他人の力を使うなら、目的と手段を明確する−他人任せるのは"実行"だけ


ビジネスでは自分だけの力ですべてを賄うことはできないため、「他力本願」はむしろ大いに行うべきです。

しかしながら、他人に何かをお願いするのであれば、何をどうしてほしいか−つまり、目的と手段を明確にしなければなりません。

これがないと、他人がやった結果を測ることができず、他力でよかったのか、費用に無駄がなかったのか評価することができないからです。

費用対効果(ROI)とはよくいいますが、それを測る基準がはっきりしていなければ、効果があったのかなかったのかわからなくなってしまいます。

基本は自力本願であり、目的や手段といった仕様書は自分がやることを想定して自分で書かなければなりません。

それを自分(自社)で実行するには、お金や時間に問題があるからこそ、そこに他力本願でアウトソーシングなど外部の会社にお願いするわけです。

つまり他人に任せるのは、自分たちではできないと判断した"実行部分"だけです。

実行部分だけを他人に任せるからこそ、自分で実行したときとの比較ができるわけです。そして比較ができるからこそ、効果測定ができるのです。

比較を行うためにも、自力で実行することを想定した仕様書を持ち、他力で実行してもコントロールできるようにマネジメントすることが肝要です。

仕様もろくに書かずに"丸投げ"すれば、品質は決して保証されません。

ゲーテの格言に「自分一人で石を持ち上げる気がなかったら、二人でも持ち上がらない。」があります。

そもそも自分でやろうともしないで他人へ丸投げしてしまうのであれば、本来の目的が達成することはないでしょう。

他力本願でビジネスを成功に導くのであれば、目的と手段を明確にした仕様書を策定することです。

これには、自力で同じことが実行できるくらいの知識やスキルレベルが必要になることも付け加えておきます。

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

Wiki内検索

メンバーのみ編集できます