〜悪の組織が企てた世界征服のための作戦を分類・研究。その傾向と対策、失敗原因、組織の問題点などを探ります。

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目次
  1. 作戦の概要
    1. 実行組織名
    2. 作戦種別
    3. 作戦名
    4. 作戦内容
    5. 実行結果
  2. 登場怪人など
    1. 女戦斗員
    2. ショッカー科学者
    3. 黒戦斗員(ベレー)
    4. 赤戦斗員(ベレー)
    5. 蜘蛛男
  3. ストーリー
  4. 作戦レビュー
  5. その他考察

作戦の概要

実行組織名
ショッカー(日本支部)
作戦種別
拉致、強制勧誘
作戦名
不明
作戦内容
ショッカー協力者である緑川博士が推薦した、知力体力共に優れた男、本郷猛をさらい、バッタ男に改造してショッカー幹部候補とすること。
実行結果
緑川博士の手引きで改造済の本郷猛に逃げられてしまい失敗。

登場怪人など

女戦斗員

男性と同じく顔が3色に塗り分けられている。帽子なし。網タイツ。ほぼ全員がバイクを操れたりあっさりと本郷を捕獲するなど基本身体能力は高かったが、おそらく女性で戦斗員に適合できるものが少なかったのか初期メンバーが仮面ライダーによって倒された後に補充されることは無かった。

ショッカー科学者

顔が3色に塗り分けられており、改造されていると示唆される。のちの白戦斗員と同じタイプと思われる。

黒戦斗員(ベレー)

顔が3色に塗り分けられ、ベレー帽をかぶっているのが初期日本支部のコスチュームの特徴。黒、赤共に顔の塗り色パターンは様々で、後にはアイマスクタイプの戦斗員もいる。

赤戦斗員(ベレー)

顔が3色に塗り分けられ、ベレー帽をかぶっているのが初期日本支部のコスチュームの特徴。黒戦斗員の上位であるらしい。黒が3〜5人に1名程度の割合。

蜘蛛男

口から毒針を放ち,人を溶かせる。ナイロン紐のような糸をあやつり,罠を張る、高い壁を登る、人を絞め殺せる。
ライダーの両足キック(技名称無し)に敗れ、自身も溶けて消滅した。
女戦斗員蜘蛛男と戦斗員たちショッカー科学グループ
※「仮面ライダー」第1話より
アイマスクタイプの戦斗員
※「仮面ライダー」第6話より

ストーリー

バイクの練習に励む本郷猛と、そのトレーナーの立花藤兵衛。
突如現れ、本郷を妨害する謎の女ライダー達を大ジャンプでかわし逆に追いかけるがあっけなくつかまる本郷。目が覚めるとすでに1週間が経過していた。大ボスは,ショッカーによって改造が終了したこと、改造人間によって世界を意のままに動かす計画を本郷に語りかける。自分が改造された事実を信じられない本郷に風力エネルギーを注ぎこみ、電流に耐えられる体であることを示すボス。ショッカーの協力を拒否する本郷に脳改造開始を告げる科学者グループだが、そのときショッカーアジトの発電機が破壊され行方不明になっていた本郷の恩師の緑川先生が現れる。
天井を破りサイクロン号で逃げ出す2人。だが蜘蛛男の待ち伏せにあい崖下に落ちていく本郷。緑川先生危うし、だがそこにマスク着用の仮面ライダーが現れた。ライダーは怪人と戦闘員を蹴散らし、無事に逃げおおせた。
緑川博士の娘ルリ子は立花藤兵衛の経営する喫茶店でバイトしていた。藤兵衛の元に緑川博士から居場所の連絡があり、ルリ子はショッカーを巻いて指定された倉庫に向かうが、ルリ子が到着した直後に博士は蜘蛛男に殺されてしまう。
一緒にいた本郷を殺人犯と誤解したルリ子はその直後ショッカーに攫われてしまう。本郷は怪人を追いかけて倒しルリ子を取り戻すが、ルリコは気絶しており誤解は解けないままだった。

作戦レビュー

本郷猛を改造してショッカーの手先とすることが目的だったにもかかわらず、改造後に逃げ出されてしまう。
その結果として最終的に組織の崩壊までつながっていくのはご存知の通り。一つの些細なミスが致命傷となってしまった。
悪の組織は人材を使い捨てにしているので常に人材不足である。その結果優秀な人間とみると強制的に加入させようとする傾向が見られる。また後述するが改造人間は基本的に一般人よりも判断力が低い節が見られるが、これは脳改造の影響と考えられる。そのため自発的にショッカーに賛同してくれる人間は脳改造の必要もなく判断力もまともであり非常に貴重であることから、首領は改造の結果得られる力を本郷にプレゼンテーションすることで、ショッカーへの加入を勧めようとしていた節がある。しかしながら全体的に行き当たりばったり感が強く本郷の信頼を得られなかったのは当然であり、またリスクを良く考えずに改造後の体に風力エネルギー与えたことが脱走の成功に大きく寄与した。
また脱走した緑川博士と本郷を追った蜘蛛男が毒針で暗殺する際に、先に緑川博士でなく本郷を狙うべきであった。これは緑川博士の暗殺指令が優先して出たからだと思われる。このような脳改造の影響と思われる現場での柔軟な判断ができない事例は以降もしばしば見られることとなる。

その他考察

  • 脳改造が済めば苦しみも感じない。改造人間達がいつも無茶なことをするわけである。そもそも痛みとは肉体に対する安全装置であって・・・。
  • 仮面ライダーへの改造は1週間が必要。他の改造人間の中には一瞬で終わるものもあり、いかに仮面ライダーの改造が難しいものかがわかる。
  • 立花藤兵衛曰く、本郷は城北大学生化学研究室の学生。知能指数600,スポーツ万能。だがこれ以降では城南大学の研究生となっている。ただしルリ子が城北大学文学部から出てくるシーンがあることから、城北大学と城南大学のキャンパスは近いと思われ、これより以下のような仮説が立てられる。個人的には立花が間違えた説を推したい。
    • 本郷は城南大学の研究生であるが、立花が雇っていたバイトが城北大学の学生だったので混乱し取り違えて、独り言も間違えた。
    • 本郷は城北大学の研究生であったが、ちょうどショッカーに改造された頃に城南大学の研究生として移籍した。
  • サイクロン号には、登場初期から立花レーシングクラブ(以下TRC)のマークが入っている。ショッカーが本郷猛の身辺調査を行ったときに当然TRCの事も調査したであろう。ショッカーの活動初期には怪人ごとにモチーフデザインがあるが、一体ずつデザインするのは結構めんどくさいため、怪人バッタ男のデザインについて既存デザインからパクったのではないだろうか。さすが、悪の秘密結社である。
  • 改造されて苦悩しても、その力を人間の自由のために闘う決心をあっさりとする本郷。最近のヒーローと違い自分が悩むところと社会全体の利益はすっぱりと分けて考える所が偉い。

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