スマブラのエロパロスレまとめ

基本的な目線はルイージ・・・・です


ガサッ・・・ギシッ・・・ギシッ
何の音だろう・・・?
目を開けても視界に入るのは月明かりに照らされている何の変哲も無い自分の部屋
けれど確かにおかしい

―――ギシッ・・・ギシギシッ――

また聞こえる今度は女性の声みたいな音も
「だめよ…ッマリオ…ふ・・あ そんなに激しくしたら・・!ルイージ起きちゃう・・・ッ!」
「大丈夫だよ あいつは朝になるまで絶対に起きないさ」
――――・・・・・・・・・!?
ここでルイージは完全に目を覚ました
ああ...兄さんまたピーチを部屋に連れ込んで...
こうなったらのん気に寝てはいられない 明日はまた寝不足決定か
隣にばっちり聞こえてますよと壁にノックしてやろうかと思ったがいつものこと過ぎてそんな気力もなかった

「ふあぁ〜あ」
大きなあくびをひとつしてお気に入りの上着を羽織った
また…いつもの所いこうかな
悪夢を見た時、どうしようもなく眠れない時、そんなときは決まって行くルイージだけの場所があった
誰にも聞こえないように部屋を出て、不気味なくらい静かな廊下に出ようとした が

バダン! あ

慎重に…慎重に…と思っていたが扉が思ったよりも大きな音を立てて廊下に響いてしまった

5秒ぐらい固まったまま動けなかったが どうやら兄さんたちには聞こえてないみたいだ
だけどなんだろうこの感じは
心なしかこんな真夜中なのに一部の大人たちはまだ起きているかのような気配がするような...?

……ああみんな考えていることは同じなのかとルイージはその先を考えるのをやめた



エントランスへ続く階段をゆっくり慎重に降りていく
外への扉に手をかけたとき、また嫌な音が外から聞こえてきた
服と服がこすれるような 奇妙な水の音のような 荒々しい息遣いのような

だあああああああ!もうね!やめてくれええ!
と叫びそうになったが耳を塞ぐよりも好奇心が勝ってしまった
誰だろう...?いや誰と誰だろう...?
そんな思考に自己嫌悪しながらもちょっぴり扉を開けて外を見てみた

「ぁあっ!も...もう無理ぃ だ・・・誰かに聞こえちゃうよ...ぅ ん・・・ん」
「貴様が外でやろうと誘ったのだろう?」

ま た お 前 か ガ ン モ ド ウ フ ! 

なぜだ・・・なぜなんだああ!なんで僕が夜外へ行こうとするたびお前ら外でヤッてんだ!?
し・・・しかも・・・今度はピット君に手を出したのか...もうスマブラキャラ全員制覇するつもりなのかな
本っ当にこの人見境無いな....ハッ
僕は何凝視してんだよ

自己嫌悪がさらに悪化しつつルイージは普通にその扉から出て外へ歩き出した 自分の存在感の薄さに自覚しつつあるからだろうか
二人にもまったく気づかれなかった

綺麗な満月の光の照らす誰もいない道をひたすら歩く、歩く
ただひたすら無言のまま ここへ来る事の原因をあまり考えないようにしながら
偶然見つけた森の奥にある綺麗な湖 今夜は月が綺麗だからもっと綺麗だろうな
そんなことを考えようと努力しながらやっと辿り着いた
いつもと同じように神秘的な光を湖はたたえていたがいつもの違うものがそこにいた
青いハリネズミ?
ルイージは少し動揺しつつ慎重に近づいた が
パキッ よくあるその、あれだ 慎重にいこうとするとなぜか踏んでしまう小枝を踏んでしまった
というか何で僕はばれないように近づいてんだ

「よう 緑の弟こんなところで奇遇だな」
「こ・・・こんばんは」
何普通に挨拶してんだ僕は いやそうでなく なんでこいつはここにいるんだ

「また兄貴に部屋でも追い出されたのか?」
「ま...またってなんだよ 大体兄弟でも部屋は違うよ!」
きっと僕は鼻の頭から耳の先まで真っ赤になったんじゃないだろうか
そんなルイージを見て察したのか
「あーなんだその 邪魔したな」そういってソニックは音速で走り去ろうとした
「あっちょっ待って」
言った途端後悔した なに口走ってんだ僕は
「おい弟 俺はお前の愚痴を聞く気は無いぞ」
「僕は弟なんて名前じゃなくてルイージだよ!...じゃなくてごめん」



しばらくの沈黙 なんだこの空気は

この沈黙を破ったのはソニックのほうだった
「ったくしょうがねぇなぁ」
「ごめん...へっくし」
なんかさっきから謝ってばかりだ
僕たちは湖の近くに生えている樹の近くで腰を下ろした
「俺は外で寝るの慣れてるけどさ まだ夜寒いんだから部屋戻ったほうが良いんじゃないか?」
「だめだよ...多分部屋戻っても寝れないし」

――――また沈黙 なぜだか彼とは話が繋がらない

「あーもう世話の焼ける奴だなちょっと待ってろ」
一瞬で姿を消したと思ったらすぐ戻ってきた。ここから寮まで結構距離あるのに
「ほれ」
僕は反射的に投げられた物を受け取った
「あっっつい!」
そんな僕の反応を見て楽しいんでいるのだろかソニックは笑っていた わざとだな
「あぁわりぃな このままじゃ冷えるし缶コーヒー買ってきたんだよ、あと毛布も」
「あ...ありがと う」 意外と良い人なのかもしれない

毛布をかぶって僕にとっては少し苦いコーヒーをすすりソニックと当たり障りの無い話をする
よく考えたら僕はソニックとは挨拶を交わすぐらいでまともに話したことも無かったっけ
もともと違う世界の住人だしいつも陽気なソニックと僕じゃ性格が正反対もいいとこだ

「んで、こんな真夜中になにやってんだよ」
「そっソニックこそなんでこんなところいにいるのさ」
「俺はたまたま見つけて綺麗だなって思ったからだよ 俺が何してようが関係ないだろ?」
なんかツンケンした人だな

 ・・・・・・・・・・・・・・・

ああまた来たな沈黙め 僕は会話と会話にあるこの微妙な空気が大嫌いなんだ
無理やり話をつなげてみる
「そっそういえば今夜は月が綺麗だね」
「・・・そうだな お前の世界にも月はあるのか?」
「当たり前じゃないか どうして?」
「俺のところじゃ月が半分消し飛んだりまあいろいろあったんだが
月と星ばっかりはどこの世界も変わらないのかって思ってな」
「そういえばみんな他の世界から来てるのに、月や星は変わらないのは不思議な事だよね」
「どこも大して変わんないのかもな」
・・・・意外と良い人だと思ったらツンケンした人で実はロマンチストなんですか

どの位静かだったかな 今度は居心地の良い沈黙で 気がついたときはソニックは僕にもたれかかって寝てた
ハゥ!?・・・いやなんで僕動揺してんだ?そして何さり気なく僕の毛布に入れようとしてんだ!?
すごく胸がドキドキして慎重に一緒の毛布に包まった 何やってんだ僕は

ああ・・・針って意外と柔らかいんだ

「へっくしっ!」
くしゃみで目が覚めた。もう朝みたいだ 隣にはもうソニックはいなかったけど僕には毛布が二枚かかってた
「朝食に間に合うかな」
昨日のの憂鬱な事はさっぱり忘れ僕は寮へと走っていった

終わり
タグ

Wiki内検索

管理人/副管理人のみ編集できます