スマブラのエロパロスレまとめ

エロはなしですがぬるーい微エロ?あり
サムスをかわいく書こうと思って見事に失敗\(^o^)/ツンデレ?
そしてスネークが残念で気の毒なキャラになってます\(^o^)/注意!
設定としてはお互い恋仲ってことを前提に
キャラ崩壊が許せないお方はスルーでお願いします  ではどうぞ↓



場所は控え室。
ここに次の乱闘を控えている女戦士がいた。
鍛えられた身を包む水色のスーツは相当使い込まれているもので所々細かい傷が見える。
高い位置に一つにくくられている髪は動きやすくするためだと思わせる。
護身用の銃、パラライザーを手にしてその女戦士―サムスは深呼吸を始めた。

サムスの目の前にあるパワードスーツは腕にアームキャノンが取り付けられている。
さまざまな武器が備えられた特殊なアームキャノンに見た目からしてかなりの重量感のあるパワードスーツ。
とても素人が身につけられるものではなさそうだ。
それを身軽に使いこなすサムスの技量は過去に幾多の苦難を乗り越えてきた証であるとも言えよう。
初めてそれを見る誰しもが、中に居る女性を想像することはまずないだろう。


少し緊張感が漂っているような、でも内心ワクワクしているような。
そんな中途半端な空気が流れる控え室にサムスはいた。

(まだ時間にならないのか…)
乱闘までの時間を何度も確認し意識を集中させる。
閉じられた瞳の中で今日これからの戦闘を思った。

(今日はチーム戦だ。仲間の足を引っ張らないように心がけよう)

サムスが気にしているのは自分とチームを組む仲間のこと。
実は今日この日、仲間として一緒に戦う相手はサムスの想い人だった。

彼とは敵対象として戦ったことは何度もあるが、サムスから見ても彼の戦闘姿は本当にプロそのもの。
何種類もの武器を使いこなし、気配を感じさせない動きには隙がなく敵対した時にはかなり厄介だ。
彼の癖がある独特な戦闘スタイルこそかなりの技術があって初めて身につけられるものだと思わせる。
戦う技術だけじゃなく、彼自身の雰囲気や人間味も悪いところがない。
それはサムスにとって尊敬に値するものであり、惚れている理由でもあったりする。

戦う対象になった時は勿論苦戦するが、今日はチームだ。
かなり心強い仲間になるだろう。

「よし…そろそろだな」
黒革の質のよさそうなソファに預けていた身を立ち上がらせる。
パワードスーツを身につけ、サムスは控え室を後にした。



「ねぇスネーク、このアイテムを上手く使うコツとかあるかしら?」
「どれだ?見せてみろ」
「うまく使いこなせなくて…コツがあれば教えてくれるとありがたいのですけど」

(奴はどこに……あ)
彼と合流すべく軽い足取りで歩いていると聞き覚えのある声が聞こえてくる。
捜していた彼―スネークがいた。
壁の曲がった先からその声は聞こえたが、スネークの声だけでなく優しい女性らしき声も一緒に耳に入る。

サムスの目に映るのはスネークの背中と、スーパースコープを手に持ったゼルダだった。
見る限りアイテムを使いこなすコツでも聞いているのだろう。
スネークはいつもと変わらない表情で、少し得意げに話していた。

ただそれだけだったのに。

(……ゼルダっていつ見てもきれいだな…)
いつの間にか心のどこかで、姫のことを羨ましく思っていた。
身だしなみは綺麗に整っており、多少化粧をしているのか顔立ちも美しく女性らしい優しい雰囲気が出ている。
ゼルダだけじゃなくピーチもそう。
念入りに整えられているであろう身だしなみにはいつ見ても惹かれるところがあった。

(しかもなんだスネークのやつ……って私は何を余計なことを考えてるんだ!らしくない、私は私だ)

自己嫌悪しそうになる己を言い聞かせ、止まっていた足を再び進めた。


「遅かったじゃないか」
スネークがサムスに気付き振り向いた。
「それはこっちの台詞だ」
そう言いながらチラッ、とゼルダに目をやる。

視線に気付いたのかゼルダは小さくお辞儀をした。
「ありがとうスネーク。勉強になりました」
「ああ」
「お二人とも次は乱闘ですね。応援してますので頑張ってくださいね!」
ニコッと笑顔を浮かべて礼を告げ、さらに応援の言葉をくれた。
その上品な立ち振る舞いからは姫の育った環境がチラリと見える。

サムスが返事を返す間もなく、スーパースコープを抱えたゼルダは去っていった。

ゼルダの去った後を見つめながらサムスが呟く。
「なあスネーク、対戦相手は既にステージで待機してるらしいぞ」
「本当か?!なら急ぐぞ!」
「遅れたらお前のせいだからな!」
「いつもより増して厳しいな…」
軽く芽生えた嫉妬心をそれとなくぶつけてみる。
ぶつけられた本人は少しバツの悪そうな顔を浮かべたが、すぐにいつもの表情に戻った。

(いつかゼルダとチームを組んでスネークをボコボコにしてやろう…)

サムスはどこかスッキリしない気持ちのまま、2人は足早にステージへと向かった。


対戦相手はメタナイトとマルス。
技の出が早くスピードもある相手だが、スピードならサムスも負けていられない。
集中して戦いに臨めばいい勝負になりそうだ。


勝負開始の合図と同時に武器をぶつけ合う音がステージに響き渡った。



開始から5分後、勝負がついたようだ。

「相手ならいつでもしよう。次の勝負を楽しみにしている」
「今日の乱闘は楽しかったよ。なんだか調子が出てなかったみたいだけど大丈夫かい?」
結果はボロボロだった。
勝利したメタナイトとマルスは負けた2人に言葉をかけながらステージを後にした。

「どうしたんだ?今日は随分と不調じゃないか」
「…すまない、私の不注意で負けてしまった」

実は勝負中にも関わらずサムスは集中できないでいた。
攻撃にはいつもより力が入らず、隙を作ってしまう不況が多い戦いになってしまったのだ。
スネークがフォローしたが、相手のスピードに押し負かされこの結果である。

「何か考え事か?」
「…別に」
誰もいないステージに2人の声だけが響く。
いつもより少しむすっとした表情で、サムスは乱闘中に脱いだパワードスーツの部品を見ていた。

背中を向けるその姿は珍しく何かに悩んでいるように見える。
いや普段は悩みがあっても態度や顔には一切出さない性格だ。

サムスがスネークを想っているように、スネークもまたサムスを想っていた。
だからこそ想う相手が悩みを抱える背中にスネークは少し胸が苦しくなる。
そっとしておこうとも考えたが、悩む姿を見てしまってはどうにも放っておけない。
傍に近寄ると、気付いたのかサムスが横目でスネークを見た。
その目は何か言いたげな雰囲気だ。

(乱闘に負けたことがそんなに悔しかったのか…?)
少し考えているゴツゴツした分厚い手に細くて長い指先が絡んだ。
「ん?どうした?」
「……」
サムスの方から甘えてくるのは初めてのことだった。
そのせいか身を寄せてくる行動がすごく可愛く思える。
普段は冷静なスネークだが、この時は心臓が少しうるさかった。

「……したいのか?」
直球すぎる問い掛けにも思えたが今は2人。
正直スネーク自身がしたいと思っているというのが本当だったが。

冗談交じりで、でも少し期待しながら聞いたスネークの言葉にサムスは頷いた。

想定外の反応を見て、さらに意地悪したくなってくる。
「…じゃあ俺をしたい気にさせてみろ」
「わかった」

(本気か?!)
すぐに返ってきた返事に内心驚きを隠せないスネークだったが、嬉しい気持ちの方が上回っているのが現状。
サムスの顔も冗談を言っているようには見えなかった。

少し汗をかいた筋が通る首筋にサムスの手が回される。
その手は鍛えられている体つきとはいえ女性らしい、しなやかなものだった。
手の勢いと重みに引かれスネークはその場に座り込んだ。

「…んっ」
サムスの唇がスネークの唇と重なった。
柔らかい感触につい全身の感覚がゆるくなってしまう。
角度を変えながら何度も唇は押し当てられ、そのたびにちゅ、ちゅと小さい音が聞こえた。

いつの間にか筋肉質の腹の上にはサムスが跨っていた。
「っ…!」
体重をかけられ思わず転がってしまいそうになるも、なんとか己の体重を地面にかけてそれを制する。
スネーク自身の体勢とサムスの体勢をも崩してしまわないよう地面に片手をつき、もう片手でサムスの背中に手を回した。

首に回された手が緩み、しなやかな指が耳元をくすぐる。
優しく触れる指からはサムスからの愛情が伝わってきた。
首筋にも吸い付くようなキスが送られ、その部分は独占欲の表れだと主張するように色づく。
やがて唇が離されたかと思うと、サムスのいつもの厳しい表情が一変し女のものへと変わっていることに気付く。
いつの間にか頬が赤く染まり唇も色づいて熱が高まっていることを感じさせた。

「ふ…やけに積極的だな?」
スネークの頬にサムスの手が触れ、熱が伝わる。
それはお互いの気持ちとともに体温も上昇していることを気付かせた。

「お前のことが頭から離れん……どうしてくれるんだ、バカ!」
積極的に行動をしてくるも、無言だったサムスの口がやっと開かれた。
放たれた言葉はやや早口だったが、しっかりと至近距離にある耳に入る。
意味を理解した瞬間スネークの心臓が大きく高鳴ったのが分かった。

しっかりと見つめてくるサムスの瞳は嘘をついてない証拠であり、女らしい本当の内面を見た気がした。

「そんなこと言ったら俺は止められないからな…」
耳元で低い地声で囁き、口端を上げていたずらっ子のような笑みを浮かべる。
「…覚悟してる」
またサムスの表情も勝気なもので楽しそうな笑みを浮かべていた。



「あれ?そういえばあの2人戻ってきてないよね」
「む、そう言われれば確かに…」
場は変わって乱闘を終えた2人が歩いているところ。
スネークとサムスの2人が戻ってくる気配がないことに気付いたマルスとメタナイトだった。

「戻って見てこようか?」
「…いや、大丈夫だろう。今はそっとしといた方がよさそうだ」
「でもみんな心配するだろう?」
「あの2人なら大丈夫だと言ってる!…余計な心配だろう」
「そ、そうかな…まぁメタナイトがそう言うならそっとしておくよ」
「うむ」
それも意外と勘がいいメタナイトによってその場はおさまったのであった。

(フッ…なぜ気を遣っているんだか…)
(まさか迷子に…?いやそんなことはないよな…それにしても遅いなぁ)
何が起こっているか分かっていないマルスは未だに心配していた。




――どのくらい時間が経ったのだろうか。
2人が残っているステージ内では、静寂が訪れていた。

その静まった空気の中で2人は正面に向き合って座っている。
いや正確に言えば座り込んでいるのはスネークで、サムスは立ったままスネークを見下ろしているのだが。
それはまるで悪い事をしてしまった子を叱っている親みたいな図にも見えてしまう。
スネークから見上げるサムスは逆光の効果もあるせいか、今までにない恐怖感を漂わせていた。

「加減しなさすぎだろう?腰がすごく痛い」
「だから言ったろ?止められないって…」
「もう!お前は!」
「…すまん。でもお前も覚悟してるって……」
「ったく、どうしてくれるんだ?私は明日も乱闘の予定があるんだぞ!」
「まぁその……すまん」
「すまんで済むものか!」
「……すみませんでした」

行為自体はお互いの気持ちを行動に出し切ったまでだから愛の証とでも言えよう。
好きな気持ちは変わらず強まる一方―愛があるからこその行為。
それはどちらにも言えるものではあったが、今回はまた特別のようだ。
恋仲である二人にはただの喧嘩であろうが、一方の怒り方がハンパじゃない様子にも見える。

「まぁ落ち着け…」
「見てのとおり落ち着いてる」
何を言っても無駄なんだと悟ったスネークは観念した。

「お前が取り乱すなんて珍しいじゃないか」
「変か?」
「いや…変じゃない。むしろお前にはそのままで居て欲しい」

普段から自分の本音を言わないサムスのむき出しの気持ちを聞いたスネークは嬉しい気持ちでいた。
だからお互い様だと思い本当の事を口にした。


「お前がゼルダと接しているところを見た時……いや、なんでもない」
「なんだよ?」
「…自分でも情けないと思ってる」
「…もしかして妬いたのか?」

しばらく沈黙が流れた。
言い出してしまったスネークにとっては正直気まずい雰囲気だ。
しかしサムスの顔からは怒りの色が見えない…気がする。

「…ヤキモチなのか?」
「二回も言わないでくれるか?」
「ふっ……かわいいな」

再び沈黙になる。
本音で褒めたつもりだったが、隠れてた怒りに火を注いでしまったのかもしれない。
内心冷や汗を流しながらスネークは何を言おうかと必死に考えた。

「おいスネーク」
「…な、なんだ?」
「次言ったら特別にパラライザーの餌食にしてやろう」
「………」

サムスの顔には笑みが浮かんでいた。
しかし目は笑ってはおらずどす黒いオーラが伝わってくるようだ。
こんなサムスでさえ愛しいと思ってしまうスネークは心底Mなのだろうか。

(最中はあんなに受身でかわいいのに…普段俺はMでいるしかないのか…)
ちょっと悔しい気もあったが、このままでも悪くはないと考えてしまう自分が甘いと悩むスネークであった。


無言のまま2人はステージを後にした。
スネークの肩はすっかり落ちている様子だったが。


「…なぁ、お前は一体私のどこを好いてくれたんだ?」
「んーそうだな…」
「自分で言うのもなんだが…ほら。私ってあまり女らしい方ではないだろう?」
「そうか?俺はそう思わないけどな」
「本気か?」
「……あとでじっくり教えてやるよ」

(言葉だけじゃ言い表せられないからな…)


その後、宿舎の一室で2回戦が行われたのであった…(性的な意味で)
もちろんサムスの怒鳴り声が響いたことは言うまでもない。


――end――

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