フリーゲーム「CardWirth」の世界観を元にしたPBCサイト「AdventureTownディグシード支部」のルールブック兼情報集積所です。

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失敗に失敗を重ね、冷や汗と血の涙を幾度と無く流し、己が道を見つけなお麓。
この道には王道も正道もない。次の歓喜のためにひたすらに学び、鍛えるのだ。
――『指し手のための根性論』

イベントを主催し、冒険者を導くゲームマスター(GM)。
しかし一つ匙加減を間違えるとイベントが空中分解を起こす危険もあります。
ここでは先人の失敗と反省を元に導きだした「GMのコツ」をお伝えしておきます。
あなたがイベントを考えていく時「転ばぬ先の杖」になってくれる事でしょう。

「イベントで何をしたいか」は明確にしておくべし
「そのイベント自体の目的」「NPCの行動原理」「PCが成し遂げるべき目的」。
イベントをするにあたりこの3つは必ず決めておきましょう。
この3つがブレずに定まっていれば状況が想定外の方向へ転がっていっても、
「このNPCはこれを目的にしているからこう動くだろうな」
「PCはこれをするべきなんだからこちらに向かわないといけないな」等、
目的を見失う事がなくなり不自然な行動や状況になってしまう事態を減らせます。
時間配分は余裕を持たせるべし
ダイスという不確定要素、PCへの状況説明と思考に要する時間等、
イベント中、限りある時間はGMの意図しない所で容赦無く食いつぶされて行きます。
「こんなに取らなくても大丈夫かな」という位でも時に足りなくなる……
そんなつもりでイベントにかかる時間を考えて行きましょう。
状況説明などを経てイベントの本題に入るまでに最低でも1時間、
通常戦闘1回で1時間、事後処理にも30分と考えておくとだいたい間違いがありません。
PCのモチベーションを維持できるよう心がけるべし
同じ判定を繰り返す、PCの意思に反した事を強制させられる、PCが動く事による利益がない……
そんなストレスのかかる状況ではPC(とPL)のモチベーションはものすごい勢いで削れていきます。
もちろんその後に高額の報酬やムカつくNPCへの反撃等、それに見合ったカタルシスを味わう
機会を用意しているかもしれませんが、その前にモチベーションが底をついた場合、
参加者がイベントを放棄してしまい、誰も楽しめないままイベントは失敗に終わるでしょう。
探索であれば臨時収入になるような収穫、戦闘なら爽快になぎ倒せる敵の配置など、
途中で一服の清涼剤を投下し、楽しみを維持する工夫も必要です。
参加者以外のPCを中核に据えるべからず
イベントの主役は参加者のPCです。彼らが動き、活躍が残ることでイベントは完成します。
しかしイベントのキーパーソンやそれに準じる場所に彼ら以外のPCが置かれた場合、
参加者がどれだけ動いてもキーパーソンとなったPCの引き立て役にしかなれません。
状況そのものがPCを主役にする機会を奪ってしまっているわけです。
しかも主役になるのがイベント後も残るPCであるため、状況次第では尚の事後味が悪くなります。
きれいに幕を切るためにもイベントで使いきって終わりに出来る舞台設定を心がけましょう。
何、それで「おいしい」と感じたら適度に再利用してやればいいんですから。
指針なしでPCを考えさせるべからず
調査パートではGMが思っている以上にPCは悩み、そして思った通りの方向を調べてはくれません。
見当違いの方向に迷走し、そのまま行き詰ってしまうということもままあります。
予め幾つかの選択肢を必要な技能まで込みで提示しておくくらいでも丁度いいでしょう。
また、うまく調査に利用できる技能を持っているならば大きなボーナスを付けてあげましょう。
少ない技能枠に調査技能を入れているわけですから、プロとして活躍の機会は用意されるべきです。
対応技能を持っているだけでも絶対成功、くらいでもやりすぎではないのではないでしょうか。
どんな状況に転がっても胸を張ってGMするべし
ここまでに散々色々な事を書き連ねて来ましたが、イベントで最もやってはいけないことは
予想外の状況にGM自身が翻弄され、その結果イベントの進行を諦めてしまう事です。
混乱する前に深呼吸し、PCの状態を読み、どうすれば状況を立て直せるか考えましょう。
労いの声には感謝の言葉を返しつつ、PCの前では不敵に笑ってみせましょう。
シナリオが手詰まりになったら自らの手で思い切り風穴をぶち開けるくらいでいいんです。
後悔は解散後でも出来ます。全てを出し切り参加者を楽しませ、自分も楽しみましょう!

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