最終更新:ID:ntL1ovsuVw 2018年06月25日(月) 21:48:14履歴
東方緋想天 比那名居天子 対戦勝ち台詞
貴方は真っ直ぐすぎるね。曲全、つまり曲がっている
からこそ人生を全う出来ると心得よ
- 「曲則全」(出典:『老子』)から。
- 書き下し文 「曲(きょく)なれば則(すなわ)ち全(まった)し」
- 現代語訳「曲がりくねった使い物にならない木ほど、生をまっとうできる」
- 意味「木材として役に立つ木ならすぐに切られてしまう。曲がって木材としては役に立たない木のほうが、むしろ永く生きられるのだ。」
- 老子の思想である「無用の用(むようのよう)」を体現した言葉。
何やら欲の奴隷となって物を集めているようね
人生を愉しみたければ貪らざるをもって宝と為せ
- 「以不貪為宝」(出典:『春秋左氏伝』)から。
- 書き下し文「貪(むさぼ)らざるをもって宝(たから)と為(な)す」
- 現代語訳「私は貪らないことを宝としている」
- これは中国の春秋時代に存在した宋という国(10世紀〜13世紀に存在した同名の中国統一王朝とは別の国)の宰相である子罕(しかん)の発言の一部。
子罕がとある人物から玉を献上された際、「私は貪らないこと(無欲でいること)を宝としている。貴方は玉を宝として献上しようとしている。これでは、お互いそれぞれの宝(無欲と玉)を失うだけである。自分の宝はお互い大事にしようではないか」と言って玉を受け取るのを断ったという逸話から。
人形を群と為すのならば、その戦略戦術は水の姿に
学べ。臨機応変が勝利の鍵なのよ
- 「夫兵形象水」(出典:『孫子』虚実篇)から。
- 書き下し文「夫(そ)れ兵の形は水に象(かたど)る」
- 現代語訳「軍隊の形は水の姿を理想とする」
- 意味
孫子はここで軍隊の在り方を水に例えて解説している。以下はこの後に続く内容も含めた日本語訳。
「軍隊の形は水の姿を理想とする。水は高い場所を避け低い場所に流れていく。これと同様に軍隊も(敵兵力の充実した場所)「実」を避け、(敵兵力の手薄な場所)「虚」を攻撃すべきである。水は地形に即して流れていく、同様に軍隊は敵の状況に即して動くことが勝利につながる。水に固定の形がないのと同様に、軍隊に固定の勢いというものはない。敵の状況に応じて変幻自在に変化することが、神業(かみわざ)と呼ばれるのだ。」
お前の読んでいる物は古人の 糟魄(そうはく)のみ
本当に大切な事は本には記されていない
- 糟魄
- お酒の搾りかす。酒粕のこと。
- 「君之所讀者 古人之糟魄已矣」(出典:『荘子』)から。
- 書き下し文「君の読む所の者は 古人の糟魄(そうはく)のみなるかな」
- 現代語訳「貴方の読んでいる物は、古代の聖人の残りカスのような物にすぎない」
- これは中国の春秋時代に存在した斉という国の君主である桓公(かんこう)と車大工の逸話に登場する言葉。以下はその逸話。
ある日、桓公が読書をしていると庭先で仕事をしていた車大工が「何の本を読んでいるのですか?」と尋ねてきた。桓公は「古代の聖人の言葉が書かれた本だ」と答えた。「その聖人は今でも生きているのですか?」「いいや、死んでいる」「それならその読んでる本の内容は、古代の聖人の残りカスのような物ですね。」「どういう意味だ?説明せよ。(怒りながら)」「私の仕事に例えてお話ししましょう。私は車大工ですが、この職人技は口ではとても説明できるものではありません。技は自分で会得するしかないのです。私には息子がいますが、いまだに自分の職人技を教えることが出来ていません。私の職人技でさえこうなのですから、古代の聖人の教えも本を読むことでどれだけ正確に会得できるのか、怪しいものです。」
好死は悪活にしかず。どんなに悪い生き方でも、死ぬ
よりは良い。幽霊とはいえ生を軽んじるな
- 「好死不如悪活」(出典:『通俗編』)から。
- 書き下し文「好死(こうし)は悪活(あくかつ)に如(し)かず」
- 現代語訳「立派な死であっても、惨めでも生き抜くほうがずっと優れている」
飽食終日、何も頭を使う事もない様では亡霊とはいえ
救いようがないね
- 「子日 飽食終日 無所用心 難矣哉 不有博奕者乎 爲之猶賢乎已」(出典:『論語』陽貨)から。
- 書き下し文「子(し)曰(いわ)く、飽食(ほうしょく)終日(しゅうじつ)、心を用(もち)うる所無きは、難(かた)いかな。 博奕(はくえき)なる者あらずや。これを為すは猶(なお)已(や)むに賢(まさ)れり。」
- 現代語訳「孔子が言う、一日中食べるだけで、何も考えずに過ごすような人は、あまりにも酷く呆れるほかない。この世には双六や囲碁というものがある。これらの遊戯をしているほうがまだマシだ。」
- 意味
孔子は何も考えず食べるだけで一日を過ごしている人を強く批判。一日中ゲームをして遊んで暮らしている人よりもさらに下だと断じている。
清流の清濁はその源にある
幻想郷の妖怪達がチャランポランなのは貴方の所為ね
- 「流水清濁在其源」(出典:『貞観政要(じょうがんせいよう)』)から。
- 書き下し文「清流(せいりゅう)の清濁(せいだく)はその源にある」
- 意味
この言葉は君主と臣下の関係を比喩で表している。
君主は川で、臣下や民はそこを流れる水のようなものだ。
君主が誤った行動をしている(濁っている)のに、臣下にだけ清廉潔白(清く)でいることを求めるのは無理なことである。 - この言葉は、儒教の政治哲学である「徳治主義(とくちしゅぎ)」を表している。
酒は微酔に呑め
酔っぱらってフラフラになるような呑み方は最悪よ
- 「花看半開 酒飲微酔 此中大佳趣」(出典:『菜根譚(さいこんたん)』)から。
- 書き下し文「花は半開を看て 酒は微酔(びすい)に飲む 此(こ)の中(うち)に大(おお)いに佳趣(かしゅ)有り」
- 現代語訳「花は半開、酒はほろ酔いくらいが、一番趣があって良い」
- この言葉の最後には「履盈満者 宜思之」(現在満ち足りている者は、このことを肝に銘じておきなさい)とある。
花の鑑賞の仕方や酒の飲み方は比喩で、本質は「少し不満がある程度のほどほどの状態が一番良い」という人生哲学を表している。
懐と安とは実に名を敗る
貴方は安心を求め成長を妨げているように見える
- 「懐与安実敗名」(出典:『春秋左氏伝』)
- 書き下し文「懐(かい)と安(あん)とは実(じつ)に名(な)を敗(やぶ)る」
- 現代語訳「楽をして安逸に暮らそうとしていては、名を上げることは出来ない」
- 意味
楽をしていては大成しない、という戒めの言葉。やる気をなくしてしまった夫に対し、妻が叱咤するために発した言葉。
地震の心配なら杞憂だよ
アレを仕掛けたからね
- 杞憂(きゆう)
- 「杞人天憂」(出典:『列子』)から。
- 参照:憂面「杞人地を憂う」
- 「杞人天憂」(出典:『列子』)から。
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