戦時下、日本情報を打電せよ ２！
- 果たして、戦時下の親日派；グレー駐日大使は、どのような日本の状況をホワイトハウスに報告していたのか、日記や当時のハル国防長官への報告から検証してみたい。
1892年に名門のグロトン校に入学。 そして98年にグロトン校を卒業してハーバード大学に入りましたが、フランクリン・ルーズベルトはグルーの二年後輩。
ハーバードを卒業して外交官になり、約４１年間にわたって職業外交官として第一線で活躍する駐日大使なる以前は、トルコ大使を歴任。自身の日記には、トルコ大使時代には、「トルコとギリシャの戦争を未然に防いだ。」とあるが、事実は定かではない。
なお、妻の祖父は1853年(嘉永6)年、浦賀沖に来航したペルー提督にあたる。
【日本人の認識】悪感情／御都合主義
１）女性に対し・・食事中、一言いう度に黙ってしまい、・・消化にとっては大害。
２）日本の国際連盟脱退時の怒り／／
- 日本が連盟規約を破ったことを、信じている日本人がいるか疑わしく思える。・・彼ら自身は、自分を騙すことについて、驚くべき能力を持っている。・・（リットン調査団の報告に対し）外国の干渉に敵対しようという彼らの決心は、２倍／３倍決断的で頑固である。
◇◇（それでは、その国際連盟に発案し、各国に参加を呼びかけながら加入しなかった自国については）
- 連盟参加に反対した自国の諸団体は連盟に対し責任を感じ、その同義的責任感が欧州各国の強い支えとなった。
３）伝統的な日本人の丁寧さは、付けヤイバに過ぎず、他の人々の気持ちを考え深く思いやることなど、まるで含んでいない。
【日本の民族性について】歴史認識不足／勝手な思い込み
１）日本人は圧倒的な優勢な敵に向かって英雄的とみなされる戦いをすることが、この上もなく好きである。
⇒日清／日露／元の来襲においても、圧倒的な不利な戦いで、どちらかといえば泥臭い戦い、英雄伝説となる戦いをあげれば、義経ぐらいであろう。
【日本の歴史について】
１）２・２６事件について
- このようなコトが起こりえるか、日本の子供がそれによって育てあげられる歴史の本を読めば、容易に了解することが出来る。主君の仇を討つことを目的としたり・・大昔の記憶が一杯出ているのである。
⇒これは、堺屋太一によれば、主君のあだ討ちは欧州に比べれば極端に少なく、忠臣蔵１件しかないそうだ、確かに、森鴎外などの小説にはあるが・・。
そして、余りにも唐突にあだ討ちの対策が、ニューデール政策とは支離滅裂しかいいようがない。大体、２・２６事件自体、あだ討ちでもなんでもない。
【自国／アメリカについて】余りにも独善的
１）平和運動に共鳴し、米国民全部の根本的な、一致した願望を代表している。
いささかもあいまいな点がない。繰り返し、繰り返し、明示されてきた。と演説
この後、日本の外相より高く評価する旨連絡あり。
２）米国人は世界中で一番平和を好み、辛抱強い人間であり、・・しかし、
挑発されると世界で一番激しやすい人間になることができる。忘れぬ方がいい。
⇒このフレーズは何度も出てくる、ハル長官も同様な発言があり、この頃のホワイトハウスの流行語だったのだろうか、しかし、辛抱強いのとすぐ興奮するのでは、言っているコトが全く相反するのでは、膨大な統計資料に元づいた発言なのだろうか、こんな民族性の性格など調査しようがないけど。
３）新聞の評価
- 絶対信頼できる中立的観察の基礎に立った我が国の新聞に掲載され・・
どんなに中立的に心がけようとしても、新聞社や編集者の主観が入る、このグレー大使、日本の新聞の記事に苛立つ場面が何度もあるが、情報を余りにも第3者情報に依存しすぎる嫌いがある。日記を見る限りでは、一般庶民とのコンタクトは大宮の絹工場の視察訪問しか見当たらない。
新聞に掲載されいる軍国青年やらに刺激され、拡張主義国家・日本とやらをホワイトハウスに打診した形跡もあり、この頃のルーズベルト民主党政権は、本質を見抜けぬ、基礎学力を欠いた集団だったのではと疑いたくなる。
2007年03月19日(月) 02:06:02 Modified by yuyu122222