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19年10月23日 総会 議事録14

議事録1         10 11 12 13 >14 15


○浅利委員 またちょっと変なことを言わせていただきます。私は中学校は絶対に義務教育でカチッとやったほうがいいのではないかと思うんですね。高校は大学みたいに専門化したほうがいいのではないかという発想を持っているんです。というのは、実例で申しますと私は慶應高校なんですが、1年上に安藤伸介という非常に優秀な男がいたんです。英語ができて。よく大学の1年のときに加藤道夫さんが大学で講義をしていらっしゃるんですが、そこへ僕らは聞きに行くんです。高校生が講義を受けに。校舎が向かい側なものですから。

 それで、先生が英語で書かれて、これはT.S.エリオットが言ったことですというと、安藤君が手を挙げて、先生、それは違います、それはT.S.エリオットが言ったことです。高校生ですよ。そうかと先生はおっしゃるんです。そのぐらい我々は戦後、教育がアンバランスだった時期、好きなことだけやらせてもらえたんです、慶應高校で。

 私も数学は統計学の非常に優秀な、後に慶應の統計学の優秀な教授になった先生がまだ出たばかりで高校に教えにきた。芝居が好きでした。そして、私に2年間何もしなくていい、Cをやるから出てくるなと。だから、2年間数学の授業に出なかったんです、高校2年、3年は。化学は出たんですが、2年落第点でした。卒業のときに、先生にごあいさつに行ったんです。ありがとうございます。そうしたら、君は芝居をやっているんだって。

 僕、好きなんだよ、早く言ってくれたらなあと言われた。でも、2年間Dでした。Dは1科目だけだったから落第はしなかったんですけれども。

 我々の同世代はそういう極めて強い専門性を持っていたので、ほとんどみんなプロ、安藤君というのは英文科の主任教授になりましたけれども、プロのアーティストになったりしているんです。林光なんていうのがいました。作曲しかできなかったんだけど、後に日本の数人の作曲家になった。

 だから、高校はあんまり……、変なことを言うと怒られてしまうけれど、ある程度専門化していい。そのかわり中学は絶対的に均等に教えるというように。ちょっと違う次元で申し訳なかったんですが。

○野依座長 ありがとうございました。

○陰山委員 1点だけ。さっきの話で、僕がイメージしたのはちょっと違って、特別優れた子というのは普通ではないということですね。ということは、単に飛び級という問題ではなくて、そういう子を伸ばすための、いわゆるそういう学校というか、生徒というか、そういうふうな形で言われたほうがいいのではないかという気がします。

○野依座長 どうもありがとうございました。では、短く。

○渡邉委員 1つ言い忘れたんですが、義務教育において進級、卒業基準が今非常に緩やかであるということは、実は私は子供を助けているのではなくて、先生を助けていると思っているんです。それによって先生がどれだけ楽になっているのか。要するに本気でそのレベルまで上げていこうとすると先生にものすごく負担がかかりますので、先生は楽するべきではないということで基準を明確にしていただきたい、そう思っています。


議事録1         10 11 12 13 >14 15

2007年12月03日(月) 18:51:54 Modified by ID:Su1KRnhZfQ




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