バーチャルキャストから生まれた、創作系 RPG シェアワールド

セルデギシャン帝国首都に存在する施設である。
外観は伝統的な建築様式により作られた新しいA棟と近代的な建築様式により作られた古びたB棟の2つの建物で構成されている。
ここに来ればセルデギシャンの建築様式の移り変わりを見ることが出来るので観光客からの人気も高い。
現在、A棟は書物等の記録媒体の保存や非常用の食品の置き場として、B棟は熟成や発酵が必要な食品や薬品等の研究施設として利用されている。
特にA棟に保管されている各種記録媒体は歴史的、芸術的、文学的に価値のあるものが多い。

特性

時の魔力が集中する場所に建設された施設であり、その影響でA棟は時の流れが遅くなりB棟は時の流れが早くなっている。
この効果は非生物(死体も含む)や微生物、菌類に対しては即座に効果がある。
逆に抗魔力を持つ人間やその他生物への効果は薄く、時間の流れが変わったと体感することはない。
ただし、長時間入った者の中には頭痛や四肢のしびれなどを訴える者がいる。
これは身体の末端のみ時の流れが変わったことにより循環器系などに異常が現れたことが原因と思われる。
この異常は抗魔力が低く身体が小さい動物には短時間で現れるらしく小動物をこの施設に入れようとするとすぐにストレスを感じ始める。

歴史

この場所は古来から小動物が寄り付かない場所として周辺住民に知られていた。ある者がその特性を食糧の保存に使えるのではないかと提案する。
そこで、この場所に二棟の食糧保管庫を建設し食糧の保存をしたところ片方の保管庫(以下『A棟』)は食糧の劣化が見られず、
もう片方の保管庫(以下『B棟』)は食糧が通常より早く劣化したのである。
この保管庫『A棟』により食糧の不安がなくなったこの集落は急速に発展しその地域一帯を納め、それが後の帝国の建国につながったという。
やがて魔導や錬金術が発展してくるとこの保管庫は研究対象として注目されることになる。
魔導士達はこの土地は時の魔力が集まる場所であるとして時の聖地と呼び始める。
彼らはこの地に集まる魔力を効率的に運用するため魔導理論に基づいた施設の建築を提案し現在の時の保管庫の形となった。
長く使い道が見つからなかった『B棟』だったが発酵の研究していた錬金術師達が『B棟』で実験を行った所、発酵が急速に進むことが分かった。
これを利用して大量の酒類が作られることになる。その酒類はアクアヴィタエとして加工され医療の分野で利用されると共に保管庫内部の清掃に利用することで
製造する品目の迅速な切り替えが出来るようになった。
現在は食糧供給が安定した事や魔導研究により様々な食料保存法が生み出された事などから食糧よりも国内外から書物など各種記録媒体を集め保管する場所としての利用が多い。
建国と同時期に魔導士達により建てられそのまま残っているA棟に対しB棟は8年前に建て直しがされているため、建築様式の違いが顕著になっている。
現在、管轄する大臣からB棟の建て直しとA棟の外壁一部補修の案が提出されており検討中である。

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