最終更新: gurugurian 2009年05月25日(月) 18:42:53履歴
長田信俊氏(元日炭遠賀鉱業所福利課)の証言
ある面に行くと、どうしても集まらないと募集係が泣きそうな顔をしていた。その募集係を呼んで事情を聞くと、割り当ての人数を供出するには、強制的にならざるをえない。もし、自分の兄弟とか身内を外すと、他の者から文句が出る。身内の者を決めると、親戚のくせに思いやりがないと今度は責められる。無理に連れて行くと、一生恨まれてこの面におれなくなる。いっそのこと、自分を日本に連れて行ってくれないかと哀願されたこともある。
「消された朝鮮人強制連行の記録―関釜連絡船と火床の坑夫たち」(林えいだい/明石書店、1989) p480
ある面に行くと、どうしても集まらないと募集係が泣きそうな顔をしていた。その募集係を呼んで事情を聞くと、割り当ての人数を供出するには、強制的にならざるをえない。もし、自分の兄弟とか身内を外すと、他の者から文句が出る。身内の者を決めると、親戚のくせに思いやりがないと今度は責められる。無理に連れて行くと、一生恨まれてこの面におれなくなる。いっそのこと、自分を日本に連れて行ってくれないかと哀願されたこともある。
「消された朝鮮人強制連行の記録―関釜連絡船と火床の坑夫たち」(林えいだい/明石書店、1989) p480
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