タグ
アツイ会議
気になる情報
教育再生会議HP?
議事録?
イベント?
学習?
サービス?
挑戦?
ニュース?
Wiki内検索
最近更新したページ
最新コメント

19年10月23日 総会 議事録10

議事録1         >10 11 12 13 14 15


○野依座長 浅利委員、どうぞ。

○浅利委員 今、皆さんの顔をこう見て、何年生まれかなと思ったんですね。(笑)というのは、僕はまさに人生の一番重要なときにこの6−3−3制にぶつかった人間なんです。1948年、昭和 23年でしょうか。私は永田町小学校に入学しました。18年生まれで。そのままスムーズに行けば慶應普通部です。親がみんなその流れでしたから。ところが戦争になりました。それで結局、落合第一小学校、永田町小学校と転校して、軽井沢小学校卒業でした。軽井沢は.町小学校、番町小学校、永田町小学校の子がたくさんいるので、軽井沢の小学校でも学力はこんなに違うんです。北佐久郡には2校しか中学校がないんです。

 岩邑中学校と上田中学校です。ですから、みんな東京の子になってしまうんです。だから、上から6番までしか受験資格がないということになって、東京で受けて来いと。そうすると猛爆下です。3月の大空襲のときですから。みんなしようがないので、高等科というのに行ったんですよ。農作を1年やりました。あとの人生のためにプラスになりましたけれども。

 帰って杉並中学というのに入ったんですね。野球部に入りました。一生懸命やって3年でレギュラーになりました。そうしたら3年の終わりのときに、米軍の指導で6−3−3制になって高校野球に変わってしまったんです。そのために、せっかくのレギュラーが出られなかったですが、東京予選にはズルして出ましたけれども。そして、そのかわり慶應高校へ行けるようになったんです。慶應に慶應高校というのができて、それで慶應高校を受験して入りました。

 ですから、学制の改革というのは子供の人生にとっては相当重要な問題なんです。今の陰山委員のお話のように何年かかけて精査してやるべきだというのに僕も賛成なんです。やるときに子供の立場というのも考えていただきたい。今、74歳の私がこんなことを言うのはちょっととんちんかんなんですが、相当な影響があると思います。

 ただし、プラス面もあると思います。6−3−3制がよかったかというのは今でも疑問ですから。

○野依座長 小野委員。

○小野委員 私はこれに加えて幼小一貫というのをぜひ考えてほしいと思っているんです。これは制度が違うからなかなか難しいかもしれませんが、やはりつなぎをうまく考えるということが大事だろう。

 私もこの6−3−3−4制を一律に5−4制にするということはまだまだ慎重な検討が必要だと思いますけれども、カリキュラムに十分配慮しながら、ある程度地域や学校で弾力的にできるような措置はぜひとっていただきたい。特に高大連携も大事だと、幼小、それから小中、それから中高連携、やはりガチガチに6−3−3−4だけというのではなくて、間をうまくクリアしながら、そして子供の成長、発育に本当に役立つようなシステムをみんなで考えていくことが大事ではないでしょうか。

○野依座長 渡邉委員、どうぞ。

○渡邉委員 ありがとうございます。実際、全国一律6−3−3−4制を5−4制、45制に改めているという、これを見たときに、一瞬、頭がクラクラとしました。私学経営者としては、もしこれが来たらとんでもないことになります。2つありまして、経営的な側面で非常に苦しくなります。もう1つは、やはり6年間で中高一貫で1つのやりたい教育をしているものですから、これをどうするのかなと思いました。

 非常に現実的に考えれば、この6−3−3−4制を継続しながら、確かに4年と2年、4年生までと、5年生と6年生というのは専門性も違いますので、6年制をまず4−2制で、そこでカリキュラム等を見直すということは大変賛成です。ただ、先ほどから皆さんから出ていますように、やはりこの制度を見直すということは、ゼロベースからしっかり考えなおして、そして再生会議で、ここで早急に結論を出すだけではなく、3年、4年、5年間しっかり実証、検証しながら考えていくべきことだ、そのように思います。

○浅利委員 検討はしたほうがいいですよね。

○渡邉委員 はい、そうだと思います。検討は必要だと思います。

○野依座長 ありがとうございました。川勝委員、どうぞ。

○川勝委員 ちょっと見当外れのことを言って申し訳ないと思うんですが、6−3の9年間の制度を柔軟に運用するということには賛成なんですけれども、子供の発達に応じたカリキュラムを考えるという場合、男の子と女の子とやはり第二次性徴の出方が違いますよね。

 これは鹿児島県が取り組まれていることですが、あそこには昔、郷中教育というのがあった。郷中教育というのは、ご承知のようにそれがベースになってイギリスのベーデン・パウエル卿がボーイスカウトをつくったわけですね。ボーイスカウトとガールスカウトというのがあるわけです。これは男の子らしい、そしてまた女の子らしい教育をする、その理念が今日まで生きているわけです。

 男女共学ですから、しかし一方で子供の成長に応じたカリキュラムというときに、男の子らしい教育、女の子らしい教育というものもどこかで念頭に置いていただく必要があると思います。

○野依座長 どうもありがとうございました。一通りご意見をいただきましたね。では、官房長官。


議事録1         >10 11 12 13 14 15

2007年12月03日(月) 18:58:55 Modified by ID:Su1KRnhZfQ




スマートフォン版で見る