スマブラのエロパロスレまとめ

一日の終わり。楽しみであるはずの夕食の時間。
宿舎食堂から女性陣の絹を裂くような悲鳴が響き渡る。
「いやー!何なのコレー!」
今日の食事当番であるスネークが、迷彩柄のエプロンを外しながら
悪びれもせずに献立の正体を明かす。
「ナマズと青梗菜のクリーム煮だ。美容にいいんだぞ」
「ナッ……ナマズは食べ物じゃないでしょー!?」
「何を言う。中国では強精剤としてつとに有名で、歴代の皇帝は
後宮に向かう前に必ず食べたという、立派な食材だ」
「チューゴクってどこよそんな野蛮な国!信じらんない!」
納得できずぎゃあぎゃあ喚き立てる中、アイクは食えれば良いとばかりに
文句も言わずもくもくと頬張っている。
「……おいしい?」
「ああ。なかなかイケるぞ。食ってみろ」
マルスは恐る恐る手をつけた。食べつけないせいか、不思議な食感がする。
「……私には合わないみたい。食べさしで悪いけど、いる?」
「もらう」
皿を受け取ると、素晴らしい健啖ぶりで料理を平らげていく。
身近にいなかったこの屈託のない若者を、マルスは好ましげな目で見つめた。

『女王陛下の身も心も、一生かけてお支えしたいと……』
『我が一族を挙げまして、陛下とアリティアのために尽くす所存……』
自分の背後にある玉座や栄光、安泰への視線が明け透けになっている求愛の
文句は鬱陶しいほど送られてきたが、裏表のない言葉は初めてだった。
『お前が好きだ』のこの一言が、どれだけ心を揺さぶったか知れない。
この人なら大丈夫。この愛しい人に、自分の全てを捧げたい……。
そう思ってはいるのだが、未だにそれは叶えられてはいないのだった。



夕食後、早めの風呂を頂いたマルスは濡れ髪を拭きながらくつろいでいた。
「あ、そうだ。ガノンさんにもらったお香を焚いてみようっと」
サイドテーブルの引き出しから、少し変わった形の香炉を取り出す。
完全な球体の銀製香炉で、草花や幾何学模様が彫り込まれた逸品だ。
「“臥人香炉”って言ってたっけな。それにしても変わった形だなあ」
贈り主曰く、香と灰を入れる香皿に龕灯返しの仕掛けが施されていて、
どんなに揺らしても皿が水平を保つことから、夜具に香を焚き染めるときに使う
東洋のある大国に伝わる珍品中の珍品だとか。
「お香も一緒にくれたし、実は案外いい人なのかも」
香の入った紙袋には『女犯香(にょぼんこう)』と書いてあるが、生憎と
マルスは漢字を見たことがないので、もちろん読めるはずもない。
黒く小さなタブレット状に固められた香を一つ摘み上げると、火をつけてみた。
しばらくして、鼻をくすぐるいい香りが部屋中に広がっていく。
「わぁ、甘くていい香り」
最初のうちは無邪気に喜んでいたが、やがて体の小さな異変に感付く。
顔がかあっと熱くなり、足の付け根の奥がなんだかムズムズする。
「……?」
首を傾げながらシーツの合間に香炉を滑り込ませると、アイクが風呂から戻ってきた。
濡れ髪を乱暴に拭いながら、嗅ぎ慣れぬ香りに鼻をひくつかせる。
「お、おかえり。お湯加減はどうだった?」
「いつもと変わらなかった」
「そ、そっか。じゃ、もう寝よう。明日も早いし」
そう言って、マルスはアイクに背を向けてベッドへ潜り込もうとする。
湯上りで上気した肌、白い項、寝間着の下は胸を覆う晒もなく、下穿きだけの裸。
条件は揃った。抗いがたい欲望の一歩を、甘ったるい香の煙が後押しする。
「……マルス!」
「ひゃっ!」
背後から羽交い絞めにすると、逃げられないよう体重をかけてベッドに貼り付ける。
前触れなく組み敷かれたマルスの方は、突然のことについていけず闇雲に暴れた。
確かにアイクになら全てを捧げてもいいと思ってはいるが、心の準備が出来ていない。
何より、こんな無理矢理な奪われ方はしたくない。
「アイク、ちょ……待って……!」
「悪いがもう我慢できない。俺だって男だ」
マルスの右手を掴んで股間に導くと、下穿き越しに熱く硬い息づきに触れさせる。
今が本懐を遂げるときなのだろう。一つ深呼吸して、ようやく囁く。
「や……優しくして、下さい……」



絡み合う二人の足が、シーツと一緒に香煙を吐き出す臥人香炉を幾度となく蹴る。
洗い晒しのシーツに皺波が寄り、玉の汗の噴き出る体が弓なりにしなった。
「い、いたっ……痛い……!」
接合部から滴った鮮血が、白い綿の平野に小さな赤い花をいくつも咲かせる。
破瓜の痛みに軋む体も顧みず、アイクの首に手を回し、唇を押し付けた。
繋がり合うとはこれほどいいものなのか。与えられる刺激に身を任せていたその時。
「う!」
中で生暖かいものが広がる。どうやら早々と達してしまったようだった。
お互い初めてのことであるし仕方ないこととは思うが、本人は明らかに凹んでいる。
「ア、アイク……気にしないで、ね?」
「すまん……」
「大丈夫、私に任せて。そこに寝てくれる?」
言われるままおとなしくベッドに仰向けになると、ある意味大胆すぎる行動に出られた。
跨いで馬乗りになると、硬度を取り戻しつつあるそれを自ら中へと導いたのだ。
思わず差し出された手を押さえ、軽く微笑んでから一気に腰を落とす。
「マ、マルス……」
「だ……いじょぶっ」
程よい潤みと自重に助けられて、屹立したモノが根本までしっかり収める。
なんともぎこちなく腰を動かし、細い喉首を反らせて快楽を与えようと努める。
くぐもった水音。派手に軋むベッド。部屋に漂う濃密な香り。
「き、きもち……いい……?」
目に涙を溜めながら微笑まれ、それに応えて肉付きのいい腰を掴み、強く揺さぶる。
「あう……!」
分身は硬い肉の槍となり、狭い隧道を我が物とするべく穿ち、奥へ奥へと突き進む。
最後には声にならない互いの息遣いだけになり、二度目の放出を受け止めた時には
時計の針は一周半していた。一回目とは段違いである。
「……すごかった、よ」
普通なら後戯に移るはずなのだが、どうやらまぐわう愉しみに開眼してしまったらしい。
力の抜けた体に圧し掛かると、先程まで出入りしていたところへ先端を押し当てる。
「もう一回……」
羞恥や遠慮など、もうどこにもない。
この晩、二人はそれこそ盛りのついた獣のように朝までまぐわい続けたのだった。

「ナマズと香で充実した初体験か。まさに日中エロマインドの華麗なるコラボ」
変わって現在。最近恒例になりつつある『チキチキ☆野郎オンリーお茶会』会場にて。
オレンジ色の常夜灯だけが点る談話室は、ぶっちゃけ話や猥談などで桃色花盛りだ。
「この場合、あんたに感謝しなくちゃいけないのか?」
アイクの話にうんうん頷いていたスネークは、首を横に振ってそれを辞する。
「まあ、よろしくやれてるんならそれでいいだろう。ところで例の香は?」
「もう使ってないが」
「……たまにはそういう道具に頼るのもいいぞ。マンネリ対策ってやつだ」
嬉々としてアダルティな玩具について語るスネークと、熱心に耳を傾けるアイクを
横目で見ながら、リンクは炙ったスルメに齧りついた。
『そっくりそのまま本人に持ちかけて、平手か引かれるに100コインかな』

終わり

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