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Beautiful World stage.7
 この世界に来て、初めて一人じゃない朝を迎えた。まぁ特に何も無かったけど。泣き疲れた彼女をベッドに寝かせて、僕はソファで寝ただけだ。僕にはどっちのもついてないから、何もしようが無いし。僕は目が覚めた彼女を、暖かい朝食で出迎えた。 「…………」 「顔洗ってきたらどうです? はい、これタオルです」  言われるままタオルを受け取り、のろのろと洗面所に歩いていった。
https://seesaawiki.jp/w/mhythoth/d/Beautiful%20Wor... - 2008年11月23日更新
みてマリっ! 第1話
頭を抱えて呻く春日ちゃん。  というか、途中で登校してる他の生徒を見て、気づかなかったんだろうか。……気づかなかったんだろうな。全力疾走だったみたいだから。  いちいちオーバーリアクションで、ころころ表情を変える春日ちゃんは見ていてなんだかとても面白い。凹んでいた気持ちが癒されるよう……って、凹まされた本人に癒されてどうするわたしっ! 「あはは、それは災難だったね。それでね、春日ちゃん」 「うん、なに?」 「わたしね、ホントは3年生なんだけど」 「えーっ、そうだったんだ! 全然気がつかなかった!」  
https://seesaawiki.jp/w/mhythoth/d/%a4%df%a4%c6%a5... - 2007年01月11日更新
狩人の断章 No.001
***No.001 ステーキ定食弱火でじっくり  女がいた。中肉中背。髪と眼は黒。仮名はジェーン・ドゥー。  吊り目を気だるそうに半眼にしている以外は取り立てて特徴の無い女である。  ジェーンは今期のハンター試験に申し込み、現在受験会場――どちらかといえば集合場所に近い――へ向かっている最中なのだが、その会場がどこにあるのか全く持って見当もつかないでいた。  現在地のザバン市内のどこかであることは受験案内に記されていたのだが、そこからどう探して良いのか全く分からない。  そもそもジェーンはあまり頭の良い
https://seesaawiki.jp/w/mhythoth/d/%bc%ed%bf%cd%a4... - 2006年12月28日更新
まほ〜しょ〜じょこのか! 1時間目
***1時間目 まほうのくにからはるばると 「それじゃあ、お姉ちゃん。もう……行くね」  世界で一番安心できる場所。世界で一番好きな場所。そんな姉の抱擁の中から自ら離れた。姉は何も言わない。名残惜しくて、名残惜しくて、声が詰まってしまっていることもあったし、愛する弟が決めた、大事な旅立ちだったから、無闇に引き止めて決意を揺るがさせるわけにも行かなかった。 「ええ、そうね、もう……行かなくちゃね」  そう言って姉は一歩離れる。弟は潤んだ瞳を隠すように顔を背け、進行方向を向く。物心ついたときからずっと
https://seesaawiki.jp/w/mhythoth/d/%a4%de%a4%db%a1... - 2006年11月30日更新



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