〜悪の組織が企てた世界征服のための作戦を分類・研究。その傾向と対策、失敗原因、組織の問題点などを探ります。

≪第27話「ムカデラス怪人教室」トップページ第29話「電気怪人クラゲダール」≫

目次
  1. 作戦の概要
    1. 実行組織名
    2. 作戦種別
    3. 作戦名
    4. 作戦内容
    5. 実行結果
  2. 登場怪人など
  3. ストーリー
  4. 作戦レビュー
  5. その他考察

作戦の概要

実行組織名
ショッカー
作戦種別
拉致、強制勧誘、インフラ・通商破壊、敵抹殺
作戦名
石油コンビナート爆破計画
作戦内容
怪人に誘拐させた人をモグラ人間に改造し、石油コンビナートまでトンネルを掘らせ爆弾を背負わせて爆破、東京湾を火の海にして日本経済を破壊すること。
実行結果
とらえた仮面ライダーに逃げられ、爆破スイッチを切られ失敗。モグラ人間も再生液で解放される。

登場怪人など

モグラング

削岩機のような右腕と土を掻き出すバケットのような左腕で地中を自由に掘り進むことが出来るモグラ型怪人。もともと盲目だが取り付けられたエレクトロアイによって視力を得たために戦闘や誘拐など多彩な任務をこなせるようになった。体表は非常に硬くライダーの振るう剣などものともしない。また右手には人を眠らせる力もあるようだ。
モグラング
※「仮面ライダー」第28話より

モグラ人間

量産劣化型のモグラングと思われ、素体の能力はそれほど要求されないためか誘拐された人たちが簡単な改造でモグラ人間となった。知能を低く抑えられており、命令に従って目標まで穴を掘り、自爆する。
モグラ人間
※「仮面ライダー」第28話より

ストーリー

目が見えない怪人モグラングに、ゾル大佐は360°伸縮自在なエレクトロアイを移植する。この能力を使いモグラングは地面の下から神出鬼没に現れ次々と人々を襲い、地中に引き込んで攫ってしまう。誘拐された人たちは手術によって知能が低いモグラ人間に改造され、東京湾の石油コンビナートまで地下トンネルを掘り進み背負った爆薬で破壊して東京湾を火の海にする作戦に従事させられていた。
その頃、立花レーシングクラブでは兄の愛川豊をモトクロス選手権に出場する一文字のバイクの整備士に推薦する弟、慎二が居た。豊自身も元モトクロスライダーであり、それを知る立花は来年はレーサーとして出場することを条件に整備士に雇い入れる。
トンネル掘りの奴隷としてさらった人間が次々と死に、モグラングはさらに誘拐を行うがその現場に通り掛かった滝は怪人に挑みがかるも地中に逃げられてしまう。相手がモグラの怪人と知り、地中の相手に有効な攻撃を練る一文字と滝。一文字はショッカーの事件にかかりきりとなり、レースには参加できないかもと愛川に伝える。
ゾル大佐は人間に戻せる再生液を餌にモグラングを鼓舞して更なる作戦を指示する。それは愛川豊を誘拐して洗脳し、一文字の代わりにレースに参加することになった滝の乗るバイクに爆弾を仕掛けさせようというもの。川原を歩く愛川兄弟の前に現れるモグラング。慎二は逃げ出し助けを呼びに行く。駆けつける変身したライダーだが、斗いのさなか、ライダーは豊ともども怪人に捕らえられてしまう。催眠洗脳を受ける愛川はTRCに一人戻ってバイクに爆弾を仕掛ける。
縛られていて身動きが取れない獄中の一文字の前に現れるゾル大佐は自慢気に作戦内容を披露する。コンビナート爆破の準備ができたゾル大佐は秘密基地の一文字も同時に爆破しようと牢獄に隔壁を降ろす。壁で目隠しになった事を幸いに胸元からヤスリを取り出し縛っている鎖を切断する一文字。変身!秘密基地のリモートスイッチを切断し、再生液を手に入れたライダーは捕まっていたモグラ人間たちを解放して人間に戻していく。爆破出来ない事に気づき作戦の失敗を悟ったゾル大佐は、第二目標である滝そしてライダーの抹殺に向かう。
滝が出場する全日本モトクロス選手権で、愛川はタイミング良く爆弾を爆発させ事故に見せかけようとしていたが、そこに飛び込んできたライダーは危機一髪、滝を救い出す。爆弾での抹殺に失敗し、後ろからナイフで襲い掛かるも返り討ちに遭う豊。ライダーはそのナイフを拾って投げつけたその先にはモグラングが!
やわらかい地面では再び引き込まれて不利と判断したライダーはセメント工場にショッカー一味を誘い出し斗う。最後はセメント混合槽の中にたたき落とされ、セメントまみれとなって息絶える怪人モグラング。豊は殴られたショックで無事洗脳が解けたのであった。

作戦レビュー

本作戦は大規模な石油コンビナートの同時爆破による通商破壊を狙ったものだったがそのために必要な人員を40人以上攫って集めたことで早期にライダー一行に感知されることになった。またコンビナート破壊だけでなく仮面ライダーの抹殺作戦も同時に展開しており、視力を得たモグラングの基本性能が高かったために仮面ライダーを一度は捕らえることにあっさりと成功している。
しかしそこで気を良くしたゾル大佐がすぐに一文字を始末せずに作戦内容を自慢したため、逃げ出された後の作戦がすべて阻止されてしまった。さらにショッカーの敵である滝も、洗脳した豊が殺すチャンスは何度もあったにも関わらず当初指示された計画に固執したために失敗に終わっている。脳改造を受けたり洗脳された人間は臨機応変に自分で判断することが苦手のようでなかなか権限移譲ができないが、一方ですべてを管理している上司もまた完璧では無いため、結果的に一文字を抹殺するチャンスを逃し情報漏洩させるなど大きなミスに繋がっているのは、これまでも見えているショッカーという組織の硬直性の問題であろう。

その他考察

  • モグラングは脳改造を受けていてもあの姿は嫌なようで、怪人をやめてでも再生液で人間に戻りたがっていた。改造された姿にも人気不人気があるようだ。


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