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wikipedia: Kolob


以下は2020/12/19時点のwikipedia;Kolobの訳。

コロブ


コロブ(Kolob)は、末日聖徒イエス・キリスト教会の聖典である「高価な真珠/アブラハム書」に記された恒星あるいは惑星である。末日聖徒のいくつかの宗派は、運動の創設者であるジョセフ・スミスによってエジプトのパピルスの巻物から翻訳されたとアブラハム書を保持している。この書によれば、コロブは神の御座(throne of God)に最も近い天体である。アブラハム書はコロブを「星(star)」と呼んでいるが ]、惑星も「星」と呼んでいる ]。したがって、末日聖徒の解説者の中にはコロブを惑星と見なしている者もいる。この天体は末日聖徒の文化にも登場し、末日聖徒イエス・キリスト教会の賛美歌にも、コロブへの言及がある
模写2(シェションク1世の頭蓋骨)の詳細。 参照番号1は、ジョセフ・スミスによるコロブを表している。 エジプト学者はこれを創造神の改変された姿として解釈する。

教義と釈義

アブラハム書の記述

コロブに言及した最初の出版物はアブラハム書で、最初に1842年に出版されたときは「Times and Seasons」に収録されていたが、現在はモルモンの聖典の一部として「高価な真珠」に収録されている。アブラハム書1章1節〜2章18節は1835年に口述筆記され、残りの部分は1842年にミイラ展示に伴うエジプトの巻物を購入後にスミスよって記述された。スミスによれば、巻物はアブラハムの幻視を記述しており、その中で、アブラハムは:
saw the stars, that they were very great, and that one of them was nearest unto the throne of God; ... and the name of the great one is Kolob, because it is near unto me, for I am the Lord thy God: I have set this one to govern all those which belong to the same order as that upon which thou standest.

​数々​の星​を​見る​と、それら​は​きわめて​大いなる​もの​で、その​中​の​一つ​は​神​の​御​座​の​最も​近く​に​あった。... その​大いなる​星​は​わたし​の​近く​に​ある​ので、その​名​をコロブ​と​いう。わたし​は​主​なる​あなた​の​神​で​ある。わたし​は、あなた​が​今いま​立って​いる​星​と​同じ​系統​に​属する​すべて​の​星​を​治める​よう​に、この​星​を​置いた [ アブラハム書3章 ]
ジョセフ・スミスのパピルス写本の一部である、エジプトのヒュポケファルスの説明で、スミスは一連のヒエログリフを次のよふに解釈した:
Kolob, signifying the first creation, nearest to the celestial, or the residence of God. First in government, the last pertaining to the measurement of time. The measurement according to celestial time, which celestial time signifies one day to a cubit. One day in Kolob is equal to a thousand years according to the measurement of the Earth, which is called by the Egyptians Jah-oh-eh.[6]

コロブ。最初​の​創造​物​を​表す​もの​で、日​の​栄え​の​世界、すなわち​神​の​住まい​の​最も​近く​に​ある。これ​は​支配​に​おいて​は​第一、時​の​計算​に​関して​は​最後​で​ある。この​計算​は​日​の​栄え​の​時​に​よる​もの​で、日​の​栄え​の​時​の​一日​は​一​キュビト​を​表す。コロブ​に​おける​一日​は、この​地球​の​計算​に​よれ​ば​千​年​に​相当​する。エジプト人​は​これ​を​ヤーオーエー​と​呼ぶ。[ アブラハム書 模写2 ]
アブラハム書は、地球や月や太陽などの天体の階層を記述しており、それぞれは異なる動きをし、異なる時間の単位を持ち、その頂点で、最もゆっくり回転する天体がコロブで、コロブの1日は地球の1000年に相当する。これは、詩編90編4節の「あなたの目には/千年といえど過ぎ去った一日のよう。」と、ペトロの手紙二3章8節の「主のもとでは、一日は千年のようで、千年は一日のようです。」と類似している。スミスとその書士たちの手書きによるKirtland Egyptian Papersにも、コロブに関する同様の譲歩が見つかる。
スミスがコロブを論じた、アブラハム書の模写2。ここでスミスは中心の"1"で示されるコロブに言及した。
モルモンの釈義と推測

アブラハム書の伝統的かつ字義通りのモルモン解釈によれば、コロブはこの宇宙にある本当の恒星であり、物理的な神の御座もしくはその近くにある。スミスによれば、この恒星はメトセラとアブラハムにより、眼鏡に束ねられた一組の予見石であるウリム​と​トンミム​を通して発見された。末日聖徒イエス・キリスト教会の指導者で歴史家であるB. H. Roberts (1857–1933)は、スミスの記述を次のように解釈した。我々の太陽系とそれを支配する「惑星」(太陽)は、Kae-e-vanrashとして知られる恒星のまわりを周回しており、それ自身は、Kli-flos-is-esあるいはHah-ko-kau-beamと呼ばれる恒星の回りを我々の太陽系を伴って周回しており、それらは我々の太陽系が属する宇宙の一部の大いなる中心として特徴づけられるコロブを周回している。Robertsは、天文学者たちが、他の恒星を周回する恒星の階層を確認すると確信していた

コロブを恒星または惑星として字義通り解釈することは、モルモンの信念と批判に重大な形成的影響を及ぼし、聖書の創造は、既知の物理的宇宙全体ではなく、地球や太陽系や銀河の創造のことであるという概念につながった 。[要出典]
恒星と惑星

アブラハム書はコロブが恒星か惑星かについて明確ではなく、モルモンの分遣は両方の立場を書いている。アブラハム書のある部分では、アブラハムは「​数々​の星​を​見る​と、... その​中​の​一つ​は​神​の​御​座​の​最も​近く​に​あった。... その​大いなる​星​は​わたし​の​近く​に​ある​ので、その​名​をコロブ​と​いう。」しかし、アブラハム書は(ヘブライ語の"כּוֹכָבִים"の音訳である)(創世記15章5節参照) コカーベアムという言葉を「すなわち​天​の​大空​に​ある​すべて​の​大きな​光」という意味で使っている。これには「星」の中に惑星が含まれているように見え、アブラハム書は地球を「星」と呼んでいる。さらに、コロブを「惑星」の階層に分類しているようである。一方、Egyptian Alphabet and Grammar paperでは、コロブは15個の「動く惑星」とは別の、12個の「恒星(fixed stars)」の1つに分類されている。「恒星」という用語は、一般に、太陽、星雲、その他の星のような天体以外のすべての星を含む、夜空で相互に移動していないように見える天体の背景を指す。その後、1718年にエドモンド・ハレーによってこれらの天体の固有運動が見つかったが。明らかに固有運動について言及して、スミスは、コロブは「12の恒星のその他より速く」動くと言っている。アブラハム書はまた、「固定された惑星」について言及しており、それによって、惑星が「固定された」天体に含まれているとも言える。また、太陽を「支配する惑星」と呼び、用語をさらに複雑にしている。したがって、スミスがコロブを惑星と考えていたのか、恒星と考えていたのかは不明である。

末日聖徒イエス・キリスト教会の著述家たちは、この問題について両方の立場をとってきた。末日聖徒イエス・キリスト教会の第2代大管長Brigham Youngは、コロブを惑星として語り、末日聖徒イエス・キリスト教会の使徒であるJohn Taylorや、(天文学にも関心のある数学者)Orson Prattや、Orson F. Whitneyや、Alvin R. Dyerもそう語った。その他のモルモン神学者たちもコロブを惑星と見ていたが、B. H. Robertsや末日聖徒イエス・キリスト教会のDavid O. McKayなど一部のモルモン著述家たちはコロブを恒星と呼んでいた。
地球が誕生した場所

幾人かのモルモン著述家たち(たとえば、W. Cleon Skousenの本The First 2000 Years)によれば、地球はコロブの近くで6000年前に創造され、太陽系の現在の位置に移動した(Taylor, http://contentdm.lib.byu.edu/u?/MStar,20059, Timmins)。この仮説は、スミスの口述による。この仮説は、エデンの園では時間は「神々​は​まだ​アダム​に​時​の​計算​を​定めて​おられなかった​から​で、それ​が​主​の時、すなわち​コロブ​の​時​」で計測されるというアブラハム書の記述にも依っている。この仮説によれば、地球の時間がコロブの時間で計られるのは、地球がコロブに近かったからだ。当然の結果として、モルモン著述家の中には、終わりの時に地球が太陽系から引き抜かれ、コロブ近くの元の軌道に戻ると主張する者もいる

末日聖徒イエス・キリスト教会の使徒Bruce R. McConkieは、創造の最初の「日」は(必ずしもコロブ時間の1000年の「日」ではなく、「日」は創造のフェーズを意味し)地球は太陽をめぐる周回軌道で形成され、配置されたと論じて、異なる結論に到達した。

地球がどこか別の場所で形成されて、太陽をめぐる軌道に移されたという考えは、地球の形成の科学的説明とは異なっている。科学のコンセンサスでは、地球は太陽をめぐる軌道上で45億年前に、原始惑星円盤の降着によって形成され、現在までほぼもとの軌道から動いていない。
推測的天文学

幾人かのモルモン著述家たちは、コロブを現代天文学の中に位置づけようとしてきた。Skousenは、コロブは我々の銀河の中心の恒星であるサジタリウスA*であると推測した。この見解はまた、J. Reuben ClarkGeorge ReynoldsとJanne M. Sjödahlなど、末日聖徒イエス・キリスト教会の元権威者の支持を得た。19世紀半ば、単一の銀河の「中心の太陽」を見出そうという試みは失敗に終わった

別のモルモンの著述家は、コロブが天の川の外の「メタ銀河中心」と呼ばれる場所に存在し、この銀河と他の銀河がその周りを回転していると仮定した。メインストリーム天文学では、メタ銀河中心という考えははかつて想定されたが、全体的には、膨張宇宙には重力中心がないため、放棄された

別のモルモンの著述家は、コロブが北極星だと推測している

比喩的な釈義

末日聖徒イエス・キリスト教会は、コロブを実際の天体として字義通りに解釈することに加えて、コロブも「イエス・キリストの象徴」であり、コロブと同様に、イエスは地球に似たすべての星や惑星を「統治」することを提唱している

比喩的な解釈は、コロブがイエスの比喩として解釈できるかもしれないと示唆している。Hugh Nibleyはこの解釈を本「The Temple and The Cosmos」で提唱した。象徴的な解釈の支持者は、神がこの宇宙の中で物理的な王位を持っていることを必要としないので、それが他のモルモンの信念やより大きなキリスト教共同体の信念とよりよく調和すると信じている。

モルモン著述家James Ferrellによれば、比喩的な解釈は、アブラハム書3章のの並行構築によって裏付けられている:
2 And I saw the stars, that they were very great, and that one of them was nearest unto the throne of God; and there were many great ones which were near unto it; 3 And the Lord said unto me: These are the governing ones; and the name of the great one is Kolob, because it is near unto me, for I am the Lord thy God: I have set this one to govern all ....

そこで、わたしが数々​の星​を​見る​と、それら​は​きわめて​大いなる​もの​で、その​中​の​一つ​は​神​の​御​座​の​最も​近く​に​あった。また、その近くには大いなる星が多数あった。その​大いなる​星​は​わたし​の​近く​に​ある​ので、その​名​をコロブ​と​いう。わたし​は​主​なる​あなた​の​神​で​ある。わたし​は、すべて​の​星​を​治める​よう​に、この​星​を​置いた...
いくつかの星が他の星よりも大きいのと同じように、いくつかの魂が他の魂よりもどのように大きいかを議論する節を挿入した後、テーマはイエスを参照して繰り返される:
23 And God saw these souls that they were good, and he stood in the midst of them, and he said: These I will make my rulers; for he stood among those that were spirits, and he saw that they were good... 24 And there stood one among them that was like unto God ....

神が​これら​の​者を​見られる​と、彼ら​は​良かった。そこで、神は​彼ら​の​中なに​立って​言われた。「わたし​は​これら​の​者​を、治める​者と​しよう。」神は​霊で​あった​これら​の​者の​中​に​立って、見て、彼ら​を​良し​と​された​から​で​ある。... ​そして、彼ら​の​中​に​神​の​よう​な​者​が​一人り​立ち、...

分析と批判

起源

一部のモルモン学者は、コロブの教義を古代の天文学に結びつけようと努めてきた。Gee, Hamblin and Peterson(2006)は、この天文学が19世紀のコペルニクス及びニュートン敵天文学よりも古代の天動説と一致しており、古代の天文学の誤りを受け継いでいることを示そうとした。たとえば、彼らの解釈では、コロブは、地球を中心とする一連の同心の天球の中で最も高く、最も遅い動きをしている。これらの著者は、19世紀のスミスがコロブについてこの地球中心的な間違いを犯したことはなかったと信じており、したがって、アブラハム書は古代の起源であると主張している。John Tvedtnesは、「別の考えられるヘブライ語の語源は、アラビア語と同じように元々カルブと発音されたヘブライ語KLBすなわち「犬」である。これはアラビア語でレグルス​​を表すために使用され、シリア語では、天空で最も明るい星である、シリウスを表す。彼はまた、ヘブライ語で「犬」という言葉と天文学的な用語の両方として「KLB」を使用することは、「犬の星」としてのシリウスの普遍性を指すと示唆した

Fawn Brodieによれば、スミスのコロブについての考えは、Thomas Dickの本「The Philosophy of a Future State」にある「神の御座」の考えから導かれた可能性があり、Broodieはスミスがアブラハム書口述筆記の前に「読んで」おり、彼に「永続的な印象を与えた」と述べている

ポップカルチャー

"If You Could Hie to Kolob"

バトルスターギャラクティカのコボルのインスピレーションとしてのコロブ

その他






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