「ハァハァ・・・くそっ!」 
 俺は今、歓楽街をよろめきながら進んでいた。 
 昨日の遺跡の探索から帰ってきてからだったろうか、視界が歪みぼやけて、まともに歩くことすらままならない状態だった。 
 何よりも、体が、熱い。 
 長いこと冒険を続け、病気になることあったが、いまでこんな症状にはなったことが無かった。 
 当然、様々な対策はとっていたが、この様。 
 考えられる原因といえば、もはや「アレ」以外考えられない。 
オチタ君には悪いが、今日は街での活動は中止だ。 
 今は一刻も早く、あの場所に行かなくては・・・ 

教会に着いた頃には、既に朝の礼拝は終わっていた。 
 教会の扉は開いたままだ。 
 俺は倒れ込むように扉にしがみいて、教会を覗きこんだ。 

 (サッサッ、サッサッ) 

 「シスター・・・」 
 「? あ、このあいだの」 
 「シスター、あの聖水、いや、回復薬に何を入れた?」 
シスターは一瞬、何かに気づいた様にハッとすると、今度は目を光らせながらこちらに近寄ってきた。 
 「そっかそっか、成功したようやね、あの薬」 
 「やはり何か入れていたのか・・・、早くなんとかしてくれ・・・俺はもう」 
 「もう? 何なん?」薬の効果か、既に俺の股間ははちきれんばかりに膨張していた。 
 「ココこんなに腫らして、苦しそうやねぇ・・・」 
そう言って、服の上から俺のモノをしなやかな指がなぞる。 
 「くっ・・・、俺にはやることがある、キミに付き合っている暇は・・・」 
 「これ、欲しいんやろ? 解毒剤」 
 「そ、それを渡すんだ! !?」 
シスターはどこからか取り出した解毒剤をちらつかせ、俺の注意をそらすと、その隙に唇を重ねてきた。 
 「シスター!?」 
 「私にはウタノって名前があるんよ?」シスターウタノはまた解毒剤をしまうと、静かに服を脱ぎ始める。 
 「ええやん、せっかくやし少し楽しも?」 
 生まれたままの姿になったウタノを、ステンドグラスの光が照らす。 
その姿は、まるで聖母のようだった。


 「うぅ……くっ!」 
 俺は、その日三度目の絶頂を迎えた。 
 俺のモノの先端からほとばしる熱い液体を、ウタノは戸惑いもせず、音をたてて飲み干した。 
 「んぅ……もう三度目やのに、まだこんなに出るなんて」 
 「もう、いい加減にしてくれ、シスター……」 
 既に俺の意識は朦朧としていた。 
 例の薬による体の異変で、昨日は眠れていない。 
そのうえ、こう何度も搾られては、流石に冒険者と言えども、そろそろ体力の限界が近づいてきている。 
このままでは、いつ意識が飛んでもおかしくはなかった。 
 「そう言いながら、こっちの方はまだまだやる気みたいやね」 
 自分の股間に視線落とす。 
 確かにコイツはヤる気マンマンのようだ。 
 普段の自分からは想像もできない程の絶倫ぶりに、自分でも呆れる。 
これもきっと、聖水の効果なのだろう。 
しかし、このままでは命の危険を感じる。 
どうにかして解毒剤を奪って、早々に帰りたいところだが、彼女はそれを許してくれそうにない。 
それどころか、全く隙が見当たらない。 
いったい何者なんだ、このシスターは…… 
「これは薬とやらのせいだろう、早く解毒剤をくれ……」 
 「だーめ、まだ自分の立場が分かってないようやね?」 


 「俺の、立場だって?」 
 確かに、言われてみればこの状況。 
 疲労困憊の俺をいいようにするくらい、彼女でもできそうだ。 
 主導権は彼女にあるのかもしれない。 
 「そっちだけ気持ち良くなるなんて、ズルいと思わん?」 
そうかもしれない……、って違うだろ!何を考えてるんだ俺! 
このまま彼女のペースに巻き込まれてはいけない。 
 「しかし、なんでこんなことをするんだ、あんな薬まで用意して」 
 「薬でも使わんと、こんなこと出来んやろ?」 
 何だか、微妙に会話のキャッチボールが出来ていないような……。 
 「か、仮にもキミは聖職者だろう!?」 
 俺がそう言うと、彼女は途端に悲しい目になった……、気がした。 
 「分からんかなぁ……、"聖職者だから"ってこと……」 
ああ、そういうことか。 
 「しかし―――!」 
 俺の発言は、またしても彼女の唇に止められてしまった。 
だが今度は、先程の様な軽いものではなく、深い深い口づけ。 
その時、彼女が口移しで何かを飲ませてきた。 
 「そういうこと言うとったらキリないって」 
 「い、今何を飲ませた!?」 
 「薬、二人で半分こ……」 


 突如、体が熱くなる。 
 少しずつ冷めてきていた体温が戻ってくるのがよく分かった。 
 頭が沸騰しそうになる。 
もう、一つしか考えられなかった。 
 【めちゃくちゃにしたい】 
ただそれだけだった。 
ここから先は、きっと本能で行動してしまうだろう。 
 「きゃあ!?」 
いままで俺は、教会の壁に背をもたれて、彼女に口でされる形だったが、ここで彼女を床に押し倒した。 
 「イタタタ、もう、いきなり乱暴にし過ぎ……」 
 朝の日差しは彼女の身体を照らす。 
 光にさらされた白い身体は、輝いているようにも見えた。 
 俺は、彼女のその美しい身体のラインを眼に焼き付けんばかりに凝視した。 
 「そ、そんなに見つめられると、流石に恥ずかしいわ……」 
 顔を赤らめ、胸を両腕で隠す。 
そんな仕草が、俺をより一層興奮させた。 
 朝の礼拝が終わり、この時間は神父は街に出かけている。 
 戻ってくるまでにはまだ時間に余裕があった。 
 「つまり、キミを気持ち良くさせればいいんだろう?」 


 俺は、自分のモノに手を添え、彼女に狙いを定めた。 
 「えっ?そんな急に……」 
 彼女は手で秘所を隠して拒んだが、俺は彼女のその手を掴みあげ、動きを封じた。 
 戸惑う彼女をよそに、俺は問答無用で彼女を貫いた。 
 「ああっ! うぅ……」 
 前戯もせず、濡れ方も不十分だった為か、彼女の顔が苦痛に歪むが、今の俺にはそんなことを気にする余裕はなかった。 
 「こ、こんなん、ひどい……」 
 「でも、早速濡れてきたみたいじゃないか?」 
 俺は、返事も待たずに腰を動かし始めた。 
 俺の肉棒に彼女の膣が絡みつく。 
 腰を突き動かす度に、凄まじい快感が体中をビリビリと電流のように駆け巡る。 
これも薬の効果なのだろうか? 
それとも、彼女がなかなかの名器なのか…… 
「あっ…んっ…ひぅ…っ!」 
 「感じてきたのか……?」 
 「はっ…ええよ、もっと…ひゃ!?」 
 俺は不意に彼女を抱き上げ自分の方へ引き寄せた。 
 「こうした方がもっと気持ちいいんじゃないか?」 
 彼女の腰を持ち上げていた両腕の力を少しずつ抜いてゆく。 
と、同時に俺のモノが彼女の中へと侵入していった。 
 「いやっ、お、奥まで……!?」 

 支えていた両腕をパッと離す。 
 彼女の腰が一気に下まで降ろされ、亀頭が彼女の一番奥を小突いた。 
 「あああっ!?」 
 彼女は身体をビクッと弓なりにそらせる。 
 「どうした、軽くイったか?」 
 「はぁ…はぁ…」 
 彼女は、俺の肩にしがみつき、荒れた息のまま軽くうなずいて応えた。 
 俺は、間髪入れずにまた腰を動かし始めた。 
ねじ込むように腰をグリグリと動かす。 
 「ふぁぁ! おなかの奥、擦れるっ!」 
 奥の感度も上がっているようだ。 
 俺は、彼女を抱えたまま立ち上がり、彼女を壁に押しつけて俺と壁の間にサンドイッチにした。 
 「えっ?な、何するん?」 
 「しっかり掴まってないと危ないぞ……」 
 俺の言葉を聞いて、彼女がしがみついてくる。 
 押しつけられた柔らかい胸から、彼女の体温が伝わってくる。 
 「こ、これでええ……?」 
 「ああ……」 
 俺は、そのまま腰突き出した。 
 「あぅ! 奥まで、届く……ッ」 
 根元まで突き入れる度に、亀頭が子宮口をノックした。 
 「あっ!あっ!ダメ!」 
 俺は段々と速度を上げていく。 
 「はっ…ひゃぅ!イク!イクぅ!」 
 「くっ!出る!」 
 俺の欲望が、彼女の膣に勢いよく吐き出された。 
 「あぁぁぁぁ!!!!」 
それとほぼ同時に、彼女も達した。 
 体からスッと力が抜け、俺は思わずその場に膝をつく。 
 彼女を床に静かに寝かせる。 
 「はっ…はあっ…」 
どうやらまだあっちの世界のようだ…… 
それを見届けると、俺の意識はそこで途切れた……。 


 「起きるでやんす〜!」 
 何者かのけたたましい声で目が覚める。 
このベッドの感触、見慣れた天井、どうやら自室に戻ってきたようだ。 
 「発射でやんす!」 
ボシュ、ズドーン!!!!! 
 至近距離で放たれたロケット弾で、ベッドごと吹き飛ばされる俺。 
おいメガネ、雇い主に早朝バズーカとは、いい度胸だな。 
 「目が覚めたでやんすか?」 
 「あぁ、頭も部屋もスッキリしたよ……」 
 「あんた、教会で倒れてたらしいでやんすよ?」 
 「なんだって?」 
 「神父様がここまで運んできてくれたんでやんす 後でお礼を言っておくでやんす」 
 「なにぃぃぃぃ!?」 
まさか、あんなところ見られたりしたのか!? 
だとしたらマズい、コロサレル……かも 
「あんたも情けないでやんすねぇ、シスターを遺跡探索に誘いに行って倒れるなんて」 
え?どういうことだ? 
 俺はそんなことしてないぞ…… 
「それじゃオイラはディッガーの整備に戻るでやんす!」 
そう言い残して、オチタ君は部屋を飛び出して行った。 
……うるさいやつだ。 
しかし、どうにも話がおかしい。 
 俺がシスターを遺跡探索に? 
じゃあ、神父にはバレてないのか? 

 俺が頭を悩ませていると、部屋のドアがゆっくりと音を立てて開いた。 
またオチタ君か? 

 (ヒラヒラ) 

 「あれ?もう起きとーの?」 
 「シスター……説明してくれないか」 
 俺は少々呆れ顔で言った。 
 「神父様には見られてないから心配あらへんよ?」 
 「そうかよかった……、って何で機関銃なんて持ってる!」 
 「神父様への言い訳ついでに、ウチも遺跡に行くことにしたんよ」 
 相変わらず、どこか少しズレた会話だ…… 
「それにあんなことしといて、責任とってもらわんと……」 
 人に機関銃向けて言わないでくれ…… 
「もう勝手にしてください……」 

ウタノが仲間になった。 .
 
 


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