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悪魔のささやき ☆☆☆☆★

ダンジョンに生成される装備品?の一つ…だと思う。
箱を開けた瞬間に黒いモヤが現れ、耳の裏あたりに取り憑く。憑いたところにはキスマークのような黒い入れ墨が入る。
解呪をしないと消えないので、素顔のままだとちょっと大衆の集う店とかには寄りづらくなるかも。
純度の高い聖水を垂らすとモヤが剥がれるので、その間に密閉できる箱に入れることで解呪できる。
似たようなものに「悪魔のくちづけ」という物がある。そちらは筋力増加の効果があるらしいけど、こっちは特に力が強くなるとかそんなことは感じない。
代わりに付いている能力は、『白銀の城のラビュリンス』の発する声、及びその対象の周辺の物音が聞こえるというもの。
『』の部分は、おそらくそのダンジョンのボスモンスターを表してるんだと思う。
音が聞こえるのは装備した人のみで、周りには一切響かないらしい。テレパシーみたいなものなのかな?



この装備に出くわしたのは、何十回もこのダンジョンに出入りして慣れてきた頃。まだ姫には負け越してるけど、何回か勝ててきてる。
せっかくなので今回は、いつもは入らない部屋に入って適当なアイテムを漁ろうとしたの。
こざっぱりとした部屋。メイド服が掛けられてるところを見るに、召使いの私室だろう。長い袖の付いた手袋、おそらくアリアンナのだろう。
ふと目の前に見える小包。

「……。」

どうしても中身が気になる性分。今は姫に会いたいという気持ちがあってここに通ってるけど、元々私は冒険者だから。
何かレアなものが入ってるかもしれない。そう思って包みを開けてみたら、突如黒いモヤが現れた。
びっくりした私は剣で振り払おうとしたけど攻撃が通らない。その後、モヤが一直線に頭に向かってくる。

「む…。」

取り憑いてこようとするのは明白だった。そこまで俊敏な動きでもないのでかわすのは容易だった。
しかし後ろに下がった瞬間、足元にある紐に気づかず引っ掛かって転んでしまう。

「しまっ…!」

耳にふわりと纏わりつく感触。
近くに写し鏡があったので、取り憑かれたところを見てみる。

「…どうしよう。」

鏡に映る、黒い唇の入れ墨。
新手の呪いだろうか。もし放置したら、今度は何をされるか……

「お〜っほっほっほ!よくぞここまで来ましたわね!」
「ひゃっ!?」

突然姫が私に会うときの笑い声が聞こえたから、どこかに現れたと思って辺りを見回したの。
でもどこにも姫の姿はない。

「……う〜ん、なんかワンパターンなのよね。同じセリフだから騎士ちゃん飽きたりしないかしら。」
「あんま同じことばっか繰り返すと、途中で遮られて不意打ちかけられるかもね〜。じゃ、また見回り行ってきまーす。」

どうやら私のことは認識してないようだ。一緒に聞こえた声はアリアーヌのだろうか。
二人は私の見えないどこかに隠れているかもしれない。
この入れ墨が戦闘に支障を来すものだった場合、一対二かつ姫込みのこの状況だと勝ち目は薄いだろう。
姫には悪いけど、暫くの間この部屋に隠れることにした。




「……騎士ちゃん遅いですわね。いつもなら、もう来ててもおかしくないはずですけれど…。」

耳からずっと聞こえる姫の声。まるで耳元に直接話しかけるかのよう。近くにいるようで落ち着かない。
もしかして、この入れ墨が原因なのか?と思った。せっかくなので、自力でこの装備の効果を調べることにした。
ナイフで入れ墨の部分の皮を削り、血と共に手持ちのスクロールに垂らす。
こうすることで、入れ墨系の装備はある程度の効果を把握することができる。
……浮かび上がる『悪魔のささやき』というアイテム名と装備効果。文字通り、悪魔の囁きを聴き取る魔性の入れ墨。
少しわかったのは、近くには姫はいないこと。そして……

「……悪くないかも。」

この『悪魔のささやき』、使えると思った。もし姫の会話や独り言から罠の内容と場所を聞ければ探索が有利になると思ったから。
一語一句、聞き逃がさない。そう思った矢先だった。

「誰も……見てないですわよね。」
「…?」

ひっそりと呟く。しゅるしゅると擦れる布の音。何かがぱさりと落ちた。

「騎士ちゃん…んっ…」
「!?」

何かを触るような擦れる音。くちゅりと響く水音。
耳元に繰り返される、私を求める声。甘い吐息。
……姫が、一人でえっちしてる音。さっきの布の音は、ドレスが落ちたもの。

「騎士ちゃん…騎士ちゃん…♡んっ…くぅっ…♡」
「ひめ……?」

くちゅくちゅと乱暴に掻き回される音。
姿が見えないけど、姫のいやらしい音が全部入れ墨の効果で頭に響いてくる。
いつも愉快に高笑いする姫が。攻略抜きのプライベートで遊びに来たときも歓迎してくれる姫が。
私がえっちな罠でとろとろにされたとき、優しくリードしてきもちよくして、慰めてくれる姫が。
その場にいない私を求めてあそこをいじってる。姫の甘ったるい囁きが、私の脳を溶かす。
兜を外し、思わず耳をふさぐ。でも入れ墨から音が出てるわけではないから、構わずがんがん響いてくる。

「あっ…♡んっ♡きし…ちゃん…♡」
「あう…うぅ……♡」

頭に響く姫の嬌声。私までえっちな気持ちになってしまう。
耳をふさいでも意味がないから、声が漏れないように口を手で塞ぐ。
冷たい鎧が、熱くなった顔に心地いい。だが、姫の誘惑の前には焼け石に水だ。

「ふーっ…ふーっ…♡」

息が熱い。小手の中でむせ返る吐息が、火照った身体を更に燃やす。
まともに立っていられなくて、もう片方の手を壁に伝い支える。
ふとももをもじもじとこすり合わせる。だけどそれだけじゃ収まらない。
私のあそこもきゅんきゅんとうずいて…がまんできなくなって。

「ひめぇ…♡」

もう限界だった。姫といっしょに気持ちよくなりたい。
びしょびしょになったショーツを下にずらす。すーすーとして、恥ずかしい。
邪魔な小手と手袋も外す。ひくつくあそこに指を伸ばして、ピンと立つそこに触れた。

「あぁっ♡」

身体がびくんと跳ねる。ガクガクと腰が震え、立っていられなくなる
その場にうずくまり、必死でくちゅくちゅとそこを弄る。

「あっ……♡はぁっ…んうっ♡ひめぇ♡ふーっ♡ふーっ♡」

獣のように息を吐き、口からよだれを垂らす。
アリアンナの部屋の床にできる、大きさの違うふたつの染み。見つかったら怒られるだろうか
でも気持ちいい。もうどうなったっていい。姫のこと以外、何も考えられない。

「きしちゃん……♡もうイっちゃ……ひぅっ♡」
「ひめっ♡ひめぇっ♡」

目の前が、涙と気持ちいいとで白くなってくる。
何も見えなくなって怖い。ひとりでするときは、いつもそうだ。
だけど今は、そこにいない姫の声が私を支えてくれる。
好き。大好き。もう、だめっ……

「「ふぁあああああああああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ♡」」

頭が真っ白になる。ふわふわとした、しあわせな気持ち。
もう何もできない。あそこからえっちな汁を吹き出しながらへたり込む。

「はぁ……♡はぁ……♡」
「はっ…♡あぁ…♡」

姫と私の余韻の中、近づく足音。
顔を覗かせる燭台とピンクの瞳。

「あっ……えへへ♡侵入者、みーつけた♡」
「アリアーヌ……これは……うぅ……。」
「だいじょーぶだよニンゲンさん。トラップに引っかかって……がまんできなくなったんだよね♡」
「……。」

ほんとはちょっと違うけど、こくんと頷く。アリアーヌがにひひと笑う。
その後、入れ墨がついてない方の耳元に、幼くも甘い声で囁いてくる。

「もう戦う気力……ないんだよね?今回は負けを認めちゃいなよ♡そしたら姫様と私がい〜っぱいいじめてあげるよ?」
「……。」
「ねっ♡」

八重歯を覗かせ、いたずらな笑みを浮かべるアリアーヌ。まるで獲物相手に舌なめずりをするようだ。
観念して頷くと、抵抗する間もなく身ぐるみを剥がされ、姫の元へと引っ張られる。



「「姫様ー!侵入者連れてきましたよ!」」
「うぅ……♡」

月明かりに自分の貧相な身体が照らされる。恥ずかしくて顔を俯かせる。
両手で大事なところを隠していると、姫がこちらを振り向く。

「「ご苦労さま、アリアーヌ。……さて、騎士ちゃん。」」

姫が歩み寄ってくると、指で私の顎をくい、と上げる。

「「今日はあまり……いや、全然トラップに引っかかってないですわよね?流石ですわ。」」
「「えっそうなの?でもこのニンゲン、既に快楽に……」」

手でアリアーヌの声を遮る。疑問も含んだ姫の賛美。褒められて、ちょっぴり嬉しかった。

「「それなのに……アリアーヌの言う通り、こぉんなに出来上がっちゃって……♡」」
「「ひぅっ♡」」

あそこを隠す手をどかし、指でつぅ、と撫でる。
指との間に透明な橋ができる。

「「嫌じゃなかったら言える範囲でいいから……教えてくれる?」」
「「そ、その……うぅっ♡」」

声が二重に聞こえていることに気付く。
実際の声と、姫を通して聞こえる『悪魔のささやき』。
ぐわんぐわんと頭が混乱する。

「「正直にイッちゃいなよ♡アリアンナの部屋までノーミスで来たのに急に倒れるなんて変じゃない♡」」

アリアーヌが後押ししてくる。もう早く言って、楽になりたかった。
そして姫に……姫にこの疼きを止めてほしかった。

「「……部屋に隠れる時、急に姫のことで頭がいっぱいになったの。姫が私を求める声が聞こえて……我慢できなくて……」」
「「……うん。」」

小包や入れ墨のことは隠しつつ、起きたことを話す。姫は嫌な顔一つせずに頷いてくれる。
感情が溢れ、言葉と同時にぽろぽろと涙がこぼれる。

「「すきって気持ちでいっぱいになって……それでひとりでしちゃって……つかまって……でも止まらないの♡
  今も姫の声が……姫だけじゃない、ここにいるみんなの声が響いてきて……止まんなくて……♡」」
「「……騎士ちゃん。」」

言葉が支離滅裂になる中、思わず吐露してしまう姫への気持ち。すると突然ぎゅ、と抱きしめられる。
その体全体を包むように、腰の羽と腕でふわりと抱き寄せる。
入れ墨の付いている方の耳元に、撫でるような声で囁いてくる。

「「……泣いてしまうほど辛かったんですのね。……ねえ騎士ちゃん。」」
「「……なに?」」
「「もし騎士ちゃんと同じように……私も好きって気持ちが我慢できなくなってたって言ったら、信じる?」」
「「……。」」

それまでと違う、ちょっと弱気な姫の声。
それと、姫の口から放たれた「好き」という囁きがリフレインする。

えっちな罠に身体が堕ち切ってしまった時、その度にここに連れてこられる。
媚薬で疼いた身体をほぐしてくれたり、触手に注ぎ込まれた粘液を掻き出してくれたり。
甘えさせてくれて、キスもしてくれて。でもそれはただ甘やかされているだけ、からかわれているだけだと思ってた。
好きという気持ちを伝えても、空回りするだけと思ってた。だからせめてこの迷宮を難なく攻略して、いいところを見せたかった。
でも耳に響いた私を求める声。いつもは見せない姫の弱み。姫の心から囁く、私への好意。

「「……うん、信じる。」」
「「……そう。」」

顔を合わせて微笑んでくる。さっき抱きしめてくれたように安心させてくれる笑顔。
えっちだけど、それ以上に愛おしく感じる。

「「騎士ちゃんっ」」
「「うわっ!」」

胸元にぎゅっと頭を押し付けられる。ふんわりとやわらかい、姫のぬくもり。
その奥に聞こえる、素早い心音。小さくて入れ墨も拾えない鼓動が、今の私には一番騒がしく聞こえる。
『悪魔のささやき』をもかき消す、姫の本音。

「「ねえ、聞こえる?」」
「「……うん。」」
「「最初に騎士ちゃんがやってきてから、ずっとこうなの。意気揚々とやってくる勇敢な侵入者さんに、ずっと惹かれてた。
  どんなかっこ悪いやられ方をしても、どんな目にあっても諦めずやってきて、その度に私の期待を上回ってくる騎士ちゃんが、とても素敵だと思った。
  ずっとどきどきして……騎士ちゃんが力尽きたときなんかは、おしおきという口実で身体を重ねちゃって。でも素直に好きとは言えなくて……。」」
「「……。」」

胸に抱きしめる腕を緩め、再び私の方に顔を向ける。

「「騎士ちゃん。」」

唇を重ねてくる。ほんの数秒だけど、今までされたキスよりもずっと熱い。
ずっとこうしていたい。だけどそれも叶わず、唇が離れてしまう。

「「ぷはっ……。……さて騎士ちゃん♡ここに連れてこられたということは、何をされるか……もうわかってますわよね♡」」
「「姫様の話長いよー♡もう待ちくたびれちゃった♡ねえ、今日はアリアンナはいないけど、その分頑張って気持ちよくしてあげるからね♡」」

鋭い目で獲物を見定める2つの眼光と、4つの囁き。
耽美な雰囲気から一変、悪魔に捧げられる生け贄となるようなゾクリとした気分。

「「「「……いただきます♡」」」」

それからは、姫とアリアーヌの二人にいっぱいおしおきされた。
びんかんなところを、舌や指でいじられて何度もイッちゃった。
入れ墨が姫だけでなく周囲のものも適用されるので、私やアリアーヌの声や音も拾ってすごくえっちだった。
姫に耳元で囁かれたときは、まるで姫が二人いるようでおかしくなりそうだった。
私の喘ぎ声やあそこをいじられるときの音が拾われたときは、恥ずかしすぎて思わず泣いちゃった。
だけど本物とささやき、二人の姫がよしよししてくれて、とても心地よかった。

「「ちゅぷ…♡もうイキそうですのね♡それなら我慢しないで……力を抜いて、快楽に身を委ねて下さいまし♡」」
「「れろぉ……♡ほら♡イッちゃえ♡イッちゃえ♡」」
「「ひめ……♡ひ……めぇっ……♡」」

姫とアリアーヌの舌で、何度目かもわからない絶頂を迎えようとしていた。
姫にあそこを舐められ、アリアーヌに乳首を弄られながら耳の中を舌でなぞられる。
二人の愛撫で何度も身体を解きほぐされて、既に心も身体もとろとろにされてしまった。
また視界が真っ白になっていく。だけど今度は、うっすらとだけど目の前に姫がいる。さっき一人でしてた時よりもずっと、心強い。
恥ずかしいけど、姫の前ならばどんなえっちな事をされてもかまわない。えっちな私を正面から受け止めてくれるから。
……かりっ、とそこを甘噛みされる。一番弱い、ピンと膨れた所。

「「っ♡〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♡♡♡♡♡」」

声にならない絶叫を上げながら、びくんと身体が跳ね上がる。
ただひたすらに気持ちいい。噴き出す潮が、姫の顔を濡らす。
じゅるじゅると音を立てて、えっちな汁を吸い上げる。

「「あっ…♡あぁっ……♡」」

痙攣が収まらない中、快楽の余韻に浸る。
前が見えない。だけど、二人のくすくすと笑う声が、確かにそこにいるということを示してくれる。
とても幸せな気持ちになりながら、意識を閉ざした。



目を覚ますと、姫が目の前にいる。後ろから抱きしめる細い腕はアリアーヌのだろうか。

「「騎士ちゃん、まだ外は暗いですわ。ゆっくりお休みになってくださいまし。」」
「「結局私の名前はほとんど呼んでくれなかったねー。そんなに姫様のこと、好きなんだ♡」」

意識が朦朧とする中、目の前に姫がいる安心感。
二人に抱きしめられ、とてもあたたかい。

「「ひめ……すき……♡」」

まどろみの中、漏れ出る言葉。
穏やかな気分の中、眠りに落ちる。

「「私も、騎士ちゃんのこと愛してますわ……♡」」
「「また挑戦してね♡ニンゲンさん♡」」


……『悪魔のささやき』の初陣は、散々な結果だった。
重要な情報を聴き取るはずが、余計なノイズを拾って惑わされてしまった。
だけど次の日からは、入れ墨をつけっぱなしで姫の作戦をしっかり聞き取った。
配置する罠の説明や場所を、召使いや部下の家具たちに説明し命令する声が聞こえる。
迷宮の間取りは覚えている。メモを取り、何度も頭の中で反芻し、攻略に活かした。
それからは、一度も負け無しだった。最初はとても嬉しかった。クリアするのがやっとだった迷宮を、難なく突破できたのだから。

……でも、それを繰り返すうちに虚無感が上回った。答えのわかってる迷宮ほど虚しいものはない。自分の知恵と力で解いてこそ、真の冒険者だ。
それに……

「「くっ……今日も負けてしまいましたわ。でももっと凶悪な罠を取り揃えて、次こそは勝ってやりますわ!覚えてなさーい!」」

姫は負けたくない純粋な気持ちでダンジョンを構築しているのに、それを踏みにじるっている自分が許せなかった。
好きって言ってくれた姫に報いるなら、こんなものに頼ってはいけないと思った。
ふとした拍子に解呪を行い、箱に封印する。もう二度と、迷宮で使うことはないだろう。……今までありがとう。

装備品としての評価だが、本人周りの音しか拾えないので得られる情報量はどうしても限られる。
しかし、装備者がそのダンジョンに精通するものならば無類の強さを発揮する。中〜上級者向けといえるかも。
ほしいつつを与えたいところだけど、もしそのダンジョンの主が部下に仕事を全部任せっきりの場合は何も恩恵を得られないことになる。
その点を考慮し、ほしよっつとする。



追記

ダンジョンの攻略には使わないが、たまに『悪魔のささやき』の封印を解いて耳に取り憑かせる。
もぞもぞと耳の裏で動く入れ墨。この動きももう慣れた。
どうしても夜寂しくなったとき、姫の寝静まってると思う時間に「装備」する。
すぅすぅと寝息を立てる姫。目の前にいないけど、一緒に寝ていると思うと少し安心する。
おやすみなさい、姫。



悪魔のささやき 評価不能

包みの封印を解くことで、近くにいる人物に取り憑くタイプの呪印生物です。
対象の人物の装備品として、『装備者の意中の生物』とその周辺の音を脳内に伝えるらしいです。
対象の魔力をほんの少しだけ吸って生き、代わりに好きな人の声を届ける……とてもロマンチックな生物と思います。
……ですが、私が室内の奥で三日三晩触手様に苗床プレイをされている間に紛失してしまったようです。
そういや一瞬だけ、触手様が何者かに踏んづけられ痛がるような痙攣をしていましたが……まさかアリアーヌの仕業でしょうか。
本来、私が声帯を持たない触手様の声ならざる声を聞いていっぱい愛されたいと思って用意したのですが……残念です。

催淫の香木 ☆☆☆★★

もはやこの迷宮城の代表的トラップとなっている触手様。
日々私やアリアーヌ、そして姫様。たまに侵入者の騎士をも快楽の虜にしてくれる素晴らしい生物です。
ミミズ型、スライム型、植物型、ヒトデ・イソギンチャク型、古生代生物型……形状はもちろんのこと、仕掛ける場所や繁殖方法まで様々ございます。
ですが触手も生物。多産であると同時にその生もとても短い、儚い生き物です……。
年単位で出る触手様の死骸は数トン単位に及びます。処理自体は大した費用もかからないのでいいのですが……。
罠の再利用に長けた姫様に倣って、なんとかしてこの死骸も再利用できないかと天日干しにしたら出来上がった代物です。
品種改良によって粘液に含まれた催淫作用が干されることで濃縮、それを燃すことで催淫性のある高濃度の桃色の煙を出すことができます。
人はもちろんのこと、性欲を持つ生物なら私達のような悪魔でもひと嗅ぎするだけでたちまち発情します。

試しに私が嗅いだところ、近くにいたアリアーヌを押し倒しふたなりガスを吸わせ交尾を半日ほどしてしまいました。
いつもはおちゃらけたアリアーヌが涙目で射精を懇願する姿、とても可愛らしかったです。
当然香木の煙はアリアーヌも嗅いでたので、姫様への定時連絡の際に催淫が解けてないからかいっぱい絞ってもらったようです。
てっきり押し倒して無理矢理したんだと思いましたが、終始姫がリードして射精をサポートしたようです。意外とあまえんぼなんですね。

さて実践のときです。今回はこの『白銀の城の火吹炉』さんにも協力してもらいます。
姫お手製の自立する非生物の暖炉であるため、催淫効果は効きません。
もし騎士に見つかっても逃げるくらいはできるので、催淫状態になるまでの時間稼ぎができます
今回は地下深くに火吹炉を設置し、近くに大量の香木を用意します。
火吹炉が燃やす香木の煙が上昇気流に乗って迷宮城全域へと行き渡ります。香木が燃え尽きても火吹炉が炉内に補充してくれます。
匂いに関してはひと嗅ぎするだけでノックアウトなので問題は薄いですが、煙は可視性が高いです。
外から見ると火事が発生したかのように煙が湧き出てきます。なので煙を吸わずに済む装備を一式揃えてくる可能性が高いです。
見えてる罠を踏みに行くようなものですから仕方のないことです。ですがそれも計算済み。
普段は引っかからないような視認性の高い罠の数々を煙で隠すことで、威力と隠密性を両立させるのです。
肝心の我々ですが、こちらもガスマスクを付けて煙をシャットアウトして侵入者の捕縛に努めます。……何だかどこぞのレジスタンスみたいなデザインですねこれ。

対騎士戦の成果報告です。
案の定お揃いのガスマスクを被ってやってきました。
迷うことなく一直線に煙の出どころへと向かっていきます。
煙の効果で凶暴性を増した触手壁を通路に敷き詰めましたが、煙の動きから触手の一本一本を見切って躱されてしまいました。
それ以外の罠も、人並み外れた動体視力で全部躱して火吹炉の元へとやってきました。
自立して動くくらいはできますが、所詮は暖炉なので逃げる動きも鈍く万事休すと思いました。
しかし火吹炉がクシャミをした瞬間に吹き上がった炎を見て、騎士が動きを止めました。
どうやらこの香木、煙だけでなく吹き上がった炎にも催淫効果があるようです。
裏口を通って姫と様子を見に行くと、急に姫に襲いかかってマスクを剥ぎ取ってきました。

「ひめ……♡」
「騎士ちゃん……♡」

騎士もマスクを外すと、舌を絡ませて二人の世界へと入ってしまいました。
その後、うっかりマスクを外して発情したアリアーヌが触手壁に嬲られながらもやってきました。
秘部とまだ消えてないふたなりおちんぽから粘液を垂らし、ふらついた様子で姫たちに懇願します。

「姫様と騎士だけずるぅい……♡私も……私にもキスしてよぉ……♡」

アリアーヌも混ざって収集がつかなくなりました。
姫様がアリアーヌを慰めるように舌を絡めています。
ぷはっと口を離すと銀色の糸がいやらしく伸びる。ぷちんと切れるとまた舌を絡ます。
姫様が細い器用な手でアリアーヌの亀頭を弄り、上下に扱いている。

「んっ♡ちゅぷ…♡気持ちいい?」
「ちゅ…♡はい……ひめさまぁ……♡」

「……。」

どうしたものかと思案していると、突如騎士に後ろからマスクを剥がされる。

「ふぇっ!?あっ……♡」
「召使いさんも、いっしょに気持ちよくなろ♡」
「う……♡」

それからは香木のストックが切れるまで肉欲の日々でした。
毎日誰がおちんぽを生やすか決めて、他の三人に絞られたり。
みんなで一緒に触手様の苗床にされて赤ちゃん触手を産んだり。
それまでかかってくれなかった罠を騎士に踏ませて、反応を楽しんだり……。
火吹炉が地下室内の香木を真面目に補充するものですから、身体を休める暇がありません。
とても……充実した日々でした……♡
もう少し香木、用意しておけばよかったですね♡

……結局のところ、対策が容易であることと、不意打ちの炎も初見殺しでしかなく二度目は通用しないことを考え星は3つとします。

鏡写しのレンズ ☆☆☆☆☆

恒例の騎士によるダンジョンの装備品レビューです。
私でも把握しきれてないアイテムが存在するので、正直ちょっとありがたいです。
リスト化しておけば、もし自分が拾った時でもあくよ……利用できますからね。



……この装備品は、目にはめ込んで装備するコンタクトレンズ状のアイテム。
装備効果は、脳裏に自分の姿が投影されて映るというもの。
基本的には正面しか映らないけど、念じれば360度どの角度からでも見ることができる。
投影対象は、自身とその『装備品』や『触れている・触れられている物』。
暗闇や水中でも常に自分の姿が見えるので、もし怪我とかをしても光源なしで手当ができて便利。
それとおしゃれしたいときなんかは、鏡をいちいち見なくても全身をくまなく見られるので便利。超便利。
戦闘には寄与しないけど、探索や身だしなみを整えるときなんかには使わない理由がないくらい。
ちょっと早いけど、評価は文句なしのほしいつつ。特にデメリットもないし、付け外しするときも痛くないしね。
……だけど、これを装備してる時に一度だけ苦い思いをしたことがある。

これを拾ったのは、まだ私がこの迷宮城の攻略に慣れてない頃。
着けてみたときの感想は、わー私の姿が見えるすごーい程度のもの。
このときは装備の性質をあまり理解してなかったから、面白いなーくらいにしか感じなかった。
特に外す理由もないからそのまま探索してたんだけど、脳裏の自分の姿にばっか意識が集中して目の前の落とし穴に気が付かなかった。

……落ちた先にいたのは、にゅるにゅるとした触手の群れ。
四肢を掴まれて、私の身体をなぞるように物色している。その姿が、そのまま私にも見えたの。
これから起きることに怯える私。その姿が自分自身に見世物にされてるようで、とても恥ずかしかった。
鎧の下に潜り込む触手もよく見えるから、先端があそこに近づく度に怖い思いをした。
目をつぶっても、脳裏にはずっと怯える私の姿が見えるからどうしようもなかった。
レンズを外そうにも、腕が掴まれてるから……どうにも……できなくて……こわくて……こわ……くて……!

……騎士が柄にもなく泣き出してレビューを中断せざるを得なくなりましたので、今宵はこれまでにします。

追記

あの後、泣きじゃくりながらも全部話してくれました。
触手に乳首やクリトリスをじっくり愛撫されて感じている自分の姿が、浅ましく見えたこと。
秘部やお尻を触手に貫かれて、ぐちゅぐちゅと弄ばれ、繋がっている部分から目が離せなかったこと。
助けを呼ぼうと開いた口に触手が突っ込まれ、次第にその口がうっとりとして、おいしそうにしゃぶっていたように見えたこと。
触手にいっぱい気持ちよくされて気持ち悪いと思ってるのに、脳裏には嬉しそうにしている自分が見えて吐きそうになったこと。
産卵される度に膨らんでいくお腹が、正面からも見えてその度に心が壊れてしまいそうになったこと。
触手が産まれて秘部から這い出てくるところを見せられて、とうとう心が折れてしまったこと。
……姫様がようやく騎士を見つけて手を差し伸ばして助けてくれたときは、ずっと泣きじゃくってたそうです。

……よしよし、大丈夫ですからね。

オーガズムメモリータトゥー ☆☆★★★

リモコンとセットの、特殊な淫紋を刻むレーザー装置です。
このレーザーに当たった者は、腹部にひし形でできたハートの淫紋が刻まれます。騎士を含め、この城の住民は全員刻印済みです。
淫紋は刻む段階では特に対象への痛みや性的快楽を生まないうえに、後述する効果を発揮する時以外は見えないようになっています。
また刻んだ淫紋は、解除する装置を作らなかったため一生そのままです。うっかりしてました。

さて、この淫紋には様々な効果があります。
1つ目が、淫紋が刻まれた後に受けた性的快楽を全部記録するというものです。
オナニーした回数、性交・絶頂・出産などの回数、プレイの内容まで細かく記録してくれます。刻印後であれば、処女を失った日や相手も知ることができます。
オナニー回数に関しては、誰を意識して致したのかもしっかり記録しています。
性交・絶頂回数ですが、何らかの理由で生えてしまったときに備えて、ふたなりおちんぽ時の回数も用意してあります。勿論、合計射精量の記録も抜かりありません。
他にも紹介しきれてないデータはありますが、キリがないので省略させていただきます。とにかく、性行為に関するものは全部記録されてるのです。
……ですがそれらの情報は記録されてるだけで、そのままでは知ることができません。ここで2つ目の効果を見てみましょう。

「ふんふんふーん……」

ちょうどいいところにアリアーヌがやってきたので実践してみましょう。
……アリアーヌ。

(パチン)

「っ!?あ、アンナ……またわたしのおなか……ひかって……。」

対象の名前や愛称を呼びながらリモコンのスイッチを押すことで淫紋が白く光り、相手を『待機』状態にします。抵抗はできません。
ここから質問をすることで、初めて本人の声帯を通して出力されるのです。勿論、嘘偽り一切なく。
本人が認知するしないに関わらず、淫紋の記録してくれた正確な数値を叩き出します。
アリアーヌ、腟内射精された回数を上から順番に教えてください。

「しょ……触手に1360回……スライムに870回、騎士に…478回、姫さま……」

この間よりも騎士から射精された回数が50回も増えてますね。
私よりも上なんて許しがたいです。何が理由ですか?

「それはっ!アンナが食事に媚薬を盛ったって言ったから……我慢できなくなって、でもアンナや姫様には迷惑かけたくないし……騎士に正直にお願いしたら……してくれて……それから騎士が来る度に毎回隠れて……。」

なるほど。ですがそれは私の付いた嘘です。私はここ1ヶ月貴女に媚薬は盛ってませんからね。1ヶ月の間、媚薬を接種した回数を教えて下さい。

「ゼロ……え、うそ……じゃあこれって……」

貴女は自ら騎士に尻尾を振る不埒なドスケベ悪魔、ということですよアリアーヌ。
さて3つ目の効果です。リモコンのもう1個のスイッチを押してみましょう。

(パチン)

「〜〜〜〜〜〜〜!!!?♡♡♡」

その時に受けた性的苦痛や快楽を、そのまま与えることができます。このときは淫紋が桃色に強く光ります。
とりあえず最新の騎士との性交を10件分同時に再生しております。
ところでアリアーヌ、部屋に転がっていたバイブ、あれ私のですけど勝手に使いましたよね。

「あっ♡ひぐっ…♡うんっ♡さんかいっ♡しゃんかいつかいましたぁっ♡っ!?あ゛あ゛あああっ♡」

その時のバイブオナニーの快楽も追加しておきました。

「これっ♡とまんにゃっ♡あっ……ひぐうううううううううううっ♡♡♡♡♡」

……このように、性的に相手をいたぶるときにも使えます。
アリアーヌ、後で私の部屋に来てくださいね。

「……はぁい♡」

さて騎士への成果ですが、1度だけスイッチまで決まり今のアリアーヌのように悶絶して倒れたことがあります。
……ですがその時は快楽を一度に与えすぎて、データを取る前に気絶してしまいました。欲張り過ぎはだめですね
それ以来、迷宮攻略の際は私に会う度に投擲物やワイヤーなどで私の手を封じてくるようになりました。

騎士の超人的身体能力の前では、スイッチを押すという1動作すら遅いこと。
あと自分自身に使うと『待機』の段階で動けなくなる関係上、自分で気持ちよくなりたいときは他者を頼る必要があることを考慮し星は2つとします。

……まさか姫様にも追い抜かれてるなんて、もっと積極的に誘ったほうがいいんでしょうか。

試作版壁尻→白銀の迷宮壁(ラビュリンス・ウォール) ☆☆★★★→☆☆☆☆★

一見すると何の変哲もない抜け穴です。ですが人が入ると体温を感知して、瞬時に壁の穴が縮まって挟まれるようになってます。
挟まれた対象の人物が性的行為を受けて絶頂することで、壁の穴が広がって脱出できるようになってます。
ただし脱出までの猶予は数秒しかなく、快楽で蕩けているとまた挟まれて絶頂を強いられる悪辣な性質を持ち合わせてます。
この壁自体は性的な快楽を与えませんが、他の罠と合わせることで相乗効果を期待したり、あえて放置して挟まれること自体に屈辱感を与えさせる事もできます。
挟まれた相手を慰み者にして、オナホにしてしまうという王道の使い方もあります。お尻を掴んで脱出を妨害すれば更にもう一発ってこともできますよ。
アリアーヌに協力してもらおうと概要を説明したところ、私が力ずくで突っ込まれ、持参したふたなり化ガスで生やした後に何回も膣内射精されてしまいました。
ちなみに上記のお尻を掴んで逃さないという応用法はアリアーヌにされたものです。ちょっと乱暴で独占欲の強いところ、私は好きですよ。

配置場所の候補としては、姫様の部屋(=ボス部屋)へのショートカット、触手部屋の脱出口、宝物庫への出入り口などが考えられます。

・姫様の部屋
姫のところまで行きたい騎士と、穴にはまった騎士を手籠にしたい姫の思惑の一致。

・触手部屋
本来の出入り口を塞ぎ、このままでは性的な辱めを受けるというプレッシャーで思考力を鈍らせ挟み込むため。

・宝物庫
出るときと入る時、最低2回もの絶頂を受けなければならないのでレアアイテムの対価に見合うと思われるため。
無論相手がいないと成り立たないので、挟まれた時点で城の者の誰かに慰み者にされるのは確定。アイテムも没収致します。

弱点としては、一度挟まったら絶頂が起きるまではそれ以上縮まないというものがあります。
また、滑りの強い液体などで身体を滑らせるようにすることでも脱出が確認されています。
騎士相手に試したところ、鎧を脱ぎ捨てる・インナーを脱ぎ捨てるなどで抜ける分の広さを確保して脱出、触手の粘液だけ纏わせて脱出などをされました。
意外なところでは、腕を壁の外に出さないようにすることで自慰を行って脱出なんてことも。騎士の表情がとても淫靡で眼福でした。

騎士の想定外の痴態を見ることはできましたが、罠としての拘束力に甚だ疑問の残る結果だったので今回は星2つと致します。

追記

まさか姫様が自ら引っかかってしまうとは思いませんでした。
あとから聞いたのですが、どうやら書斎から自分の部屋に戻ろうとした際に、面倒だからと抜け穴から入ろうとしたところで挟まってしまったみたいです。
どうしたものかと考えていたところ、騎士がやってきたので姫様をイカせて脱出させるのに協力させてもらうことにしました。
宿敵に性交で助けられたと知って姫様の心が傷つかないよう、騎士には一切の会話・発声を禁じた上でふたなりガスを吸わせて好き放題犯してもらうことにしました。
姫様の部屋の方からも、適当に騙して姫様に目隠しをして相手がわからないように致しました。決して相手が騎士とわからないようにしたことで知らない相手に犯される恐怖を植え付けようとは思っておりません。
プレイ当初は、姫様が誰ともわからぬ相手に犯されてると思って、とてもいい声……悲痛な叫び声を上げてました。
ですが途中から甘い声を上げるようになり、どうしたことと思いましたが壁の向こうから姫を求める騎士の声が聞こえてきやがり……聞こえてくるではありませんか。
とっくに何度も絶頂を迎えて、抜け穴が何度もパカパカ開いていながら抜け出そうともしない当たり完全に気づいてますね。
その日はお互いに足腰が立たなくなるまで続け、イキっぱなしの姫様を担ぎ出すことで救出に成功いたしました。

あらかじめ抜け穴に姫をハメておけば、対騎士への拘束力が高いことがわかったので点数を見直しします。
ですが、思った通りの光景を見ることができなかった私怨を込めて、満点ではなく星4つとします。
ついでに名前もなんかそれっぽくしておきましょう。

運命の火時計 ☆☆☆★★

この迷宮城には様々なトラップがあります。
姫様が丹精込めて作ったもの、職人に外注したもの、姫様やアリアーヌといっしょに“育てた”モノ、来賓の土産に貰ったもの。
しかしその大半は、騎士相手に歯が立たなかったり使い道が見いだせず没になったりして地下倉庫にしまわれます。

この運命の火時計もそうです。
火を付けた後に対象に取る相手を念じると、その炎が燃え尽きるまでの時間を吹き飛ばす効果があります。
時を止めるというよりは、火が付いている間のみ意識が飛んで認識を阻害されてしまうというのが正しいでしょうか。
対象に取れるものですが、生物は勿論、機械のような非生物、果ては概念にまで有効のようです。
姫様に何故持ってたのか聞くと、一時期は終焉主義者達がこれを手に世界の破滅を早めようとしたものの、あまり有用でないことから皆手放したみたいです。
それを面白がって1個だけ引き取ったけど、特に使い道がないから倉庫に死蔵してあったのだとか。

火時計を目にしたのは、倉庫がキャパシティを超えたのでアリアーヌと共に不要なものを処分していた時です。埃を被った円状の板が目に付きました。
象形文字のレリーフの彫られた円盤。まあこれも別に捨ててしまっていいだろうと猫車に積みました。
運び終えたら、大掛かりなものは解体して小分けに、小さなものはそのまま火吹炉に燃やしてもらいます。
解体は魔神像との共同作業です。力仕事をする際は助かってます。

罠の焼却を火吹炉に任せ、ひと仕事終えたあとの浴場。身体の洗いっこがエスカレートし、私の弱いところをアリアーヌが貪るいつもの爛れた日常。
アリアーヌが私の乳首をねぶる。舌のザラリとした触感と生暖かい熱、私の好きな温さ。
時々ぶつかる八重歯がちくちくと胸を刺激し、虫刺されのような赤い痕を残す。……急にその痕が、一度に4つ増えたのです。
ですがそれ以上に驚いたのが、私は既に秘部への愛撫でアリアーヌにイカされて息も絶え絶えだったことです。
一度に襲いかかってくる快楽が心地良い。そして遠くから響く猫のような鳴き声。

「アリアンナ!ストービーが鳴いてる!何かあったんだ!」

快楽でふらつく身体をなんとか立たせ、服を着て急いで向かうと燃え尽きた円盤の前で火吹炉が鳴いていました。
言語を持たない火吹炉ですが、このアイテムで何か起きたことを伝えようとしているのはわかったので姫様に修理してもらうことにしました。
罠と名のつくものなら燃え尽きた道具まで直せるなんて、さすがは姫様です。
その後姫様に先述の効果や引き取った理由を聞きました。成る程、さっき私の意識が消失したのは、火柱にびっくりして火吹炉が私を呼んだからと。
この火時計に興味を持ったので譲ってほしいと姫様に頼むと、「いいよー」と即答で快諾してくれました。



さて、いざ実践です。ぶっつけ本番ですが、まあなんとかなるでしょう。
アリアーヌと共に姫様の部屋に通じる通路の巨大落とし穴の先に待ち構えていると、早速騎士がやってきました。
相変わらず、真正面からでは勝ち目がないくらいにはすばしっこいです。

「このパターン……飛んだ瞬間仕掛けてくる。だったら……。」

騎士が壁を垂直に走り抜けてきます。これを掘る私達の身にもなって下さい。
ですが本命はこっち、アリアーヌに燭台で火時計を付けてもらいます。

「させない……っ!?」

剣の投擲で火時計を叩き落とそうとしますが、ギリギリのところで着火。
火時計は叩き落されるものの効果を発揮、ぐらりと体勢が崩れた騎士に鍵束付きの紐を投げ、縛り上げて捕獲します。

「……『悪魔の技(デーモン・グリッチ)』」
「久々に決まったね!……っと、よいしょ。」

壁から剥がれ、落ちそうになる騎士をアリアーヌと一緒に引っ張り上げます。

「……えっ、嘘……。」

火時計が燃え尽きると、騎士が意識を取り戻しました。
逃げられないように、紐でぐるぐる巻きの騎士にアリアーヌが抱きついて拘束をより強めます。

「つーかまーえたっ♡」
「この城で私達に捕まった場合どうなるかは……もうわかってますよね♡」
「……好きにすればいい。」



「んぶうううううううううううううっ♡♡♡」

騎士専用のおしおき部屋に響く嬌声。じゃらりと鳴る、騎士を吊るす鎖の音。
産まれたままの姿に目隠しと猿轡を付けて、秘部とお尻にバイブ攻め。
両端には私達が陣取って、気持ちよくイって貰えるよう都度サポートを致します。
視界を塞いで、助けを呼べないように口も塞いであげると、とてもいい声で鳴いてくれます。
助けを呼んだところで、私達の嗜虐心がそそられるだけだというのに。

「騎士様、これされるの大好きだもんね♡ほら♡もっとイッちゃえ♡」

騎士の耳元にアリアーヌが囁く。その手はクリトリスと乳首を重点的に責めている。
左手で貧相な胸の乳首を絞り、もう片方の手の指でクリトリスを弾く。

「んうううう♡んううううううううううううう♡♡♡」

ぷしゃあああああっ♡

「ふーっ…♡ふーっ…♡」
「6回目。まだ始めて10分も経ってないですよ?……そろそろ使いどきですね、アリアーヌ。」
「りょーかい♡これに火をつければいいんだよね?」
「……?」

ぜえぜえ息を切らす騎士を尻目に、再び火時計を起動します。当然対象は騎士です。

「……。」

動きが止まっている間に、バイブの強さを最大にします。
どんな不感症の人でも絶頂を迎えてしまう強力な刺激を与えます。
元から敏感な騎士相手に、度重なる調教を行ったので本来ならすぐイッてしまうはずです。
ですが騎士は火時計の効果により動きが止まっています。
ただし、ただ止めているわけではなく、その間に快感を溜め込む状態になっているのです。
止まってる間に溜まった快楽を、火時計を吹き消すことで開放してあげましょう。

「……ふっ」
「っ!? ん゛ん゛う゛ううううううううううううううううぅぅぅぅぅ♡♡♡」

ぷしゃっ♡しゃああああ…♡

一度に来た快楽が激しいあまり、お小水を漏らしてしまったようです。
つま先までびしょびしょに濡らしたまま腰をガクガクさせて、とても可愛らしいです。
……そろそろ猿轡と目隠しを取りましょう。次にやってみたいこともあるので。

「はぁっ……♡あぅ……♡」
「いかがでしたか?今、貴女の身体はこの火時計によって制御されています。
 火を付けることで貴女の動きが止まって、消した瞬間に止まってた分の快楽が襲ってくるのです。」
「それが……っ♡ なに……んっ♡。」
「もし……意識を保ったまま、いつ来るかわからない快楽に怯えるようになったらどうなるか……気になりますよね?」
「それって……あ……いや……」

しゅぼっ

「いやあああああっ!」

騎士の『快感』だけを止めました。蠢くバイブの快楽を一切感じず、全身不感症状態になっています。
ですが当然、快楽もしっかり溜め込んでいます。吹き消せば、間違いなくイッてしまうでしょうね。
常に火を眼前に見せて、わざとらしく吹き消す動作をします。ですがフェイントで消しきらないようにして焦らしをかけます。

「……ふぅ〜」
「ひっ♡やめてっ♡やめてよぉ……♡」
「騎士様、今ふかんしょーなのにエッチなおつゆいっぱい垂れてるよ♡もしかして期待してる?」
「してないっ♡してないいいぃぃ♡」
「ふっ」
「あっ……♡あ゛ああああああああっ♡♡♡」

ぷしゃああああああ…♡

「あ…♡あは……♡」

どうやら完全に堕ちきったようですね。
ですが当然ここで終わらせるつもりはありません。



数時間後

「ちゅぷっ♡ん♡騎士様、キスじょーずになったね♡ほらイけ♡ふぅ♡」
「んんんんぅっ♡」

しゅぼっ

「イッちゃえ♡ふっ♡」

しゅぼっ

「ふぅ〜♡」
「あがっ…♡あ…♡」

着火と消火を繰り返して、快楽に抑揚を付けています。
消す度に潮を噴いてびくんと跳ねて……今の貴女、無様ですがとても美しいです。
……?アリアーヌが着火に苦しんでますが……。

「あれ…?火、付かなくなっちゃった……こわれたかなぁ。」
「……みたいですね。よかったですね、今日のおしおきはここまでです。」
「お、おわり……?」

物足りないと、上目遣いで求める声。

「やだぁ……♡もっと……もっときもちいいのがまんするの、やってよぉ……♡」
「しかし……。」
「アリアーヌ、それ貸してくださるかしら。」
「あっ、姫様!」

後ろから姫様が現れて火時計を受け取ると、魔力で修理してくれました。
これでまだまだおしおきを続けられますね。

「ひめ……♡」
「待ってても騎士ちゃんがなかなか来ないから、遊びに来ちゃった♡私も混ぜてもらっていいかしら♡」
「いいよー♡みんなでいじめたほうが、騎士様も喜ぶからね♡」
「そうですね……♡じゃあ姫様、火時計に着火お願いします♡」
「ええ……♡気持ちいいのがまんして、その後いっ……ぱい気持ちよくなりましょうね、騎士ちゃん♡」

しゅぼっ



それから更に数時間、騎士は私達の慰み者としてたっぷり可愛がられました。
最後は30分ほど付けた火時計を消してやると、騎士が声にならない嬌声を上げ、完全に意識を失ってしまいました。



意外にも初見殺しとしての役割は十分。
元が役立たずという事を考慮すると、想像以上の役割を果たしてくれたので星は3つにします。



追記

アリアンナがこの火時計を使った一人エッチにハマっちゃったみたい。
……でも、私の燭台勝手に使わないでほしいなぁ。

ヴァージンロック ☆☆☆☆★

装備している物に貞操を守る効果を付与するタイプの刻印です。
この刻印の付いた物を装備すると、秘部への性的行為を強力無比な結界が阻んでくれるようになってます。
一つ装備すると自身の下腹部にも施されるため、強制的に脱がされても安心です。
刻印は鍵穴を模した形をしていますが、実際に私の持っている鍵とリンクした構造になってます。
鍵の所有者である私が適応した鍵を回す動作をすることによって、刻印が解除されます。

そのままの運用だと、この迷宮城においての只のメリットアイテムになってしまいます。
なので、ここに性的興奮を高めるハート型の刻印もサービスしておくのです。
ハート型の方は、付けられるとエッチせずにはいられなくなってしまう『貞操を捨てる』刻印となってます。抗うことはできません。
当然こちらも刻印されたものを装備すると自分の下腹部に施されます。言ってしまえばただの淫紋ですね。
解除方法も、秘部への性的行為で絶頂することと、とてもシンプルなものになってます。
鍵穴の効果と合わせることで、エッチしたいと思っても先に鍵穴の方を解除しなければいけない構造になっております。
ハートと鍵穴の2つがセットになった、いわば私によって『性を管理されてしまう』刻印です。形状もハートの中に鍵穴があってとてもそそるものがあります。

試しに姫様をだま……ハートの刻印の方の効果を伏せて説明したところ、喜んで付けてしまいました。
当然その後、レオタードの股座をびしょびしょに濡らしてその場に伏せてしまいました。
指で弄ろうとするも、鍵穴の結界に阻まれてそれも叶わなくなっています。
臣下である私が見ている前で、その豊満な乳房を晒し、乳首を弄って発散しようとする姿はとても無様でございました。
いくら弄って絶頂をしても収まらない興奮に、恥をしのんで私に跪き、解決方法を懇願する様は思い出すだけで……とても素晴らしかったです。
その後鍵穴を開けて手淫を施しましたが、高貴な者が雌に堕ちる姿はいつ見てもくるものがあります。

騎士への成果ですが……正直まだわかっておりません。
なぜなら、私は今触手様に体中を愛してもらいながらこれを書いているためです。
私は刻印を付けていないので、腟内までたっぷり犯してくれます。
適当に強そうな装備に付けておいたので、そのうち来そうなものですが……。



追記

触手に嬲られつつ数日間待っていたら、息を切らした騎士がやってきました。
その顔は、いつも拝見する戦士のものではなく、姫様のそれと同じ雌のものとなっておりました。
鍵穴の解除を懇願しますが、あいにく鍵束は触手様の海の中に呑まれてしまってます。
隅々まで探せば見つかると思うので、その身体を愛してもらいつつ、決して貫いてもらえないもどかしさを感じてください。

追記2

快楽で身体が完全に麻痺して探す気力もなくしてしまったようです。
見かねて触手様に鍵束を返すようにお願いすると、快く渡してくれました。
鍵をくいとひねって解除すると、とても喜んでおられました。早く犯してほしいと、言葉にせずとも手にとるようにわかります。
これから苗床になってしまうことも、至上の喜びと感じてしまうくらい焦らされて、タガが外れてしまったようです♡
今の貴女、とてもいい顔をしていますよ♡さあ、私と一緒に堕ちるところまで堕ちましょう……♡

追記3

触手様から解放されていつもの業務に戻ると、アリアーヌが騎士のそれと同じ兜を手に持ったまま宝箱の前で悶絶していました。
下腹部には『ヴァージンロック』の刻印がしっかり施されていました。
話を聞くと、偶然騎士とお揃いの装備を見つけて、嬉しくなって着けてみたくなったらしいです。
騎士には効果てきめんでしたが、身内へのフレンドリーファイアが起きることも考慮し最終評価は星4つとします。

悪魔のソーマ ☆☆☆☆☆

我々がダンジョン構築を行う際には色々なルールが存在します。
そのうちの一つが、『最低限の回復アイテムは用意すること』。
これを怠ってしまうと、侵入者が危機に陥った途端に帰還呪文を唱え、かえって捕獲や排除がしづらくなってしまいます。
多少の憩いを与えることにより、その先が取り返しのつかない難所でも、根拠のない自信を与えることができるのです。

今では実質騎士専用の高難易度路線にシフトしていますが、それでも回復手段の用意は欠かさず行っております。
無傷で突破する都合上回復は不要に思えますが、騎士は用意されたものはしっかり吟味して、単なる毒薬などのデメリットしかないもの以外はしっかり口にします。
熟練者ゆえの余裕なのか、あるいは興味津々なだけか。時々姫様やアリアーヌが用意したお菓子を見ると無表情ながら嬉しそうに咀嚼しています。

さて、単なるデメリットアイテムだと騎士が口にしないという前提の中にどうやって利点を混ぜつつ堕とすかを考えました。
辿り着いた結論がこちらになります。

アイテム名・『悪魔のソーマ』
効果・『ライフ回復、全ステータス上昇、母乳体質になる』

大層な名前と一見強そうな効果が付いてますが、実際の効果内容はこちらになっております。

『ライフ1回復、性欲・感度大幅上昇・それ以外のステータス微増・母乳体質になる』

これはひどいですね。それもその筈、内容物は治療の神の加護の付いた霊薬少量を、搾乳触手の液体で希釈したものです。
メインの効果は、実質性欲と感度が上昇して母乳が出るようになるだけの単なる媚薬です。他のステータス上昇は興奮によるプラシーボ効果です。
ダンジョン内アイテムだからこそ許される、上辺の効果が曖昧なテキストからくるトラップアイテムです。鑑定には薬学か生物学に精通していないといけません。
ちなみに搾乳触手の液体は本来乳首から注入されないと効果を発揮しませんが、経口摂取でも母乳を出せるように私の身体で品種改良を繰り返しました。
おかげで乳房が姫様と同じくらいの大きさになってしまいました。服のサイズも都度姫様に用意してもらいました。
……ちょっと動きづらくて後悔はあります。あとアリアーヌと騎士の目線が気になって、その……結構恥ずかしいです。母乳も……定期的に絞らないと……。

さて実戦投入の時間です。
といっても大層な仕掛けは施さず、回復薬置き場の薬品棚に混ぜておくだけですが。

「…!」

……早速騎士が目を付けました。手にとって効果を見ていますね。

「……これ、ダメなやつなんじゃ……でも……。」

……顔を真っ赤にして辺りを見回してます。一応我々も少しずつ力をつけているので、全能力上昇は付けて損はなさそうですが、やはり警戒はしますよね。

「でももしかしたら……こくん、こく……」

ですが意を決してぐいと一飲みしました。

「あっ…かはっ……!げほっ!げほっ!」

瞬間、咳き込んでその場に崩れてしまいました。

「アリア…ンナ…来ないで……!はぁっ…♡はあ…♡」

近くに駆け寄って手を取ろうとしますが、振り払われてしまいます。吐息を荒くして辛そうなのに、強がるところがたまりません。
身体が熱いのか、鎧を脱ぎ去り呼吸を整えようとします。インナーは汗と母乳でびしょびしょでした。甘い香りがそそります。

「っ♡だめ……だってばぁ……♡あぁ……♡」

どうしても我慢しきれず、騎士の乳房を吸おうとインナーに手をかけます。
抵抗しようとしますが、身体に力が入らず為すがままに脱がせてしまいました。

「うぅ……♡」

鍛えられた華奢な身体に、平坦な胸。何度も見てきましたが、やはり素敵です。
ピンと立つ桜色の蕾からは、白濁した液体がぴゅるぴゅると溢れてきます。
……。

ちゅう……

「ひゃっ!?すっちゃだめだよっ♡そこ、よわいからぁ♡」

……よくわからない味です。決して不味い訳ではありません。
ですが甘みも我々のものと比べるといくらか劣ります。所詮はニンゲンということでしょうか。
せっかくなので、口の中の乳首をこりこりと舌で弄びます。

「んっ♡くぅ……♡アリアンナぁ……♡だめ……なのにぃ……♡」

舌でなぞる度に、腰を浮かせて痙攣しています。
そっちも後でじっくり弄ってあげたいですが……今はこっちです。

かりっ

「あぁんっ♡」

前歯で蕾を軽く甘噛みします。口の中で軽く母乳が弾けます。快楽で乳の出が良くなっているのでしょうか。
反応が面白いので、もっとしてあげましょうか。

かりっ、こりゅっ、ちゅうう……

「はっ♡うぅ…♡ううぅ……♡」

……もう片方の乳首が手持ち無沙汰になってますね。姫様みたいに胸が規格外に大きければ両方吸うなんてこともできるのですが……。

「あっ騎士様?」
「ア……アリアーヌ……♡」



「ちゅぱっ♡ちゅうううううううう♡」「れろっ♡れろぉ……♡」
「ひぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ……♡なんでこうなるのぉ……♡」

……味に関してですが、少し訂正しなければなりません。
確かに我々悪魔と比べて甘みは劣ります。ですが、ニンゲンの母乳は……どこか素朴で落ち着きます。
ずっと吸っていたい安心感があります。とても……おいしいです。ああ、ずっと吸っていたい。

「きしさまのみるく、おいしいね♡ちゅ…♡」「ええ……♡もっとほしいです……ちゅううう♡」
「ふたりともっ♡これいじょうはむりっ♡これいじょうすわれたら♡おかひくなっちゃうぅ♡」
「ちゅううううっ♡」「じゅるぅ♡じゅるじゅる♡ぢゅううう♡」
「ら……めぇ……♡あぁっ、ふぁああああああああああ〜〜〜〜♡♡♡」

びゅるっ♡びゅう〜〜〜〜〜〜♡♡♡

「はぁ……♡はぁ……♡」

腰をがくがくと揺らし、母乳を一気に吹き出します。
……さっきまでと違う、とても濃厚で、クリーミーな甘みです。もっと……飲みたいです……。
もう味なんてどうでもいいです……ニンゲンの……騎士のミルクを飲んでいたいです……。

「えへへ♡おかーさん、おかわり♡」「きし……その、いいですか……?」
「……もう♡」

両手で私達の頭をぽんぽんと撫でてくれます。……とても落ち着きます。
ニンゲンの赤ん坊も、このような寵愛を受けて育ったんですね。少し羨ましいです。

「アリアンナ、いいみたいだよ♡」「ええ♡それでは……」

「「いただきます♡」」

我儘な子どもたちへの授乳は、まだ終わらないようです。



追記

どうやら騎士は、本来の効果を手に取った時点で鑑定できていたらしいです。
対触手への戦闘の造詣を深めるため、各種論文や生物図鑑を読み漁ったときに生物学の知識が培われたようです。
……もしかして、搾乳触手の液体を配合してるから、原種と同じく豊胸効果もあると思ったのでしょうか。
たまに目線を私の胸に合わせてたのは、そういうことだったのですね。
ですが残念ながら、経口摂取ではそこまでの効果は得られません。なので改めて触手様に……遠慮する?そうですか……。

追記2

点数付けを忘れていました。星は5つです。それ以外は騎士の母乳への冒涜に当たります。
せっかくなので、姫様にも直に騎士の母乳を飲んでもらいました。二人とも、緊張しなくていいんですよ
……吸い始めたと思ったら、ずっと味わうのに夢中になってますね。
騎士もずっと息を切らして、気持ちよさそうです。とっくに媚薬効果は切れてるはずなんですけどね。
ぽんぽんと頭を撫でて、3人目の子供をあやす姿は見てて落ち着きます。

呪いの水着 ★★★★★

季節が夏の間のみ宝箱に入っている、白いビキニの水着……水着?ほとんど紐にしか見えない。
文字通り呪いがかかっており、肌に触れただけで纏わりついてきて、他の服を脱がしてこれ1枚だけ纏った状態にしてくるらしい。
説明文によると、ダンジョンの管理者に直接脱がしてもらうことで初めて解呪できるようだ。それまでは切り刻んでも燃やしても繊維が復活してくると思う。
説明が疑問形なのは、これまでの呪われたえっちな装備も同じ特徴を備えてたから。テキスト詐欺はたまにあるけど、こんな罠装備、いちいち確認してたらキリがない。

これを見つけたときは、またかと思ってしまった。誰が用意してるのかわからないけどいい加減にして欲しい。
何度もえっちな装備品を着せられて、その度に姫に許しを請いて、解呪する代わりに気持ちよくさせられて……。
ようやく呪いを解いてもらって、脱がしてもらったらまたいっぱいいじめられて……とても恥ずかしくて……うんざりする。
名前だって気に入らない。呪い装備のくせに『呪いの』なんて頭につけるな。せめて『堕落の』とか『禁じられた』とかにしろ。騙す気ゼロじゃない。



結局その日はさくっと姫をのしたので宿に戻ることにした。帰る途中、ぼろぼろのアリアンナが私をじっと見ていた。……もしかして、あなたが置いたの?
「着なかったんですね。」とわざとらしい残念そうなトーン。軽く頭突きしたけど、おでこを抑えながらもずっとジト目で見つめてた。
……水着はちゃんと持ち帰った。肌に触れないように、剣先で拾い上げて袋に入れた。帰り次第処分するだろうけど。



宿のベッドでくつろいでいる間、一応戦利品である袋の中の水着を見つめる。

「……。」

絶対に着てやるもんか。
事故で触れてしまったならまだしも、自分から着てしまったら姫たちに屈したことになるから。
……でももし着た状態で出会ってしまったら、何をしてくれただろうか。
おねだりすれば……いつもみたいにいじめてくれるのかな。

「……絶対、着ないから。」



「……。」

気がつくと、水着を身に着けていた。写し鏡に映る、顔を赤らめた私の姿。凹凸の少ない身体がこの水着だとほぼ全部見えてしまう。
紐のサイズは少し短めだった。キツく締めないと解けるギリギリの長さ。私の身体を知り尽くされてて腹が立つ。
上は乳輪が少しはみ出てるし、下は食い込んで動く度に擦れてくる。本当に隠すところが小さすぎる。ふざけたデザインだ。
決して着たいと思ったから着たわけじゃない。こんなえっちな代物、野放しにしてたら別の誰かがこれを着てしまうかもしれないから。
だから、私がえっちなわけじゃない。あそこの部分に染みができてるのも……こんなものを用意したダンジョンが悪い。

くちゅ……

「んっ……♡」

これは水着の食い込みを直してるだけ。すじに指を這わせて、食い込む布の擦れからあそこを守ってるだけ。

かり…かりかり……

「んくっ……♡はぁ……♡」

ピンと立つ乳首とそこを、爪で弾く。硬いままだと痛いから、発散させて元に戻そうとしてるだけ。
あそこから蜜が垂れる。これは身体が熱いから汗をかいてるだけ。

ぐちゅ……ぬちょ…ぬちょ…

「あっ♡だめ…だめなのに……♡あぁっ♡」

汗がいつまで経っても収まらないから、中を指で塞ぐ。
抜き差しするのは、指で汗を拭いてるから。

「ゆびっ…♡とまんないっ♡とまんないよぉ……♡」

私は悪くない。全部あのお城が悪い。
引っかかった私をおかしくする、えっちなトラップが悪い。
この水着みたいに、装備品としての役割を果たさないえっちな服が悪い。
私を押さえつけて、赤ちゃんを作ろうとするえっちなモンスターが悪い。
動けなくなった私を捕まえて、えっちなおしおきをしてくる姫たちが悪い。

だから、こうして一人でえっちするのも……私は……私は……

「くるっ♡きちゃうっ♡あっ……くぅぅぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♡♡♡」

ぷしゃあああああ……♡

「あ……♡はぁ…♡あぁ……♡」

鏡に映る、とろけた顔で微笑む私。
そっか……私、こんなにえっちだったんだ。
こんな服を着て興奮して、犯されるのがだいすきな、へんたいさんなんだ。
……行かなきゃ。

ふらついた足取りで、宿のチェックアウトを済ませる。
宿の人々の痛々しい目線。恥ずかしいけど、こうしないと駄目だから。
宿の戸を開けた瞬間に、転移魔法で城へと向かう。数人くらい見られちゃったけど、別にいい。

早く、本当の自分を見てほしい悪魔(ひと)がいるから。



「うう……今日も騎士ちゃん強かったなぁ……次こそは負け……あら?」
「……♡」
「……ふふ♡」

姫の元へと戻ってきた。道中の障害はさっき全部排除したから、戻ってくるのはそう難しくなかった。
既に汗と蜜でびしょぬれになった、服としての機能を果たさない水着の姿。
姫がこっちをまじまじと見てくる。獲物を値踏みする、鋭い銀色の眼。
思わず手で隠してしまう。本当は見てほしいけど、いざ見られると、やっぱり恥ずかしい。

「ごきげんよう騎士ちゃん♡……その格好、いつものお誘いかしら♡」
「……うん♡」

腕を後ろに組む。一切の抵抗をしない、服従の証。
いつもはこんな素直に身体を許さないけど、今は違う。えっちな自分に気づかせてくれた、姫へのお礼。
姫がぺろりと指を舐める。これからされることを思うと、背中がゾクリとする。

「……おいで♡」

姫に抱き寄せられ、二人見つめ合う。
唇を合わせ、舌を絡める。息が苦しい。姫の吐息が熱い。酸欠でぼーっとする。
歯茎の一本一本まで絡みつき、私の口を味わわれる。
抵抗しようとする私の舌は、姫の舌で押しのけられる。姫の舌による一方的な蹂躙。

「ぷはっ……♡」
「はぁ…あ…♡」

唇の間にかかる、銀色の橋。

「あう……♡」

息をつく暇もなく、唇に指を触れられる。
つう、と下へとなぞっていく。姫の指が鎖骨を通り、上の水着の紐に触れる。
ふと、動きが止まる。何か思案する表情。お願い、じらさないで。

「……あら、これは……。」
「ねえ、ひめ……♡」
「ううん、ごめんね♡」

へそを通り、指が下の水着のところまでかかる。
おもむろにぐいっと食い込んでいる部分を引っ張られる。

「ひめっ……♡あぁぁ♡」

何度も引っ張られて、戻される。
食い込みが起きる度にそこが刺激され、ぶじゅりと布の濡れる音が響く。

「ねえ騎士ちゃん、どうしてこのエッチな水着に引っかかっちゃったの?」
「あぁっ♡ちがっ♡自分から着たのっ♡」
「自分から?……へぇ、どうして?」
「そうすればっ♡ひめにぃ……♡えっちなことしてもらえるからぁっ♡」
「……悪い子♡」
「あああっ♡」

引っ張る力が強まる。その度に垂れた蜜がぽたぽた落ちて、水たまりを作る。
引っ張ったままぐりぐり動かされて、硬くなってるそこを弾いてくる。

「だ……めっ♡も……イっちゃ……あっ……。」

ふと、姫の手が止まってしまう。いつものいじわるだ。もっとほしいときは、おねだりをしなければいけない。

「続き、して欲しいなら……言う事あるわよね♡」
「……うん♡ひめのゆびで……私のあそこ、ぐちゃぐちゃにして……♡」

いつもは恥ずかしくて言えないようなえっちな言葉も、すらすらと口に出る。
指を潜り込ませ、ぐちゅりと挿入される。

「っ♡ひめぇ……♡」

指がぐちょぐちょと私の中を掻き回す。既に知り尽くされている私の弱いところを責めてくる。
立っていられないほどの快楽。崩れそうになる身体を、背中に回り込んで支えてくれる。

「っと……ごめんね、強くしすぎちゃったかしら?」

首を強く横に振る。もっとしてほしいから。
遠慮なんて、してほしくない。

「……そう♡」

再び指を差し込まれる。
今度は1本ではなく2本。私の中で広げられて、奥まで抜き差しされて……

「いっ♡あっ、あ゛ー♡あぁん♡あ゛ぁ、ふぁぁ♡ひめ……♡あ゛ーっ♡」

腰ががくがくと暴れる。止まることのない姫の指、既に軽く何回もイかされている。
頭の中がちかちかする。口をだらしなく開けて、きっとみっともない姿を晒してる。でも、それでいい。
それが、本当の私なんだから。強い震えが来る。私のえっちな姿、私のイく姿、姫に見てほしい。

「ひめっ♡も……もうだめぇっ♡」
「大丈夫、いつでもイっていいからね……♡」

くちゅっ

「あぁっ…♡あ゛ぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ♡♡♡」

ぷしゅっ♡たらぁ〜〜♡

「あぁ……♡あ……♡」


快楽でぼやけた視界に、姫が自分の指を見せつけてくる。
ゆっくり開いた人差し指と中指の間、ねっとりと糸を引いている。
ぼーっと見つめていると、すっと視界から消え去る。

「……ちゅ♡」

私の蜜でとろとろになった指を、じゅるじゅると奥まで舐め取る音。
耳元に響くその音が、なんだか頭の中まで犯されているようで、また変な気持ちになる。
私のも、舐めてほしい。いつものように、姫の舌でイかせてほしい。

「……ひめ♡」

水着の紐を解き、パサリと落とす。仰向けに寝そべって足を開く。これから食べられる者に、邪魔な布なんていらないから。
……あれ?でも呪いで脱げないはずじゃ……でも、いっか。きっと姫が解いてくれたんだろう。

くぱぁ♡

両手でそこを開く。たぶん自分の意思で開くのは初めてだろう。
姫が四つん這いになってそこを見つめてくる。銀の瞳に反射する、ひくひく蠢く赤い肉壁と、私のとろけた笑顔。
がっちりと足を掴んで、暴れられないようにされる。姫の口がすぐそこまで近づいてる。かかる吐息がとても熱い。

「……いいの?」

姫からの最後の確認。
これに答えれば、もう後戻りできない。姫が満たされるまで玩具にされてしまうだろう。

「……うん♡」

でもそれでいい。最初から答えは決まってる。
くすりと笑う声。目を閉じて、そこに口を付けた。

……ぴちゃり

「ふぁああっ♡」

じゅるじゅると蜜を吸い上げる。気持ちよくて身体が仰け反ってしまう。開いた手も、震えて落ちてしまう。
姫の舌が奥底に伸びて、中をうねうねと掻き回す。さっきのキスよりもずっと激しく責めてくる。

「あ゛っ!あぁー!あがっ♡ああああああ!」

中の粘膜を舌でなぞり、唇で吸い取る。その度に絶頂し、情けない声を上げてしまう。
口を離し、びしょびしょの顔で話しかけてくる。

「ぷはっ…♡今日の騎士ちゃん、ずっと大胆ね♡何度もこういうことされたから、タガが外れちゃったのかしら♡」
「そうらよっ……♡ひめが……わるいんらよ……♡わらひをこんな……えっちにしたひめが……あぁっ♡」

おしおきと言わんばかりに、再びあそこに口を付けて黙らせられてしまう。
姫の嗜虐心に火を付けてしまったのか、前歯で何度もそこに触れてくる。
もう技巧も何もない、乱暴な口淫。私を徹底的に貪り食らおうとする。

「〜〜〜〜〜っ♡ っ♡ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♡」

頭がばかになってしまう。こんなにされてしまったら、正気じゃいられない。
あるいはもう、正気なんてないのかもしれない。もうずっと、こうしていたい。

「ひめっ♡ひめぇっ♡ひっ…めぇ……♡」

けれど、せめて気を失うまでは、ずっと姫を感じていたい。
だからひたすらその悪魔(ひと)を呼ぶ。届かないとわかってても。
無心で姫の手を掴む。そこにいることを感じていたいから。

「ひめぇっ♡あぁあああああああああああっ♡♡♡」

……強い快楽が、身体を跳ねさせる。
気持ちよくて、何も考えられない。幸せな気持ちで、頭がいっぱいになる。

意識が途切れる瞬間、指を絡めて握ってくれた……気がした。



……装備品としての有用性?デメリットアイテムだよ?そんなのあるわけない。
後で試したけど、装備外し効果も、壊れているのか全然発揮しないから応用も利かないし。
……やっぱなんか普通に脱げるし、本当にこれ呪い装備なの?その名前なのに自覚あるの?
普通に水着として着る際も、泳ぎづらくてしょうがないだろうし。
ほしはゼロ。……でも、たまにはああいうのも悪くはない、と思う。



呪いの水着 ☆☆☆★★

アリアンナがレビューできないので代わりに私が書いとくよ。

テキストだけそれっぽいエッチな効果を書いた、その実何の効果も呪いも持たないただのマイクロビキニだよ。
何度かエッチな呪い装備を着けたことのある騎士様に、もしこれを渡した場合どうなるかを確かめるための実験目的でアリアンナが用意したみたい。
この手の装備に辟易しながら、でもカンペキにできあがっちゃった騎士様ならば、その場では着ずに持ち帰るとも言ってた。
そうすれば、人の見えないところでこっそり着替えて、アリアンナの書いた嘘も気づかれないんだって。
予想が大当たりしたからアリアンナはすごく喜んでた。……あんな素直でエッチに乱れる騎士様、初めて見ちゃった。いいなぁ。

「設置時は騎士の心理を完全に読み切る必要があり、バレたら目も当てられません。
 ですが、ただの紐でこれだけの効果を見せてくれた事を考慮して星は3つとします。」

とか言ってたけど、流石に二度目は引っかからなかったから、今これを書いている間にもアリアンナがこれを着せられて騎士様からお仕置きされちゃってる。
まあローコスト・ハイリスク・ハイリターンってところなのかな?一応点数は変えないでおく。

……私もグルだったと嘘ついて、混ぜてもらおうかなぁ。

白銀の城の騎士馬兵(ラビュリンス・ナイトキャバリー) ☆☆☆☆★


白銀の迷宮城に新しく仲間入りした、姫様お手製の馬具に身を包んだ騎馬兵です。
……というのは嘘で、捕獲した騎士に罰ゲームとして、私達の馬となって場内の移動手段として従事してもらうようにした姿です。



馬・馬具一覧

・騎士
迷宮城常連のニンゲンの雌です。身体能力が非常に高く、騎馬としての適正あり。
性徴は未成熟な点も見られますが、交配は可能であり、その気になれば私達の子を孕むことも可能です。

・馬耳カチューシャ
何よりもまずは形からと姫様が作成した、ピンと立った縦長の馬耳を模したカチューシャです。
城内どこからでも呼び出せるように、聴覚強化のまじないを施しております。

・轡
馬に人の言語は必要ありません。これを咥えて黙っててもらいます。
後述のバイブや尻尾と連動しており、咥えていないと振動を起こして馬に快楽を与えます。
オプションで手綱を着けることもできます。

・バイブ&馬尻尾
秘部とお尻それぞれに差し込む、馬に刺激や罰を与えるための器具です。起動用のスイッチも各人に持たせております。
尻尾の方はアナルビーズとなっており、感情の変化に応じてウネウネと動くようになってます。
尻尾の部分は姫様が作成いたしました。

・蹄手袋&蹄厚底ブーツ
蹄の付いた手袋と、同じく蹄の付いたブーツです。
馬として従事するものに手の機能は必要ないので、手袋内には枷が付いております。



以下、私を含めた各人からの使用感です。

・アリアンナ
触手畑内をスムーズに移動する時に重宝しています。
私単独だと片っ端から凌辱されないと気がすまないので、収穫時には助かっております。
うねうねと動く触手の中を歩く際は、乳首、腋、陰核など体中愛撫されてビクンと跳ねるのでロデオみたいで面白いです。
糸状の触手ゾーンは、尿道や乳頭内を弄ってくれるのかお気に入りのようです。
一度轡を落として、バイブが起動した時は快楽のあまり暴れ馬と化して落馬、馬と一緒に触手の慰み者とされてしまいました。

・アリアーヌ
故障した、あるいは使用期限の過ぎた罠やごみを運んでもらうのに使ってるよ。
馬車を繋いで、ついでに私もお馬さんの騎士様に運んでもらうの。あまり重たいと危ないから小分けにして運んでもらってる。
普通に運ぶより時間がかかってる気がするけど、騎士様にのっかるの大好きだからかまわない。
騎士様が疲れないような配分にしてるけど、時々わざと止まって物欲しそうな目で見てくる。
そのときはバイブ起動と一緒に、おしりをペンペンしてあげるととっても喜んでくれるの。
騎士様のお風呂も私が行ってるけど、手枷外すときも律儀に四つん這いを維持してた。立派だなぁ。

・ラビュリンス
騎士ちゃんが一週間立派に務めを果たした時にご褒美をあげていますわ。
ガスで生やしたおちんちんを見せると、バイブの起動やモノの大きさを物ともせず、轡を外して奥まで咥えてくれますの。
尻尾をぶんぶんと振って、喘ぎながらも美味しそうにしゃぶってくれるのを見ると我慢できなくなって……そのまま交尾に移ります。
手綱を引いて、逃げられないようにして腰を打ち付けると、可愛い声で嘶きます。
途中で止めても、自分から腰を振って射精まで導いてくれます。頭を撫でると、腕をぺろぺろと舐めてくれる愛らしい一面もありますわ。
だけど……馬としてのロールプレイを徹底してるのか、私のことを呼んでくれないのは寂しいですわ。



3ヶ月間、文字通り馬車馬のように使いましたが、悪くはないという印象です。
失敗こそ見受けられるものの、与えられた業務はそつなくこなしてくれました。
最終評価は星4つです。よく頑張ってくれました。
マイナス分は、上記にある通り姫様が名前を読んでくれないことで、終盤ノイローゼ気味になってしまったところです。
これは騎士への評価ではなく、私のデザイン構想に欠陥があったことによるものです。……2人には申し訳ないことをしました。

婚淫の指輪 保留→☆☆☆★★


城内にて設置する予定の罠装備です。一見すると単なる銀色の指輪ですが、所持した状態で想い人の近くに来ると自動的に装備されます。
嵌めた者は、想い人に会う度にその装いを卑猥なものにしてしまいます。
装いについては、本人の意思がある程度反映されるようです。何がどう影響するかはその人その時次第です。
また、想い人相手につがいになりたがる軽い洗脳効果もあります。これは装着者の性欲を後押しするようなものですね。
文字通り、婚約と淫行がセットになった指輪ということです。
いつも通り宝箱に置いて騎士の痴態を見るのもよさそうですが……紛失してしまったようです。
評価は後回しにして、次の罠を姫に考案してもらいましょう。



「へー、結構綺麗じゃない。アリアンナもこんなオシャレなもの買ったりするんだ。」

アリアンナの部屋で見つけた指輪。何の飾りっ気もないけど、そういうのは結構好みだ。
常にえっちなトラップばっかに興味津々だから、こういうのには興味ないと思ってた。

「でもこういうの買うってことは、意識してる相手ができたってことよね。案外あの騎士様のことだったりして!」

……私も、騎士様のことは嫌いじゃない。捕まえた時はいい声で鳴くし、寂しい時は構ってくれるし。
何より……普段私達を瞬殺するときは、とてもかっこいい。騎士様の戦う姿は、私も見とれてしまう。

アリアンナと騎士が仲良く並び立つ姿を想起する。どっちも顔色一切変えない姿が見えて、笑っちゃった。
でも時々2人でこっそり何かしてるみたいだし、案外あり得るかも。

「……とすると、これって持ってっちゃったらまずい?」

途端に心に罪悪感を抱いてしまう。
人の恋路を邪魔してしまってるようで、あまりいい気分じゃない。

「……素直に謝って、返し」
「ん、指輪?」
「!?で、出たな侵入者!」

いつの間に例の騎士様が現れた。ほんといっつも不意打ちで来るんだから!
手に燭台を構えて戦闘準備を……じゅんびを……。



「……。」
「アリアーヌ……その格好……。」
「……えへへ、騎士様♡」

目の前に、愛しい騎士様がいる。
私の考えたドレス。いつものフレンチメイド服からインナーと前掛けを外したもの。
透けているスカートの下も、当然何も履いてない。愛する人の前では、一切隠し事はしたくないから。
だから、下が濡れてるのも全部見られてる。

「……その指輪、見たことないけどもしかして。」
「もう、指輪なんかじゃなくてこっち見てよ。」

確かに私の左手には、指輪が知らない間に付いている。
黒い手袋の上から、目立つ配色のシルバーリング。
でもそれが何っていうの。もっと私を見てほしいと思いっきり抱きつく。
鎧でゴツゴツしてて冷たいけど、これはこれですき。

「……ねえ、アリアンナから何か変なこと」
「んっ♡」
「んぅっ!?」

騎士様の唇、とってもやわらかい。
ずっとこうしたかった。理由付けとかなしで、こうしてふたりきりでキスしたかった。
……息が続かなくて、唇を離す。もっとしたいけど、それは後回し。

「……ん、お部屋行こっか♡」
「……うん。」



騎士様を私の部屋に招き入れる。
二人きりでいたいから、がちゃりと内鍵を閉める。

「これで誰にもじゃまされないね……♡」
「……。」

がちゃがちゃと鎧を脱ぐ騎士様。
とても華奢で、女の子だけどそう思えないたくましい背中。

「えいっ♡」
「……アリアーヌ。」

鎧を脱いでる最中の騎士様に抱きつく。さっきと違って、とても暖かい。
インナー越しに伝わる騎士様の熱。とくんとくんと響く心臓の鼓動。ドキドキしてるのが凄い伝わる。

「……あったかい。」
「えっ!?あっあっ……。」

不意打ちで言葉を返される。
思わず体を離すと、目の前に騎士様の顔。

「んっ……ちゅ……。」
「ふむぅっ!?ん……♡んぅ……♡」

重ねて、唇を奪われる。さっきのお返しだろうが。
舌をねじ込まれて、くちゅくちゅといじられる。
やられっぱなしは嫌なので、先端を合わせて抵抗する。
ぴりぴりとした感覚。押し返そうとする度に突っついてきて、からかわれてるようだ。

「んっ…ふぅ…。」
「ちゅ……んぅぅ!?んんっ♡んんんぅっ♡」

編み込みの間から手を入れられ、あそこを弄られてしまう。
親指でクリトリスを弾き、2本の指で腟内をまさぐられる。
キスだけでも手一杯なのに、スキを見せてから騎士様に責められっぱなしだ。
立ってられないほどの快楽。もう片腕で抱きしめてくれるから、辛うじて身体を支えられる。

「んぅっ♡んんんんんんっ♡」

喘ぐ口は、騎士様の唇で塞がれている。
私が責めるはずが、ずっと為すがままにされている。
求められるのは嬉しいけど……こんなの、反則だよ。

「ぷぁっ♡きしさまぁ……♡わたし……もう……♡」

キスから開放される。唾液の橋が掛かるのも気にせず騎士様にお願いをする。
イくことを懇願すると、抱きしめる力を強くしてくれる。
私の鼓動と震える身体、熱くなった体温全部、騎士様により強く伝わってしまう。
もうっ……だめ……!

「ふぁああっ♡あああ〜〜〜〜〜〜っ♡♡♡」

強い絶頂で反ってしまう身体。騎士様の愛撫する指に飛沫がかかる。
耐えきれなくて、情けない声がぽろぽろとこぼれてしまう。

「んむっ♡んんんっ♡」

舌を垂れて喘ぐ口を、騎士様にまた塞がれてしまう。
こぼれる唾液を舌で絡め取って、そのまま飲み込まれる。
口の中をこれでもかと掻き回されて……悔しいけど、とってもしあわせ。

「ぷはっ……♡あぁ……♡」

キス責めからようやく解放される。本当はもう少しだけしてほしかったけど、しあわせすぎてトんじゃうのももったいないと思った。

「あっ……♡」

おぼつかない身体を、両腕で抱っこして持ち上げる。
姫様がたまにしてもらえる、憧れのポーズ。
完全に蕩けてしまいそうな頭でいると、ぽんとベッドに身体を置かれる。

嬉しさの涙でぼやける視線。その先に見える、見覚えのある首輪。
……そっか、これで強制的に指輪を外されて……お嫁さんでいられなくなっちゃうんだ。
とても短い間だったけど、騎士様を独り占めできて……嬉しかった。

「ありがとね、騎士様……♡」

一時の、夢のような時間。それを見せてくれた騎士様にお礼をする。
『走狗の首輪』で、指輪ごとドレスが消える。
その後すぐに外されて、何も身に纏ってない素っ裸にされる。
薄れゆく視線、騎士様が最後に唇を重ねる。



……。



目を覚ますと、首筋に吸い付き、キスマークを落とす騎士様の姿。

「……ふぇ?」
「あ、起きた。」

身体を起こすと、床に落ちてる指輪と、「さわるな」と書かれた紙。
アレも全部、夢じゃなかったんだ。

「あの手のもの、たぶんアリアンナが用意したものだから。外さないと危ないと思って。」
「……騎士様なら、もっと早く外すことできたでしょ?」

当然の疑問。迷宮の最適解を常に考え、時には力業で無理矢理突破もする騎士様が、なんで……。

「……アリアーヌが、かわいかったから。」

顔を伏せて答える。顔を赤くして、小さい声でぼそぼそと。
……よかった。ただの義務感で、してくれてたんじゃなかったんだ。
私にも、騎士様に近づく権利、あったんだ。

「……続けて。」
「ん。」
「さっきのつづき、して……♡」

手を寄せて、懇願をする。もう一度だけ、私を好きにして欲しい。
重なる唇。触れる騎士様の全部が愛おしい。
……もう暫くだけ、夢の続きを見ることにした。



追記

どうやら盗んだのはアリアーヌだったようです。
裸のまま、シーツにくるまってすやすや寝ています。こうして見ると、とてもかわいいですね。
……騎士に拾わせるのではなく、この城の適当な人物に持たせるのもよさそうですね。
次は適当な理由でも繕って姫様に付けさせましょうか。指輪の詳細を知っているので、騙すのに苦労しそうですが。
とりあえず今後の期待を込めて星は3つと致しましょう。



「評価はこんなところでしょうか。……さて、指輪を回収しなければ。……あっ。」
「ん……アリアンナ、そこの指輪気をつけ……ちょっと、まってんぅっ!」



追記2

こしがいたい。
にどとこんなの置くなアリアンナ。

追記3

想い人が複数いる場合、その誰か一人が視線に来ればその人に効果が発揮されるようです。
ちょっと使い方をもう少し考える必要がありそうですが……アリアーヌに没収されてしまいました。ふざけるな。
たまに部屋の物音を聞くと、嬉しそうに鳴く彼女の声が聞こえてきます。……まあ、これはこれでいいでしょう。

トレンシャルパライズ ★★★★★


当ダンジョンにおいて定期的に採用される『激流』トラップの派生系です。
基本形となる『激流葬』は、コストこそかさむものの侵入者を城外へ追い出す手段として我々も重宝しています。
ですが件の騎士相手には

・ぶら下がっている竜飾灯に捕まって逃れる
・激流より早く走って流れから逃れる
・流れに逆らって泳いでくる

等の理由であまり通用してない状態になってます。
上記2つは設置場所を見誤った私達のミスですが、激流を泳いでくるのは流石にどうしようもありません。
激流の中に水棲モンスターを混ぜつつ上流から攻撃して妨害する手段も取りましたが、どれも器用に躱してくるから手に負えません。

以上の点を顧みて、少しでも触れたら戦闘不能にできるものを流すという無理難題を解決しようとした結果生まれたのがこちらになります。
使用する液体にはあの『しびれ薬』を使用しております。なんか倉庫にいっぱいあったので使ってみようと思いました。
こちら、触れただけでどんな生物も激痛が走ってまともに動けなくなる代物です。
より正確に言うと、この液体に触れると身体が過敏体質になり、物に触れるか何かに触れられただけで痺れが起きてしまうようになります。
うっかり零して触れてしまった時は、体中に激痛が走って……特に下着に触れているところがずっとびりびりして、早く脱がなきゃって思っても……服に手をかける指も痺れて……。
何とか衣服を脱いでも足の裏は床に触れてますから……立っていられなくなって前のめりに倒れたら、乳首が床に触れて……っ。
せめて自室で痺れが収まるまで大人しくしようとしたら、戻る最中に通りかかったアリアーヌが……裸で震えてる私を押し倒して……今はダメって……何度も言ったのに……。
……床とアリアーヌ、2つの刺激で気を失うまで犯されて……いや、気を失った後もずっと絶頂し続けていました。たぶんずっと犯されてたのでしょう。
いつかお返ししてやりますからね、覚えといて下さい。

要はこんな代物を大量に流すことで、体が痺れた騎士を生まれたての子羊のように震えさせようというわけです。
飛沫が一滴でも付けばこちらのもの……次に現れたときが楽しみです。



……対騎士戦の結果を綴りまーす。
激流装置の起動する音を聞いた瞬間、近くの壁を思いっきり蹴り崩して大きな穴を開け、水の逃げ道を作られてしまいました。
その他階段の通路や部屋の入口に仕掛けたものも、音を聞いた瞬間に壁の穴付近まで逃げて、しびれ薬が外まで流れるのを眺めておりました。
それだけならよかったのですが、道中巻き込まれたモンスターたちは悶絶、各所に設置した触手トラップも、薬の強い刺激に耐えきれず枯れ果ててしまうなど想像以上に味方へのダメージが強かったです。
結局その日は仕掛けた激流は全滅、姫様も倒されてしまい、いいとこなしでした。

改善点として、スプリンクラーのように噴霧する装置を各所に設置する、もしくは非生物の機械触手に纏わせるなどが考えられます。
少なくとも、一人を嵌めるために薬品を一度に大量に流すのは効果的ではないということと、騎士に対する激流トラップそのものが、もう通用しないということがわかりました。
残念ながら星は0つとさせていただきます。……そういやその日の騎士、逃げる時の形相がいつもより本気でしたが……。

追記

アリアンナへ。
後で私の部屋に来なさい。


騎士のメモ

今回の水の流れるやつ、またいつものだろうなと思ったら、嗅ぎ慣れた匂いがして危ないと思った。
触れた人を悶えさせる例の劇薬……こっそり姫とする時に、たまに使われるやつと同じ匂い。
私を動けないように縛り付けたあとで、ゴム手袋越しに私の身体に塗られて……その瞬間、びりびりとして苦しくなる。
腕と足を縛る紐が茨のように刺す痛みを与える中、私の身体を姫が触ってきて……。
耐えきれなくて叫ぶと、くすくすと笑いが聞こえて、ゾクリとする。当然休ませてなんてくれない。むしろ火に油を注ぐだけ。
ねっとりと触れられる度に起きる痺れ。痛いけど、とても気持ちいい。でも、乳首とあそこだけは絶対に触ってくれない。
私が痛みに悶えるのを暫く眺めて、その後ちゃんと口に出しておねだりしないと、触ってくれない。当然、日によっては焦らしたりもしてくる。
私が泣きながらお願いしたら、ようやく触ってくれるんだけど……触れる度、そこにヤスリでもかけられたかのような痛みがくるの。
触れる度に抉られるような感覚、ピンと立ったそこをぐりぐりされると耐えきれなくて……その度にお漏らししちゃう。
ごめんなさいと謝ると、優しく頭を撫でてくれるけど……それも脳に電流を流し込まれるような感覚が来て……頭がばかになってしまう。
……薬の効果が切れる頃には気を失っちゃうけど、起きるといつも手を握ってくれてる。それがとても安心する。

そんな代物が、急に大量に流れると思ったらなんかまずいと感じて、考える前に壁に穴を開けてた。
一度躱しても何度も流れてくるから、逃げる最中もとても怖くて気が気じゃなかった。あと1回でも多く流れてたら、転んでもろに浴びてしまったかも。
姫との対決時、ちょっとこれはライン越えてると思ったから問い詰めたら、慌てて知らないの一点張り。
嘘はついてないんだろうけど……まあたまにはいいか。

魔の衣装交換部屋 ☆☆★★★→☆☆☆★★


2つで一組となる、円状のカーテンに仕切られた結界式の罠です。
このカーテン内にそれぞれ人が入った場合、結界の魔力によって身につけているもの『全て』を交換されてしまいます。
装備している武器や防具は勿論のこと、衣服や触れている私物まで何もかもを相手と交換致します。

アリアーヌと罠の試運転をしたところ、正常に動作を確認。無事獲物や衣服全部を交換できました。
袖と鍵束をぶんぶん振り回して、ちょっと嬉しそうです。たまには着せ替えっこというのも悪くないですね。
私の方は……ほんのちょっと、胸のところがキツかったです。アリアーヌにその事を伝えたところ、気にしてたのかしょんぼりしてました。

姫の部屋の扉を開けて一歩先に片方を置き、もう片方には姫に待機してもらいます。
姫の方はハートニプレス、両穴にバイブ、手枷、目隠しなど思いつく淫具を着けた状態にします。
姫がずっとイキまくって倒れそうになってるところ、騎士が到着。もう少し攻略が遅ければ計画が頓挫してました。
結界に入った瞬間、着けていた全てのものが交換されて姫は騎士甲冑のフル装備。
騎士は淫らな格好に身を包んだ痴女となり、襲いかかる快楽に悶え苦しんでました。
ですが結界での待機時間が長すぎたせいか、姫が立ち上がれなかったのでその日は引き分けとなりました。
あの後両者にスイッチが入って朝まで粗相を続けて、とても眼福……騒がしくて迷惑でした。

手応えはあったので2度目は姫にもっと酷い格好をさせて待機。
ですが、騎士がこの罠の特性を理解したのか、踏んだ後に出入りして再度踏むことで再交換が行われる裏技を確認。
姫は自ら着けた淫具で蕩けているところを騎士に襲われて、美味しく頂かれてしまいました。

まだまだ改良の余地アリと考え星は2つとします。



「……こんなところですね。さて、今宵はこのあたりにして……!?」

突如胎内でうねり出す感覚。体中に走る怖気と吐き気。
ぐちゅぐちゅとお腹の中を掻き回される感覚に耐えられず、椅子から転げ落ちる。

「くっ……はぁ……♡これ……まさか……。」

とても慣れ親しんだ感覚。苦しいけど、気持ちよくてやめられない。
胎内で孵った触手が、私の中から這い出ようとしているのだ。
複数のうねる腕が、私の膣のヒダを一つ一つなぞってくる。
とても強い力で押され、腟内が開かれ、暴れている。

「い……今すぐ取り出さなければ……♡でないと……♡」

あれがくる。そう思った瞬間。

ぷすっ

「かはっ……あ…がぁ……♡」

膣内に毒針が刺される。痛みと気持ちよさで息ができない。分泌される快楽物質が頭を焦がす。
この針に含まれている毒は、胎内に常に触手の卵がないと、安心できないようにするためのもの。
中毒性もあるこの成分が、宿主を苗床から絶対に逃さないようにしている。

「おっ……おふぅ……♡」

腟内が痙攣している間に、ずるりと触手の塊が這い出てくる。
ドロワーズを食い破り、べちゃりと床に落ち蠢く。

「……あれほど苗床になるの嫌がってたのに、身体は正直なんですね♡アリアーヌ♡」

どうやら『魔の衣装交換部屋』で交換される『私物』には、寄生中の生物も含まれるようだ。
触手を量産するため、たまにアリアーヌとその身を捧げる。
従順に子を産む私と違って、アリアーヌはずっと嫌がって身じろぎしていた。

……ですが、私の中にあった卵は、紛れもなくアリアーヌが苗床として弄ばれていた証。
お互い触手中毒を解毒して、私は暫くあそこには通ってませんでしたが……本能は正直だったようですね♡

……このあらゆる寄生生物をプレゼントできる素晴らしいトラップ。
もしこれを騎士に決めることができれば……少し期待が膨らんだので、星は3つに致しましょう♡

ダンジョン・ワーム ☆☆☆★★


『ダンジョン・ワーム』……当迷宮内の改築・掘削を行う巨大なミミズです。
棘の付いた頭で土や壁を掘り、私達のダンジョンメイクを手助けしてくれます。
侵入者がやってきた際は床下に潜み襲ってくれますが、戦闘力は並程度といったところです。
あくまで虫なので我々との連携もそこまで上手ではなく、まあいるだけマシというところでしょうか。

「……続きは向こうで書きましょう。とっとと『処理』しないといけませんし。」

包みを持って、『そこ』へと向かう。
中の生物が、くしゃくしゃと音を立てて動いている。
コイツの使用感も、試さないといけないから。



迷宮城の地下深く。明かりがないので、鍵束を光らせ先に進む。
綺羅びやかな地上の内装とは一転した、土壁で掘られた原始的な洞窟。
これらもほとんど虫が掘ったもので、奥には彼らの巣がある。

大きく開けた場所が見えてくる。
その先に見えるのは、何かに群がる虫の群衆。
『ダンジョン・ワーム』の幼体が複数。大きさはまちまちだが、どれも人ほどの大きさはある。
……その奥に見える、金髪の少女。この迷宮に定期的に現れる、史上最悪の来訪者。
騎士甲冑を纏ってやってくることから、我々は『騎士』と呼称している。
その騎士が、虫たちに身体を嬲られる姿がそこにあった。



「あ……がぁっ……。」
「いい様ですね。これまで何度もこの迷宮を荒らし、好き放題してきた貴女がこうして捕らえられているんですから。」

悲痛に満ちた喘ぎ声を捻り出す騎士。近くまで寄って挑発するが、一切反応を示さない。
纏っていた甲冑は虫に外されたのか、そこら中に鉄くずとなって落ちている。
晒された貧相な柔肌は、既に虫たちに何度もかわいがられたのか、秘部からどろどろの精液を土の地面に垂らす。

「がっ……あああっ……!」

今も秘部には虫が取り付いており、腹部から出た突起をぐちゅぐちゅと挿入し精を吐き出している。
体中這いずり回られて、傷だらけの痛々しい姿。……とてもそそりますが、今回はお預けです。

うなだれる騎士の首筋に、一本の鍵を突きつける。

「っつ……!?あ、アリアンナ……。」

痛みでこちらの存在に気づき、怯えて身じろぐ。
このまま無反応ならひと思いに息の根を止めてやろうと思いましたが、そこまで堕ちきってはいないようです。
つう、と首から血液が垂れるのを見た後、その鍵でぐいと顎を上げる。

「貴女にプレゼントを持ってきました。」
「ぷれ……ぜんと……?」

どうせろくでもない物だと感じ、こちらを睨む。
その反抗的な目が見たかったんです。それもすぐに恐怖の表情に変わると思いますが。

「こちらになります。よーく見ててくださいね。」

懐に持っていた包みを袖の付いた手に載せ、三流の奇術師みたいな言い回しで開けていく。
その中にあるのは、うねうねと動く、青い甲殻に身を包んだ手のひら大の線虫。

「……それ、何。」

平静を装ってますが、これを見た瞬間身震いし、冷や汗をかいたのは見えています。
ともあれ疑問にはしっかり答えてあげないといけません。

「『パラノイド』……あらゆる物に寄生し、身体を虫に作り変えてしまう寄生虫です。
 生命体は勿論、死体や霊魂、果ては機械仕掛けや電子体すらも乗っ取り、虫の遺伝子を刻み込みます。」

何かを感じ取ったのか、顔を青く染めてぶるぶると震える。

「それって……わたしを……。」
「そう。ですがそれは、貴女の望んだことでしょう。」

パラノイドが鍵を伝って蛇のように騎士の口元まで這い寄る。

「んぐっ!?んんんんんんんんんんんんんん!!!」
「貴女をこの蟲の巣の……苗床にするのです。貴女はこの虫たちの雌となり、より強固な要塞を作るための礎となってもらいます。」

入り込まれまいと必死に口を閉じる騎士。ですがそれは虫たちが許しません。
一匹の虫が騎士の首に巻き付き、締め上げて喉を塞ぎます。
当然その間も虫たちの交尾は終わりません。
突起を変わり代わりに挿入し、精を吐く。その後棘の付いた頭で這い回り傷をつける。
パラノイドも、早く口を開けと舌を唇の中に滑らせていく。

「んぅっ……!?ん……!」

ぐちゅぐちゅと響く2つの水音。
秘部に注がれる精の音と、舌を追い返そうと暴れる騎士のディープキス。
虫が首を締める強さも増し、みしみしと音を立てている。

「ぎっ!ぎいいいいい!やああああああああああああああっ!!」

たまらず唇を開き叫ぶ騎士。ぽろぽろと涙を零しています。
せめてもの抵抗に歯を食いしばっていますが、時間の問題でしょう。
パラノイドが牙で歯を上下にこじ開けると、ぐいと飲み込まれていきます。
瞬間、虫も首絞めを解く。

「んぶっ!?げほっ!げほっ……あ?あんなのが入ったのに痛くない……ひっ!?」

咳き込む騎士の目の前に映る、パラノイドの姿。
まるで霊体でも通ってるかのように、体中を泳いでいる。
肉からはみ出て構わず動くも特に痛みは無し……と。

「こんなっ……こんなこわいの……とって!とってよお!!」
「これで終わりじゃありません。私の予想が正しければ、その視界ももうすぐ乱れるはずです。」
「え……あ……。」

騎士の角膜がミラーボールのように煌めく。近くで見ないとわからない、ほんの少しの変化。
蒼い瞳に映る私の姿が、万華鏡のように反射する。

「うそ……?まえがよくみえない……。」
「複眼……もう既に虫の体にされたようですね。こちらの方も、もう準備できてると思いますよ?ふふっ。」

きょろきょろと首を動かす騎士を嘲笑いながら、鍵でお腹を撫でる。
精を吐き出されすぎてぽっこりとしたお腹。この中ではもう、新たな生命が作られているのでしょう。
先の言葉を聞き、がちがちと歯を震わせる。

「い……いやぁ……虫の赤ちゃん……いやぁ……!」

騎士が恐怖の声に震えていると、急に地鳴りが響く。
わらわらと群がっていた幼体たちが離れていく。

「む……来るようですね。」
「く、来るって……まさか……。」
「そう。貴女が何匹も倒した、デカい虫ですよ。」

地面を割って出てくる、ひときわ巨大なミミズが数匹。
一瞬でもスキを見せれば、ここにいる私達なんか一飲みしそうだ。

「ひ……!」
「一足遅かったようですね。既に他の子たちに、この雌の胎は奪われてしまいましたよ。」

ダンジョン・ワームの成体。その一匹が、細い体に巻き付き逃さないと締め上げる。

「あ……あが……がっ……!!」

めきめきと身体の締まる音がする。騎士相手じゃなかったら、とっくに潰されていることでしょう。
分泌される唾液がだらりと垂れて、騎士の身体を濡らす。
他の個体は股の下から頭を覗かせ、秘部の匂いを嗅いでいる。

「今の貴女は虫の雌……つがいを呼ぶためのフェロモンが出ているのでしょう。
 いっぱいかわいがってくれると思いますよ?何せ、次はその子たちが貴女に産んでもらいたいと思ってますから。」

成体たちが、次々と腹から突起を出す。まるで人の腕ほどの大きさを持ったもの。

「あ……あぁ……♡」

距離が離れててもなお悪臭を放つ突起。にも関わらず目移りしてしまう様子が伺えます。
それは、雌と化した騎士にとって甘美な物に思えてしまうのでしょう。
パラノイドが下腹部に移り、牙で秘部を引っ掛け、両側に開く。
だらしなく開いた口と秘部、そしてぴっちり閉じた蕾に突起があてがわれる。

「はっ……♡はっ……♡」

唾液にまみれた舌を出して、吐息を漏らす。
身体を根本的に作り変えられたことで、今の彼女は交尾を行う事しか考えられなくなっているのでしょう。
パラノイドがカチカチと合図をするように鳴くと、突起が一斉に騎士の穴を貫く。

「んぐっ!?んぶぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ♡」

締め上げられて苦しいはずなのに、嬌声を上げる騎士。
成体ともなると、ただ精を吐き出すだけでなくピストンを行い、雌に快楽を与えようとしてくる。
ぐちゅぐちゅと掻き回される度に、突起から吐き出される精液が穴という穴を白く染め上げる。

「んぶっ♡んぅぅぅぅぅぅっ♡んんんんんんんっ♡」

締め上げられる中でもわかるくらい、みちみちと膨らむ腹部。
隙間からはみ出る肉が、注がれた精の量を物語る。

「んぶっ!おごっ……おぼっ……」

キャパシティを超えるたび、穴から白い噴水が吐き出される。
それに構わず成体はピストンを続け、白濁した精液を注ぎ続ける。
パラノイドの方はというと、首筋に噛みついて毒液を注入している。
抵抗する気力を失わせるための、筋弛緩性の強い液体だ。
同じ虫と言う括りでありながら種は違うけれど、交尾のサポートまでしてくれるようです。

「おぶ……♡おごっ……♡」

白目を剥いて、今にも絶頂を迎えようとする騎士。
身体をぴくぴくとさせて、もう限界のようですね。
それを感じ取った成体が、ぐぐっと身体を縮こまらせると、突起のところに大きな膨らみが生じる。

「おご♡んむううううううううううっ♡」

必死に首を横に振る。気を失いかねないほどの生命の放流が、もうすぐ注がれるのだ。
膨らみが近づいてくる度に表情を強張らせるが、その目は期待が籠もっていた。

「んぶっ」

膨らみが先端に達した瞬間、一気に口が膨らむ。そして……

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ♡♡♡」

勢いよく精液が注がれる。
溢れ続ける白い液体が滝のような音を立てている。
騎士も喜んでいるのか、ずっとアヘ顔を晒し続けてます。

「……ぶはっ、おご……ごほっ……。」

突起を引き抜かれ、責め苦から解放される。
成体たちも、気が済んだのか騎士を開放して地面に潜る。
地に落ち、土へ帰る地響きを聞いて安心する顔を浮かべ……それよりずっと大きい振動が騎士を震え上がらせる。

「う……そ……。」

さっきより一回り小さいが、数はずっと多い成体の群れ。
これから騎士はこの大量のダンジョン・ワームの慰み者にされてしまうのでしょう。

「……では、三日後にまた会いましょう。その時にはかわいい虫の子も産まれてくるでしょうから。」
「あ……はは……♡」



地上へと戻る間、騎士の嬌声がずっと聞こえてきました。
さっきまでの凌辱のリフレイン。思い出すだけでゾクリと震える。
しかし……彼女があんなことを言い出すとは。



「根本的なモンスターの強化?」
「そう。『ナイトスライム』みたいに、私を母体にしたモンスターを産んで、迷宮の難易度を底上げするの。」

自分から何を言い出すかと思ったら、より難しい迷宮のために自らモンスターの苗床を志望するとは。
私が言えたことじゃないですが、来る所まで来たという感じです。

「そうですか。……ではこういうのはどうでしょうか。当迷宮の穴を掘っている虫がいるんですが、そいつを……」



「……せっかくモンスターを強化しても、挑戦前に身を滅ぼさなければいいのですが。」

肩をすくめ、地下洞窟行きの扉を閉ざす。



三日後に見に行くと、無事にかわいい虫を産んだようです。
出産のときには立ち会えませんでしたが、母親の騎士はとてもいい顔をされておられました。
取り付いた用済みのパラノイドを鍵束で縛って引き剥がすと、騎士の身体も元のニンゲンに戻り始めました。
新世代のダンジョン・ワームはこれまでの作業に加え、自ら考え、より悪辣な罠の配置を行うためのお手伝いをしてくれるようになりました。
具体的には、設置した罠を口でくわえ、より適切かつ緻密な場所に置いてくれたりとかです。
最初は所詮虫と侮っていましたが、彼らの配置し直した罠は気持ち他の設置物より命中率が高い気がします。
胎内で育つうちに、騎士の癖を学習したということでしょうか。
結局騎士の強さが規格外なので、あれ以降も完全敗北へと追いやることはできてませんが、将来性はあると見込んで星は3つに致します。

泥睡の迷宮 -★★★★


新しく迷宮城の仲間として引き入れた、眠りの力を持った魔獣の能力で侵入者を無力化させる罠……?です。
ダンジョン攻略中、魔獣の魔力で城全体を包んで侵入者を眠らせてしまおうというものです。
その際私達も眠りに落ちてしまいますが、淫魔の方々が夢で無防備になった相手を襲ってくれるので無問題です。



……ここまでは建前です。そもそも後述する内容から侵入者に使うつもりは微塵もありません。

日々新たなダンジョンメイクに力を入れている姫様。ですが騎士が来てからの根の詰め方は異常過ぎます。
濃くなっていく目元のクマのことを指摘しても、「ありがとう、でも気にしないで。」の一点張り。
ふらつく足元、壁にぶつかる角と傷つく壁面、事あるごとに吐く欠伸……正直、心配でなりません。
困っていたところ、倉庫での作業中に文字通り眠っていた1枚の黒いカードが光り、その中の魔獣が姿を表しました。
するとその魔獣は手に持っていた瓶……恐らくアルコールをぐいと一飲みし……その瞬間、私は意識を失ってしまいました。
しばらくして目を覚まし身構えましたが、特に敵意を向けることもなくずっと寝転がっていました。
その時ふと、この魔獣は使えるのでは?と思いました。アルコールを接種すると同時に生物を眠りに落とす力。制御できればこちらのものです。
倉庫内のワインをちらりと見せたところ興味を示していたので、これを飲ませることを交換条件に協力を取り付けました。
姫様には悪いですが、暫くの間規則正しい睡眠を取ってもらいます。



作戦はこうです。
私と魔獣が別室で待機し、狂時計が0時を指すのを待ちます。
姫様がまだ机と向き合っていた場合、監視してたアリアーヌが報告しに来るのでその瞬間貯蔵してたワインを手渡し飲ませます。
すると魔獣が眠りの魔力を放出してくれるので、無事姫様も眠りに落ちるということです。

……その後、夢の中で待機していた淫魔の方々に姫様を襲ってもらいます。
毎日毎日淫魔たちに夢で襲われ体中を弄られ、凌辱を立て続けに受けてもらい、オナペットとして仕上げてもらいます。
まさに、そのまま“気持ちよく”眠ってもらうわけですね。
最終的には夢と現があやふやになったドスケベ姫様を、現実で私がハメ倒して屈服させるというわけです。
一度こういうの、やってみたかったんですよね。高貴な姫が従者の手に堕ちる……その日が楽しみです。



……数週間経ちましたので結果を記します。
無事姫様は毎晩ぐっすり眠ってくれて、目元のクマも消えてなくなりました。よかったですね。
途中からは睡眠習慣がついたのか、自分から眠るようになりました。よかったですね。
時々騎士とパジャマパーティーを開いて一緒に寝ることもあったそうです。姫様はジャージですが。

肝心の姫の調教ですが……後から淫魔たちに聞いたところ、魔獣の力が夢にまで及んでいたようでずっと眠りこけてしまってたようです。そうですか。
なので姫様はあいも変わらず騎士がいない時は無気力、いる時は元気溌剌のいつも通りのお姿でした。はあ。

それから暫く、「そろそろアーカイブに帰る。お酒美味しかった。」と書かれた置き手紙を残して魔獣が去っていきました。

星はマイナス5にしたいところですが、建前上の目的は果たせたのでマイナス4くらいで許しておきます。
二度と来ないでください。



……でも本当は、また呑みに来るくらいはしてもいいんですよ。姫様を毎日眠ってくれるようにしたのは事実ですから。
それに、私にとってもあの眠りは心地よかったですから。

パペット・プラント ☆☆☆★★


以前の縁で個人的に蟲惑の森から提供してもらった、人に寄生して宿主を操る植物です。鉢は元から付いているらしいです。
知能が高く、肥料や水を近くに置いてやると蔦を伸ばして自分のところへと持っていき、鉢へ与えます。
また、我々のような人ならざるものに対しては礼儀正しく、おじぎをしたりもします。
手間がかからず私達にも一切危害を加えようとしないので、この手の生物に飼育され……してきた私としては何だか拍子抜けです。

使い方ですが、程よく成長したこの『パペット・プラント』の鉢を投げつける……それだけです。簡単ですね。
すると鉢から蔦や根が伸び、切り刻んでもそこから人の体温を検知して絡みつこうとするようです。
どれだけ素早く躱そうとしても、細胞の一片でも残っていればそこから蔦を伸ばし逃さないみたいです。
……騎士のことですから、本当に細胞の一片も残さず斬り潰しそうなのである程度個数は用意しておきました。
無事身体に触れると、皮膚から脳や神経に根を伸ばして人に寄生するようです。
寄生中は、快楽物質を脳から放出させて常に絶頂状態になって雄ならカウパーを、雌なら愛液を垂らしながら戦闘不能になるようです。
快楽で蕩けている間、体中から少量ずつ栄養素を吸って鉢に蓄え、1日ほど経つと実をつけて自前で鉢に植えて枯れ、その世代の生涯を閉じるようです。儚いですね。
その後実の種から蔦を伸ばし、次世代の『パペット・プラント』が生えてくるようです。倒れてる相手に再寄生させれば、毎日苗床として扱うこともできます。
ちなみに近くに私達のような悪魔がいれば電気信号で命令して人を動かすことも可能なようです。まさに名前通り相手を『パペット』にする植物です。
既にアリアーヌと話をつけて、毎日騎士で何をして遊ぶかもう決めてます。
……ここから先は、実際に騎士を数ヶ月ほど飼育してから感想を書いていくことにしましょう。評価するのもその時です。


代筆・ラビュリンス

騎士ちゃん……騎士との決闘中、唐突に蔦と芋虫が襲いかかってきましたの。
せっかくの新しい騎士衣装お披露目という時に水を差され気が立っていたので斬り伏せたら、虫の方は見たことがない形状のものでしたわ。
騎士ちゃん……騎士が言うにはこれは『傀儡虫』と言って、私達のような悪魔に取り憑いて繁殖を行う寄生虫のようです。
上記にある『パペット・プラント』と似たような特徴を持っていて、対人外用として一部地域ではお守り代わりに飼育されてると聞きました。
雌雄同体の特徴を持ち合わせ、包丁のような針を体中に突き刺し、電気信号で操って隷属化。私や召使いのような生物相手の場合は腟か肛門に卵を植え付け精液を出し、体内で孵化して繁殖を行うようですわ。
こちらの方も人間の言うことは聞くようで、まさに悪魔を『傀儡』にする虫ということね。
ちなみに私の斬り方では甘く、「本来なら残った破片から針を伸ばして寄生されていた。そのえっちな鎧に張られてる結界が虫の寄生を防いだ。」と騎士が言っていました。……この鎧、防御面が薄いと思っていましたけれど結構優秀ですのね。
騎士ち……の方は塵も残さず植物を斬り伏せていましたが、かなり体力を使うのか息を切らしていました。
そういえば数日ほど召使いの姿を見てなくて……もしかしたらもう城中が虫の巣にされてしまってるかもと思った時は、頭が真っ白になったけど……。
でも騎士ちゃんが一緒に駆除を手伝うと言ってくれて、その時は本当に嬉しかったわ。早く城のみんなを元に戻さなきゃって。

結局その日から暫く、共同で城中の『パペット・プラント』と『傀儡虫』を駆除することになりました。
私が騎士ちゃんへの『パペット・プラント』の攻撃を切り捨てて防ぎ、虫が取り憑いている城の悪魔と遭遇したら騎士ちゃんが命令をして地下牢へ誘導。牢の中で騎士ちゃんが一匹ずつ引き剥がして虫の息の根を止めます。
引き剥がした虫や切り捨てた植物は、ストービーが使い物にならないので自分で焼却。……私お手製の家具にまで取り憑くなんて、悪趣味な生物ですわね。

一日じゃ終わらないので食事は一緒にありあわせのものを作って済ませ、睡眠も騎士ちゃんの分を大きく取って交代で行います。
騎士ちゃんが「そんな短くて大丈夫……?」と心配してましたが、十徹くらいは余裕でできますからむしろ甘いくらいですわ。
その後作業ペースを早めるためにいずれの生物の影響も受けないスライムたちにも協力してもらって、召使いを除いた全ての悪魔を救出。植物も、虫や体内・家具の隙間に残ってた卵も無事に全部焼却。
あとはいなくなってしまった召使いたちだけ。

作業が一週間を過ぎた頃、スライムたちからの報告でようやく召使いたちの位置を突き止めました。
廊下に仕掛けてた触手入り落とし穴の中に彼女たちは居ました。お腹を大きく膨らませていましたが、これは虫によって孕まされたものではないようです。
二人を慎重に拾い上げ、この事件の元凶っぽいアリアンナに聞くと、虚ろな目でそれまでの経緯を話し始めました。

「……鉢のひとつに小さな卵がありました。駆除しようと触れたらこの虫が孵って私に取り憑いてきました。とても小さな姿ですが、急激に力を吸われて抵抗できない間に急成長を遂げ大きくなり、それからは体中に針を刺され、気持ち良い感覚が走り、みっともなく粗相をしてしまいました。身体から力が抜けたところに膣内へ産卵管を差し込まれ、お腹が破裂しそうになるまで卵を植え付けられて……それから私を煽るように、産卵管とは違う管……恐らくペニスに当たるものをぺちぺちと叩きつけてきました。針の気持ちいい感覚も途絶えさせ、おねだりをしないと気持ちよくしてやらないとマウントを取ってきたのです。……我慢できなくなっていた私はその後、こんな下等な生物に、思いつく限りの相手の劣情を煽るような、卑猥な言葉を綴って……孕ませてほしいと言い放ちました。それからは針から先程よりもずっと強い刺激が来て、脳がおかしくなる程の快楽を休みなく浴びせられ、ずっと何度もお腹の奥までピストンされ、望み通りたぷたぷになるまで精液を注がれました。精を吐き出して身体を震わせると、虫の身体が萎びて崩れ去っていきました。虫が死んでいる間に卵を全部掻き出そうとしましたが……開発済みのこの身体だとそれもおぼつかなくて、結局産まれてきた次の虫たちに犯されてしまいました。私の部屋を見に来たアリアーヌも虫に捕らえられ、私と同じ孕み袋にされてしまいました。嫌がって抵抗をすればするほど針を突き刺されて、その度に私に助けを呼んで……泣きながらずっと虫に犯され続けました。虫が部屋を埋め尽くすほどになると、散り散りになって城の征服を始めました。その後、虫にとって大事な母体である私たちは、裸でお腹も膨らんだまま歩かされ、最初の間は駆除されないように逃げ回るよう動かされていました。一歩進む度に快楽が走り、それで足を止めると針をクリに刺されて……快楽と痛みで頭が一杯になって……当然その間もずっと虫に腟内を凌辱され、孕まされ続けました。それから3日程経つと、私たちは何故か急に『パペット・プラント』を持たされるようになりました。この植物と一緒に居たから、これの使用用途がこの虫にはわかっていたのです。もしこれを、助けに来た騎士にぶつけて寄生されたら、操られている私の命令で姫様に襲いかかって、この城が転覆してしまいます。……そうなる前に、私とアリアーヌはこの落とし穴に飛び込んだのです。触手たちは虫の存在など関係なしに私たちを犯し尽くすので卵も掻き出されて、触手の卵で腟内がいっぱいになるから新たな『傀儡虫』の寄生を防ぎ、最後に産まれてきた虫も、暴れ散らかす触手に圧殺されていきました。そこまではよかったのですが、ここの触手は執着心が強くて救出してもらわないと出られないたぐいのものでして……それから暫くして……今、姫様と騎士に救出してもらったわけです。……本当にありがとうございます。」

全部語り終えると、体が限界だったのか力尽きるように眠ってしまいました。
一緒に居たアリアーヌも、体中がボロボロでとても痛々しい姿をしていました。
それから暫く二人を含めた悪魔たちの看病と家具の補修をしていたのですが……二人を引っ張り上げる時に、触手の中で生き延びてた鉢植えに騎士ちゃんが取り憑かれてしまいまして……。

「ひめ……♡はやくくちゅくちゅって気持ちいいのして……♡つたがせかすように絡んでもうがまんできないの……♡」
「ん、今行くからいい子にしててね。」

2つ付いた『パペット・プラント』の鉢植えの分……とりあえず2日分は騎士ちゃんの性処理を行うことになりました。それ以上続けるかは騎士ちゃんの自由意思に任せますわ。
蔦が絡んできた時は肥料の投与、根を張ってきた時は水を与えることでより強い刺激を与えることができるみたいですの。
両方を大量に近くに置けば尽きるまでの間自動で快楽を与え続けられそうですが……それはまた今度にいたしましょう。

とりあえず星は3つ。油断を誘うような配置なら騎士ちゃん相手でも引っかかるかも……ということにしておきなさいアリアンナ。



「じゃあこの高濃度の肥料を……こう垂らして、と。」

ぽた……ぽた……
しゅるんっ♡ぐちゅぐちゅ♡

「ああああああああっ♡♡♡」
「ふふ♡もっと垂らしてあげますからね♡」

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