世界征服大作戦

実行組織名

ショッカー

作戦種別

人体実験、化学兵器テロ、要人暗殺

作戦名

不明

作戦内容

ピラザウルスが覆面レスラーサタンマスクとしてプロレスのチャンピオンタイトルマッチを行い、集まった日本の政治・経済界の代表メンバーや大勢の観客を死の霧で打ち殺して日本が大混乱に陥る隙にショッカーが日本を征服すること。

実行結果

作戦決行直前に仮面ライダーに乱入されて怪人と斗い、草鹿の記憶が回復して失敗。

※前回「悪魔のレスラー ピラザウルス」と同じ

ピラザウルスとライダーの死斗は続く。ピラザウルスは必殺ウルトラキックを繰り出すがライダーはかわし、そのまま「正体を掴むまで勝負は預けておく」とサイクロンで去っていく仮面ライダー。
五郎は兄に会いたい一心の清を連れ、サタンマスクがいる慶応プラザホテルに向かい、滝から勝手に拝借したFBI特製の合鍵を使って部屋に侵入する。だが寝ているサタンマスクのマスクを剥いだものの、それはハリケーンジョー。清を諦めさせるためマヤとジョーが一芝居を打ったのであった。これでも諦めきれない清。
ピラザウルスは再び「死の霧」の実験に向かう。ゴーゴーホールで踊っていたマリとユリがたまたま外で電話している間に入れ違いで入ってきた怪人がホールの人々を殺してしまった。電話から戻ってきたマリとユリは、白骨化する客を見て気絶してしまう。
ゴーゴーホールの様子を聞いて2週間前に川崎で発生したバスの白骨化事件と同じ、ショッカーの仕業と気が付く一文字たち。
ピラザウルスはサタンマスクとしてプロレスを続け連勝し、ついにチャンピオンタイトルマッチを行うこととなった。その場に集まる日本の政治・経済界の代表メンバーや大勢の観客を死の霧で打ち殺し、日本が大混乱に陥る隙にショッカーが日本を征服する作戦である。
サタンマスクがホテルから出てくるのを見届けてあとを追う一文字。残ったマヤを追いかけるために残る滝。だがそこで出会った清は先に出発したサタンマスクは偽物だったことをあっさりと見抜いていた。滝は清に、サタンマスクの行方を追わせ、自分は一文字の元へ。
偽物の待ち伏せにあった一文字は大見得をきって登場。が、そこに滝が現れ、サタンマスクが偽物のハリケーンジョーであることを知らせる。ショッカーの企みを把握した一文字は仮面ライダーに変身し、サイクロンでビルからビルへとサイクロンで飛び移って体育館へ一直線に向かう。
いよいよゴングが鳴るその時、挑戦者サイドから現れた仮面ライダーはリングに乱入してサタンマスクと斗う。清は兄と斗うな、とライダーに詰め寄るが、ライダーがサタンマスクのマスクを取る去るとピラザウルスに変身する。怪人は死の霧を吐き出したが仮面ライダーには効かず、逆にマヤは巻き添えになって死んでしまう。リングの上で繰り広げられる死斗の末、ピラザウルスのウルトラパンチとライダーキックが相討ちとなり、ピラザウルスの変身が解けて草鹿の記憶が戻る。兄に再会し抱きつく清だった。

当初は単にピラザウルスの毒に耐えれる人間を素体にすることが作戦目的であったショッカーだったが、草鹿のプロレスラーとしての才能をそのまま利用しようと、改造後のピラザウルスをレスラーとして堂々とTVに出演させ、チャンピオンタイトルマッチまで上り詰めさせて観客を殺す作戦に切り替えている。
なんとも大胆な作戦であり、仮面ライダー側からの介入も十分に予想していたと思われ、わざわざホテルから出る際にも替え玉を仕立てる念の入れようであった。ここまでは評価できるのだが、滝がジョーの邪魔をして十分に時間稼ぎの役目を果たせなかったこと、ジョーが安心して仮面ライダーに作戦の内容を喋ってしまったことから、作戦が崩れてしまった。
素体の能力は非常に高く仮面ライダーとほぼ互角のため、死の霧作戦とは別に先に仮面ライダー抹殺作戦を行っておけば成功した可能性が高く、まさに虻蜂取らずな内容となってしまった。

• FBI特製の合鍵は、さまざまな鍵を開けることができるというまことに危険な代物。それ以前に子供にそんなものを持ちだされてしまう滝もかなり問題であろう。
• ピラザウルスの死の霧は数万人を殺せる。が、吸引さえしなければ効果は発揮しないようだ。
• 小学生に怪人の後を追わせる滝、何気にひどい。
• いきなり乱入してサタンマスクと斗う仮面ライダーだが、事情を知らない人から見たらライダーのほうが悪役ではないだろうか。
• どういう訳かピラザウルスの変身が解けて記憶が戻りよかったよかった・・・といいたいところであるが、草鹿はピラザウルスとして改造されたままである。やはり今後ショッカーからの刺客と斗い続けるのであろうか。

---

≪第16話「悪魔のレスラー ピラザウルス」｜トップページ｜第18話「化石男ヒトデンジャー」≫