スマブラのエロパロスレまとめ

114氏でも115氏でもないが、短くファルコン・サムスで書かせてもらった。




 世の中には相性、というものがある。
 それはたとえば飯と味噌汁の食べ合わせであったり、クルマやバイクの癖と運転者の性
格であったり、あるいは磁石のそれであったりするように、人と人の間にも相性というも
のが厳然と存在する。

 たとえ人格的に優れていようと、これが悪ければどうにもならない間柄、というものは
多い。
 逆に言えば、すこしぐらい人間に問題があったとしても、相性さえ抜群ならさした障害
にもならないということだ。

「この世界」においても、それはやはり存在するようで、マリオとルイージ、リンクとゼ
ルダ、アイスクライマーの二人、オリマーとピクミン、といったようにペアになると普段
よりも倍の力を発揮して戦うファイターは多い。

 上記のものほどの影響力でなくとも、同じ作品世界からの出身者同士であるカービィと
デデデ、フォックスとファルコ、ネスとリュカ、マルスとアイク、そしてポケモン達など
はタッグ戦で組み合わさると、良い成績をたたき出すことが多かった。

「そこで提案がある」

 と、いうのはサムスだった。
 彼女は丸形のダイニングテーブルに置かれた、アメリカンコーヒーをすすりながら、足
を組んで視線の先にあるファルコンを見ている。

「私もお前も、いつもはソロプレイに徹する賞金稼ぎ。だから乱闘なら強いが、それ以外
となるとどうも心許ない。とくにタッグ戦だ」

 トン、とコーヒーカップを置いていう。
 ここのところ、お互いに勝率がよくないのだ。

「私と手を組まないか、ファルコン」
「そうだな……」

 いつものメットをかぶったままのファルコンは、腕を組み思案にくれる。
 彼は諸処の事情によって腰の銃を封印されており、仕方なく己の肉体のみでの試合に明
け暮れているから、格闘によるやりとりであれば自信もあるが、相手が飛び道具ばかり使
ってくるようだとどうにも弱った。

 サムスにも同様のことがいえた。
 というのは、彼女のパワードスーツには、大幅なリミッターが仕掛けられている。
 そうでもしないと、他と戦力に開きがありすぎて(フォックスがアーウィンで乱闘に参
加するようなものである)試合にならないからだった。

 ここでの彼女は、単騎で敵勢力を惑星ごと陥落させるような化け物ではない。
 あくまで緩やかな動きと、そこそこに強力な飛び道具を使うファイター、という程度に
抑えてある。
 だから、遠距離戦に徹するサムスと、近距離に徹するファルコンが組めば、じつに水を
得た魚の状態になれることだろう。
 サムスの提案は、ファルコンにとっても悪いものではなかった。
 それに先述の相性が、この二人は非常に良かった。

 サムスがこういう相談をもちかけてきたのも、幾度もの乱闘の末に、ファルコンがもっ
とも相性の合う相手だということを感じていたからに他ならない。
 断る理由は、なかった。

「わかった。手を組もう」
「そうか!」

 快挙に、サムスが手を打って喜ぶ。
 なんといっても、勝負師にとって負けてしまうことに上回る屈辱はない。ここは、なん
としても勝率の回復に努めたかった。
 ファルコンも似たような心境だったのであろう。
 彼は、置かれて時間が経ち、すこし冷めたコーヒーにやっと口をつけると、口を潤す。
潤すと、少し身を乗り出した。

 だが、その口元に、すこしいたずらっぽい笑みが浮かんでいる。
 なにかよからぬことを思いついたという風だった。

「なら息を合わせなければ、ならんな」
「ん、そうだな。しばらくトレーニングを積まないと……」
「うむ。ひとつ参考になるのがあるんだが、F-ZEROの参戦者に、ゴマーとシオーという妙
なコンビがいる。知っているか?」
「ああ、それが……あ、ファルコンお前、もしや」

 その問いかけに応答しかけたサムスが、むう、と顔を赤らめた。
 なぜかといえば、このふざけた名前のレーサーは、フリカケル人という種族でペアと決
められた二人が一組で常時行動していないと死んでしまう、という奇妙な性質ゆえ、マシ
ンに二人乗りすることが特別に許可されている。

 彼らの一心同体ぶりというは、凄まじい。
 朝から次の朝まで、就寝から排泄に至ってすらも同時行動というほどなのだ。
 が、それだけに息の合い方たるもの、コンピュータも熱暴走を起こして負けるほどにぴ
ったり同一だった。

 ファルコンは、それを参考にしたいという。
 多分に下心あってのことだろう。
 目の冴えるような美人と、二四時間を共にできるというのは、男であれば一度くらいは
夢みたとしても、おかしくはない。
 排泄まで一緒というのは、別にしてもだ。
 その企みに気づいたサムスが呆れたようになっていう。

「まったく、パワードスーツ解除状態でも戦うようになったら、男どもはみんなこれだ」
「相手されないより幸せなこととは、思わないかね」
「屁理屈をいうな。しかしお前がそうくるなら、こっちにも案がある」
「どういうことだ?」
「こういうこと!!」

 いうやいなや、ぱっ、と猫のように身をひるがえしてファルコンに躍りかかるサムスは
彼の頭上からヘルメットに抱きつくように覆い被さると、そのまま引きはがそうと上部へ
上部へと力を込める。
「こ、こら、やめろサムス!」
「いうことは聞いてやるから、お前も素顔を見せろ!! 私だって最近はこうしてサービス
を連続しているのに、どうして仮面のヒーロー気取りばかり続けるんだっ」
「ひ、ヒーローは素顔を見せないものだ!」
「そういうのは勝率を上げてから言えっ」

 ファルコンはもがきながらサムスを振りほどこうと手を伸ばすが、そのたびにスルリと
抜けられてしまってどうにもならない。
 結局ヘルメットを奪い去られてしまうと、その中から肉体と同じくよく引き締まった男
の顔が現れた。
 眉のあたりにあるざっくりと付いた古傷が、彼が歴戦の勇者であるのを物語っている。
 それを見てサムスはにんまり笑う。

「なんだ、いい男じゃないか。どうして隠すんだ」
「だから今いったとおり。いいから返してくれ」
「断る」

 と、サムスは奪ったヘルメットを被ってしまうとファルコンのアピールを真似しながら
逃げ出してしまう。

「力ずくで奪い返してみろ。それができたら、ベッドでもシャワーでも一緒になってやる
ぞキャプテン・ファルコン」
「ま、待てっ」

 と、手を伸ばした時にはすでにサムスの背は遠く、小さくなっていた。
 二人が談義していたのは、大乱闘を行うための施設のひとつ「空中スタジアム」の休憩
室の一角であったから、他の参戦者たちもいくらかたむろしているだろう。

 彼女を追わないわけにもいかないが、その最中で素顔を見られてしまうのは必至といえ
た。あるいはそこに狙いがあったのかもしれない。

「まったく、子供っぽいな彼女も」

 と、ファルコンは自身のことは少々棚に上げた言葉を口走ると、休憩室を後にサムスを
追いはじめた。
 しばらくいくと、通路の上に待ちかまえていたかのようにウルフが居て、ヘルメットの
無いファルコンを見つけると、急ぐその背を捕まえてきた。

「おいオッサン、ここは関係者以外……あ、あんたか。どうしたメット外して」
「うん? 君もオッサンだろう。三六歳」
「うるせえ、お前は三七歳だ」
「年上は敬いたまえ。ところでサムスを見なかったか」
「口の減らねえ野郎だ……知らねえよ。しかしなんで向こう行って、そっちから来る?」
「ん、どういうことだ」
「どういう……って、さっきお前がすごい勢いで通っていったじゃねえかよ」
「バカ! それがサムスだ!!」
「あぁ?」

 どうもヘルメットしか見ていなかったらしい。
 口をぽっかり開け、クエスチョンマークを空中に幾重も浮かべるウルフを尻目に、ファ
ルコンは再び走り出す。
 ウルフのせいで貴重な時間をロスしてしまった。
 すくなくともファルコンはそう思っている。

 走り続けると、今度はフォックスとファルコの二人組に出くわしてしまう。
 ふと通路にあった窓から外を眺めると、スタジアムのさらに上空にグレート・フォック
スが駐留していた。
 スターフォックスチーム総出で特訓にでも来たのであろうか。
 だが、そんな想いがアタマをよぎるかよぎらないかの内に、同じ隼の名を持つ鳥人から
声をかけられてしまう。
「よお旦那。今日はオフかい」
「いや急いでいるんだ。すまないが、また今度……」
「おう。ところで、あの姉ちゃんが旦那のヘルメットかぶって倉庫の方に行ったみたいだ
が、ご執心なのか? あんまり焦るない。フラれるぜ、このリーダーみたいに」

 ぴ、と羽根で倉庫への道筋を示しながら、リーダーの赤裸々な過去をさりげなく暴露す
るファルコにフォックスが食って掛かっていたが、その時すでにファルコンは倉庫へと消
えている。
 それを見てファルコの胸ぐらを掴んだまま、フォックスがはて、となっていった。

「……なんで、あんなに焦ってるんだ? 喧嘩したってわけでもなさそうだ、サムスさん
笑ってたじゃないか」
「さあてな。男にゃ色々ゆずれないモンがあるが、女は悪意なしに理解しねえことがある
からな。それが良いんだが、ま、そんなとこだろうよ」
「なんのこっちゃ」
「け、お子様が。だからクリスタルにフラれんだよ、お前は」
「なにいっ」

 と、二人が不自然な姿勢で会話を交している間、ファルコンは倉庫へ躍り込み、逃げ出
したサムスをとうとう追い詰める。
 ……追い詰める、とは書いたが当のサムスは「見つかっちゃったか」とカラカラ笑って
積み上げられているダンボールの山のひとつに腰かける程度である。
 対してファルコンは必死といっていい表情だ。
 だいぶ温度差が違う。

「さあ、ヘルメットを返してくれ。これ以上、素顔は晒せん」
「……なあ、前々から思っていたんだが、どうして素顔を隠すのにこだわるんだ?」
「だから、ヒーローは……」
「ウソ」

 メットを脱ぎ、つかつかとファルコンに歩み寄るサムスはすこし背伸びをし、ヘルメッ
トをかぶせてやると、人差し指で彼の顎を突いていう。

「あなたは、そんな子供じみた理論を振り回す人じゃない。なにか他に理由があるんでし
ょう? 他人の目があるところでは、言いたくもない理由が。私が外では、こうやって言
葉を砕かないのと同じように」
「……」
「でも私には教えてよ。これからゴマシオの呼吸をするんでしょう? 隠し事なし、とは
言わないけど、妙に引っかかる事を隠されるのは、嫌。信頼できないわ」

 つん、と唇を尖らせるサムスの問いに、再びヘルメットで目線の隠れたファルコンは口
元でだけ戸惑いの様子を見せていたが……やがて、決心したように口を開く。

「なら、言おう。口外してくれるなよ」
「ええ」

「キャプテン・ファルコンは永遠でなければならない。映画のヒーローが、役者を代替わ
りしつつ永遠の命を持つようにな。
 だがファルコンは映画のヒーローではない。実在のものだ。素顔を明かし続けたら、俺
が死んだ時、キャプテン・ファルコンも死ぬことになる。

 だから俺がファルコンである間は、そのヘルメットが俺の素顔。そして、俺が役目を終
えるとき、次のファルコンにこれを託すのだ。
 ……たとえ「この世界」はそれを気にする必要がない時間だったとしても、これは俺の
こだわりであり、プライドだからな。誰にも譲れん」

 長い言葉を終えたファルコンは「これで、いいかな?」と微笑を浮かべて、ヘルメット
の微調整をする。
 それとは対照的に、明かされる真実にサムスは惚けていた。しかし、惚けながら、すこ
しどもりながら、なんとか次の言葉をつむぐ。
「でも、それじゃ、本当のあなたは死ぬまで孤独だって事になるのよ。耐えられる?」
「耐えるさ。俺は、いや、ファルコンはF-ZEROをやるために生まれてきた男だ。F-ZEROが
存在する限り、キャプテン・ファルコンも存在する。そのためなら恐れる事は何もない」

 迷いない言葉だった。
 それは、鳥人族のDNAを移植され、地球人でも鳥人族でもない、宇宙でただ一つの生命
体となって銀河を護る、という自身に与えられた役目を、半分は重しと考えているサムス
にとって衝撃的なものでさえあっただろう。

 彼女は、そこまで「私」を捨て切れてはいない。
 サムスには、戦士としてまだ迷いがある。
 本当は恋のひとつもしたければ、家庭での生活を夢見もする。誰にも言わないし心にも
表象させないように努めているが、深層心理まではごまかせなかった。

 が、ファルコンには何の迷いもない。
 ただキャプテン・ファルコンの栄誉のために、なにもかもを投げ打つという。
 根っからの戦士なのだ。
 和風にいえば、戦国武士の気風を備えている、といったところだろう。

 ……力の実力、という意味ではパワードスーツと鳥人族のDNAを持つサムスはファルコ
ンを上回るとさえいっていいだろう。
 彼女はその気になれば、単騎にて一個師団を相手に戦争ができる。
 しかし、戦士としてどちらが一流か、と自問すれば、サムスは、

(凄いな……私は、この人には勝てない)

 そういう想いが全身をかけめぐった。
 思わず、細い腕が相手の背中に回っている。

「許して。私はあなたのことを知らなさすぎた。凄く、悪いことをしてしまった。ごめん
なさい、許して……」
「いや。俺も下心を出し過ぎたのが悪かった」
「ううん、好きなだけ出して。あなたにだったら構わないから」
「んん……これは、惚れられてしまったようだな。少し、格好つけすぎたか?」

「もう、そうやってすぐに茶化す。格好つけてよ……今の言葉、忘れないわ。あなたが好
きになった。キャプテン・ファルコンではない本当のあなたが」
「ありがとう。だができれば、キャプテン・ファルコンに恋してくれたほうが嬉しい」
「嫌。そんなのは宇宙にごまんと居るじゃない。誰も代わりになれないあなたが、いい」
「……仕方ないな」
「ええ、諦めて。その代わりに大サービスしてあげる」

 そういうと、サムスはファルコンの下腹部に腕を忍ばすと、そのスーツ越しに巨大とい
ってもいい睾丸袋をマッサージしはじめた。
 細い指から伝わる、ごくごくゆるやかな電流と、ほの暖かさが、走った後で躍動してい
たファルコンの身体を誘惑する。
 ペニスはみるみるうちに盛り上がっていき、あっという間にサムスの手の内には収まり
きらない大きさになってしまった。

 外から見ると、身体に張り付くように来ているスーツが股間から破けてしまいそうなぐ
らいだった。
 そこまでいくと、サムスは亀頭部に軽くキスすると、一旦ゆるりと離れる。
 と、丁寧にバックルを解除し、下半身のスーツを勢いよく引きずり降ろしてしまった。
ブルンとスーツの上からでも巨大さが解ったペニスの実物が、凶悪なまでの表情をさらし
て出現する。
「う、むう」
「じっとしてて。気持ちよくしてあげる……」

 そういう彼女の表情は、さきほどまでの真摯なものとはうってかわって、情欲に塗れた
女のそれをしていた。
 やわやわと動かす指で竿を包み込むと、その皮ごと上下に擦らせて刺激を加えはじめ、
次に片手を離すと睾丸から先端まで撫で上げる。

 撫で上げたら、また睾丸に片手を戻して袋をやんわりと揉みしだくかたわら、竿をしご
きつづけている方の手は、時折、亀頭の先端を親指で押し込むようにして擦る。

 この運動を、サムスは執拗に繰返した。
 すると先走りの汁が溢れてくるから、それが円滑油となり、同時に「ネチャネチャ」と
いう、いやらしい音色を奏でて情事の雰囲気を煽る道具にもなった。

 気分が高まっていく。
 快感も高まっていく。

 ファルコンのペニスはどんどん硬度を増していき、ついには丸太のようになった。
 言動の割にストイックな性格なのか、単に忙しいのか、ここしばらくは彼は独りで性欲
を処理することもしていなかったらしく、ビクビクと射精の準備に入る。

「ふふ、もう出そう?」
「君が、うまいんだ」
「ええ。男を悦ばせるコツは、ある程度心得ているもの」

 そういうと、今にも暴発せんとばかりに膨れあがっていた亀頭に唇を密着すると、一気
に咥内へ含んで舌でかき回すように攻めあげた。
 これに、とうとう限界を迎えたファルコンが彼女の口の中へと、多量の白濁液を腰をヒ
クつかせながら放出していく。

「むう、う、うおっ……」
「んむぅ」

 かなり長く感じる時間、サムスはペニスをくわえ込んでいた。
 それだけの量、溢れ出る生臭い精液を喉を鳴らして飲み干していき、せつなげな目で男
を見上げながら、鼻でだらしくなく息継ぎするその様は、ファルコンをして押し倒したく
なるほどに扇情的だった。
 やがて、放出が終わるとサムスは口をはなし、最後に舌で残った分を舐め取ってから、
スーツを戻した。
 そして含み笑いをもらす。

「はい、おしまい。気持ちよかった?」
「……いいサービスだった。最高だ」
「とりあえず一歩、ゴマシオの呼吸に近づいたかな」
「近づいたとも。次の試合では負ける気がしない」
「嬉しい。ねえ、ところでまだ、足りないの……倉庫じゃ雰囲気がないから、続きを別の
所で……しない?」
「それは願ってもないな……フライヤーを呼ぼうか」

「スターシップじゃだめ? 狭いところが好きなの。だからそこで……」
「わかった。君の言うとおりにしよう」
「ありがとう。ねえファルコン」
「なんだね」
「今だけ。甘えて、いい? この世界から帰らなきゃならない時まで」
「いいとも」

 そういうと、二人は倉庫を後にしていく。
 扉に差し掛かる頃には、サムスはいつもの固い男言葉に戻り、ファルコンは誰もが知っ
ている「キャプテン・ファルコン」に戻った。
 しかし、そこに新しい絆が結ばれていたのは、見る者が見れば解ったことだろう。
 なにより目撃者が居る。

 それは……

「大佐」
「どうしたスネーク」
「困ったことになった。大変な性欲をもてあます」
「……気持ちは解るが、君がそんなところでダンボールと戯れているのが悪いんだ。犬に
噛まれたとでも思っておくんだな」
「ああ、そうしておこう……」

 誰もいなくなったはずの倉庫の中、がさがさと動くダンボールの中から聞こえてきた声
だった。


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