スマブラのエロパロスレまとめ

ども、リザフシの人です。
流れをぶった切ってSSを投下させていただきます。
相変わらずのリザードン×フシギソウですが、今回はホントに短いです。
そして、エロ書くとか宣言しておきながらエロ無しですorz
とりあえず繋ぎとして…


「あの、さ…恋愛とかした事ある?」


春のうららかな昼下がり。試合の参加者が集う控え室にて。
その言葉は一試合終えてリラックスしているリザードンにいきなり向けられた。
いささか驚いた彼が声の持ち主を探すと、そこにいたのは他でも無いフシギソウ。
見ると困ったような、いや、どこか恥じらったような表情をしている。
蔓をモジモジさせている様子はさながら乙女のようでもあり。
いつもとは様子の違うフシギソウにリザードンは更に驚く。

「…いや、俺はそういうの全然ねぇな」
長い沈黙の後、彼はその質問に対する答えを返した。
何故フシギソウがそう問いかけるか分からないままに。
「それじゃ、好きな人とかは…?」
フシギソウならこの時点で会話を打ち切る筈だ。
そう思っていたリザードンは、そんな続けての彼の疑問にますます目を丸くする。
「おいおい、どうした?なんか悪いモンでも食ったのか!?」―――パシッ!
今は2匹しかいない控え室にムチの音が響いた。

「いててて……」
「オレはマジメに訊いてるんだって!この馬鹿トカゲ!!」
鼻先を思いっきりムチで打たれたリザードンと、そんな彼に憤慨するフシギソウ。
とても炎タイプと草タイプの力関係とは思えない。
「だから、トカゲじゃなくてドラゴンだと言ってくれよ…」
「ドラゴンタイプじゃないくせに」
「…ヒデェ……」
そう言いながらたまらず床にうずくまったリザードンに、トドメの言葉が向けられた。
そう、これがこの2匹の力関係なのだ。



「…まぁ、確かに姫さん方は美人だとは思うな。あ、もちろんサムスもな」
まだ痛む鼻先をさすりながら【自称】ドラゴンのリザードンは語り始めた。
ちなみに、先ほどの応酬は日常的な事なのでたいして気にしていないらしい。
「でもよ、やっぱりニンゲンは恋愛対象にはならねぇな」
「じゃ、他にはいないのか?」
「ん〜、プリンは恋愛対象とはちょっと違うんだよなぁ…可愛いけどさ」
「…そっか。なら、もういい」
そう言ったフシギソウの瞳には憂いの感情が浮かんでいた。
鈍いリザードンにも感じ取れるくらいに。

――オレはいったい、何を期待していたんだろう…

「おいおい、ちょっと待てよ。誰も好きなヤツがいないなんて言ってねぇだろ?」
そのまま部屋に帰ろうとした矢先、背中に声が掛けられる。
思わず、フシギソウはその場に足を止めてしまった。
「できたんだよ、つい最近…な」
そう言ったリザードンの顔には少し照れくさそうな笑顔があった。
「……あっそ」
フシギソウは後ろを振り向かないまま答える。
湧き上がる感情を殺しながら。自分でも分からない感情を抑えながら。

「前も言ったけど、悩みがあるんなら俺に言えよー?」
「気が向いたらね」
「ついでに、好きなヤツができたら俺に教えてくれよー?」
「…バーカ!」


――そうだ、真っ先に言ってやろう。
この気持ちに踏ん切りがついたなら。
目の前をしっかりと見つめられるようになったなら――


そう考えながら控え室を出るフシギソウの足取りは、どこか弾んでいた。

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