創造論とインテリジェントデザインをめぐる米国を中心とする論争・情勢など

関連ネタ>地球平板説, インターネット時代の地球平板説

参考資料: 地球が平板なら生活はどうなるのか


All About ScienceやSpace.comで科学記事を執筆しているDaisy Dobrijevic, Ph.DによるLive Science掲載記事


地球が平板なら生活はどこまで変なものになるのか?

地球は、我々の故郷である球体である。しかし、地球が平板だったら?地球平板論者とyばれる人々は、この退行的考えを本当に信じている。地球が平板であるなら。日々の生活はどうなるだろうか?まともに機能するだろうか?地球が平板であれば、どこまで日々お生活が奇妙なものになるか、そして、回転木馬宇宙のような太陽と月が上空を回転する奇妙な平板世界に生きるメリットがあるか探求してみよう。

1, 重力にサヨナラ(少なくとも我々の知る重力に)


重力屈性とは、植物の根を下方に、枝や芽を上方に成長させる重力プロセスである。重力が北極方向を向くものになったら、奇妙に振る舞う植物を目にするだろう。

球体地球上では、重力は物体がどこにあろうとも、等しくその物体を引っ張る。まずもって、地球が平板であるなら、我々が知っているような重力は効果を持たないはずである。重力があれば、円板惑星を球体にもどっていく。。

おそらく、平板地球には重力はない。数学者であり物理学者であったJames Clerk Maxwellが1850年に行った計算によれば、実際の重力条件のもとでは、平板地球は存在しえな。

あるいは平板地球では、円板の中心たる北極方向に重力が働く。このシナリオでは、Columbia UniversityのLamont-Doherty Earth Observatoryの地球物理学者James Davisの計算によれば、北極から遠ざかるにしたがい、より水平方向に重力が働くようになる。世界は破滅的影響をこうむるが、(北極に向かって)跳躍すれば、走り幅跳びの記録を大きく更新できるだろう。

2. 大気は失われる


国際宇宙ステーションから見た地球

重力がなければ、平板地球では大気圏と呼ばれる気体層は維持できない。重力は惑星上のヴェールを維持している力である。そして、この防護層がなければ、太陽から光は地球大気で散乱されず、我々の知るように空を青く染めることはない。動物学者で教育者であるLuis VillazonがBBC Science Focusに書いた記事によれば、大気圧の消滅で、動植物は真空中に置かれ、瞬時に窒息することになる。

惑星を取り巻く大気圏がないと、真空中で水は沸騰する。これは大気圧と蒸気圧が等しいため、大気圧があまりに低ければ、蒸気圧もあまりに低くなる。大気圏がなければ、惑星を温めがたくなり、地表気温は水を瞬時に凍らせるものになる、これは悪いことばかりではない。化学合成細菌などの深海生物は酸素を必要としないので、生き延びるかもしれない。そのような細菌は長期の宇宙旅行にも耐え、実際に生き延びる。

3. 斜めに雨を降らせる雲


平板地球で重力が水を北極方向に引っ張るなら、水は円板の中心にある膨らんだ海洋に集められてしまう、

重力が円板惑星中心に向かうなら、この場合は降雨は北極点に向かって引っ張られる。降雨は地表に重力で降り、したがって最も重力が引っ張っている点に向かうからである。
^~ 円板の中心でのみ、我々が地球上で知る、垂直に降る雨という気象が起きる。そこから外側に向かって移動すると、より水平方向に雨が降るようになる。Columbia UniversityのLamont-Doherty Earth Observatoryによれば、河や海洋の水は北極に向かって流れ、これは惑星中心に膨らんだ巨大な海洋が存在し、辺縁部には実質的には水は存在しなくなることを意味する、

4. 我々は迷子になるだろう


GPSのない世界は考え難く、我々は迷子になるだろう

平板上を周回するのは難しいので、地球が平板であれば、人工衛星は存在しそうにない。「社会が依存している多くの人工衛星があり、これらは平板地球では機能しなくなる。平板地球ではGPSが機能するとは考え難い。」とColumbia UniversityのLamont-Doherty Earth Observatoryの地球物理学者James Davisは言う

スマホのGPSから、旅行情報や、生鮮食料品の納品を各自にするスーパーマーケットのジャストインタイム在庫管理まで、我々はGPSに依存している。生命にかかわることとしては、救急サービスはGPSを使って電話の位置情報から電話を掛けた人の位置を特定しており、衛星通信は生命を救うこともある。

GPSのない世界は考え難く、我々は迷子になる。良い点としては、少なくとも平板地球の住人にとって、正方向すなわち北方向に水平に雨が降ること。

5, ある種の旅行は永遠に終わらない



GPSがないことばかりでなく、旅行距離が長くなることで、旅行時間が長くなる場合がある。地球平板論者によれば、北極は惑星の中心にあり、南極は辺縁の巨大な氷壁を攻勢する、これば文字通り、地球の辺縁から人が落ちないように移動を阻止する。しかし、地球を周回飛行できず、横切らないといけななると、旅行時間は非常に長くなる。たとえば、オーストラリア(平板地球の一方の端)から南極マクマード基地(反対方向の端)まで飛行するなら、子午線全体、南北アメリカ大陸を飛び越える必要がある。(球体地球では何度でも行われている)南極横断飛行も、氷壁に阻まれるので、忘れる他ない。

6, オーロラはなくなり、我々はローストされる


国際宇宙ステーションからNASA宇宙飛行士Jack Fischerが撮影

NASAによれば、球体地球では、溶融した金属が鉄のコアを取り巻き、これが電流を生成し、結果として保護磁場が形成され、これがほっきょから南極まで地表をカーブしていく。しかし、平板地球では、固い核の上に保護磁場たる磁気圏は生成されず、存在しなくなる。したがって、太陽からの荷電粒子が磁気圏の酸素分子や窒素分子に衝突して、エネルギーを放出して起きる、素晴らしいオーロラは生成されることはなくなる、

オーロラが失われるのは些細なことで、大きいのは太陽風からの防護がなくなることである、NASAによれば、地球と地表にあるものすべてが有害ない太陽放射を受けることになり、我々の隣人たる火星に似た不毛と地となる。

7. 我々は同じ空を眺める


平板地球では我々は同じ空を眺める

平板地球では、球体地球とは異なり、半球に分かれていない。したがって、北半球にいるか、南半球にいるかで、夜空が異なることはない。円板惑星上のどこにいても、夜空は違わない。これにより天体観測は簡単になる。一つの楽しみである、反対側の半球に出かけて、天体リストにある天体を観測する必要はなくなるからである。

我々がひとつの夜空を共有するなら、360度の地上観測で得られたはずの発見ができなくなり、宇宙空間の衛星望遠鏡に頼らざるを得なくなる。

8. ハリケーンは過去のものになる


国際宇宙ステーションからのハリケーンフローレンス

毎年、ハリケーン(形成場所により台風やサイクロンとも呼ばれる)は前例のない被害を引き起こす。NOAAによれば、2017年には、ハリケーンハーベイだけで、米国に1,250億ドル相当の損害が発生した。

これらの熱帯の嵐の壊滅的な回転の性質は、北半球の嵐を反時計回りに回転させ、南半球の嵐を時計回りに回転させる地球のコリオリ効果に起因する。 ただし、静止した平板地球では、コリオリ効果は生成されない。コリオリがないということは、ハリケーン、台風、サイクロンがないことを意味する。NASAによると、赤道ではコリオリ効果の大きさがゼロであるため、赤道の南北5度の間にこの種の嵐が見られない。

[ Daisy Dobrijevic: "8 ways life would get weird on a flat Earth" (2021/07/23) on LiveScience ]





コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

Menu

サブメニュー

kumicit Transact


管理人/副管理人のみ編集できます