リコに告白されて3日、私は少し疲れた感じで風呂に入っていた。 
 「はぁ〜、それにしてもリコの奴、どうして皆の前で…」 
 先程の夕食の時、リコは皆の前で爆弾発言をしてしまった。 
 「私と夏菜、実は付き合ってまーす!」 
おかげで皆の注目の視線をあびてしまい、有田や平山にからかわれる始末だ。 
そして散々からかわれて今、風呂に入っている。 
 幸いにも、男子は皆が入った後だから、覗かれる事は無い…と思う。 
 少し疲れた表情で風呂の水に透けて見える自分の体を見つめる。 
 正直に言うと、あの時の告白を受託した事には後悔していない。 
 私は告白される前から、リコに憧れていたのだ。 
 「う〜ん、そろそろ上がるかな。」 
 色々考えていたら、少しのぼせてきたので、上がろうとしたら、急に戸が開いた。 
 「っ!…誰?」 
 桶を構えて、戸が開いた先を見てみると、タオルを持った裸のリコの姿があった。 
 「ハロー、夏菜〜。」 
 「ちょ、リコ。あんたなんでこんな所に…」 
 「なんでって、一緒に風呂に入りたいからだよ。」 
リコはそう言ってタオルをかけた後、風呂に入ってきた。 
 「はぁ〜極楽、極楽〜♪」 
 親父くさい言葉を言った後、リコは私に話しかけてきた。 
 「…皆の前で言っちゃったな、爆弾発言。」 
 「別にいいよ。早めに言っておかないと、後に困るし。」 
 実は、今回のリコの行動には助かっていた。 
 一人ずつに付き合っている事を伝えるには、手間がかかる事に変わりはない。 
まあ、おかげで皆にからかわれる始末だが… 
そうやって考えている時、リコは私の胸をじっと見つめていた。 
 「…な、なんだよ。恥ずかしいじゃないか。」 
さすがに女子…いや、恋人でもジロジロ見つめられると恥ずかしいものだ。 
 「ふぅ〜ん。夏菜って私より胸が小さいんだ。」 
 「っ!?」 
 衝撃的な発言を聞いて、驚きつつ頬を赤に染める。 
 「リ、リコ!貴方、いきなり何を言ってー」 
そう言いかけた瞬間だった。 
 「恋人なのに、夏菜の方が胸が大きいなんて…こりゃあちょっと、お仕置きが必要だね〜。」 

リコの発言からして、私は予測していた。 
この後行われる、卑猥な事をー 
「リ、リコ…ちょっと待った!こんな所でやるのはまず…」 
 私がいいかけた時、リコが私の胸を揉んできた。 
それだけではなく、乳首に指を立ててきた。 
 「あぁ…ん、くぅっ…」 
 私の口から甘い声が漏れる。 
 心地よい快感に翻弄されつつも、意識を保ち続ける。 
 「リ…コ、待ってよ。こんな所でイったら、私…のぼせる…」 
 「大丈夫。そん時は、私が介護してやるよ。」 
そう言い返すと、今度は深い口付けを交わし、舌を絡めてきた。 
それだけではリコの欲望を満たされないのか、さらに片方の手で股間を刺激してきた。 
 「んんっ…あぁっ!」継続的に続かせられる刺激に耐えられず、意識が朦朧としてきた。 
 「リコ…私…もう…限界。」 
 薄れる意識の中、私は快感に溺れながら気を失っていった。 


 次に目が覚めた時には、私はパジャマ姿でベッドの上にいた。 
 「あれ?私、確か…」 
そうやって呟いていると、委員長が入ってきた。 
 「大丈夫か?」 
 「ははは、大丈夫だよ。」 
 委員長を心配させないように、言葉を返すと、委員長が私に言ってきた。 
 「貴女が風呂でのぼせているのを、入ろうとしたリコが見つけてくれたそうよ。」 
どうやらリコは、私がのぼせたいた事にしたらしい。 
 誰のせいでこんな事になったと思ってるんだ… 
「まあ、後でのぼせているのを見つけてくれたり、パジャマを着させてくれたり、此処まで運んでくれたリコに礼を言っておくのよ。」 
 委員長はそう言い残すと、部屋から出ていった。 
 「ふう…まあ、やっと眠りにつける…」 
そう思った瞬間だった。 
ベッドの下からリコが現れた。 
 「!?」 
 驚いていると、リコはいきなり私に口付けをして、「何か」を口移ししてきた。 
 「リ、リコ、貴女一体何をー」 
 「ふふふ…お仕置きはまだ終わってないよ?まだまだ、これからだよ…」 

 一体何をしようというのか。 
そう考えた瞬間だった。 
いきなり、体の自由が効かなくなった。 
 「あ…れ?」 
 「んふふ、教授に作ってもらった薬、効いたみたいね。」 
どうやら、私は一種の薬を飲まされたらしい。 
しかも、教授の作った物を。 
 「この薬はね…数時間の間、体の動きを麻痺させる効果があるんだ。教授に嘘をついて作ってもらったんだけど…本当に効くとはねぇ〜。」 
ニヤニヤしながら私を見つめるリコ。 
 「や、やめてよ…ふ、風呂の時ので十分でしょ?」 
 「夏菜…あんたってMの素質あるね。」 
 私の言葉を無視しつつ、私の体に押し寄せてくるリコ。 
 反抗しようにも、薬の効果で指先を動かす事さえできない。 
 「じゃあ…お仕置きの続き、いこうか?」 
リコはそう言うと、私の体に抱きついてきて、深い口付けを交わしてきた。 
 「んー、さっきはやりすぎたからね。今回は手を抜いていくね。」 
リコはそう言った後、パジャマの中に手を伸ばし、腹部を触ってきた。 
 「ん、あぁ…」 
 微かに漏れる声。 
 体の自由が効かないまま、リコに犯されていた。 
その時だった。 
 「お〜い、夏菜。大丈夫か…」 
 運悪く越後が部屋に入ってきた。 
そして、今の私達の体制を見て、固まる。 
 「………」 
 「ち、ちょ、越後。落ち着いて話を聞いて…」 
そう私が言った瞬間、越後は 
「…バッチこい!」 
と言った後、部屋から猛ダッシュで出ていった。 
 「あはは、見られちゃったね。」 
 「見られちゃったね、じゃないよ!どうすんのさ!しかも、あの越後に見られたんだよ!?絶対に言われるに決まってる!」 
 体の自由が効かないまま、リコに怒鳴る。 
 「まーまー、明日、言い訳すればいいじゃん。」 
 「…」 
 暫くの沈黙の後、リコは私の体から降りていた。 
 「今日はこの辺にしとくよ。じゃあね、また明日〜。」そう言い残すと、リコは部屋から出ていった。 
 「明日、皆にからかわれるだろうな…」 
 涙目で呟きながら、私は眠りに墜ちていった。 

 翌日、朝食の時。 
 「あ!カップルでやんす〜!」 
 「全く衝撃的だったぜ。やれやれだぜ。」 
メガネや越後達に馬鹿にされながら、私とリコは朝食を食べていた。 
 「あ〜あ、結局皆に知られちゃった…」 
 「まあ、いいじゃん。皆に分かってもらえたし。私達の関係。」 
と、呑気に呟くリコ。 
ま、悪くないかと思いつつ、私とリコは朝食を食べていった .
 
 

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