創造論とインテリジェントデザインをめぐる米国を中心とする論争・情勢など

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懐疑論と否定論

否定論とは

否定論とは、弁護士と生理学者のHoofnagle兄弟の"Denialism Blog"によれば...
Denialism is the employment of rhetorical tactics to give the appearance of argument or legitimate debate, when in actuality there is none. These false arguments are used when one has few or no facts to support one’s viewpoint against a scientific consensus or against overwhelming evidence to the contrary. They are effective in distracting from actual useful debate using emotionally appealing, but ultimately empty and illogical assertions.

否定論は、実際には存在しないのに、論あるいは正当な論争が存在するかのように見せかけるために用いられる修辞戦術である。これらの誤った論は、科学的コンセンサスに対抗する自分の視点を支持する事実がほとんどないか、あるいはまったくないとき、あるいは圧倒的証拠に対抗するために使われる。それらは、感情的に訴えかけることで、実際に役立つ論争から目を逸らさせることには効果的だが、究極的には空疎であり、非論理的主張である。

[ Hoofnagle M, Hoofnagle C. :"What is denialism"(2007)

懐疑論と否定論の間のグレーゾーン

この否定論は、懐疑主義と同様に、何かが存在することを「否定」しているよう見える。しかし、データの見方・獲得方法・解釈方法についての立場は違っている。懐疑論は方法だが、否定論は立場である。

ただし、「科学と疑似科学を一貫して区別することが困難である」のと同様に、懐疑論と否定論の間には、グレーゾーンがある。そして、懐疑論が立場ではなく、方法である以上は、仮説・主張単体では切り分けられないこともある。
そして、多くの場合、否定論者は自らを否定論者だと自称せず、懐疑論者だと位置づける。しかし、その「懐疑論」は動機づけられたものである。
実際、インテリジェントデザイン運動は、通常科学を「証拠に対してオープンマインドではなく」「何があっても超越存在を否定する」ものと位置付ける。
意図的に懐疑論者を自称する・装う否定論者を「偽装した否定論者」や「疑似懐疑論者」と呼ぶこともある。

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