を舌で舐め回す。
「うっ…桜空、それ良いよ」
快感に一瞬カラダがゾクゾクした。

「くちゅっ…ちゅるっ……気持ちいいの?もっとあたしの舌で気持ちよくなってぇ」
そう言うと、一気に俺のムスコをくわえこみ、前後に動かし、しゃぶる。

「じゅるっ……じゅぷっ…ちゅぱっ…ふあっ…ちゅるっ…んんっ」
桜空の舌は別の生き物の様にして自在に動き回り、
淫らな水音をててムスコに絡みついてくる。

「うわっ…ヤバっ……もう出るっ」
あまりの快感に射精感が高まってきた。
「じゅぷっ…じゅるっ……ぷはっ…ふあっ…んんっ」
「うっ…出るっ イク!」

俺は桜空のスケベな顔に溜まっていた白濁液をおもいっきり射精した。
「ふあああっ……あんっ……すごおぃ……いっぱい出たねぇ」

恍惚の表情を浮かべる桜空はぶちまけられた精液を指ですくうと、コクンと飲みほした。



「あなたの、まだまだ元気ですね」
つい今しがた射精したばかりにもかかわらず、俺のムスコはとどまる事を知らない。


「あなたぁ…わたしっ、もう我慢できないっ、あなたのでしてぇ」
桜空の秘所は失禁でもしたかのように、びちゃびちゃに濡れていた。

今すぐにムスコをぶちこみたいところだが、ここでまた苛めてみる。
「何をしてほしいだって?具体的に言ってよ」

そう言いながら桜空を抱き寄せ、胸を再び揉みしだく。
「ああんっ……あ、あなたの、おち○ちんで、…ふああっ……あたしのおま○こをいっぱい突いてほしいのぉ」
淫乱タイムに入っている桜空からは先程のような羞恥は感じられない。

桜空と俺は、また舌を絡める。
「じゅるっ……ふあっ……はんっ…ちゅるっ」

唇を離して、桜空の顔を見ると、欲しくて欲しくてしょうがないといった感じで、
俺に切なげな視線を合わせてくる。


俺達は互いに座ったまま向かい合う

「桜空…入れるよ」
「うんっ……きてぇ」

俺は桜空を抱き寄せ秘所にムスコをあてがい穴を見つけると、グイっと一気に挿入した。


「ああんっ!…あなたのぉ…おっきいよぉ」
柔らかく、締まりのいい肉壁が、吸い付くようにムスコにからみついてくる。

「はあんっ…んんっ…ふあっ……ああんっ」
桜空は淫らな声をあげて腰を振る。抱き寄せた腰が淫らに奔放に、
快楽を求め激しくくねり始める。

「あっ、はぁんっ!すごおぃ…奥に響いて、ビリビリって…んんっ…やあんっ…ふあっ…ぁっ」
広い寝室にじゅぷじゅぷっと、ピストン運動の淫音が響きわたる。

「はぅぅ……っ!あ、あたってるぅ、子宮に、おち○ちん、あたってるよぉ…んんっ…あっ、ああんっ」
いつしか俺は狂ったように腰を振っていた。
「ひあぁぁんっ、すごおぃ、んんっ……も、もうだめぇ…それ、されたらぁ……んんっ、おかしくなっひゃうよぉ!」

「ううっ、ヤバい、桜空、そろそろ」
不意に二度目の射精感が込み上げる。
「ああんっ……だ、だひてぇ、やんっ…いいよぉ……せーえきぃ…いっぱい、中にだひてぇ」
「うっ、出る、出すぞ」

俺はラストスパートで更に腰を速く動かす。
「ああんっ!……もうらめぇ……いくっ、いくっ、いっちゃうよぉ!」
「うっ、出る!」
「あぁぁぁぁ、いくっ、いくぅぅぅぅー!」

力いっぱい腰を突き出して桜空の子宮をえぐり、ありったけのザーメンを中に吐き出した。

行為を終えた俺達は布団に潜り込んで、抱きしめ合っていた。
「桜空、もう寝た?」
ふと胸元の少女に問いかける。
返事はなく、すぅーすぅーと可愛らしい寝息が聞こえてくる。
そのあどけない表情は、とてもさっきまで淫行の限りを尽くしていた桜空と同じようには見えない。


ふと、普段の生活の中でもあんな桜空をみてみたいなぁ、と思った。

いや、さすがにそれは少し怖いな。

そんな事を考えながら俺は眠りについていった。

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