最終更新: daichi0083 2009年01月15日(木) 00:34:05履歴
毎晩の寝しなに飲む、湯気の立つ温かな牛乳。
自分と子供たちのには砂糖を多めに。アイクのは何も入れない。
これを飲んだら床につく。一日の区切りをつける、大切な習慣。
「やなの、まだねんねしないのー」
ご相伴に預かってカップを傾けるルカリオの首根っこに捕まって、
元気盛りの長男がぷくっと桃色のほっぺを膨らませる。
早々に牛乳を飲み終えたピカチュウは、定位置となりつつある
アイクの腹の上で、すでに軽く寝息を立てている。
「ダーメ。ルカリオももうおねむだって。一緒にねんねしよ?」
「やーなの!」
そのやり取りを黙って聞いていたルカリオは、マルスに一礼して
カップを手渡すと、優しく諭すように語り掛ける。
「もう遅い。太陽が出たら、またたくさん遊ぼう」
息子は納得が行かないようだったが、やがてこくりと頷いた。
それを見て、アイクが感心したように言う。
「いい子だ。さあ、妹にもおやすみを言ってやれ」
ついこの間まで自分が寝ていた白く小さなベッドですやすや眠る、
小さな小さな妹の握り拳をちょんとつついてみる。
「おやうみなたい」
もぞもぞと母のベッドに潜り込み、ルカリオを隣に寝かせて
ふかふかの枕に頭を乗せる。どこまでも沈んでいきそうだ。
「明かり、消すよ」
「ああ、おやすみ」
ぱちんという音と共に明かりが消され、周囲は真っ暗になる。
ルカリオの毛皮に顔を埋めると、たちまちとろとろ眠気が訪れる。
マルスは家族を見回すと、小さな声で囁いた。
「おやすみなさい、いい夢を」
自分と子供たちのには砂糖を多めに。アイクのは何も入れない。
これを飲んだら床につく。一日の区切りをつける、大切な習慣。
「やなの、まだねんねしないのー」
ご相伴に預かってカップを傾けるルカリオの首根っこに捕まって、
元気盛りの長男がぷくっと桃色のほっぺを膨らませる。
早々に牛乳を飲み終えたピカチュウは、定位置となりつつある
アイクの腹の上で、すでに軽く寝息を立てている。
「ダーメ。ルカリオももうおねむだって。一緒にねんねしよ?」
「やーなの!」
そのやり取りを黙って聞いていたルカリオは、マルスに一礼して
カップを手渡すと、優しく諭すように語り掛ける。
「もう遅い。太陽が出たら、またたくさん遊ぼう」
息子は納得が行かないようだったが、やがてこくりと頷いた。
それを見て、アイクが感心したように言う。
「いい子だ。さあ、妹にもおやすみを言ってやれ」
ついこの間まで自分が寝ていた白く小さなベッドですやすや眠る、
小さな小さな妹の握り拳をちょんとつついてみる。
「おやうみなたい」
もぞもぞと母のベッドに潜り込み、ルカリオを隣に寝かせて
ふかふかの枕に頭を乗せる。どこまでも沈んでいきそうだ。
「明かり、消すよ」
「ああ、おやすみ」
ぱちんという音と共に明かりが消され、周囲は真っ暗になる。
ルカリオの毛皮に顔を埋めると、たちまちとろとろ眠気が訪れる。
マルスは家族を見回すと、小さな声で囁いた。
「おやすみなさい、いい夢を」
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