スマブラのエロパロスレまとめ

前スレのルカリオネタに便乗してみたんだが、問題ないよね?

・ルカリオネタなんだけど、ルカリオメインではない
・メタナイト×プリンの方がメインだと思う
・エロはぬるい。というかほぼ皆無

それでは、OKな方のみどうぞ。


不定期に開催され、今回で三回目となる乱闘大会に出場するべく集められた選手たちのために作られた宿泊施設――スマブラ寮。
選手たちは開催期間中、ここで寝食を共にし、試合を行っている。
とはいえ、全員が毎日試合を行っているわけではなく。
試合のないときは、敵同士ではなく仲間として交流を持ち合っている。
異世界から来た者同士であるためか、話題に事欠くことはない。
それは、自分の住んでいる世界のことであったり、戦法や武器のことであったり……。
好奇心旺盛な選手たちは、時間の許すかぎり、互いの戦術や文化について熱く意見を交わし合っていた。
それは彼らも例外ではなかった。

スマブラ寮の一室に、暇を持て余した男たちが数人ほど集まっていた。
最初こそ戦術について真面目に語り合っていたのだが、やはり男同士が集まると話の内容はある方面に自然と偏り始める。
次第に話は猥談――俗にいう下ネタにシフトしていった。
盛り上がるにつれ、内容は過激なものになっていき――最終的には性行為について、自身の体験談も交えながら語り合っていた。
そんな中、ある一人の参加者が声を荒げて立ち上がった。
「婚前交渉なんて、とんでもありません!!」
声の主は、ルカリオ。
「……んな大声出すなって……」
耳を押さえながらフォックスが言う。
他にも室内にいた数名が、突然の大声に耳を塞いで驚いていた。
「す、すまない……。ついカッとなってしまった」
痛そうに耳をさするフォックスたちの姿を見て、ルカリオは申し訳なさそうに謝った。
しかし下がった眦もすぐに跳ね上がる。
「だが貴方方も悪い!こ、ここここ婚前交渉など……」
「しっかしルカリオはお堅いな!今時婚前交渉ぐらい皆やってるぜ!」
隣にいたワリオがニヤニヤ笑いながら、ルカリオの肩に手を回して絡んでくる。
「っ!私はただ、相手を傷つけるような真似をしたくないだけであって……」
「……もしかしてお前、経験ないのか?」
「なっ!?」
神妙な顔つきをしたスネークがルカリオの顔を覗き込んでくる。
「ふーん。そういうことなら、俺様がレクチャーしてやってもいいぜ?」
「け、結構だ!失礼する!!」
肩に回されたワリオの手を振り払うと、ルカリオは部屋から出て行った。

「婚前交渉など、不純!不潔!最低……」
「ルカリオ?」
自室に戻る最中も怒りの気持ちは鎮まらず、独り言にしては大きい声で呟いていると、誰かに呼び止められた。
声のした方へ振り返ると、仮面の騎士・メタナイトがいた。
「随分騒いでいたようだが、何かあったのか?」
「別に……」
思い出すのも嫌な話だ。
早く切り上げて部屋に戻りたいと、適当にあしらおうとしたルカリオだったが、ふと、ある考えがよぎった。
彼は選手の中では真面目な部類に入る。
だからさっきの連中と違って、自分の意見に賛同してくれるかもしれない。
たとえ賛同してくれなくても、洗いざらいぶちまければ、この気持ちも鎮まるかもしれない。
「聞いてくれ、メタナイト!!」
そう思い立ったルカリオは、メタナイトの肩を掴んだ。

「それは……。とんだ災難だったな」
仮面越しだから表情は判らないが、声の様子からいって笑っているのだろう。
もう少し真面目に聞いてくれると思っていたルカリオは拍子抜けしつつ話を続けた。
「まったく……。彼らはそんなことしか考えていないのだろうか?」
「まあ、彼らも男だからな。そういった話を好むのも不思議ではないだろう」
「子供たちにも悪影響だ!貴方もそう思わないか!?」
「私か?……確かにそうは思うが……」
「やっぱり貴方だけだ。分かってくれるのは」
「そ、そうか。なら良い……」
メタナイトの賛同意見にルカリオは喜んだ。
どこか口ごもった様子が少し引っかかったが、特に気にする様子もなかった。
時刻は既に深夜になっていた。
なかなか寝付けなかったルカリオは、水でも飲もうと食堂へ向かっていた。
他の住人はすっかり寝静まり、昼間の喧騒はどこへやら、廊下にはルカリオ以外の影はなかった。
はずだった。
突如、何者かの気配を感じ取った。
一瞬、不審者かと思ったが、伝わってくる波導から悪意は感じられない。
(こんな真夜中にいったい誰だ?)
ルカリオは、より正確に波導を感知すべく、意識を集中させた。
波導独特の青みがかったオーラが形をなして、直接脳内に流れ込んでくる。
「あれは……、プリンじゃないか」
プリンだ。
彼女も眠れない口なのかと思ったが、様子がおかしい。
まるで人目を憚るように、周囲の様子を窺がっている。
気になったルカリオはこっそり後をつけてみると、ある部屋の前にたどり着いた。
(あの部屋は……、確かメタナイトの部屋……)
普段の二人を見ていると、部屋を訪ねあうほど仲が良いとは思えない。
しかもこんな真夜中に、だ。
そうこうしているうちに、部屋のドアが開き、部屋の主であるメタナイトも出てきた。
親しげな様子で二三言交わした後、プリンは部屋の中に入っていった。

二人が気になったルカリオは、悪いとは思いつつもドアに耳を当てた。
波導を使えば室内の様子を見ることは容易いが、音まで拾えないためである。
透視した室内で、二人は何やら話しているようだった。
何とか聞き取った会話の内容は、非常に他愛のないものであった。
世間話をしに来ただけなのか……と勝手に納得しようとしたその時だった。
「っ!?」
とんでもない光景が、波導を通じて飛び込んできた。
(い、今のは……?)
もう一度室内を見る。
……間違いない。
く、口付けあっている。
それも、挨拶のような軽いものではなく、恋人同士がするような深いもの。
『ふ……、んんぅ……』
重ね合わせた唇の隙間から、プリンが甘い吐息を漏らし、飲みきれなかった唾液が口元を伝う。
その様子を見たメタナイトは、さらに口付けを深くしていく。
長い時間をかけて、二人の唇が離れた。
どちらのものとも言えない唾液が、名残惜しそうに糸を引いていた。
酒にでも酔ったかのように蕩けた表情のプリンを、そのままベッドへ押し倒す。
(こ、これはどう見ても……)
いくらルカリオが性的な事柄に潔癖であるとはいえ、人並みに知識はある。
ふと、昼間の出来事が頭の中をよぎる。
(婚前交渉は良くないって言ってたじゃないか……)
彼の裏切りに怒りがこみ上げてくるが、聞こえてくる嬌声と睦み合う二人の姿に、そんな気持ちはいつの間にか萎えてしまったのであった。
結局、プリンが部屋から出てきたのは、すっかり夜が明けたころだった。
その間ずっとルカリオは、部屋の前で聞き耳を立てていたのであった。

朝、一睡もできなかった体を引きずりながら食堂へ向かっていたルカリオは、道中でメタナイトにばったり会ってしまった。
「どこか具合でも悪いのか?顔色が悪いぞ」
「……大丈夫だ」
誰のせいだと思っているんだと一言なじってやりたくて、ルカリオはあの話題を振る。
「ところでメタナイト、昨日のことで話が……」
「昨日?ああ、あのことか」
ルカリオが昨日の密会を見ていたことを知らないメタナイトは、少し顔を伏せながら言う。
「言いそびれていたのだが、婚前交渉は……悪くないと思うぞ」
ハハハと高笑いしながら食堂へ向かうメタナイトの背中を、ルカリオは見送ることしかできなかった。

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