スマブラのエロパロスレまとめ

恐る恐る握り締めた。
小さいながら、暖かい手。どこかに刺さっていた棘が溶けた様な感覚に、思わずアイクの目からは涙がこぼれた。
心のどこかで感じていた限界を、ようやく自覚する。
毎晩の様にいたぶられて保たなくなっていたのは、体ではなく心の方だったのだ。
「アイクさん…」
罪深い行いで有るかのように震えながら抱きしめて来る大きな腕を、優しい天使は受け入れた。
どちらからともなく顔を寄せ、深く唇を重ねる。
貪るように何度も交わされるそれは、愛と言うより救いだった。
ふと腰の辺りにあたる硬さに気付いて、ピットが思わず見上げると、ばつの悪い顔をしたアイクが目を逸らした。
その様子にクスッと笑みを漏らして言う。
元よりそのつもりでいたことは、両性具有の天使が女性形を取っていた事からも明らかだった。
「いいですよ…アイクさんにならして欲しい」
初めてなのでつまらないかも。
そういうと、「俺もマルス以外は知らない」と不躾な事を真面目に言われ、ピットは声を上げて笑った。

普段からマルスに主導権を取られていたアイクが行う愛撫は、不慣れで辿々しく、お世辞にも上手いとは言えない。
胸を吸うときなどは焦らすという事を知らないみたいに、最初から突起にむしゃぶりつく。
それは時として強すぎて、「痛っ」と声を上げることすらあった。
その度「すまない」と馬鹿正直に謝るアイクも、やがては加減を覚える。
「やぁっ…あ、いく、さ…ソコは…っ」
「うん?ココがなんだ?」
わざとなのか本気で解っていないのか、やっと行き着いた性感帯を執拗に責められて、ピットの細い体はビクンと跳ねる。
「あ、あぁぁ、きもち、い…っ」
堪えるつもりだった声が盛大に漏れて、やっとアイクもソコがどうなのかを理解した。
「えーと、すまん」
なんと言って良いか解らず、とりあえず謝って、アイクはピットのスパッツを下着ごと引き下ろした。
ゆっくりと脱がした下着には、既にとろとろと愛液が染み着いて、細い透明な糸をひいていた。
そこは謝るところじゃないとツッコもうとしたピットの言葉は、せり上がる快感にかき消される。
アイクの舌が膣内に進入したのだ。
「ふあああっダメ…っだめ、それ、ムリ、です…っ」
その言葉とは裏腹に薄桃色のヒダの内側からは、後から後から蜜があふれる。
丁寧に舐め上げると、ぴちゃぴちゃとイヤらしい音がして、更にピットを責め立てた。
「あんまり、そんなとこ、見ないで下さいよ…」
恥ずかしさのあまり拗ねたようにいう彼女に、アイクは笑って行為を重ねた。
柔らかくほぐれたそこへ、いきり立った己を収めるべくそっと腰を落とすと、初めてだというピットの顔は痛みに歪んだ。
「大丈夫か?」と聞くと、笑ってしがみついてくる。
その頼りなさに、ああ、これが正常な愛し方なんだとようやく認識した。
愛し合うが故の行為とは、こういう事なのだと。
そう思うと、何故か涙が溢れ、それを隠すように更に強く目の前の女体を貫いた。
経験がないというピットの膣内は、既に何度も体を重ねたマルスのそれとは、比べ物にならないほど良く締まる。
キツキツに詰まった肉と肉が擦れるたび、先走りと愛液の混じり物がびちゃびちゃとはしたない音を立てた。
やがてその快感に、アイクのそれが長い精を放つと、呼吸を荒くしたピットはそっと彼に抱きついた。



「じゃあ、もう戻るから」
ふらふらになってしまったピットを部屋まで送り、アイクは扉の前でもう一度彼女を抱きしめた。
自分からそう言い出したのに、酷く名残惜しい様な心持ちがする。
それに。今更別れを切り出した時、マルスが一体どんな反応を返すかと思うと、考えるだに恐ろしい。
それは向こうも同じなのだろう、少し沈んだ声でピットは、「気をつけて」とだけ言った。
不安に暗んだ顔を元気づけようと、深く深くキスをする。
大丈夫、きっと彼女だって解ってくれる。何故なら普段の彼女はとても聡明で、優しい女性なのだ。
その優しさを思い出すと申し訳なさが胸を突く。
だが、心の底から愛しているともはや言えない相手と同情で重ねた愛など、失礼以外の何者でもない。
そう思ってアイクは、そっと自室のドアを開けた。

「アイク君、そろそろ試合の時間よ」
ピーチとゼルダ、二人の姫が、青い髪の二人が使う部屋のドアを叩く。
試合開始時間になってもアイクが現れない事が、ここ数日続いていた。
やがてドアが開いたが、そこにいたのは二人が呼びにきた者ではなく、マルスだった。
「ごめんね、今日も彼…体調が悪いみたいなんだ」
そういって、『汚れの目立たない』黒い衣装に身を包んだマルスは、苦笑をこぼす。
「貴方こそ、付きっきりで試合にも出られなくて大変ね」
気の毒そうに少しは代わりましょうか?と案じるピーチに、マルスははにかんだような笑顔で言った。
「ううん、僕が好きでしてる事だからいいんだ、好きな人の力にはなりたいもの」
それに、と一瞬だけ部屋の中に視線を投げかける。顔の印象の割にかなり背の高いマルスの背後は、姫達の背では見えない。
暗い部屋には、ふんわりとした布団にくるまった、アイクがいた。
自分と目があった瞬間、ぼろぼろと涙をこぼす様を満足そうに眺め見て、マルスは視線を戻した。
「それに、良い羽毛布団が手に入ったから、体調もすぐよくなるんじゃないかな」
そういわれてピーチとゼルダは、頷いて部屋を離れた。
もうすぐ試合の時間。遅れるわけにはいかないのだ。
「そういえば最近ピット君も見ないわね」
「そうね…どうしたのかしら」
そう話ながら遠ざかる背中を見つめて、マルスはそっとドアを閉じた。

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