冷戦時代の核実験や民間防衛をめぐるカルチャー

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「米国政府公式パロディ」"Meet Mr. Bomb"を紹介する地方紙記事(1982)




ミスターボムが核の真実を説明する

私はかつて、核戦争、核のホロコースト、核災害、そしてその種のあらゆること見通しについて心配していた。しかし、それは、"Meet Mr, Bomb 核絶滅実践ガイド"を読む前のことだった。これは、核爆弾の背後にある真実、次の世界戦争に続く素晴らしい社会の予測を明らかにし、そして私の家を襲う核爆風が「実際には、50万トンのライナー性の打球に当たった場合よりも悪くはない」ことを保証してくれる。ワオ!

ただし、恐れることはない。生存するオッズの方が大きい。"Meet Mr. Bomb"によれば、住民の半分以上は影響を受けない。それでも、あなたが確実に生存者の一人となるためには、余分な努力をすることが重要である。

"Meet Mr. Bomb"によれば「効果的なシェルターは、5メガトンの弾頭による直接の攻撃に耐えるのに十分な強度が必要である。そのシールド材は、最大1,000 Rの放射線を遮断する必要がある(歯科医のX線マシンの前に4,785時間座るのと同等)」

"Meet Mr. Bomb"の次のパートでは、敵が最終的に攻撃することを決定した運命的だが避けられない日について説明する。適切なシェルターを用意していない人は逃げなければならない。しかし、政府は制限速度を155に引き上げ、地元の駐車規制を停止し、石油会社にリーズナブルな価格で大量のガソリンを提供するように促すことで、避難を支援する。次に、「ハルマゲドンから脱出!」と言うまでに20分ある。

残念ながら、爆心に近いと、4000度前後の温度と、信じられないほどの衝撃波にさらされる。"Meet Mr. Bomb"は、衣類乾燥機で1日10分を過ごすことで高温の準備をすることを提案する。衝撃波に備えるために、レンガの壁に向かってできるだけ速く走ってみよう。または、必要に応じて、あなたと友人が交互に車でぶつかることもあり。爆心から8kmの衝撃波は時速116kmに相当するので、時速24kmから始めて加速していく。

それでようやく終わり。生き残った我々は、ミシシッピ海のような素晴らしい新しい地理的特徴を備えた新しいアメリカに遭遇するだろう。西部の大半は水深数十メートルから数百メートルの水中になる。新しいサブコンパクトなアメリカには無駄なスペースはない。

アメリカIIの利点はたくさんある。 一つには、これ以上癌はない!ワオ! さらに、アメリカの歴史の記録は核イベントの後、ほとんど残らないので、好きなように歴史を書き直せる!それはとても楽しいだろう! あなたも自分専用の宗教を作れる!新しい食習慣ができたら、「季節とは何か?」「ネブラスカとはどういう意味か?」「ミシシッピ海は何故、放射能汚染されているのかか?」といった、戦前のアメリカについての重要な質問に答えるために、一連の神話を考案する必要がある。

アメリカIIの素晴らしいところは、好きなことを自由にできることである。あなたはこれまで以上に自由を手に入れることができ、それは核事故の余波について本当に素晴らしいことである。

真剣に、もしあなたも、政府の公式パロディーとして宣伝されている、核絶滅の実践ガイドである"Meeet Mr. Bomb"が読みたければ、ニューハンプシャー州New London, High Meadow Farm 03257, Meet Mr. Bombまで、2.5ドルを送ろう。

[ MATTHEW RAUCHBERG: "Mr. Bomb Explains Nuclear Truths", Miscellany News, Volume LXXIL, Number 11, 3 December 1982 ]







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